畳の賃貸物件に入居するメリット・デメリットとは?

和室

今回ご紹介する畳をはじめ、フローリングやカーペットなど、賃貸物件には様々な部屋のタイプがあり、それぞれ異なる特徴を持っています。
部屋のタイプ問わず、物件に入居する前にメリット・デメリットについて把握しておきたいと考える人も多いはずです。
そこで今回は、和室の部屋がある賃貸物件に入居するメリット・デメリットについてご紹介します。
賃貸物件の契約を検討している人は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。

畳は人気が低い?畳の賃貸に住むメリット

畳

畳のある賃貸物件は賛否両論があるため、「人気が低いのではないか?」というイメージを抱える人もいるのではないでしょうか?
ここでは、畳が特徴的な和室のある賃貸物件に住むメリット・デメリットをご紹介します。

収納が広い

賃貸物件を契約した後、収納の少なさに悩まされる人は多いです。
十分なスペースがない場合、部屋の中が散らかってしまいます。
和室には押し入れや天袋が付いていることが多いため、十分な収納スペースを確保できます。
この収納力の高さが畳の賃貸物件に住む最大のメリットです。
最近では、押し入れ専用のハンガーラックや収納ケースなども販売されており、工夫次第で有効に活用できます。
収納する荷物が多い人や家族で住む場合は、和室のある物件がおすすめです。

断熱効果が高い

畳に使用されているい草やワラは空気を多く含んでいるため、断熱性に優れています。
畳の特徴である断熱効果により、夏は涼しく、冬は暖かく過ごすことが可能です。

外の気温に左右されないため、電気代の節約にもつながります。
また、畳が持つ調湿効果により、夏は吸湿、冬は湿度を放出するため、年中快適に過ごせるのも畳ならではの魅力だと言えます。
エアコン代を節約したい人や冷え性で悩んでいる人、小さな子どもを抱えている家庭におすすめです。

音が響きにくい

畳には防音効果があるため、隣や下の階に住んでいる住人に対し、過度に気を遣わず生活できるのが大きなメリットです。
賃貸物件は騒音トラブルが起こりやすいため、そのような面で見ると音が響きにくい畳は人気が高い傾向にあります。

特に、小さな子どもを抱える家庭の場合、足音などが気になる人も多いはずです。
また、畳のある物件に入居すれば、自身の騒音トラブルを回避するだけではなく、他の住人の生活音が聞こえてくることも防げます。

リラックスできる

フローリングとは違って畳は柔らかいため、直接寝転べます。
特に何も敷かなくても寝転べるのは、畳ならではの特徴です。
床に布団を敷きたい人や、はいはいで歩く乳児がいる家庭にもおすすめです。

また、原料として使用されているい草には、フィトンチッドという芳香成分が含まれています。
フィトンチッドには、精神や自律神経を安定させる効果やストレスを緩和させる効果、呼吸を正常に整える効果など、人体に良い影響をもたらす効果がたくさんあります。
他にも消臭や脱臭、抗菌、防虫などの効果も期待でき、身も心もリフレッシュできる魅力的な素材です。

デメリットについても知っておこう

畳

ここまでメリットについてご紹介してきましたが、実際に入居することを考えているのであれば、デメリットも把握しておかなければいけません。
ここでは、畳の賃貸物件に住む上でのデメリットをご紹介します。

古い物件が多い

賃貸物件はフローリングの需要が高いことから、新築や築浅の物件はほとんどがフローリングです。
そのため、畳のある賃貸物件は築年数が古い場合が多いです。
定期的にメンテナンスが行われているか、設備等は使いやすいかなど、契約する前には必ず確認しておかなければいけません。

あらかじめ確認しておけば、入居後に不満を感じることもないはずです。
内見をする際には、隅々までチェックしておきましょう。
ただし、築年数が古いことで家賃を抑えられる場合もあるため、上手く活用してみてください。

こまめな掃除が必要

畳はダニやカビが発生しやすく、こまめに掃除をする必要があります。
清潔な状態を保っていない場合、健康被害を招いてしまう可能性があるため、注意しなければいけません。
また、フローリングであれば簡単に拭き取れますが、畳の場合はシミや汚れが残ってしまう可能性があります。
手入れに手間がかかるのは畳の最大のデメリットです。
畳のある和室を選ぶということは、メンテナンスがセットになると考えておきましょう。

家具の跡や傷が残りやすい

フローリングと比べると、畳は家具の跡や傷が残りやすいことがデメリットとして挙げられます。
重さのある家具を置いていた場合、畳が凹んでしまいます。
退去時、畳の表替えをしなければいけないケースも多々あり、その際に発生する費用は入居者の自己負担となる可能性も高いです。

ただ、傷まないように保護シールを貼っておくなどの対策もできます。

入居前に知っておくべき注意点

入居

畳のある物件を契約する際、部屋の広さを畳数だけで判断するのではなく、平米数で考えるようにしてください。
畳には様々な種類があり、それぞれ大きさも異なるため、畳数だけで判断している場合、想像していた広さと実際の広さにズレが生じる可能性があります。
広さを確かめておきたい人は、不動産会社に内見を依頼してみましょう。
また、先ほどもご紹介した通り、畳は退去時に畳表を交換しなければいけない可能性があるため、原状回復費が高くなる恐れがあります。
契約書にしっかり目を通して確認しておくことが重要です。

まとめ

今回は、畳のある賃貸物件に住むメリット・デメリットについてご紹介しました。
入居前に特性を知っておくことで、自分の希望条件に適した物件を選べます。
畳には優れた機能性が備わっており、快適な生活を送れるといった魅力的なメリットがある一方、築年数や設備の状態、原状回復費の負担など、デメリットがあることも確かです。
畳のある賃貸物件の契約を考えている人は、ぜひこの記事でご紹介したメリット・デメリットを加味した上で検討してみてください。
また、トラブルを回避するためにも内見をしておくこともおすすめです。