おしゃれで気持ちいい「無垢材」とは?  産地や特徴、見分け方などを解説!

いつのころからか、部屋や家具などに使われている材木が無垢材かどうか、ということが関心を集めるようになってきました。

無垢材とは、「接着剤を使った集成材などではなく、そのまま製材品として使える木材」のことをいいます。

でも木材ってたくさん並んでいてもあまり違いが分からない…そんな方も多いと思います。接着剤が使われているかどうかが重要なの?やっぱり国産のほうがいいの?今回はそんな疑問も交えながら、「無垢材と集成材について」、木材の産地や特徴などをご紹介します。

「接着剤を使っていない」木材は無垢材?

「無垢材」という言葉を見たり聞いたりした方は多いことでしょう。不動産の紹介や、DIYなどの話題ではよく耳にしますよね。こうした場合には、外国産・日本産を問わず、「生の木のままで化学物質が使われていない木材」は無垢材として扱われています。

外国産木材は、輸入される時点で無垢材とは言えない?

実は、木材として製材するときに使われる化学物質は、接着剤だけではありません。
外国産の木材は伐採後、輸出を待つ間や輸送中の防カビや防腐などを防ぐために、薬剤が使われているからです。

また、日本の自然環境に影響を及ぼすような害虫も木材と一緒に日本に入ってこないように、防虫剤も塗布されています。

こうした化学物質から含む薬剤を含んだ木材は、姿形が木そのままであっても、「シックハウス症候群」といった健康への影響が気になります。

他にも、塗料やオイルがあらかじめ木材の処理に使われていることもあるので、購入や利用の際には注意してみてください。

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無垢材のメリットとデメリット

種類によって、それぞれに特徴がありますが、今回は「無垢材」全体の特徴について見てみましょう。

無垢材の一番のメリットともいえるのが「調湿作用」です。

無垢材は室内の湿度が高ければ水分を吸収し、乾燥していれば放出する、という働きを持っています。
部屋の中がジメジメし始めると気になるのがカビやダニなどが発生ですが、自然と湿度を調節することができたら嬉しいですよね。

また、経年変化を楽しめるのも「無垢材ならでは」の特徴です。

注意しておきたい点は、環境によって形が変化してしまうことです。
乾燥すると反り、濡れると膨らむ。水分量によって形を変えるのが無垢材、つまり木の特徴です。
もし家の建材として使用するなら、その家が建つ場所の日当たりや土壌といった環境にも目を向けながら利用したいところです。無垢材をよく知っている大工さんや、業者さんに相談するのがベターでしょう。

ほんとに無垢材?家屋や部屋の木材を見分ける方法

香り

無垢材と集成材でまず大きな違いとなるのは、香りです。
無垢材であれば爽やかな香りや、香ばしくここちよい香りが感じられますが、集成材の場合はツンとした接着剤の匂いや塗装剤の匂いが感じられ、木の香りはあまり目立ちません。

断面

フローリングの場合は、工事が行われる前の段階で断面をチェックすればすぐに分かります。断面が薄い層の重なりのようになっているものは、何枚かの木材や化学素材で作られた材料です。一方で、断面にも途切れなく木目が走っていれば、そのほとんどが無垢材といってよいでしょう。

木材サイズ

その他にも、素材のサイズを見て判断する方法もあります。
縦に1.8mほどで幅が10cm前後、最大でも15cmという細長い板での場合は無垢材であることが多いです。
集成材の場合は、横幅が3~5cmほど、長さも約30cmという縦に長い四角柱の木材を横に何本か組み合わせてあったり、長さは1.8mですが、幅が15~30cmと広めになった板を並べてあったりします。
こうした集成材は表面の化粧材としてプリント板が張り付けてあるため、離れてよく見ると数種の同じ木目、年輪にパターンが見えてくることも特徴です。

すでに工事が済んでいる貸し物件などの場合は、オーナーさんに直接聞いてみれば確実です。

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まとめ

無垢材といっても、はっきりとした基準があるわけではないのが現状です。
ここでは、少し厳しいかもしれませんが、

  • 国産
  • 防腐剤、防虫剤などを使わない
  • 接着剤を使用した製材でない

ことを「無垢材」として紹介しました。

初めは無垢材かどうか判断するのは難しいですが、手触りや足裏の感触、風合いなど、慣れれば五感で感じられる特徴によって分かるようになってくるとも言われています。逆に言えば、長く付き合えば付き合うほど、その良さが分かってくるのが無垢材の良いところ。

ぜひお店にいって、実際に無垢材の手触りや香りを体験してみてくださいね。