4畳でもベッドは置ける?狭いお部屋にベッドを置くコツ

寝室

4畳の広さと聞くと狭いようなイメージを持たれがちですが、実際にはどれくらいの広さなのかピンとこない人もいるでしょう。
また家具を配置した場合、ベッドが置けるのか、動線が確保できるのか悩むかもしれません。
ここでは、4畳の広さについて説明すると共に、有効活用できる方法やコツについて紹介します。
4畳にベッドを置きたい人や、配置に悩んでいる人は参考にしてください。

ベッドを置くことは可能!広さはどのくらい?

畳

そもそも、4畳の部屋にベッドを置くことが可能か知りたい人もいるでしょう。
不動産公正取引協議会では、1畳の広さを1.62㎡以上と定めています。
4畳は畳4枚分の広さなので、1.62㎡×4=6.48(約3.6×1.8m)となります。

基本的にはこの数値ですが、実際の畳のサイズは地域によって差が生じているので、同じ4畳でも多少の誤差が出るということです。
ここでは、各地域の4畳の広さを計算していきましょう。

中京間

中京間は、主に中京地方を中心に用いられている尺度の単位です。
中京地方が中心なので中京間と呼ばれていますが、三六間と呼ばれることもあります。
岐阜県や愛知県、三重県などの中京地方の他に、山形県や福島県など東北地方の一部や沖縄県でも使用されています。
中京間の畳は約1.8m×0.9mで6尺3寸です。

この寸法が三六間の由来とも呼ばれています。
京間より大きく、江戸間より小さくなっているのが特徴です。

江戸間

江戸間は、主に関東地方を中心に用いられている尺度の単位です。
江戸で使われていた大きさということで、江戸間と呼ばれています。
他にも関東間や田舎間などの呼び名があり、主に関東地方を中心に使用されていますが、東北地方の一部や甲信越地方、三重県伊勢地域や北海道などでも用いられている大きさです。
江戸間の畳は約1.76m×0.88mの5尺8寸で、柱間に関しては1間が6尺(約1.8m)です。

この寸法が五八間の由来とも呼ばれています。
建物や地域の種類で、使用される畳のサイズが異なりますが、
団地間より大きく、京間や中京間より小さくなっているのが特徴です。

本間

本間は、主に近畿地方、中国・四国・九州地方など西日本を中心に用いられている尺度の単位です。
近畿地方でも京都を中心としているため、京間と呼ばれていますが、関西間や大間と呼ばれることもあります。
豊臣秀吉の時代に誕生したとされる本間ですが、農地を基準とした測定で家を建てる時にも用いられました。
それが本間の原形となって現代に受け継がれています。
本間の畳は約1.9m×0.95mで6.3尺×3尺1寸5分が基準です。

他の畳に比べて最も大きいのが特徴です。

団地間

地域に関係なく、公団住宅やアパート、マンションなどの建物で用いられている単位です。
集合住宅や公団住宅で使われていることがほとんどなので、団地間や公団間とも呼ばれます。
団地間の畳は1.7m×0.85mで5尺6寸です。
同じ4畳でも団地間が最も狭くなっています。

ベッドルームが4畳は意外と多い!

ベッド

引っ越しの際に部屋を探して気が付いた人もいると思いますが、1LDKの場合にはベッドルームが4畳程度の広さの部屋は意外と多いです。
また、4.2畳や4.5畳など少し4畳より広くなっている場合もあるでしょう。
部屋の形状にもよりますが、4畳程度の広さならシングルベッドは置けますが、ダブルベッドになるとギリギリの広さになります。

そのため、窓の位置や部屋の形によっては工夫が必要になるケースもあるでしょう。

どんなベッドを選ぶべき?レイアウトのコツ

ベッド

疲れた心と体を癒すには、くつろげる寝室や空間作りが必要です。
4畳という限られたスペースを有効活用するには、ベッド選びや配置を工夫するのがおすすめです。
ここでは、4畳という空間を快適にするためのレイアウトを紹介していきます。
レイアウト変更時の参考にしてください。

ヘッドボードがない背が低いものを選ぶ

4畳という空間と広さを活用するためには、ベッド選びも重要なポイントです。
広さは正方形でおおよそ255㎝×255㎝となります。
そのため、少しでも圧迫感のない空間や配置作りを考えてみましょう。
同じベッドでも、ヘッドボードがないものを選ぶと圧迫感が少なく、高級感も得られます。

さらにヘッドボード部分の壁も有効活用できるので、おしゃれなインテリアを飾ると気分も上がるでしょう。
また、背の低いベッドを選ぶのもポイントです。
床から天井までの高さがあると、寝室なのに窮屈な印象になってしまいます。
低いベッドなら空間が広く感じやすいのでおすすめです。

生活動線を邪魔しない

4畳の部屋にベッドを置く場合は、生活動線も意識するのが重要です。
狭いからと、生活動線を遮ってしまうと必要な動作がストレスに変わってしまう場合もあります。
ドアやクローゼットの扉の前など、生活する中で必要な動線の邪魔にならないようにしてみましょう。

また起床や就寝しやすい位置を意識するのもポイントです。
狭くても快適な生活になるように、配置を考えてみてください。

その他の家具は最低限に

狭くても自分だけの空間があると、好きなものを並べたり飾ったりするのが楽しみになるでしょう。
しかし、好きだからという理由であれこれ家具や小物を配置してしまうと、狭さを感じやすくなります。
4畳の広さにベッドを置くと、他のスペースは限られます。
また、クローゼットなどがないと家具を置くため、余計なスペースは残りません。
配置できる家具の大きさや数を把握し、最低限必要なものを厳選してみましょう。

紙に部屋の図を書いて考えると、整理できてわかりやすくなります。

寝具は明るい色にする

4畳の部屋で狭さを感じないようにするには、使用する寝具の色を明るくするのがおすすめです。
ベッドの素材も含めて、明るい色合いにした方が圧迫感もありません。
ベッドの木枠もナチュラルカラーやアイボリー、グレージュなどの色がおすすめです。

これに合わせて寝具の色も揃えるようにすると、まとまったレイアウトが完成します。
居心地のよい空間になりやすいので試してみましょう。

まとめ

4畳という広さは地域によって多少の違いがあるものの、ベッドの大きさや配置によっては狭さを感じやすいです。
少しでも快適な空間にしたいなら、配置や選び方を工夫してみてください。
ベッドの選び方に加えて色の統一で、広く感じられます。
自分にとって居心地のよい空間になるようにしてみましょう