退去時にかかる原状回復費用…その相場とは?

原状回復

賃貸物件を退去する際は、借りた当初と同じ状態で明け渡す「原状回復義務」があります。
この原状回復を巡って、トラブルになることも少なくありません。
そこで、退去時のトラブルを避けるためにも、原状回復費用の相場を知っておくことは大切です。
ここでは、それぞれの場所別にみる原状回復費用についてご紹介します。

そもそも原状回復とは?

原状回復

原状回復とは、何かしらの事由により変化したものを元の状態へ戻すことを指します。
賃貸物件の場合、大家や管理会社が入居者の退去時に行うリフォーム工事を原状回復ということが多いです。
しかし、賃貸物件における原状回復は、汚したり破損したりしていなかった場合のあるべき状態に戻すことであり、入居前の綺麗な状態に戻すことではありません。
故意で壊したものや汚したものについては原状回復の対象となりますが、経年劣化した設備は、そのまま大家へ明け渡すことに問題ないとする考え方が主流になっています。

原状回復工事では主に壁紙や襖、床材など室内にあるものが対象となることが多く、外壁やベランダなど外の設備は、大家側が定期的にメンテナンスを行うのが一般的です。

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原状回復費用の相場を場所別にご紹介

原状回復

原状回復は、通常の住み方、使い方をしているなかで起こった経年劣化や摩耗について行う必要はありません。
しかし、故意や過失、通常以上の使用による破損や摩耗の場合には、借主側に原状回復の責任が生じます。
ここでは、それぞれの場所別にかかる原状回復の相場をご紹介します。

フローリングの張替えや傷の補修をする場合

フローリングの汚れを落とすクリーニングの相場は、1R~2LDKの広さで15,000円~25,000円前後です。
部屋の広さによって金額は異なりますが、洗剤や薬品を使用すれば落ちる程度の汚れであれば、大規模な修繕をしなくても比較的低価格でクリーニングできます。
一方、物を落としたりぶつけたりして、傷やへこみをつけた場合、その部分のフローリング材を張り替えたり畳を補習したり必要があります。
その場合の張替え相場は8,000円~10,000円前後ですが、傷の大きさや使用されている素材によっても金額は変動します。

畳を交換する場合

畳の交換には3つの方法があります。
一つ目は裏返しという方法で、ゴザの部分をはがし、内側になっていた方を表面にして張り直します。

表側が日焼けした場合などに使われることの多い方法で、畳一枚付き4,000円前後が相場です。
二つ目には、表替えという方法で、畳表を新品にします。
通常の使い方であれば6年ほどで表替えを行います。
賃貸住宅では1枚5,000円前後が相場です。
最後の三つ目が、1枚まるごと新しいものに交換する畳替えです。
畳は10年ほどで経年劣化します。
畳床と呼ばれる畳の芯にあたる部分も傷んできた場合には、まるまる交換する必要があります。
この場合は、他の方法に比べて費用も高くなり、畳一枚につき12,000円以上かかることもあります。

壁紙の張替え・穴の補修をする場合

壁紙の張替え費用は、張り替える広さによって異なりますが、一般的に1平米あたり750円~1,500円が相場です。
壁を張り替える場合、全面を交換する必要があるため、およそ30,000円~40,000円前後費用がかかります。

また、たばこなどのヤニによって壁だけでなく天井の汚れた場合には、天井分の張替え費用も加わることがあります。
壁に空いた穴を補修する場合は、小さければ小さいほど比較的低価格で直せます。
穴の状態にもよりますが、シール等で補修できれば1,000円以内、パテや補修用の壁紙を使用した場合でも3,000円以内で修復できます。

しかし、壁を殴ってしまってできた穴や転んでぶつかった拍子にできた穴など大きなものは、石膏ボードなどを張り替えなくてはならない場合があります。
穴の状態によって異なりますが、費用相場は10,000円~60,000円前後と幅が大きくなります。
また、剥がした壁紙を処分する費用として、500円~2,000円前後請求されることもあります。

水垢やカビのクリーニングする場合

水垢やカビのクリーニングの相場は、汚れの状況や行う範囲によって値段が変わりますが、だいたい5,000円~20,000円が相場です。
特にカビが付着しやすい窓枠のパッキンを交換することになると、値段にも大きく影響します。
また、トイレや浴室などの水垢やカビ、排水管などの詰まりは、次の入居者にも大きく影響する部分であるため、他の場所に比べて特に厳しくチェックされることが多いです。
浴室のタイルや天井にもカビが生えていないか、蛇口や洗面台に水垢がこびりついていないか、そして洗面台や洗濯機置き場の排水管に汚れや詰まりがないかも確認しておくと安心です。

費用を削減するためにも、日頃から湿気対策やこまめな掃除などカビが発生しないよう気を付けることが大切です。

キッチンのクリーニングをする場合

キッチンのコンロや換気扇などについた油汚れや焦げは、なかなか落としにくく大変です。
汚れの程度によって値段は異なりますが、一般的に15,000円~25,000円前後が相場と言われています。

油汚れなどは、後からでも比較的汚れを落とすことは可能です。
しかし、サビたことでついた汚れはクリーニングや修繕が必要となりますが、一度ついたものはなかなか取れないことが多いです。
費用を少しでも安く済ませるには、日頃からこまめに掃除をし、汚れを落とすことが大切です。
コンロや換気扇、レンジ周りなど汚れることが想定される部分には、壁に汚れを防ぐシートやアイテムを使用するのもおすすめです。

まとめ

退去時には部屋を原状回復する費用が発生します。
しかし、壁紙やフローリングの張替えや取り換え費用に関しては、必ずしも全て借主が負担する必要はありません。
故意や過失による汚れや破損については、原状回復しなくてはなりませんが、自然に生活していたことで発生する経年劣化については、そのままの状態で明け渡して良いとされています。
また、住んでいた期間が1年間の場合と10年間の場合では経年劣化や通常摩耗の度合いが異なります。
長期間借りていた場合には、原状回復について住んでいた期間も鑑みてもらえるよう交渉するのも良いでしょう。