住まい探しをスムーズに行うには、手順や注意点を押さえておくのが重要になります。
ここでは、住まい探しの流れと住まい探しをする時の注意点について解説していきます。
何から始めればいいのか分からない方は、ぜひ最後までご覧ください。
目次
いつからスタートする?家を借りるまでの流れ
家を借りたい場合、準備開始目安は引越し日の2ヶ月前がおすすめです。
ここで注意したいのが、現在住んでいる物件の退去予告です。
一般的に退去予告は1ヶ月前までとされていますが、2ヶ月前の物件も少なからず存在します。
新しい賃貸を探す場合は、しっかりと退去予告についてもチェックしておきましょう。
ここからは、家を借りるまでの流れについて解説します。
希望条件の整理
入居したい時期や日付、住みたいエリアや部屋の間取りなど、希望する住まいの条件を整理しましょう。
家賃(予算)を決める
まずは、希望する条件の物件相場がどれくらいなのかを調べてみてください。
負担になりすぎない程度の賃料であれば、その価格を予算として決めておきましょう。
また、住まいを借りる際は、賃料とは別に初期費用がかかります。
賃料が高いと初期費用も高くなる傾向があるため、初期費用が用意できるのか確認しておくのも大切です。
住まい探し
希望条件や予算が決まったら、本格的に住みたい家を探していきます。
不動産情報サイトや不動産情報誌を利用して、気になる住まいをピックアップしていきましょう。
不動産会社訪問
サイトや情報誌でピックアップした物件情報を持って不動産会社へ訪問します。
不動産会社は、自分が持っていった物件情報はもちろん、それらを基にして似たような物件を紹介してくれます。
内覧
紹介してもらった情報も含め、気になった物件を実際に見に行きましょう。
内覧中に気になることがあれば、同行してくれる不動産会社の方に質問することもできます。
入居申し込み
いくつか内覧して気に入った物件があれば、入居申し込みへ進みます。
入居申し込みをすると「仮押さえ」という状態になるため、入居者の募集が一時停止されるので安心です。
契約
入居審査が通ると、本格的に貸主との賃貸借契約を結びます。
契約前に行われる重要事項説明では、物件や契約についての大切な説明を受けることになります。
入居後のトラブルなどを防ぐためにも、しっかりと耳を傾けておきましょう。
お互いが同じ認識であることを確認した後に契約を結び、最後に鍵が渡されます。
引越し
家具などを搬入する前に、部屋の現状を確認します。
入居前からついている傷や不具合を確認することで、退去時のトラブルを防ぎます。
それら全てを終えた後、引っ越しを開始しましょう。
家を借りる時の注意点
家を借りる時には、いくつか注意しておきたいポイントがあります。
家を借りる時の流れと一緒に覚えておくと良いでしょう。
住まい探し
家を借りる時に1番重要なのが家賃でしょう。
目安値とされているのは、年収の25%以内という価格です。
25%を超えてしまうと、支払いが負担になってしまうことが多いため、なるべく25%に収まる価格の物件を探しましょう。
住まい探しをしていて予算がオーバーしてしまうことが多い場合は、条件を変える必要があるかもしれません。
始めから条件に優先順位を付けておくとスムーズな住まい探しが実現できるのでおすすめです。
ただし、築年数の条件を指定していない場合は耐震性が低いとされているので注意が必要です。
1981年6月1日以降に作られた物件であれば問題ないでしょう。
不動産会社訪問時
不動産会社で働く人は、大家さんの代わりに「住まいを貸しても問題がないか」をチェックしています。
マナーを守るのはもちろん、服装や言動で落ち着いた印象を与えられるようにしましょう。
また、不動産会社で物件探しをしてもらう場合は、希望条件の優先順位を伝えておくことも忘れないでください。
物件を紹介してもらった場合は、その物件の周辺環境(交通機関やスーパーなど)についてもまとめて質問しておくと良いでしょう。
内覧
内覧では、日当たりや収納だけでなく細かい部分もしっかりとチェックしておくのが大切です。
聞いていた情報と異なる点はないかなども内覧で確認しておきたい部分の1つになります。
水回り(トイレ・風呂・キッチン)も入念にチェックしてください。
特に下水などの臭いについて入居後トラブルになることは少なくありません。
多くの場合は使っていくうちに気にならない程度の臭いまで収まってくれますが、長い間空室であった場合、下水の臭いが壁や床にこびりついてしまうこともあるのです。
そのまま入居してしまうと、壁や床の張り替えが自己負担になってしまう可能性が高いです。
入居前に「下水の臭いが取れなかった場合の対応」を確認しておくと良いでしょう。
また、ゴミ捨て場や駐輪場などの共有スペースのチェックも必須です。
しっかりと掃除が行き届いているか、危険な箇所はないかなども見ておきましょう。
契約時
契約時に注意したいのは、原状回復特約と違約金・注意事項についてです。
一般的に借主には、退去する際に原状回復義務が発生します。
暮らしの中で故意に傷つけてしまった部分や、掃除を怠ったことが原因でできてしまった汚れなどを復旧する必要があるのです。
原状回復特約では、それ以上に厳しい条件を定めていることがあります。
退去後に負担になりそうな場合は、契約を見送ることも考えましょう。
違約金や禁止事項については、しっかりとチェックしておくことで大きなトラブルは避けられるはずです。
書類などは必ず目を通すようにしてください。
入居審査についても知っておこう
賃貸物件を借りるには、必ず入居審査という審査を受けなければなりません。
条件によっては審査に通らないこともあるので注意が必要です。
入居審査で見られる項目としては、主に「家賃の支払いができるのか」「保証人に保証能力があるのか」「人柄や態度」です。
家賃の支払い能力については、年収や勤続年数から年齢や家族構成まで幅広いチェック項目で判断されます。
保証人については、保証機関の利用が可能な場合もあるので確認しましょう。
人柄や態度のチェックは、トラブルを起こしそうな人を避けるために重要になります。
まとめ
今回は、住まい探しの流れと注意点についてご紹介してきました。
住まい探しは余裕を持って2ヶ月前から準備するのがおすすめです。
住まい探しの準備期間には、物件探しと並行して注意するべきことを確認しておくと良いでしょう。
今回ご紹介した注意点を参考にして、ぜひスムーズな住まい探しにしてください。