格安リゾートマンションは危険?その理由と購入前に確認したいポイント

リゾートマンション

リゾートのマンションを100万円以下で購入できるとなれば、その物件について非常に気になる人は多いのではないでしょうか?
しかし、そういった格安リゾートマンションには大きな落とし罠があります。
本記事では、格安リゾートマンションが驚きの価格で売り出されているカラクリをご紹介していきます。

格安で買える中古リゾートマンションは意外に多い!

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現在格安で販売されているリゾートマンションはバブル時代に建てられた中古マンションがほとんどです。
その物件数はかなり多く、静岡県、長野県、群馬県、新潟県といった温泉施設やスキー場に恵まれた地域に集中して建てられています。
物件によっては100万円以下のものもあり、ワンルームであれば10万円といった物件を見かけられます。
また、中には1万円のマンションもあったほどです。
これほど安いとなると、リゾート地に連泊するよりも物件を購入した方が安く済むと考える人も少なくないでしょう。

格安リゾートマンションは地雷物件の可能性が

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車よりも安い値段で手に入る魅力に惹かれるかもしれませんが、事実格安リゾートマンションには気を付けなければいけない点があります。
続いては、格安リゾートマンションが地雷である可能性が高い理由について説明していきます。

リゾートマンションは管理費や維持費が高額

バブル期に建てられたリゾートマンションには、大浴場やサウナなど充実した共用施設を設けられている物件ばかりです。
これら共用施設の運営費はどこから来るのかというと、物件を購入した所有者になります。
所有者には管理費として毎月請求され、設備のグレードが高ければ高いほど、その金額は高額になる傾向にあります。
また、バブル期に建てられたとなると2021年現在から30年近く時間が経っていると言えます。
古い建物には大規模な修繕工事も必要で、その修繕費も所有者に請求されてしまうのです。
これらが請求されることで、一見格安なリゾートマンションも実は維持費が高額であったと気付くことになります。
場合によっては年間50万円以上の維持費がかかる物件もあるため慎重に選ばなくてはならないのです。

滞納分は買い手が負担することになる

表面上の価格に騙されて格安リゾートマンションを購入してしまった人が、万が一維持費込み金額を支払えなくなったらどうなるのでしょうか?
その場合にはリゾートマンション一棟を購入した買い手が負担することになります。
その買い手すらも支払いが厳しいとなれば、買い手は物件を手放す必要がでてきてしまい、次に所有する人物が肩代わりするようになっています。
リゾートマンションには実際住んでいる人は非常に少ないです。
故に管理費や修繕費の徴収を確実に行うのは厳しい現実となっています

また、別荘ということで支払えない当事者である意識も薄く、意見が合わないといった問題も起きてしまっています。

中古のリゾートマンションの購入前に確認したいポイント

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あらゆる問題が見え隠れする格安リゾートマンションですが、それでも購入したいと考える場合には、以下のポイントを理解しておきましょう。

維持費だけではなく税金も確認する

中古リゾートマンションでは単純の物件価格と維持費だけではなく、税金も確認しておくようにしましょう。
かかってくる税金としては不動産取得税、毎年固定資産税があります。
特に固定資産税は1回ばかりの支払いにはとどまらず毎年課税されるため、ランニングコストがより多くかかってくるということを覚えておきましょう。

管理や修繕がちゃんとされている

格安リゾートマンションは、見えない部分の管理や修繕がきちんとされているかどうかを確認するのが大前提です。
管理組合が機能していない物件は修繕が行われていないケースが多いため、定住者がどのくらいいるのか確認しておくといいでしょう。
ただし定住者がいたとしても、意見の食い違いにより修繕費用の使い方がまとまっていない場合もあります。
修繕費用があるものの、老朽化したどの部分に使うかを決められず、建物が長年古いままということもあるので、気になった購入候補のリゾートマンションは徹底的に調べておく必要があります。

長期的に必要経費以上のメリットが得られるか

中古リゾートマンションの購入は、最終的に経済面と照らし合わせて得できる買い物であるか考えることが大事です。
リゾートマンションを購入することで、必要経費以上の満足度が長期的に得られるなら買って得する物件と言えるでしょう。
しかし、費用対以下の満足度になりそうだと感じたら手を出さないようにすべきです。
ランニングコストが重いリゾートマンションで生活を圧迫しないようにしましょう。
別荘よりも普段住む場所が大切であることは忘れないでいてください。

相続の際に負担にならないか

万が一リゾートマンションを手にしたあなたが他界することとなっていまったら、その負担は遺族にわたることになります。
遺された家族にとってマンションの維持費が負担になってしまっては、家族も迷惑に感じてしまうでしょう。
不要なリゾートマンションだけを相続放棄するということは現状できません。
家族は自分達自身で利用する、第三者に託す、売却するなどの手段を強いられてしまいます。

自宅との移動距離に不便さはないか

リゾート地を満喫でいる物件が手に入るといっても、毎日のようにリゾートへ気晴らしに来る人はそうそういないでしょう。
自宅からリゾートマンションまで移動するとなれば、不便さがないか確認することも大事です。
人は歳を重ねる毎に移動が辛く感じるものです。
移動時間が長い、移動方法が不便であると満足に繋がりにくくなってしまうので、移動の面もしっかりと考える用意しましょう。

まとめ

今回は、豪華なリゾートマンションが格安で販売されているカラクリをご紹介してきました。
格安である理由を知って金額に納得できた人も多いのではないでしょうか?
日本各地には格安リゾートマンションが多く存在しているので、安いからといってすぐに購入に踏み込まないようにしましょう。
もし購入したいと考えている場合には、ご紹介してきた注意点に気を付ける必要があります。
維持費や相続の負担、移動距離の問題など、考えるべき点がいくつもあります。
それらを踏まえて費用以上の満足感を得られると感じたら、購入に踏み切っても大丈夫だと言えます。