皆さんは空き家リノベーションをしたいと思ったことはありませんか?
数十年前までは空き家を再利用すると言ったらリフォームが一般的でしたが、現在ではリノベーションをするケースも多いでしょう。
しかし、リノベーションを理解しないで行ってしまうと後悔してしまうことも少なくありません。
そうならないためにも、この記事ではリノベーションをする際の注意点やメリットをご紹介したいと思います。
目次
最近流行りの空き家をリノベーションとは?
リノベーションとは、内装だけではなく、間取りや利用用途を変更するために改装を行うことです。
リノベーションして空き家を再利用したい!と思って始めるリノベーションですが、意外とリノベーションを計画しても実際の工事が出来なかったり、完成後の利用方法があまり上手くいかなかったりするケースも見受けられます。
リノベーションをする際は、工事の流れから、完成後の利用方法までイメージして、事業として行う場合はそれなりの見込みを作った状態で行うとよいでしょう。
空き家をリノベーションする際の注意点
リノベーションを行う時の注意点について書いていきます。
リノベーションには、想定外の事態もつきものです。
リノベーションと聞いて良い点ばかり考えるのではなく、リスクも考え余裕をもって行うようにしましょう。
それではまずはリノベーションする際の注意点についてみていきましょう。
大家さんの許可が得られるのか
リノベーションしたいと思う物件を見つけても、意外に大家さんからの許可が得られず、リノベーションができない物件が多くあります。
特に田舎などでは、最初は持ち主の方が同意をしていても次第にリノベーションを行うことへの不安から反対に転ずることも少なくありません。
最初に許可が得られたからといって、計画をすんなり進められるという風に思わない方が無難でしょう。
中には持ち主の本人が同意をしても、周りの人がリノベーションについて反対するケースもあります。
リノベーションによって別の利用用途を考えていたが、その利用用途が大家さんに上手く伝わっていなくて、大家さんが途中で話が違うとなるケースもあります。
そうならないためにも、大家さんへの許可は大切な工程になります。
調査をすると予想以上に腐食が進んでいる
空き家をリノベーションする場合、多くあるケースとして予想以上に腐食が進んでいる場合が挙げられます。
建物は人が利用しない期間が長いほど腐食が早く進んでいきます。外観を見る限り、あまり傷んでいないように感じられる家でも、空き家の期間が長かったりすると予想以上に腐食が進んでいることが考えられます。
また、海沿いにある空き家は塩害の影響も考えられます。
日陰の場所にある空き家の場合は湿気によって害虫の被害も少なくありません。
空き家の場合、どれほどの腐食あるのか、部分的に強く負荷がかかっている箇所はないか、ということが解体するまで分かりません。
調査をして初めて、どれだけの工事が必要なのか分かるものなのです。
リノベーションをするにはお金がかかる
リノベーションを行う際にお金がかかる点は考えておかなければいけません。
リノベーションの場合、材料は再利用できる可能性があるものの、寸法の違いや劣化によって再利用が難しい場合もあります。
初めにその判断をきちんとしておかないと、あとになって材料費がかさんでくることがあるので注意しなくてはいけません。
また、既存品との接合部分で組み合わせが問題になったり、規格品のサイズが違うこともしばしば発生します。
発売からしばらく経った部品は入手困難となっている場合があり、その場合には材料費が割高になってしまうことがあります。
また、思わぬ劣化や予測できなかった構造体によって、計画をしていた間取りが実現できないこともあります。
この場合は再設計が必要になったり、最悪の場合新しく造ったところをまた壊したりして、追加の費用がかかるケースがあるので注意が必要です。
空き家リノベーションをするメリット
空き家リノベーションにはどういったメリットがあるのでしょうか。
リノベーションのメリットについて見ていきましょう。
空き家が新たな空間となる
例えば、少し暗いな…という印象の部屋であっても、リノベーション工事によって大きく印象を変える事が可能です。
間取りを少し変えて窓をつけたり、壁の色を明るい色に変えたりするだけでも、部屋全体が明るくなり、以前とは違った空間を演出することができます。
また、比較的大きな工事のリノベーションとなりますが、吹き抜けにすることで開放的な空間が生み出すことも可能かもしれません。
空き家になるような古い家の場合、間取りが今よりも細かく区切られていることが多いので、リノベーションする際は間取りを変更して開放的な空間をつくることが、新しい空間を作るための一つのポイントとなるでしょう。
空き家が減ることで街が安全になる
実は、空き家をリノベーションすると、持ち主だけでなく近隣に住んでいる人や街にもいいことがいっぱいです。
リノベーションを行う際は持ち主だけでなく、地域住民などと協力をすることでリノベーションの幅が広がっていくのです。
空き家が減るメリットとは何でしょうか。
家は空き家の期間が長ければ長いほど老朽化が進みます。
住みよい空間をつくることで新しい入居者がそこに住めば、家の維持につながります。
また、リノベーションをすることで近隣に対して与える印象を変えることができます。
外装を変更する場合はもちろんですが、人が往来することで、家の周辺が活気づくのです。
その結果、街全体が明るくなることにも繋がります。
最近では商店街などを中心に空き家をリノベーションして、観光客や地元の人が集う場を新たに創造しているケースもあります。
このように人が行き交う街になれば、周辺地域の防犯にもなるのです。
まとめ
今回は空き家のリノベーションについてご紹介してきました。
皆さんの中で今空き家になっている物件はありませんか。
もし賃貸などで、立地はいいはずなんだけど、空き家になっている物件があった場合には少しお金をかけてリノベーションしてみるのもありだと思います。
物件に住む人、所有する人、当事者たちだけではなく、地域に対してもいい影響を与えられるかもしれません。
安易に考えてしまうのは危険ですが、協力者を巻き込み、しっかりと計画を立てて行うことで、成功するリノベーションを実現しましょう。