【フランス式家庭菜園】「ポタジェ」がつくる、つながりを感じるお庭

外出自粛・おうちで過ごす生活が始まってほどなく。
皆さんもきっと大変でしたよね。

家族が一緒に居すぎて、些細なことで子ども同士が大声を張り上げるようになったり、大人も負けじと大声を張り上げたり、夫婦同士の喧嘩があったりと…いろんなニュースが聞かれました。

早く外に出たい!
子どもは子ども同士で遊んでストレス発散してほしい!
大人だって癒やされたい!

そんな気持ちの高まりが感じられました。
でも、そうした家庭中心の生活だから気づく良さもありましたよね。

今回は、家庭で過ごす時間に癒やしをもたらしてくれる家庭菜園の良さについて、これから新居探し・庭作りを考えている方にご紹介したいと思います。

フランス式家庭菜園「ポタジェ」は小さな庭でも恵みがいっぱい

お家に大きなお庭がなくても、有機野菜もハーブもお花も楽しめる。
それがフランス式の家庭菜園、ポタジェです。

小さな庭に混植していくポタジェは
「色んな野菜・ハーブ・お花が」
「色んな時期に」
「ちょっとずつ」
採れるのが特徴です。

ナスやにんじん、たまねぎ、ジャガイモ、大玉トマトといった食卓おなじみのお野菜達については農家さんが手間暇かけて作ってくれた美味しいものを買い求め、その料理に添える葉ネギ、パクチー、ミニトマトはお庭で採れたてのものを用意。

最後に一輪食卓にお花を添える。

そんな、「新鮮な彩りを食卓に添える」ことが出来るのがポタジェ最大の魅力であり、家庭菜園におすすめしたい理由です。

花・ハーブ・野菜、全てを受け容れるポタジェだから

写真:「隣からやってきたラベンダー」

しかし、ポタジェがもたらす豊かさというのは、実はそうした食や彩りに関するところだけではないようです。

この自粛期間、ポタジェをしている家庭で「びっくりしたことがあった」というエピソードをご紹介します。

一つは、雑草にも寛容でお手入れが少なくて済んでいることにより、他のお庭からやってきたこぼれ種が芽吹いてきて、花を咲かせはじめたということ。

もう一つは、果樹・野菜・花・ハーブ・野草まで含めて育てているから、花が好きな方、ハーブや野草が好きな方、野菜作りが好きな方、色んな人が話しかけてくれ、そればかりか、その方々が次々に植物を持ってきてくださったということだそうです。

これらのエピソードがよくわかるお話をここで紹介しますね。

隣からやってきたラベンダー

「あれ?この葉っぱはいつもの雑草じゃないな。どこから来たんだろう?」
そう思って垣根の向こうのお隣の庭をひょいと見ると、

「あ、同じ葉っぱの形!」

ああ、そうだ。ここには「垣根からせり出してしまっていると申し訳ないから」と、隣のおばあちゃんが刈り込んでくれたラベンダーがあったんだ。

うちの庭で芽吹いてくれたのか…。

「あれ?こんな所にサクラソウ?ここにはビオラ?」
新しい庭の植物が増えるたび、どこから来たのかな・・?とご近所を探してまわる。

いただいたセンテッドゼラニウム

誰かが持ってきてくださる植物も多い。

ローズマリーやセンテッドゼラニウムがそれだ。
「手入れいらずで、虫よけにもなってくれるから便利なのよ」

くださったのは、二軒隣のおばあちゃん。
ハーブがお好きで、私たちが色んな植物を育てていることを知ってわざわざ届けてくださった。

いただいたナンテン

「庭の手入れしてたら引き抜いてしまってね…」

なーんて言われてやってきたのはナンテンの木。

まるで、どこかのマンガで見た「作り過ぎちゃったから…」と差し入れにもらう肉じゃがみたいに。

そんなことってあるんだろうかと、この木に水やりするたびにくすりと笑ってしまう。

「ポタジェ」がもたらす、いつも誰かとのつながりを感じる庭

ポタジェを始めてすぐに、その庭は「自分たちが選んで植えた植物」だけではなくなっていく。でも、それがポタジェの楽しみであり、心地良く感じるポイントでもあると思います。

たった一人で水やりをしていても、誰かの顔が思い浮かぶ。縁のある人とのつながりを感じさせてくれる。そういう庭になっていくことが、嬉しく感じられる。

ソーシャルディスタンスや新しい生活様式が叫ばれ、人との直接のコミュニケーションが以前よりも取りづらくなってしまった今だからこそ、こうした小さな庭づくりが人とのつながりを感じさせてくれるというのは、とても幸せなことですよね。

家族の生活を食や彩りだけでなく、そうした人や自然との「つながり」を感じさせてくれるポタジェは、これからの時代にぴったりなのかもしれません。

ぜひ、新しい住まいの参考にしてみてくださいね♪

▼「ポタジェ」を始めたい方はこちらもどうぞ。