近年、中古戸建てを購入してからリノベーションを進め、まるで新築住宅のような姿に変えてから住み始める人が増えてきています。
マンションなどでもリノベーションは見られますが、戸建て人気は非常に高いです。
なぜ現在戸建てリノベーションが注目を集めているのでしょうか?
今回は、戸建てリノベーションが注目されている理由についてご紹介していきます。
戸建てリノベーションを検討されている人はもちろん、新築を購入するか中古物件を買ってリノベーションするかを悩んでいる人も今回の記事をぜひ参考にしてみてください。
目次
戸建てリノベーションが注目される理由
元々戸建て物件を買うとなったら中古よりも新築が選ばれていました。
しかし、現在は中古物件を買いリノベーションする人が増えてきています。
なぜ戸建てリノベーションが注目されるようになったのか、考えられる理由は以下の3つです。
予算を抑えられる
一番に挙げられるのは、やはり新築に比べて予算を抑えやすい点です。
住宅の市場価値というのは建った時点がピークであり、そこから徐々に価値が低下していきます。
そのため、土地代込みで物件を購入しようとした場合、新築だと建売で約3,800万円、注文住宅だと約4,300万円かかってくるのが、中古だと約2,800万円となり1,000~1,500万円近い差が出てきます。
中古戸建てでもリノベーションをすれば間取りも変えられるので、まるで新築戸建てに住んでいるような感覚にもなれるでしょう。
立地の良い物件も選びやすい
新築戸建てを建てるためには土地探しも必要となりますが、条件の良い立地は既に埋まっておりなかなか見つからない傾向にあります。
せっかく条件の良い土地が見つかったとしても、今度は理想の住まいを建てるために広さが足りなかったり、床面積や高さの制限が設けられていて理想の住まいが建てられなかったりする場合もあります。
中古戸建てなら探せる範囲が拡大し、立地条件の良い土地も見つけやすいです。
そこに既存の建物があったとしても、建て替えずにリノベーションすれば施工費用は抑えられます。
ある程度自由にデザインできる
新築戸建ての場合、建売だと既に間取りの型が決まっており、注文住宅だと自由に間取りや内装をデザインできます。
しかし、自由度が高い分費用も高額になってしまうでしょう。
リノベーションは建物の構造は変えずに、それ以外の部分を新しく作り出すことができます。
例えば、柱だけ残して壁をなくし、2部屋あった場所を1部屋にできるのです。
構造によってはデザインするのが難しい場合もありますが、ある程度注文住宅のように自由にデザインできるのは、リノベーションの大きな強みと言えるでしょう。
戸建てリノベーションの施工事例
施工費用を抑えられ、なおかつ注文住宅のようにある程度デザインしやすく、条件の良い土地を見つけやすいという点から、多くの人に戸建てリノベーションが注目されています。
実際に戸建てリノベーションはどのように行われているのか、具体的な施工事例をご紹介していきましょう。
断熱材を取り入れて快適に
築数十年以上の中古戸建てになると、建材の影響で機能性がかなり低下しています。
場合によっては雨漏りを引き起こし、劣化が進んでいる部分も見られるでしょう。
こうした劣化部分を修復しながら住まいの機能性を高めるために、断熱改修を取り入れる人は多いです。
断熱性が高くなると外気の影響を受けにくくなり、部屋の温度が保たれやすくなります。
断熱性が低下している家だと冷暖房の効率が悪くなってしまいますが、断熱改修によって冷暖房の効率が良くなり、電気代の削減にもつながるでしょう。
また、特に外気の影響を受けやすいのは窓周辺なので、リノベーションで断熱性の高い窓に変えると日射光も抑えられ、部屋の中の暑さを和らげてくれます。
夏・冬の気温は人間にとってストレスを感じる原因にもなりますが、高断熱の家に改修すれば気温によるストレスを感じない、快適な家を築けるのです。
不便な間取りをなくし、広々空間へ
リノベーションの醍醐味と言えば、やはり間取り変更ではないでしょうか?
実際に戸建てリノベーションをした人の施工事例を見てみると、間取りを変更して家族が住みやすい形にしているケースは非常に多いです。
例えば、元々5LDKだった戸建てで2部屋の間にあった壁を取り除き、広めのリビングダイニングを確保したケースもあります。
また、元々水回りがあった場所を洋室に変えたり、逆に洋室だった場所をキッチンなどの水回りに変えたりするなど、これまで不便に感じていた間取りもリノベーションによって改善できるのです。
住まいに快適性を加えるなら「動線」を意識する必要もあります。
例えば洗濯機が置かれているランドリールームからベランダまでが遠いと、重たい洗濯物を運ぶのにも苦労してしまいます。
なるべく快適に家事をこなすためにも、動線を確保するのは重要です。リノベーションでは一から動線を見直し、暮らしやすい家づくりを行えます。
自然素材を使って居心地の良い空間づくり
リノベーションでは壁や床などの素材まで見直すことができます。
近年、家づくりで注目されているのは自然素材です。
例えば珪藻土は内壁素材として調湿作用があることから特に注目を集めています。
また、無垢素材のフローリングを使用すると気持ち良い触り心地で、なおかつ見た目にもナチュラル感をプラスできます。
素材によっては定期的なお手入れが必要になってくる場合もあるので、自然素材のデメリットの部分もきちんと把握しながら、どの素材を取り入れるか考えてみてください。
なお、リノベーション会社の中には色んな素材から理想の住まいに適したものを提案してくれるところも多いです。
自然素材を取り入れたいものの、具体的にどんな素材を採用すればいいのか分からないという人は、自然素材に強いリノベーション会社に相談してみましょう。
まとめ
戸建てリノベーションは注文住宅のように自由度が高く、しかも新築に比べて予算が抑えられるという点から多くの人から注目を集めています。
リノベーションはリフォームと違い、落ちる一方だった住宅の市場価値を上げることもできるので、投資用物件にもおすすめです。
ぜひ理想の住まいを作るために戸建てリノベーションを活用してみてはいかがでしょうか?