ここではidecoをやってみようと思っている方、もしくは既にやっていて収益に伸び悩んでいる方におすすめのアセットロケーションについてご紹介していきます。
運用の参考情報も載せていくので、ぜひ最後まで目を通してみてください。
目次
アセットロケーションとは?
まずはアセットロケーションについて説明していきましょう。
アセットロケーションとは投資用にあてる資金を異なった資産にて分配していくことを指します。
つまりアセット(運用対象)を広げることを意味しており、これは投資戦略の一つになっています。
ある一つの資産にこだわり多くを投資するのは、その投資で失敗してしまった際に抱えてしまうリスクが大きくなってしまうので注意が必要です。
そのリスクを最小限にするのがアセットロケーションで、一般的には分散投資とも呼ばれています。
この投資法により安定的な収益を目指すことができるのです。
代表的なアセットとしては国内・国外の株式、債券、REITなど多くのアセットで試すと有効的な手法となっています。
idecoのアセットロケーションを考える方法
それではidecoにてアセットロケーションを考えるとどうなるのでしょうか?
idecoというのは投資初心者でもできるものでありながら業界未経験者には商品選びが難しいように感じてしまうのです。
長期運用となるのであれば将来的に高い利益が得られるかもしれないといった思いで米国株の購入を検討する人もいますが、万一株の暴落や円高となってしまうと、その時のリスクはとてつもなく大きいものになります。
そんなリスクを解決するアセットロケーションですが、いったい何に目を付けて投資銘柄を選んでいくべきなのでしょうか?
自分以外の投資家のアセットロケーションを参考にする
まず自身が初心者であるならば、自分の予想や勘で銘柄を選ぶのはおすすめしません。
最初は自分以外の経験ある投資家のアセットロケーションを参考にしてみましょう。
公的年金を運用する年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)では、アセットアロケーションの参考にできるような数値情報が見られます。
国内と外国の債券、国内と外国の株式それぞれ4つの運用資産額・構成割合が見られるので、それを参考にしていきましょう。
この情報を元に、例えばリスクをもう少し減らしたい方は株式の割合を高くするなどの戦略を立てて安定したアセットロケーションを始めるのに役立つのです。
投資会社のサービスを活用する
ideco運用のアセットロケーションでかなりおすすめとなるのが、今からご紹介していく投資会社のサービスの利用です。
こちらは最も手軽なのにも関わらず、合理的にアセットロケーションを決定できる方法となっています。
idecoを取り扱う証券会社や金融機関に相談するだけでアセットロケーションの提案をしてもらえます。
ネットから依頼できることも多く、ウェブ上ではリスク許容度診断から質問に答えるだけでアセットロケーションを提案してくれるサービスもあるほどです。
自分だけの判断でアセットロケーションを行うのは自信がないと感じていれば、こちらがおすすめでしょう。
バランス型の投資信託を選択する
バランス型の投資信託を選択することも便利なアセットロケーションを実行するための一つの方法です。
そもそもバランス型の投資信託自体が分散投資を行っていることが多いため、さらに細かくアセットロケーションを自身で考える必要がありません。
そしてバランス型の投資信託では株式の割合を大・中・小の3パターン考えてリスク許容度に応じた投資が可能なので、かなり安定性を維持できることでしょう。
idecoのアセットロケーションの事例をご紹介
続いてはidecoのアセットロケーションの事例について見ていきましょう。リスク許容度別にご紹介していくので、ぜひ参考にしてみてください。
リスクが低めのアセットロケーション
リターンとリスクは表裏一体で、リターンが高ければ価格の変動が激しいことが考えられ損失リスクも高くなってしまいます。
そんな中で一番リスクを抑えられるアセットロケーションとなると、国内外の債券の投資を8割程度にする投資です。
2割分に安定的な国内株式、そして先進国の株式を入れることでかなり手堅い運用が可能となっています。
価格変動の影響を受けにくい
アセットロケーション価格変動の影響を恐れている方には債権を6割にした投資がおすすめです。
残りの4割は先ほど同様に日本の株式と先進国の株式を選ぶと、比較的安定性の高い投資ができるようになっています。
また、4割の中の1割分を国内海REITに分配しても問題はありません。
分配すればするほど安定性が増します。
それなりに利益を出したい人向けのアセットロケーション
あまり挑戦はしたくないけど、それなりの利益は期待できるような投資がしたい方はリスク許容度中程度に当てはまるでしょう。
そんな方におすすめなのが、日本と先進国の株式と国内債券で6割程度に固めることです。
また2割を国内REITと、そして残りの2割には新興国の株式や債券を配置してみましょう。
新興国への投資はややリスクは生じるものの、これから伸びしろがあると期待されています。
大きく成長すればかなりの利益が見込めるため、案外投資家の期待の的となっているのです。
リスクがあっても利益を増やしていきたい人向けのアセットロケーション
投資はリスクがあってこそのもの!と考える方は5割ほどを株式で占めてみましょう。
その中に新興国の株式を入れてみるのも利益の期待が高まります。
そして債権は国内外ともに2.5割ほど、残りの2.5割で株式や債券の動きに連動しにくいREITで、万が一の時にリスク回避できるようにしておくといいでしょう。
アセットを増やすことで、全体の運用パフォーマンスも上がります。
リスクもリターンも高いアセットロケーション
最後に最もリスクが高めではあるものの、大勝ちする可能性も高いアセットロケーションをご紹介します。
日本や先進国、新興国の株式は8割で残りの2割は国内外のREITを選んでみてください。
この時新興国の株式は他の株よりやや多めであるとリターンもリスクも高くなります。
債権がなく不安定さが目立つ分配にはなってしまいますが、世界各国の株価暴落が一度期にやってくることは可能性としては低いため、地域を把握しながら賢く分散投資することで利益も出しやすいです。
まとめ
アセットロケーションは投資を進めていくにあたって欠かせない手法の一つです。
初心者はどうするべきか?と疑問を抱きがちですが、投資に慣れていなくてもアセットロケーションを賢く活用していく方法はたくさんあります。
他の投資家のアセットロケーションの分配具合を参考にしたり、投資会社のサービスを活用したり、できることはたくさんあるでしょう。
ぜひ、例に挙げてきたアセットロケーションも参考にしてみてください。