賃貸物件に設置された「ガス警報器」とは?特徴や種類、交換時期をまとめて解説

ガス警報器

賃貸物件には、ガス警報器が設置されているケースが多いです。
設置されているのは知っていても、いったいどのような役割を持っているのかよくわからない人もいるでしょう。
そこで今回は、賃貸物件に設置されているガス警報器の特徴や種類、交換時期などについて詳しく解説していきます。
ガス警報器の用途などが気になっている人は、ぜひ参考にしてみてください。

目次

ガス機器にはガス漏れの危険性がある!

ガス警報器

私たちの生活の中で使用しているガス機器には、ガス漏れの危険性があります。
ガスが漏れていても気が付かないまま危険な状態になってしまうケースもあります。
まずは、ガス機器を使う際の注意点やリスクについてご紹介します。

ガス機器を使う時は換気が必須

ガス機器を安全に使うためには、換気をする必要があります。
ガスは新鮮な空気を求めるので、換気がしっかりできていないと不完全燃焼となり、一酸化炭素中毒になってしまう恐れがあります。

例えばキッチンでコンロや小型湯沸かし器を使う場合は、忘れずに換気扇を付けたり、窓を開けたりしてください。
部屋でガスストーブを使う時も30分に1回程度のペースで換気を行い、新鮮な空気に入れ替えるようにすると安心です。

一酸化炭素中毒の危険性

ガスを使う時に換気しないことで起こる可能性がある一酸化炭素中毒は、頭痛や耳鳴り、吐き気などの症状をもたらします。
重症化すると死に至る恐れもある危険なものです。

現れる症状は、空気中の一酸化炭素の濃度と吸入時間によって変わります。
0.04%だと1~2時間ほどで前頭痛や吐き気が起こり、2時間半~3時間半ほどで抗疼痛が起こります。
0.16%だと20分ほどでめまいや吐き気、頭痛が発生し、2時間ほどで死亡する可能性が高いです。
0.32%だと5分~10分で頭痛やめまいなどが起こり、わずか30分で死に至るケースが多いです。
そして1.28%だと1~3分ほどで死に至ります。
もしも一酸化炭素中毒の症状が現れたら、すぐに新鮮な空気を吸うようにしましょう。

落ち着いて換気をしたり、暖房器具を止めたりしてください。
そして、新鮮な空気がある場所に移動して体を温めます。
状況によっては医療機関の受診も検討する必要があります。
意識がないなど緊急性が高い場合は、迷うことなく119番通報して救急車を呼びましょう。

ガス漏れが発生していると思ったら

ガス漏れが発生していると思った時はすぐに機器の使用を中止し、ドアや窓などを開けて換気しましょう。
換気扇や電気のスイッチには触らないようにすることもポイントになります。

なぜなら、スイッチをオン・オフした時の火花が着火源になってしまう可能性があるためです。

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ガス警報器とは?

ガス警報器

ガス漏れに気が付くタイミングが遅くなると死に至るおそれがあるため、対策をしたいと考える人も多いでしょう。
ガス漏れに少しでも早く気が付くため使用されるのが、賃貸物件にも設置されているガス警報器です。
続いては、ガス警報器の特徴や種類についてご紹介します。

ガス警報器の特徴

ガス警報器は、うっかりミスによるガス漏れを素早く感知し、ブザーや音声で知らせてくれる機械です。
ガス漏れ事故は、点火したつもりになって発生するケースや吹きこぼれが原因となっているケースが多いです。

そのような事故を防ぐためにも、ガス警報器を設置しておくメリットは大きいと言えます。
また、ガス漏れをブザーなどで知らせるだけではなく、遮断弁に信号を送ってガスを自動的に止める仕組みも搭載されているタイプもあります。
「ついうっかり」でやってしまったミスが生命を脅かすことになりかねません。
そうなることを防ぐためにも、ガス警報器は設置しておいた方が安心です。

ガス警報器の種類

ガス警報器には、いくつかの種類があります。
それぞれで異なる特徴を持っているので、どれが設置されていると安心なのか知りたい人もいるでしょう。
具体的にどのような種類があるのかご紹介します。

・ガス警報器(都市ガス用)
ガス警報器(都市ガス用)は、ガス警報器、ガス・CO警報器、住宅用火災・ガス・CO警報器があります。
ガス漏れだけを知らせてくれるのがガス警報器、ガス漏れと一酸化炭素を検出してくれるのがCO警報器です。
そして住宅用火災・ガス・CO警報器は、1台でガス漏れと一酸化炭素、火災を検知する機能が搭載されています。

・ガス警報器(LPガス)
ガス警報器(LPガス)には、ガス警報器と住宅用火災・ガス・CO警報器の2種類があります。
機能は都市ガス用と同じです。

・CO警報器
CO警報器は、ガスの不完全燃焼などで発生した一酸化炭素を検知し、知らせてくれます。

・住宅用火災・CO警報器
住宅用火災・CO警報器は、火災や一酸化炭素を検知する機能が搭載されています。

・業務用換気警報器
業務用換気警報器は、飲食店などで業務用ガス厨房機器を使っている場合に設置されるものです。
賃貸物件の場合は住まいとして使用するため、テナントとして賃貸に出している場合を除き、業務用換気警報器が設置されていることはないでしょう。

業務用換気警報器以外は、キッチンや居間などに設置されます。
賃貸物件の場合も、ガス警報器はキッチンや居間など火災発生リスクが高い場所に設置されているケースが多いです。
住宅用火災・CO警報器に関しては、寝室や階段などに設置されるケースもあります。

警報の発し方について

警報の発し方にも違いがあります。
どのような違いがあるのか確認しておきましょう。

・単体警報方式
単体警報方式は、ガス警報器の本体から音や音声がなるタイプです。
以前はブザー音のみが主流でしたが、今は警報音と音声で警報するタイプが増えています。
警報音のみのタイプでも、時間ごとに周波数の異なる音を発して危険性を認知しやすいスイープ音を採用しているものもあります。
中には、高齢者でも聞き取りやすいような工夫が凝らしてあるガス警報器もあるので、高齢者のみの世帯でも安心です。

ブザー音以外の音声メッセージは、ガス警報器工業会に属しているメーカの製品だと統一されています。
燃料ガスを検知した時は「ガスが漏れていませんか?」、一酸化炭素を検知した時は「空気が汚れて危険です。窓を開けて換気してください。」と流れます。
そして火災を検知した時は、「火災警報器が作動しました。確認してください。」と流れるのです。

・戸外ブザー方式
戸外ブザー方式は、ビルやマンションなどに採用されているケースが多いガス警報器です。
戸外にもブザーが設置されているため、近所にも異常を知らせることができます。

マンションの場合は、それぞれの住戸内にあるインターホン親機が受診期の機能を兼ね備えているケースが多いです。
また、住戸内・玄関・管理室で警報を一斉に発します。
中には独自の機能は備わっているものもあります。
例えば外部機器に接続すると警備会社やガス会社に自動的に連絡をしてくれる機能、ガスメーターに接続すると自動でガスの供給を停止する機能などです。
他にも、部屋の温度や湿度を常に監視して熱中症などの注意喚起メッセージを流してくれる機能や常夜灯として使用できる機能などを有したガス警報器などもあります。

アパートやマンションのような賃貸物件の場合は、1世帯のみが生活しているわけではないので、戸外ブザー方式が採用されているケースも見られます。
いずれにしても、ガス漏れや火災などのリスクがある時に知らせてくれるため、生活における安心感は大きくなるでしょう。
どのようなガス警報器が設置されているのか気になる場合は、大家さんに確認してみてください。

他の警報器との違い

ガス警報器

火災のリスクを回避するために設置されている警報器にはいくつかの種類があります。
続いては、ガス警報器とCO警報器の違い、ガス警報器と火災警報器の違いについて解説していきます。

ガス警報器とCO警報器の違い

ガス警報器は、ガス機器の掘能が消えてしまったり、ガス管が破損してしまったりしたことで、ガス漏れが発生していることを知らせてくれます。
ガス漏れ事故の早期発見につながります。

CO警報器は、換気不足などが原因となる不完全燃焼で一酸化炭素中毒になるリスクがあることを知らせてくれる機械です。
大きな事故に至る前に対処できるようになります。

ガス警報器と火災警報器の違い

ガス警報器に関しては、先ほども説明したとおりガスが漏れていることを感知し、知らせてくれる機器になります。
一方、火災警報器は火災が起こったことを知らせてくれる機械です。
煙に反応するのが火災警報器、ガスに反応するのがガス警報器だと考えるとわかりやすいでしょう。

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ガス警報器の気になる疑問

借りようと思っている賃貸物件にガス警報器が設置されているケースも少なくありません。
しかし、本当に効果があるのかなど疑問を抱えている人もいるでしょう。
続いてはガス警報器に関する気になる疑問に答えていきます。

ガス警報器は本当に効果的なのか?

ガス警報器を設置すると、ガス漏れ事故を防ぐことにつながります。
そのため、設置することは効果的だと言えるでしょう。
ガス漏れ事故の原因は、「ガスを付けたつもりだった」、「ガス栓を閉めたつもりになっていた」、「すぐに戻すつもりだった」などが挙げられます。
そのような時にガス警報器が適切に設置されていれば、人為的なミスによる事故を防げます。
ガス漏れに気が付けないまま放置してしまうと、重大な事故に発展する恐れがあるので早い段階で気が付くことは重要です。
事故が起こっても最小限に抑えられるので、ガス警報器の設置は効果的だと思って良いでしょう。

ガス警報器も掃除した方が良い?

ガス警報器が汚れてしまった時は、レンジや換気扇などと同じように掃除をするようにしましょう。
掃除をする時は、必ず電源プラグを抜いてください。
掃除の仕方は、布に水や石鹸水を染み込ませ、よく絞ってから汚れを拭き取るという方法がおすすめです。
内部に水が入ると故障の原因になってしまうので、侵入しないように注意して掃除するようにしましょう。
中性洗剤や塩素系漂白剤、ベンジン、シンナーなどを使うと表面に傷がついてしまったり、正常に動作しなくなってしまったりする可能性があるので、使わないように気をつけてください。

噴霧式の殺虫剤に反応する?

ガス警報器は、噴霧式の殺虫剤に反応する可能性があります。
警報を発することがあるので、ガス警報器をポリ袋などで覆うようにしましょう。

その際、噴霧が終わってから袋を取り外し忘れないようにする必要があります。

音量を調整することはできる?

ガス警報器の音量は、目覚まし時計と同じくらいになっています。
万が一の時に備えてきちんと危険性を知らせることができるように、70デシベル以上と決められているのです。
そのため、音量を調節することはできません。

ガス警報器の交換時期がわからない時は?

ガス警報器の交換時期は、5年が目安となっています。
賃貸物件の場合だと、いつ交換したのかわからないといったケースも見られます。
そのような時は、最寄りのガス販売店に相談するのがおすすめです。
しかし賃貸物件の場合は、大家さんが一元管理しているケースが大半なので、大家さんに確認してみましょう。
もしも交換期限が過ぎているとわかったら、安心して使うためにも新しいものに交換してもらえるように大家さんに相談してみてください。

なぜ取り替えの時期が定められているのか?

ガス警報器に取り替えの時期が定められているのはなぜなのか気になる人もいるでしょう。
それは、これまでの研究で5年経過すると誤作動を起こすリスクが高まる場合があったためです。
5年以内であれば問題ないという結果が出ていますが、それを過ぎると危険性が高まってしまいます。
そのため、ガス警報器工業会の会員となっている会社が販売する警報器は、5年間の保証書が添付されています。
警報器に貼られている交換期限表示ラベルを確認し、交換期限が近付いている場合は大家さんやガス販売店に相談してみましょう。

マイコンメーター、ヒューズガス栓、立ち消え安全装置があっても必要?

ガス漏れを防止するための道具としてガス警報器を設置します。
ガス警報器以外にも、マイコンメーター、ヒューズガス栓、立ち消え安全装置といった装置でガス漏れ事故を防止することができます。
もしも、マイコンメーター、ヒューズガス栓、立ち消え安全装置があればガス警報器を設置しなくても良いのではないかと思う人もいるでしょう。
確かにこれらの装置があれば問題内容の感じるものです。
しかし、ガス漏れの原因がガス管やガスホースに合っても、ヒューズガス栓・立ち消え安全装置などは機能しません。
マイコンメーターは、長期間ガスが連続使用されている時にガスを止めてくれますが、自動的に停止するまでに時間がかかります。
このような理由から、マイコンメーターやヒューズガス栓、立ち消え安全装置といった装置があっても、ガス警報器は必要だと言えます。

ガス警報器の設置義務について

ガス警報器

そもそもガス警報器の設置は義務なのかといえば、必ずしもそうとは限りません。
ここではガス警報器の設置義務について、詳しく解説していきます。

ガスの種類で異なる設置義務

ガスには都市ガスとプロパンガスの2種類ありますが、使用しているガスによって設置義務は異なります。
都市ガスは警報器の設置が推奨されているものの、義務化されていません。
一方、プロパンガスは3戸以上のマンションでは設置が義務付けられています。
ただし、以下の条件に当てはまる場合は設置しなくても良いとされています。

・室内にガスコンロやガスファンヒーターといったガス燃焼器具がない
室外にガス給湯器を設置していたり、そもそもオール電化でガスを使用していなかったりするマンションが該当します。
室内でガスを使用しないため、ガス漏れが起こるリスクもないことから、警報器を設置する必要はないとされています。

・ガス器具がネジ接続、かつ燃焼器に安全機能が付いている
主にビルトインコンロがこの項目に該当する可能性があります。
ビルトインコンロを使用している方は、ネジ接続されているか、立ち消え安全機能が付いているかを確認してみてください。

・ヒューズガス栓とガス器具が接続されており、燃焼器に安全機能が付いている
ヒューズガス栓は、ガス栓とガス器具を接続に異常があり、一度にガスが大量に流れるなどした際に、自動的にガスを遮断する安全構造型ガス栓のことです。
ヒューズガス栓が使用されており、燃焼器具にも立ち消え安全機能が備えてあれば、警報器に設置義務はありません。
最近はどちらの機能も一般的になっています。

・常時設置する必要のあるガス燃焼器具がない
室内に常時設置していなくてはならないガス燃焼器具がない場合も警報器の設置は義務ではなくなります。

設置する場所

ガス警報器はどこに設置するのが最も良いのでしょうか?
キッチンであればガスコンロ周辺が一般的であるものの、都市ガスとプロパンガスのどちらを使用しているかによっても最適な場所は異なります。
都市ガスであればキッチンの天井、プロパンガスなら床付近への設置が良いとされています。

これは両者の性質の違いが大きく関係しており、都市ガスは空気よりも軽いため、漏れた場合天井付近に溜まります。
そのため、漏れをしっかり感知するためにも天井付近への設置が良いのです。
一方でプロパンガスは都市ガスとは違い、空気よりも重いといった特徴があります。
そのため、漏れた場合床付近に溜まります。
したがって、漏れをしっかり感知するには床付近へ設置する必要があります。

都市ガスとプロパンガス、使用するガスによって、警報器の設置に適している場所も異なるため、注意が必要です。

ガス警報器の必要性

都市ガスや特定条件を満たしているプロパンガスであれば、ガス警報器の設置は必ずしも必要ではありません。
特に最近では、立ち消え安全装置やヒューズガス栓、マイコンメーターのようにガス漏れを起こす前に防ぐための装置が備え付けられているため、ガス警報器の必要性もそこまでないように思うかもしれません。
しかし、これらの装置はガス燃焼器具のガス漏れを防ぐことはできても、ガス管やガスホースからのガス漏れには作動しません。
そのため、このようなケースでのガス漏れにもいち早く気付くためには、ガス警報器が必要です。

万が一ガス漏れが起きてしまうと甚大な被害を被る可能性があります。
未然に防ぐためにも、例え義務ではなくとも、設置しておくと安心です。

賃貸でガス警報器を交換するタイミングと費用負担

ガス警報器

賃貸の場合、ガス警報器を交換するタイミングはもちろんですが、交換にかかる費用を入居者と大家さんのどちらが負担するのか、気になっている方も多いでしょう。
次に、交換するタイミングや費用負担について詳しく解説していきます。

ガス警報器を交換するタイミング

ガス警報器の交換期限は5年です。
基本的にガス警報器には、交換期限が記載されたラベルが張り付けてあるため、確認してください。

交換期限を過ぎたものは正常に作動しない可能性があるため、交換期限前に交換しましょう。
交換期限や記載されていないものや、平成など元号で表示されているもの、そもそもラベルが貼られていないものはすべて期限切れです。
万が一の事態を起こさないためにも、早めに交換してください。

入居者と大家さん、どちらが交換費用を負担する?

設置が義務化されていないガス警報器の交換にかかる費用は入居者と大家さんのどちらが負担するべきなのでしょうか。
ガス警報器を大家さんが設備として取り付けたのであれば、基本的に故障や交換などメンテナンスにかかる費用は大家さんの負担となります。

しかし、入居者側が設置した場合は購入や交換、メンテナンスにかかる費用はすべて入居者負担です。
ガス警報器は購入のほか、リース契約もあり、どのくらい住むかによって、どちらがお得かは変わります。
自分で取り付けたい場合には、一度大家さんに相談してから行いましょう。

ガス警報器の電源・予備コンセントの使い方に注意!

ガス警報器

こちらでは、ガス警報器を使用する際の電源や予備コンセントの使い方について、注意点を紹介します。
正しく使用しないと火災の危険性もあるため、必ず確認してください。

定格電力以下で使用する

JIS規格に基づいた条件のもと機器を連続して使用した際に、その機器が安定して出せる能力を定格能力といいます。
そして、定格能力で運転した場合に消費する電力を定格電力と言います。
一般的にガス警報器には100V電源が必要のため、コンセントが欠かせません。
電気製品も同時に使いたい場合には、ガス警報器は抜かずに付属している予備コンセントを使いましょう。
ただし、使用できる電気製品は予備コンセントに記載されている定格電力以下にしてください。
定格電力を超えると、火災が発生する危険性もあるため注意が必要です。
コンセントの差し込み口を増やすため、電源タップを使用する方も多いですが、定格電力を超える恐れがあるため、使用は控えてください。

コンセントは奥まで差し込む

コンセントを最後まで差し込まないと接触不良で異常加熱となり、発火する危険性があるほか、コンセントとプラグの間にほこりが溜まりトラッキング火災を引き起こす可能性があります。
コンセントは必ず最後まで差し込むように気をつけましょう。

予備コンセントは電気製品の電源をオフにしてからプラグを接続する

電源をONにしたま状態でプラグを差し込むと、突然大きな電力を必要とするため、コンセントから火花が出てしまうことがあります。
火災を引き起こす危険性もあることから、ガス警報器に付属している予備コンセントを使用する場合は、必ず接続する電気製品の電源はOFFにしてから抜き差しするようにしてください。

予備コンセントに負荷をかけすぎない

予備コンセントに電気製品を接続する際は、ガス警報器のプラグに大きな力がかからないよう注意する必要があります。
例えば、掃除機を接続した時、もっと奥まで掃除しようとコードを目いっぱい引っ張ってコンセントが抜けてしまうことがありますが、これはプラグ部分に非常に大きな負荷がかかるため、破損の原因となります、
頻繁に抜き差しする場合も同様です。
予備コンセントを使用する際は、負荷をかけすぎないよう気をつけましょう。

電源プラグ周辺はこまめに掃除する

電源プラグ周辺に溜まったホコリに、さらに湿気が加わると燃えやすい状況となり、発火する危険性が高まります。
また、ホコリだけでなく、髪の毛やホッチキスの針のように電気を通し、燃えやすいものが隙間に入り込むと火災の原因にもなります。
特に電源プラグを増やすため電源タップを使っている方は、タコ足配線のように線が絡まっており、ホコリも溜まりやすい状況です。

電源プラグ周辺を乾いた布で拭くなど、こまめに掃除することが大切です。

自分でもできるガスの点検

ガス警報器

ガスを安全に使用するためにも、日頃の点検は非常に大切です。
自分でもできるガスの点検ポイントを詳しく解説していきます。

接続具やゴム管を点検するポイント

ガス機器やガス栓をつなぐ接続具は使用する機器によって異なります。
合わないものを無理に使用すると火災やガス漏れの原因となるほか、爆発事故が起こる恐れがあります。
そのような事態にならないためにも、接続具はガス機器やガス栓に合ったものを選ぶことが大切です。

・ゴム管は赤い線までしっかり差し込む
また、ゴム管は、ガス栓などについている赤い線まできっちり差し込んだ後、必ずゴム管止めを使用し止めてください。
使わないガス栓があれば、ガス栓キャップをかぶせることを忘れずに行いましょう。

・ガス栓に適合するものを選ぶ
ゴム管または専用ホースは、ガス栓に適合するものを選ぶことが大切です。
過度に長いゴム管は使用しないよう気を付けましょう。

・ゴム管は早めに交換する
ゴムは劣化するため定期的に点検し、ひび割れたり硬くなったりしたゴム管は交換することが大切です。

・ゴム管のガス漏れは石鹸水でわかる
ゴム管からガス漏れしているかどうかは石鹸水を塗ることで確認できます。
もしも、ゴム管から泡がでた場合、ガス漏れを起こしているサインですので、すぐに新しいゴム管に取り換えましょう。
また、石鹸水で確認した際は、綺麗にふき取ってください。

お風呂を点検するポイント

排気筒や給気口が塞がってしまうと、浴室内の空気が足りなくなり、不完全燃焼から一酸化炭素が発生する可能性があり非常に危険です。
以下のポイントに気をつけながら、異常はないか確認してみてください。

・排気筒や給気口が塞がっていないか
煙突のないBF式風呂釜を室内に設置している場合は、吸排気部に隙間がないか、点検してみてください。

・煙突タイプは内部が詰まっていないか要確認!
煙突のあるタイプの風呂釜や給湯器を使用している場合は、煙突内に異物が詰まったり、鳥が巣を作ったりしていないか、腐食していないか、給気口がふさがっていないかなどもしっかり確認しましょう。

・ガス機器が囲われていないか
屋外に設置されているガス機器を板で囲んだり、周辺に荷物を置いて塞いだりするのは、酸素が不足し不完全燃焼につながる可能性もあり、非常に危険です。
マンションやアパートなどの廊下やベランダにガス機器が設置されている場合も、周辺が囲われており酸素が不足するような状況になっていないか確認してみてください。

引っ越した時に点検しておきたいポイント

新しく引っ越した先でガスを使い始める際は、ガスの開栓手続きが必要です。
立ち合いが必要な場合もあるため、早めにガス会社へ連絡しておくと良いでしょう。

・ガスの開栓は立ち合いが必要!
ガスの開栓作業をする際は、立ち合いが必要です。
ガスがきちんと通っているか、ガス漏れしていないかなどを作業員とともにきちんと確認しましょう。
気になる点があれば、相談してみてください。

・使用する時はガス栓を全開に!
ガスコンロを使用する際は、ガス栓を全開にします。
コンロの火が赤っぽい時は、不完全燃焼を起こしている証拠であり危険です。
ガスを使う際は、必ず炎の色が青くなっているか確認してから使うことが大切です。

・使用しないガス栓は絶対に開けない
コンロなどガス機器に接続していないガス栓は、絶対に開けないように注意してください。

まとめ

今回は、賃貸物件に設置されたガス警報器の特徴や種類、交換時期について詳しく解説してきました。
ガス警報器の設置は必ずしも義務ではありません。
しかし、ガス機器にはガス漏れを起こすかもしれない危険性があるため、設置しておくと安心です。
賃貸物件の場合、最初から設置してあればその後の管理や交換などメンテナンスにかかる費用も大家さん側が負担することがほとんどです。
しかし、ガス警報器が設置されておらず、自分で取り付ける場合は、管理や交換にかかる費用は入居者負担となる可能性が高いです。
入居する物件を選ぶ際は、ガス機器があるか、あるならばガス警報器が設置されているか、なども確認しておくと安心です。
ガスを安全に使用するためにも、ガス機器を正しく使用することはもちろんですが、ガス警報器の設置についても検討してみてください。