一人暮らしをしようと考えた時、物件探しの条件に部屋の広さを挙げる人もいるでしょう。
立地やアクセスも大切ですが、あまりに狭い部屋ではレイアウトもままなりません。
好みのインテリアでこだわりのレイアウトをしたい場合は少し広めの部屋がいいでしょう。
そこで今回は10畳の部屋について、間取りの選び方からレイアウトのポイントをご紹介します。
目次
10畳でも間取りによって広さが異なる
10畳とは文字通り、畳10枚分の広さを表しますが、間取りによってはどこまでを10畳に含めるのかが変わってきます。
そのため、物件ごとに感じられる広さが異なりますが、全体的にゆとりがあるのでこだわりのレイアウトができるところが魅力です。
一人暮らしにおすすめの広さ
一人暮らし向けの物件で多いのが6~7畳程度の広さですが、ベッド・テレビ台・センターテーブルを置くとほぼスペースが埋まってしまい、ソファなどの設置が難しくなります。
また、クローゼットなどの作り付け収納がなければ別途用意しなければならず、実際はかなり手狭になることが多いですが、10畳であればそんな心配もありません。
2~3人掛けのソファを置いたり、シングルからセミダブルへベッドサイズをアップしたりすることもできるのでレイアウトの幅が広がります。
一人暮らしをするなら間取りの選び方が重要
一人暮らし用の物件を探す時に注意しなければならないのが間取りの選び方です。
「1K」または「ワンルーム」といった間取りが一人暮らし用として用意されていることが多いですが、この2つには大きな違いがあるので注意が必要です。
まず1Kとは、キッチンと居室が分かれている間取りを指します。
そのため、“10畳の1K”という物件の場合はキッチン以外に10畳の居室があることになります。
ところが、ワンルームの場合はキッチンと居室が仕切られていません。
したがって“10畳のワンルーム”という物件ではキッチンを含めて10畳となるため、実際の居室スペースは7~8畳程度になってしまいます。
10畳の居室をイメージしてワンルームを借りてしまうと「思っていたよりも狭い」ということになりかねません。
また、ワンルームの場合は居室の中にキッチンがある状態なので、料理をするとニオイの問題が出てきます。
よく料理をする人や生活エリアをきっちり分けたい人には居室が仕切られて独立している1Kの間取りがおすすめです。
おしゃれなレイアウトにするためのポイント
広さが魅力の10畳の部屋は、どんなことに気をつけてレイアウトをしたらいいでしょうか?
センスのあるおしゃれな部屋になるポイントをみていきましょう。
部屋全体の統一感を意識する
10畳の部屋は全体的にゆとりがあるため、ものが多くなりがちです。
配置する家具を決める前にテイストを決めておくと統一感が出せるので、まとまりのある部屋になります。
北欧風や南国リゾート風など、好みのテイストが決まっている場合はいいですが、どんな部屋にしたいのかよくわからない、という人もいるでしょう。
そんな時はベースとなる色だけを決めておきます。
「白やベージュのナチュラルカラー」「黒やグレーのモノトーン」「淡いパステルカラー」といったようなベースの色を基にインテリアを選ぶと統一感のある部屋になります。
本当に使いたい、欲しいと思うインテリアを選ぶ
スペースに余裕があると思うとどうしてもあれこれと配置してしまいますが、あまりにも物が多くなるとテイストを統一していてもゴチャついた部屋になってしまいます。
インテリアを選ぶ時は本当に使いたい、欲しいと思うものだけを厳選しましょう。
小さなものをいくつも置くより、10畳というスペースの広さを活かして大ぶりのインテリアを置くなどすればメリハリも出せます。
ラグは大きめを選ぶ
インテリアに欠かせないのがラグです。
部屋のテイストに合わせたデザインはもちろん、差し色としてインテリアのアクセントにするのもおすすめです。
また、10畳という広さなら友人などを招くこともできるので、くつろげるような手触りのいい、大きめのものを探してみましょう。
カーテンで区切る
1Kやワンルームだと居室と寝室が一緒になるので抵抗のある人もいるでしょう。
そんな時は部屋を区切るのがおすすめです。
部屋の仕切りアイテムにはパーテーションやオープンシェルフなどがありますが、家具を増やしたくない場合はカーテンが便利です。
布やレース、モールやビーズなど、素材にこだわれば圧迫感を出さずに、緩やかに部屋を区切ってくれるのでインテリアとしても映えます。
高さのあるインテリアを取り入れる
10畳の部屋はなんといってもその広さが魅力です。
狭い部屋ではできないようなインテリアに挑戦してみるのもいいでしょう。
一般的に狭い部屋でNGとされているのが「高さのあるインテリア」です。
背の高い家具類を置くと圧迫感が出てしまい、より狭く感じてしまうため、ロータイプの家具が推奨されることが多いのです。
10畳の部屋なら広さがカバーしてくれるので、高さのあるインテリアもカッコよく決まります。
ただし、あまり多すぎるとどうしても圧迫感が出てしまうので、他のインテリアとバランスを見ながら配置しましょう。
明るい色のインテリアを使えばより広く見える
モノトーンなどの濃い色よりはナチュラルカラーなどの明るい色の方が部屋を広く見せてくれます。
10畳の部屋は一般的な1Kやワンルームに比べて広いですが、それでも多くの家具を配置すると狭さを感じるものです。
どうしてもものが多くなってしまう場合や、なるべく広く見せたい場合は、インテリアの色味を工夫してみましょう。
全体的には明るい色を使い、ワンポイントで濃い色のインテリアを配置すればメリハリも出せます。
まとめ
今回は一人暮らしをする際に知っておきたい、10畳の部屋のレイアウトについてご紹介しました。
好みのインテリアだけで揃えられる一人暮らしでは部屋の広さも重要になります。
同じ10畳でも、1Kかワンルームかで居室スペースが変わってくるのでよく確認しましょう。
一般的な部屋よりも広めな10畳の部屋ならゆとりがあるので、ぜひこだわりのレイアウトを楽しんでみてください。