物件の内見に必要な持ち物とは?当日までの流れやチェックポイントもご紹介

内見

引っ越し先の物件を決める時、内見をするケースが大半を占めます。
内見は、ただ足を運んで部屋を確認すれば良いというわけではありません。
特に内見時は必要な持ち物やあると便利なものもあるため、これから内見を検討されている方は、事前に持ち物についても確認しておきましょう。
今回は、内見時に必要な持ち物や物件を内見するまでの流れ、採寸した方がいい場所、チェックすべきポイントなどを解説していきます。

目次

物件の内見はどうして必要?

内見

賃貸の部屋を借りる前に、物件の内見には訪れた方が良いと言われています。
しかし、その必要性がわからないという方もいるでしょう。
そこで、まずは内見の必要性から解説していきます。

内装や設備の状態を確認できる

内見を行うと検討中の物件がどのような内装になっているのか、設備はどのような状態になっているかなどを確認できます。
実際に見てみると、画像や写真だけではわからなかった部分も発見しやすいです。

例えば、物件情報ページに掲載されている写真より劣化しているケースも珍しくありません。
広告に掲載する写真は、基本的に最近撮影されたもののです。
しかし中には、新築したばかりまたはリフォームして間もない時期の写真を掲載しているところもあります。
写真が更新されていない可能性もあるので、内装や設備の状態を確認するためにも内見は重要です。

部屋の日当たりを確認できる

入居を考えている部屋の日当たりをチェックするためには、内見が必要です。
物件情報には部屋の向きが記載されていますが、それだけでは実際の日当たりがどれほどかわからないものです。
南向きなら日当たりが良いと思われがちですが、周辺に建物が多いと日当たりは悪くなってしまいます。
物件情報に記載されている方角だけでは、実際の日当たりの良さを予想することは難しいでしょう。
内見をしてみると、どのくらい日が入ってくるのか自分の目でチェックできます。

近隣住民や騒音など周辺環境を確認できる

物件の周辺に踏み切りや幹線道路がある場合、騒音が気になってしまうかもしれません。
慣れれば大丈夫だと思うかもしれませんが、実際に暮らしていると予想以上に気になってしまうでしょう。
近隣住民がどのような人かという点も、入居後の生活を左右するポイントです。

内見をしておけばどのような住民が住んでいるのか把握しやすくなり、入居後に後悔する可能性を軽減できます。

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内見は無料でできる

内見

内見自体は無料でできます。
しかし、内見をすると契約をしなければいけないような気がして躊躇ってしまう方もいるでしょう。
契約に関する不安が出てくるケースは多いですが、内見自体は無料なので気軽に足を運んでも問題ありません。

お金がかかるのは契約が成立してから

内見自体にお金がかかることは基本的にありません。
しかし、物件まで足を運ぶための交通費は不動産会社やハウスメーカーなどが負担してくれるわけではないので、自己負担になります。
金銭的な受け渡しを行うのは、契約が成立してからです。

内見自体にお金がかかることはないので、気になる物件が合ったら積極的に足を運んでみましょう。

内見した物件を無理に契約する必要はなし

内見した物件で契約をしなければいけないと思っている人もいるでしょう。
その物件を気に入ったのであれば契約しても良いですが、「他も見てみたい」などの要望があるなら無理に契約する必要はありません。

急いで物件を決める必要がない場合だと、数ヶ月間かけて内見して回るケースもあります。
そうすることで、納得できる物件探しも可能です。
ただし、2月・3月は進学や就職、転勤などのタイミングで引っ越し先を探す方が増えます。
多くの人が物件探しをするので、条件が良い物件はすぐに入居者が決まってしまう可能性があります。
先延ばしにすることで多くの物件を内見できますが、気に入った物件を逃してしまうリスクもあるのです。
引っ越しシーズンに被る時は、できるだけ物件の希望条件を絞り込み、計画的に内見を行うようにしましょう。

契約前に申込金の支払いが必要になる場合も

契約する際には、申込金の支払いが必要になる場合があります。
申込金の支払いを行うケースだと、このタイミングで初めて金銭の授受が行われます。
申込金とは、入居の意思を示すことが目的です。
申込証拠金や預かり金と呼ばれることもあります。
相場は、1万円~家賃1ヶ月分程度です。

この申込金は契約金の一部に充当されるので、無駄に支払わなければいけないお金ではありません。
ただし、審査を通過して賃貸契約を結んだにもかかわらず入居せずに解約すると、戻ってこないケースが大半を占めます。
契約を結ぶまでのキャンセルなら全額戻ってくるので、契約の意思がないなら締結前にキャンセルしましょう。

物件の内見で必要な持ち物

内見

気になる物件を内見する際には、いくつか必要な持ち物があります。
続いては、内見に向かう時に準備すべき持ち物を確認していきましょう。

スリッパ

内見先の物件によっては、清掃が済んでいない場合もあります。
清掃済みなら問題ありませんが清掃が済んでいないと、床が汚れている可能性が高いです。

靴下を汚したくないならスリッパを持っていくと安心です。
ただし、多くの場合は不動産会社側でスリッパを準備しています。
用意されているか不安な時は問い合わせたり、ホテルなどにある簡易的なスリッパをカバンに忍ばせておいたりすると良いでしょう。
また、不特定多数の人が使ったスリッパを履きたくないという方も、自分で用意してください。

物件の資料・図面

物件の資料には、家賃や間取りなどの情報だけではなく、周辺施設や物件のおすすめポイントなども書かれています。
いくつかの物件を回って見比べるのであれば、資料があると比較しやすくなるでしょう。

物件の資料に関しては基本的に不動産会社が用意してくれるので、入居希望者は特に準備しなくても問題ありません。
物件の寸法を測った時は、間取り図にメモをしたいと考える方も多いです。

そのような時は、間取り図だけ拡大したものを別途用意してもらえるように依頼しておきましょう。

メジャー

メジャーは、3m以上の長いタイプを準備するのがおすすめです。
不動産会社が用意してくれているケースもありますが、自分で使いやすいと感じるものを用意しておくのが無難です。
最近はスマホの計測アプリもあるので、使い勝手の良さで使用するツールを変えると良いでしょう。
メジャーを使って採寸すると、家具などを置いた時のイメージが湧きやすくなります。
入居後のイメージを固めるためにも、メジャーは必要不可欠なアイテムです。

メモ帳・筆記用具

メモ帳や筆記用具も忘れずに持参しましょう。
メモ帳などがあれば、より細かい寸法を記載しやすくなります。
おけそうな場所の広さをメモしておけば、家具や家電はどのくらいの大きさなら問題ないのか、などを確認しやすくなります。

内見時に気になったポイントや生活する際の注意点などを不動産会社から聞いた時にも書いておけるので便利です。

印鑑や本人確認書類

「内見した物件を気に入ってすぐに契約を結びたい」「仮押さえしておいてほしい」という場合もあります。
そうなった時に備えて、印鑑や本人確認書類も持参しておきましょう。
申込書を記入する際には印鑑が必要であり、本人確認書類のコピーも取る場合があります。
印鑑はシャチハタでは認められない可能性もゼロではないので、認印を用意しておいてください。
本人確認書類は運転免許証やマイナンバーカードなど、顔写真付きのものが望ましいです。

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物件の内見であると便利な持ち物

内見

ここまで物件の内見時に必要な持ち物をご紹介しましたが、絶対ではないもののあった方が良いアイテムもあります。
続いては、内見時にあると便利な持ち物について解説しましょう。

家具や家電の寸法メモ

家具や家電の寸法メモは持っておくと安心です。
寸法メモがあれば、現在使っている家具や家電をそのまま使えるのかを確認できます。
間取りによっては現在使っている家具や家電とサイズが合わない可能性もあります。
新たに購入しなくても問題ないかを確認するだけではなく、新しく買い替える場合にもサイズを測っておいた方が設置できるか判断しやすいので決めやすくなります。

方位磁石

方位磁石を持っていくと、バルコニーの方角や窓の方角などを簡単に確認できます。
スマホのアプリを活用しても問題ありません。
「朝日が入ってきて目覚められるような寝室がある物件に住みたい」「西日が入る物件はできるだけ避けたい」「日差しが差し込むような物件を探している」などのニーズがあるなら、方位磁石は必要なアイテムです。

方位磁石はアプリであっても使い慣れていない方が多いでしょう。
そのため、内見する前に動作確認しておくことをおすすめします。

温度計・湿度計

快適な生活を送るには、温度や湿度をチェックしておくことも重要です。
エアコンなどの家電である程度改善できますが、帰宅したばかりの時に暑すぎたり、室内がジメジメしていたりすると不快感を覚えます。
快適に過ごせるかどうかをチェックするためには、温度計や湿度計を持参するのがおすすめです。

楽器やカメラなどを趣味としている人は、より温度・湿度を気にするでしょう。
防湿庫なども活用すれば問題ありませんが、室内の温度や湿度が高いと入居者自身も快適とは言えない空間になってしまいます。
そのため、温度計や湿度計を持参し、室内の状況をあらかじめ確認しておきましょう。

ビー玉

築年数が古い物件を内見するなら、ビー玉を持参するのがおすすめです。
ビー玉を転がすだけで簡単に部屋の傾き具合を調べられます。

ビー玉が自宅にない場合はわざわざ買わなくても、リップクリームなど筒状のものでも代用できます。

ストップウォッチ

ストップウォッチは、最寄り駅や周辺の商業施設からの距離を測るために使用します。
駅やスーパーなどへの距離や大まかな所要時間は物件情報に記載されていますが、歩くスピードは人によって異なるものです。

自分の脚で歩いた時にどのくらいかかるのかをチェックしておけば、他の物件と比較する際の有益な情報になるでしょう。

カメラ

いくつかの物件を内見するなら、カメラも準備しておきましょう。
本格的な一眼レフやミラーレスカメラを持っているならそれを持参しても良いですが、持っていない場合はスマホカメラで十分です。
カメラで撮影しておくと、前半に内見した物件の印象を忘れずに済みます。

また、写真を見比べることで候補となっている物件同士の比較もしやすくなるでしょう。

懐中電灯

内見する物件の中には、電気が通っていないところもあります。
入居者が決まるまで電気を通していない場合だと、内見時も暗い可能性があるでしょう。
特に夕方以降に内見をするなら、懐中電灯を持っていくと安心です。

最近はコンパクトサイズでありながら明るい懐中電灯も多く見られるので、カバンに忍ばせておけるサイズを用意しておくのがおすすめです。

内見当日は汚れても良い服装がおすすめ

内見をする時は、できるだけ汚れても良い服装を意識することもポイントです。
新築の物件や未入居物件、ハウスクリーニングが済んでいる物件なら気にする必要はありません。
しかし、内見可能な物件の中には、退去したばかりでクリーニングが済んでいない物件、退去日は決まっているものの現在も入居者が生活している物件などもあります。

クリーニングなどが済んでから内見したいと思うのは当然ですが、人気が高いエリアの物件や大家さんの意向によって、後者のような状況もあり得るのです。
退去したばかりの物件や入居者が生活している中での内見を行うなら、予備の靴下や家具などに直接触れないようにする手袋を持参すると良いでしょう。

物件を内見するまでの流れ

内見

気になる物件は希望すればすぐに内見できる場合もあります。
しかし多くの場合、物件を内見する前に予約をしなければいけません。
続いては、物件を内見するまでの流れについてご紹介します。

気になる物件の内見予約をする

不動産会社のホームページなどをチェックして気になる物件が見つかったら、まずは内見予約をしましょう。
1日で回れる件数は4~5件なので、それを目安に予約するようにしましょう。

ただし、物件同士の距離が離れていると予定よりも時間がかかってしまう可能性もあるので、位置関係もしっかりと確認するようにしてください。
距離感などがわからない時は不動産会社に確認し、1日で回れそうなのか見極める必要があります。
複数の物件を見るケースもありますが、それでは後半になると疲れてしまい、正しい判断ができなくなる可能性もあるでしょう。
そのため、1日で4~5件回るのが理想的です。
ホームページなどをチェックして内見先を選ぶのも良いですが、不動産会社から提案してもらうのも良いでしょう。
どの物件に予約しようか迷った時は、希望エリアなどを伝えて不動産会社から選んでもらうとスムーズに進みやすくなります。

当日来店予約した不動産会社に向かう

内見は物件に直接訪れるのではなく、まずは不動産会社で話をしてから行います。
不動産会社で話す内容としては、物件についての説明や希望条件などです。
物件選びを成功させるためには自分の希望条件を整理し、しっかりと優先順位を決めておくことが大切です。

妥協できる部分はどこなのかなども考えておくと、よりスムーズに新たな住まいが決まりやすくなります。

内見する物件に向かう

内見する物件へは、担当者の運転で向かうこともあります。
担当者の車で現地に行けるため、交通費がかからないほか、道に迷うこともなくスムーズに物件へ行くことができます。
不動産会社によっては現地集合で内見を行うことも可能です。

現地集合にすることで得られるメリットには、営業をかけられないことや周辺環境をしっかり確認できるという点が挙げられます。
ただし、現地集合の内見は1日1件ずつ行うことがほとんどであるため、複数の物件と比較しながら検討できません。
現地集合で内見をする場合は、気になる物件の付近に同じような条件の物件はないか事前に確認しておくと1日複数の物件を内見できます。

部屋を見ながら説明を受ける

部屋を見ながらさらに詳しい説明を受けていきます。
ひと通り説明を受けた後は、疑問に思ったことや気になる点などを質問しましょう。
もちろん後から質問することもできますが、その日のうちに聞いておくことで検討しやすくなります。

不動産会社で契約について相談

内見した物件が気に入った場合は、即決するのではなく、物件をキープしておくのが望ましいです。
「2~3日ほど考えたい」と伝え、その間にじっくりと考えるようにしましょう。

ただし、不動産会社によってはキープに応じてくれないこともあります。
特に首都圏では物件をキープできないことがほとんどのため、仮押さえ(入居申し込み)をしなければなりません。
とはいえ、申し込みをした後でもキャンセルすることは可能です。
ここで注意したいのが、「重要事項説明」の前にキャンセルしたい旨を伝える必要があるという点です。

重要事項説明を聞いて署名や捺印をしてしまうと、契約が成立してしまい、キャンセルするために違約金や賃料を支払わなければならなくなってしまうことがあります。

内見時に採寸した方がいい場所

内見

内見時には、家具や家電を設置する場所の寸法を知るために、部屋の採寸を行うのがおすすめです。
特に現在使用している家具や家電を引き続き使っていく予定であれば、部屋の寸法は重要となってきます。
家具や家電の寸法メモと照らし合わせながら、搬入・配置できるかをチェックしていきましょう。

部屋の奥行きや幅、天井高

ソファーやテーブルなど、比較的大きな家具を置いても圧迫しないかどうかチェックするために、部屋の奥行き・幅・天井高を採寸します。
この時、壁と床の隙間を防いだり汚れから壁を守ったりする役割のある「巾木」や、飛び出している梁や柱についても計測しておくと安心です。

少しの出っ張りでも、家具や家電搬入の妨げになってしまう可能性があるためです。

窓・カーテンレール

生活に欠かせないカーテンのサイズを把握するため、窓・カーテンレールの大きさを図っていきます。
特に気に入った物件であれば、採寸は必須です。
理由は、カーテンを注文してから届くまでに時間がかかり、引っ越しまでに手に入れられない可能性があるからです。

もちろん、手持ちのカーテンが使えるかどうかの確認にもなります。

玄関・廊下・部屋のドア

玄関や廊下、部屋のドアの寸法は、大きい家具・家電が搬入できるかが決め手となります。
ここでのポイントは、ドアノブが搬入の妨げにならないかどうかです。
ものによってはドアノブを一時的に外すこともできますが、難しい場合もあるため正確に測っておきましょう。

玄関からの搬入が難しい場合は、家具や家電を吊り上げ、ベランダや窓から搬入する方法もあります。
しかし、追加費用が発生するため注意が必要です。

洗面所・浴室周り

洗面台や浴室周りの採寸で特に重要なのが洗濯機パンです。
特に単身世帯向けの物件では比較的小さい洗濯機パンが採用されているため、手持ちの洗濯機が設置できないこともあります。

ドラム式や大型サイズの洗濯機を使っている方は注意しましょう。
また、物干し台がある場合はその長さも測っておくと、物干し竿を事前に用意できるのでおすすめです。
浴室にマグネット収納を取り入れたい方は、浴室の壁の採寸も欠かせません。

キッチン周り

キッチン周りで見ておくべきなのは、コンロ台と冷蔵庫の設置場所です。
ガスコンロを自分で用意しなければならない場合は、コンロ台の幅が重要になってきます。
ガスコンロには標準タイプと呼ばれる幅約60cmのものと、コンパクトタイプと呼ばれる幅約56cmのものがあるためです。

冷蔵庫についても、現在使っているものが設置できるかどうかの確認になるため重要です。
また、水切りかごを設置する予定がある場合は、シンク・調理台・カウンターの採寸も行いましょう。

その他家具・家電を置く予定の場所

ベッドやチェストなどの大型家具を設置する予定の場所もしっかりと採寸しておきましょう。
意外と忘れがちなのがクローゼット内の高さや幅、奥行きです。

クローゼット内には、衣装ケースなどの収納アイテムを入れたり、趣味などで使う道具などを収納したりすることが多いです。
どれだけ収納できるかを知るためにも、優先度は高いと言えるでしょう。

建物の玄関やエレベーター

アパートやマンションの場合、建物の玄関やエレベーターの採寸も必須です。
物件の玄関や廊下、ドアと同じで、必要な高さ・幅がなければ家具や家電を搬入できません。

玄関までは搬入できてもエレベーターには入らないといったことも起きるでしょう。
引っ越し業者に作業を依頼する場合は、階段からの搬入になると追加料金が発生することもあります。
思わぬ出費に驚かないようにするためにも寸法の把握は欠かせないのです。

物件を内見する際にチェックすべきポイント

内見

ここからは、内見時にチェックしておきたいポイントについてご紹介します。

階層

間取りや予算、立地といった重要な条件で物件探しを行っていると、階層にまで頭が回らないことも多いです。
「最上階だけど条件が良いから」と気に入っても、実際内見に行くと部屋に辿り着くまでの時間が長かったり、階段の上り下りが大変だったりするため、契約には至らないというケースもあります。
他にも、高層階では電波が届きにくい、地震が起きた時により強い揺れを感じるといったデメリットがあります。
様々な観点から考えた上で、実際に内見で部屋までの行き方や距離などをチェックしておくことが大切です。

共用部

チェック必須な箇所としては、共用部も挙げられます。
共用部は、集合郵便受け・宅配ボックス・ゴミ出し場などです。
共用部をチェックすると見えてくるのが、住民の質です。

ルールやマナーが守られていない場合、建物が清潔に保たれないだけでなく、住民同士のトラブルが起きる可能性も高まります。
あまりにも悲惨な状況だと、管理会社も管理を怠っている可能性があり危険です。
逆に管理体制がしっかりしていれば、住民同士のトラブルが起こってもサポートしてくれるでしょう。

間取り

図面で見た間取りと内見で実際に見る間取りとでは、印象が異なる場合もあります。
「間取り図では広く見えたのに、実際には狭くて使い勝手が悪そう」というギャップが生じるかもしれません。
他にも、間取り図では気づかなかった動線の良さ・悪さを感じることもあります。
生活スタイルによって求める動線が異なるため、実際に住んだ時のイメージをしながら間取りの確認を行うようにしましょう。

収納の数・量

快適に過ごすためには、収納の数や量も重要なポイントとなってきます。
収納については間取り図にも書いてありますが、実際に見ることでどれだけの量を収納できるのか把握しやすくなります。
収納の量が足りない場合は、クローゼットなどの収納家具を追加で設置しなければなりません。
その結果、生活するためのスペースが狭くなるため、住み始めると圧迫感が出てきてしまうこともあります。
事前に引っ越し先に運ぶ荷物の量を確認しておくとイメージが付きやすくなるため、どれくらいの量になるかを把握しておくのがおすすめです。

付帯している設備

エアコンや照明など、生活する上で欠かせない設備が備わっているかどうかもチェックしましょう。
サイトに記載されていたり、説明では設備があると言われたりしていても、実際には設置されていないケースがあります。
設置されていると思い込み、入居後にないことが判明した場合、面倒なトラブルが発生してしまうことも少なくありません。
そういったことを避けるためには、実際に自分の目で見て確かめることが大切です。
また、設置されていても古い年式のものだったり、劣化が激しかったりすると、思うような効果が得られない場合もあります。

そもそも設置されていない場合は自分で用意しなければならないため、初期費用に購入費用が追加されます。
費用面で苦しまないためにも、設備の確認は必要です。

コンセントの位置・数

間取り図では確認できないコンセントの位置・数についても内見でしっかりチェックしましょう。
洗面台やキッチンのコンセントはもちろん、スマホの充電はしやすいか、PCを置く予定の場所に十分な数のコンセントがあるかなど、生活スタイルなども踏まえて考えることが大切です。

コンセントはタコ足配線によって増やすことも可能ですが、見栄えが悪くなったり火災のリスクが高くなったりするため注意が必要です。

日当たりや音など室内環境

日当たりや音、においといった部分は、内見でしか確認できないポイントです。
これらは快適に暮らすためにも重要な項目になるため、入念にチェックするのがおすすめです。

音については、窓を閉めた状態の音、窓を開けた状態の音、上下左右の部屋から聞こえる音など、それぞれ確認してみてください。
においは、排水口やトイレ、浴室などの水回りをチェックするようにしましょう。

駐車場・駐輪場

車や自転車を持っていない場合でも駐車場や駐輪場のチェックは欠かせません。
将来的に車や自転車を購入する可能性がある場合、駐車場をスムーズに借りられそうか、駐車しづらくないかといった部分をチェックします。

駐輪場ではどのような世帯が住んでいるのかをイメージしやすくするため、自転車のタイプなどをチェックしてみましょう。
子ども用が多ければファミリー世帯、少なければ単身世帯やセカンドライフ世代が多いと考えられます。

物件の周辺環境

物件の周辺は騒がしくないか、夜道でも安全そうかなども内見時にチェックします。
近くに駅や学校があっても、建物が密集していれば騒音が気になりにくくなることもあるため、周辺環境をしっかり見ておくことが大切です。

費用や入居可能日も確認しておこう

内見

上記の他にも確認しておきたいポイントが2つあります。

家賃や初期費用がどれだけかかるのか

家賃はもちろん、敷金礼金や保証金、管理費などについても確認しておきましょう。
内見した物件を気に入っても費用面で諦めざるを得ないというケースは少なくありません。
費用面で悩むことは非常に多いため、事前に予算を決めておくと検討しやすくなります。
物件探しを始める前に考えておくのがおすすめです。

いつから入居できるのか

引っ越しをしなければならない時期が迫ってきている場合は、いつから入居できるのかを確認することも忘れないようにしましょう。
修繕などの予定がない限り、内見できる物件はすぐに入居できることがほとんどです。

まだ入居者がいて内見できない場合は、どのくらいで入居可能になるのかチェックするのが大切です。

今回は、内見の流れや必要な持ち物、チェックすべきポイントなどについてご紹介しました。
早めに部屋を決めなければならないという場合、焦って内見せずに物件を決めてしまう人もいるかもしれません。
しかし、快適に暮らすためには内見は欠かせないと言えます。
また、内見は物件選びをする上で重要なことですが、チェックすべきポイントを把握していなければ十分な効果は得られません。
今回ご紹介した内見の流れやポイントを参考にして、満足のいく物件を探してみてください。