扇風機にかかる電気代はエアコンよりも安いって本当?

扇風機

電気代を少しでも抑えようと夏場にエアコンだけではなく扇風機を活用する家庭は多いでしょう。
古くから使用されている扇風機ですが、本当に電気代が抑えられるのか疑問に感じている人もいるでしょう。
そこで、扇風機を使用した際の電気代やエアコンの電気代など、気になる情報をまとめていくので、電気代を節約したいと考えている人は参考にしてください。

扇風機にかかる電気代

扇風機

暑い夏場でも快適に過ごすために扇風機を使用する場合、どの程度の電気代が発生するのでしょうか?

弱・中・強の平均電気代

扇風機の電気代は風量や使用する時間帯によって違いがあります。
扇風機の設定で多いと言われている弱・中・強ごとの電気代をそれぞれみていきましょう。

※電力単価27円の場合
【弱(20kw)】
・1時間使用…0.54円
・4時間使用…2.16円
・8時間使用…4.32円
・24時間使用…12.96円

【中(30kw)】
・1時間使用…0.81円
・4時間使用…3.24円
・8時間使用…6.48円
・24時間使用…19.44円

【強(40kw)】
・1時間使用…1.08円
・4時間使用…4.32円
・8時間使用…8.64円
・24時間使用…25.92円

こうしてみると、1日に8時間使用した場合でも1ヶ月の電気代は200円ほどとなり、「安い」と感じた人は多いでしょう。

モーターでも電気代が変わってくる!

上記でご紹介した扇風機は、ACモーターを使用した扇風機の電気代となります。
扇風機には、ACモーター搭載のものとDCモーター搭載のものがあり、近年はDCモーターの扇風機も増えています。
DCモーター扇風機の最大消費電力もみてみましょう。

・1時間使用…0.54円
・8時間使用…4.32円
・24時間使用…12.96円
となり、メーカーによって若干の違いはあるでしょうが、ACモーターの扇風機と比較すると電気代が安いことが分かります。
ただし、扇風機自体の価格がDCモーターの方が高いため、初期費用が多く発生します。
高性能で最新型のものであれば、5万円ほどの扇風機もあるでしょう。
しかし、長い目で見ると電気代がかからないため、DCモーターの扇風機の方が家計に優しいといえます。
また、直流電力であることからそよ風のような微風設定ができる点もDCモーター扇風機の魅力です。
弱設定でも風が強く感じる、肌寒く感じるのであれば優しい風を発生することができるDCモーター搭載の扇風機を選んでみましょう。

エアコンにかかる電気代

エアコン

次に、エアコンを使用した際にかかる電気代をみていきます。
一般家庭で使用されることの多い6畳用と8畳用エアコンでの電気代となります。

6畳用の場合

電気代は、「消費電力(W)÷1000×使用時間(h)×1kWhあたりの電気代」で計算することが可能です。
扇風機と同じく電力単価27円の場合の電気代は以下の通りです。355W÷1000×1時間(1h)×27円=9.585となり、1時間使用することで9.585円かかることになります。
消費電力は、期間消費電力の平均値で計算しています。
期間消費電力に関しては、電気量販店などに設置してあるエアコンのカタログやメーカーの公式ホームページに記載されているので、チェックしてみましょう。
ちなみに、24時間使用すると230.04円の電気代が発生することになります。

8畳用の場合

次に8畳用は以下の通りです。
599W÷1000×1時間(1h)×27円=16.173となり、1時間使用することで16.173円かかることが分かります。
消費電力は、期間消費電力の平均値で24時間使用し続けると電気代は388.152円となります。
このことから扇風機よりもエアコンの方が、電気代がかかることが分かるでしょう。
少しでも節約したいと考えているのなら、エアコンの設定温度を1度上げるだけで効果的なので実施してみてください。
「1度だけ上げても電気代は変わらない」と感じる人もいるでしょうが、大手エアコンメーカーのダイキンでは、エアコンの設定温度を1度上げるだけで「10%の節電」になると発表しています。
資源エネルギー庁の発表によれば、外の気温が31度の場合、2.2kwのエアコンの設定温度を27度から28度に変えるだけで年間約816円もの電気代が抑えられるとのことなので、節電したいと考えているのなら、設定温度の変更を検討してみましょう。

扇風機とエアコンを上手に活用しよう

扇風機

扇風機とエアコンの電気代を比較してみると、扇風機の方が安いことが分かりますが、涼しく感じるのはやはりエアコンでしょう。
暑い時期には、少しでも快適に生活したいため、扇風機よりもエアコンを使用した方が良いと感じる人も多いはずです。
しかし、問題となるのが電気代です。エアコンのみを使用していると、電気代が高くなり請求書を見て驚愕することもあるでしょう。
そこで活躍するアイテムが扇風機なのです。
エアコンだけではなく、扇風機も一緒に活用することで電気代を抑えることができるので、エアコンの設定温度を1度上げるだけではなく、扇風機も併用してさらに電気代を抑えていきましょう。
効果的な使い方としては、エアコンの向かい側に扇風機を設置することです。
そうすることで、エアコンから排出された冷たい風が部屋中に広がり、温度設定が高い場合でも快適に過ごせるでしょう。
また、梅雨の時期など洗濯物が乾かない時には除湿器が活躍します。その際にも、扇風機を併用することでより早く乾き、電気代も抑えられるのでおすすめの方法となります。
寒い季節に使用するヒーターでも同じことが言えるので、年中過ごしやすい家にするためにも、扇風機を使用して電気代を抑えながら快適に生活していきましょう。

まとめ

エアコンよりも扇風機の方が電気代は安いです。
しかし、暑い夏場を扇風機だけで過ごすのは難しいでしょう。

熱中症の危険もあるので、エアコンを使用した方が安全といえます。
しかし、問題となるのが電気代でしょう。
エアコンと扇風機を一緒に使用することで、より多くの電気代が発生すると不安に感じていた人もいるはずです。
しかし、併用することで電気代は抑えられるので快適に、そして電気代を抑えたいのなら、エアコンと扇風機を一緒に使用して暑い夏を乗り切りましょう。
また、エアコンのフィルターを2週間に1度は掃除をする、エアコンの自動運転モードを利用するなど、節約方法はたくさんあります。
効率的に部屋中を涼しくするためにも有効なので、ぜひ試してみてください。