練馬区は、東京23区の中でも人気が高い自治体となっており、人口も毎年増加傾向にあります。
立地に関しても、高低差がゆるやかで交通の利便性も高く、比較的自然豊かであるため、非常に住みやすいエリアなのです。
とはいえ、乳幼児のいる世帯であると、都内での子育てに不安を抱くことも多いのではないでしょうか。
確かに、人口が多い東京では、待機児童問題や子育て支援事業の不足などが問題視されています。
しかし、練馬区はそれらの問題をしっかりと見つめ、乳幼児のいる家庭でも快適に暮らせるよう、様々な工夫をしているのです。
今回は、そんな練馬区の子育てのしやすさについてご紹介していきます。
目次
練馬区は待機児童ゼロの自治体
2020年の日経DUALと日本経済新聞社が調査している「共働き子育てしやすい街ランキング(全国総合編)」を見てみるとさらに子育てのしやすさが分かります。
ランキングから東京23区だけをまとめてみると、なんと練馬区は第5位にランクインしているのです。
そんな練馬区は、世田谷区や大田区と肩を並べるほどの人口であるにも関わらず、待機児童ゼロの自治体であることが知られています。
東京都は、全国の中でも最も待機児童が多く、保育施設も少ないと言われています。
さらに核家族化によって、子どもの預け先を確保できないのも問題の1つとなっているのです。
さらに待機児童問題は、貧困や虐待、育児放棄などにつながるため、早急な改善が求められています。
練馬区はそれらの問題を解決するため、区独自の作戦を展開し、待機児童をゼロにしたので認可保育所はもちろん、その他様々な保育施設を新規整備し、平成26年から令和3年の間に7,159人の定員拡大を実現しました。
特に注目されているのが「1歳児1年保育事業」です。
1歳児1年保育事業は、練馬区独自の1歳児を対象とした事業となっています。
内容としては、新設されたばかりで、4~5歳児クラスが存在しない園の空き部屋などを有効的に活用し、待機児童が出ないようにするものです。
練馬区はこのように積極的に待機児童問題を見つめていくことで、待機児童ゼロを実現しました。
待機児童ゼロ
子育て支援制度が充実している
練馬区は、待機児童ゼロの自治体であるだけでなく、子育て支援制度も充実しています。
子育て支援事業が充実している自治体は、この先もさらに新たな事業を展開していくと考えて良いでしょう。
ここでは、練馬区の魅力的な子育て支援制度をいくつかご紹介します。
利用者支援事業
子どもや保護者が心身共に健康に過ごせるよう、その人に必要な子育て支援事業などの情報提供を行います。
練馬区では、気軽に相談できるよう、身近な教育・保育施設にそのような場所を設けています。
一時預かり事業
認定こども園や幼稚園、保育所などの場所で、乳幼児を一時的に預かってくれる事業です。
育児疲れや急病、出産など、様々な理由で保育が困難になることがあるため、このような事業があるととても安心して生活できます。
延長保育事業
通常の利用日や利用時間以外にも子どもを預かってくれる事業です。
延長保育料が発生するものの、仕事が忙しい時期ややむを得ない場合に延長保育を利用できると、生活の幅も広がります。
病児・病後児保育事業
病児や病後児を最大で6日間預けることができる事業です。
特に共働き世帯であると、長期間仕事を休むのが難しい場合も多くなります。
練馬区はそのような世帯でも安心して生活できるよう、病児・病後児保育事業を立ち上げているのです。
実費徴収に係る補足給付を行う事業
日用品や文房具などの教育・保育に必要な物にかかる費用や行事へ参加する時にかかる費用などを助成してくれる事業です。
保護者の世帯所得によって助成額は異なりますが、金銭的な余裕がない家庭でも快適に過ごせるのが魅力となっています。
レジャースポットも豊富
練馬区にファミリーが多い理由の1つとして、レジャースポットが豊富であるという点も挙げられます。
東京都には様々なレジャースポットがありますが、小さい子どもを連れての外出は大変です。
練馬区であれば、生活圏内に楽しめるレジャー施設が設置されているので、気軽に出かけられるのです。
ここでは、練馬区内でおすすめのレジャースポットを3つご紹介します。
光が丘公園
光が丘公園は、練馬区内で最も規模が大きい公園です。
緑も多く、四季折々の花々が見られるのも魅力で、子どもが元気いっぱいに遊べるスポットとして地元住民から親しまれています。
利用料もかからないため気軽に訪れることができ、小さい子どもはもちろん、ある程度大きくなれば子どもだけで利用できるのも魅力です。
キャンプ場やバーベキュー場も設置されているため、気軽にアウトドアが楽しめるのも人気である理由の1つになっています。
東京アニメーションミュージアム
東京アニメーションミュージアムは、東映アニメーションの展示施設です。
東映アニメーションは、ワンピースやドラゴンボール、プリキュアシリーズなどを手掛けています。
入場料も無料で施設は丁度良い広さであるため、小さい子どもでも利用しやすいのが魅力です。
練馬区にはこのような屋内でも楽しめる施設がいくつも設置されているので、雨の日のおでかけにも困りません。
中村南スポーツ交流センター
屋内プールが人気の中村南スポーツ交流センターは、プールだけでなく、バスケットボールやバドミントン、卓球なども楽しめる屋内施設です。
小学生未満の子どもが無料で利用できるのも魅力で、雨の日でも体を十分動かすことができます。
屋内の温水プールには、浅めに温水が張られた幼児用プールなども設置されているため、小さな子どもがいる家族でも気軽に利用できます。
1歳から参加できる体操教室や、3歳から参加できるダンス教室なども開かれているのが特徴です。
まとめ
今回は、練馬区の子育てのしやすさについてご紹介してきました。
練馬区は、東京23区内で5番目に子育てしやすい街と言われています。
東京は人口が多く、共働き夫婦にとって子育てしにくい自治体も多いですが、練馬区は待機児童もゼロという数字を誇っているため、安心して生活できるのが魅力です。
都内での引っ越しを考えている場合は、練馬区のように子育て支援事業を多く展開している自治体を選ぶのがおすすめです。
また、練馬区は気軽に利用できるレジャースポットが多いのも魅力となっています。
練馬区への引っ越しを考えている方は、ぜひ今回の記事を参考にしてみてください。