奨学金返済があると住宅ローンは借りられない?

奨学金

近年、大学への進学に奨学金制度を利用する人が増えています。
奨学金は学費の負担を一時的に軽減するものですが、安心して学校に通えるために利用され、社会人になって働きながら返済していきます。
しかし、奨学金によって将来住宅ローンが組めないのではないかと心配になる人もいるでしょう。
ここでは、奨学金返済中に住宅ローンが借りられないのか、またローン審査に影響を与えない方法を紹介します。

奨学金を返済中はローンが組めない?

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奨学金制度とは、進学のためにお金を借りる制度です。
勉強したいものの、進学費用が心配な場合に利用できるもので、国や自治体、企業や大学などが制度を設けています。
1人につき1ヵ所からしか借りられないわけではなく、複数の所から借り入れ可能です。
奨学金には貸与型と給付型があり、貸与型は借りているため返済の必要があります。
利息に関しても有利子と無利子があり、最終的な返済額が変わってきます。
一方の給付型は返済の必要がないものです。
同じ奨学金でも貸与型で返済中の場合、住宅ローンが組めない心配があると思います。
ただ奨学金を1ヵ所で借りている場合と、複数から借りている場合では審査方法の基準が異なりますが、どちらも借りられないということはありません。

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こんな時は審査に通らない可能性がある

奨学金

奨学金を返済中の場合、住宅ローンが組めないではと心配になることから奨学金の返済を隠す人もいます。
申告を隠したり漏れがあったりした場合は、審査を打ち切られる可能性があるので正しく申告しましょう。
また以下のような場合、審査に通らない可能性があります。

奨学金の延滞履歴がある

奨学金そのものは、借入金として記載する必要があります。
つまり、延滞してしまえば個人信用情報機関に延滞履歴が残されてしまうのです。
この信用情報にはクレジットカードの借入記録や3ヵ月以上の遅延、また1~2ヵ月など短期間の遅延の繰り返しなども記載され、これによって審査で落ちてしまう可能性が高いです。
しかし、全ての奨学金に対して延滞履歴が残るわけではありません。
個人信用情報機関へ日本学生支援機構の奨学金制度が加盟したのは2008年です。
この加盟以前に奨学金を利用した場合、登録されていない可能性があります。
この情報に関しては、個人信用情報機関に開示請求すると確認できます。

3ヵ月以上がブラックリスト入り

先ほども紹介した通り、3ヵ月以上の遅延でブラックリスト入りがほぼ確定します。
この記録は奨学金を返済後でも5年間は保持されてしまうため、過去だとしても記録されている時点でローン審査に影響を与える可能性があります。
もし災害や疾病、経済困難などの状況に陥った場合は、奨学金の返済期限猶予というものを利用して、返還できない理由を申し出て猶予をお願いしましょう。
返済が厳しいと感じたら、ブラックリスト入りする前に申し出ましょう。

返済負担率の計算がポイント

奨学金返済中に住宅ローン審査を受ける場合、返済負担率にも注意しましょう。
返済負担率とは、年間返済額÷年収×100=返済負担率(%)で計算できます。
この中の年間返済額は、奨学金返済もプラスした金額となるため、高くなりがちです。
30%~35%以下であることを上限とした返済負担額を設定している金融機関が多いため、住宅ローンで返済負担率がギリギリになる場合は気を付けましょう。

奨学金返済中でもローン審査に影響を与えないためには?

奨学金

奨学金返済中であっても、住宅ローンがスムーズになるようにするにはどうしたら良いのでしょうか。

完済する

奨学金を完済することで、住宅ローンの審査に影響を与えることはありません。
しかし言葉にするのは簡単であり、そんなにすぐ返済できるものではないでしょう。
奨学金を完済してから住宅ローンを組めば、ローン審査に落ちてしまうのではなかという不安がなくなり、借入金額も増額できます。
奨学金の残りにより、借入したいのにできないという事態を免れることも可能です。
返済の負担軽減もできるので、奨学金完済を目標にしてみてください。

返済負担率を抑えるようにする

住宅ローンを組む場合、返済負担率を意識してみてください。
返済負担率を低くするようにしてローンを組めば、審査にも影響を与えにくくなります。
返済負担率の上限は可能な限り、25%以下にするのが理想です。
奨学金の残高を減らしながら、低金利のローンを利用したり、頭金や購入金額を見直して借入額を少なくしたりするのも良いでしょう。

頭金を入れる

少しでも頭金を入れると、総返済額を減らすことができます。
これによって利子も減らすことができるので、将来的な負担も軽減できます。
頭金の金額によっては住宅ローンの金利も変動します。
住宅購入後には、固定資産税や不動産取得税などの支払いや、修繕費やメンテナンス費用なども必要です。
先の負担を減らしたいなら頭金を入れることを検討してみましょう。
フラット35の場合、物件購入価格に対して頭金を10%以上用意した時に低い金利が適用されます。
年収に対しての借入金額の上限が決められているため、頭金を多くするだけで審査にも通りやすくなります。
奨学金があることもマイナスにならないので、奨学金の全額返済が難しいものの頭金なら用意できるという場合におすすめです。

奨学金返済中であることを隠さない

奨学金の利用に関してのハードルが低く、誰もが借りているという意識から借金という感覚がなくなりがちですが、返済が必要な時点で借金と同等の扱いになります。
そのため、住宅ローンの審査では必ず申告しなければなりません。
もし、申告しなくても金融機関から返還状況を調査できるので隠すことはできないのです。
返済中であることを隠すのはマイナスになるので、きちんと申告しましょう。

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まとめ

奨学金の返済は金利も返済額も少なく、長期間継続して返済できるようになっています。
そのため、返済中に住宅ローンを組むこともあるでしょう。
奨学金を返済中でも住宅ローンを組むことができますが、きちんと奨学金の返済が残っていることを申告する必要があります。
申告漏れは、金融機関への印象を悪くするだけでなく、審査に通らない可能性があります。
正直に申告することをお勧めします。