子供部屋は最初から分けた方がいい、小さいうちは分けない方がいいと意見は二分しています。
実際、分けた方が良いケースもあれば、分けないことで生まれるメリットもあるので、一概にどちらかが正解というわけではありません。
しかし、将来のことを考えると子供部屋を分けておくのも良い考え方です。
そこで今回は子供部屋を分けた方が良い理由や分け方のポイント、事例をご紹介していきます。
目次
子供部屋を分けた方が良い理由
子供が複数人いる場合、始めから個室を用意する方は多いです。
では、子供部屋を兄弟・姉妹で分けると良い理由とは何なのでしょうか?
子供だって一人になれる空間が必要
子供にも一人になりたい時間があります。
例えば、小学生以上の子供であれば勉強の時間は集中したいので、兄弟姉妹から邪魔されたくないと思う子がほとんどでしょう。
勉強以外でも一人の時間を楽しみたいと思う子はいるはずです。
家族でもプライベートやパーソナルスペースへの配慮が必要なので、予め分けておくと一人の空間が作れるので子供も安心できるでしょう。
一人1部屋は難しくても間仕切りなら取り入れやすい
家の間取りの都合で子供の人数分の部屋を確保できないことも多いです。
その場合、元ある部屋を区切るリフォームが必要になりますが、間仕切りなら簡易的ですが一間を個室化できます。
また、壁で仕切るわけではないので、自由にレイアウトを変えられる点も魅力でしょう。
兄弟姉妹がケンカしない、分け方のポイント
兄弟姉妹が同室の場合、将来的にお互い仲良しでいられるというメリットを挙げる人も多いです。
しかし、距離が近い分、ケンカも起きやすいので、それが気がかりという親もいるはずです。
兄弟姉妹が仲良く生活できるように、分け方のポイントをご紹介しましょう。
思春期の前後で分け方を変える
まだ小さいうちはケンカしつつも、いつも一緒にいても問題なしという兄弟姉妹が大半です。
しかし、思春期に入ると自分だけのスペースを欲しがるものです。
そのため、思春期前後で分け方を変えた方が良いです。
まだ思春期前なら、ベッドやデスクをそれぞれ並べる配置でも問題ないでしょう。
一方、思春期に入ったらデスクを向かい合わせにして、収納棚を仕切りに空間を左右に分けると良いでしょう。
また、ベッドを頭合わせで配置し、デスクを壁際に左右対称に置いてプライベート空間を確保しつつ、中央スペースは共有で使うというレイアウトも考えられます。
可動式収納や引き戸を設置する
壁で区切るとなるとリフォームが必要で、大きな費用を必要とします。
そこで可動式収納や引き戸であれば比較的安価で導入できるので、手軽に間仕切りを設置できるのでおすすめです。
可動式なら模様替えもしやすいので、今の分け方に不満がある時や成長に合わせて変えやすいので便利です。
まだ分ける必要がなければ、壁際に棚を置けば広い空間を利用できます。
思春期前にパーソナルスペースが欲しい時は中央の壁際に置き、簡易的に分けられます。
それぞれが大きくなってプライベート空間が必要となれば、可動式収納や引き戸を中央に並べて全体を完全に区切るということが可能です。
寝る部屋と子供部屋を分ける
兄弟姉妹で時間の使い方は異なります。
特にある程度の年齢差があると一方は早く寝たいのに、もう一方は勉強のためにまだ起きていたいので電気が消せない、そのせいで眠れないといった問題が生じやすいです。
それを理由に口論やケンカになってしまう可能性もあるでしょう。
それぞれの生活スタイルに配慮して、寝室と子供部屋を分けるという方法もおすすめです。
使う部屋を分ければ夜遅くまで勉強に集中でき、逆に寝たい子は安眠を保てるのでケンカのリスクが減ります。
元々部屋が小さく、全ての家具を1部屋にまとめられない時も最適です。
また、3~4人と兄弟姉妹が多い時も寝室と子供部屋を分ければ、レイアウトが考えやすくなります。
子供が大きくなったら2人兄弟姉妹ならそれぞれを個室で利用、3~4人兄弟姉妹なら性別ごとに人数と部屋を分けて使うことも可能です。
実際に分けてみた事例をご紹介!
一つの子供部屋を間仕切りなどで分けて利用される方は実際に多いです。
どのような仕切り方があるのか、事例の一部をご紹介しましょう。
縦に分けると狭くても十分なスペースが確保できる
部屋の多くは縦長の形をしています。
一部屋あたりが広い空間であれば横に分けても、デスクやベッド、収納を置いてもある程度の広さを確保できるでしょう。
しかし、2人で使うにはギリギリのスペースとなると、横で仕切ってしまうとベッドかデスクを置いただけで空間のほとんどを使ってしまう可能性があります。
一方、縦に分けるとやや狭い印象になるものの、十分なスペースを確保できます。
に余裕を持たせたい時はロフトベッドにすれば、下にデスクや収納をまとめられるので省スペース化できます。
また、間仕切りに収納棚を活用すれば、個別で収納家具を置かなくて済むというメリットもあります。
家具で分けるのもオススメ
今ある家具を使って空間を分ける方法もあります。
例えば、本棚付きのデスクなら本棚が目隠しとなるので、部屋の真ん中を仕切る形に置けば間仕切りなしで二分できます。
また、ロフトベッドでそれぞれのパーソナルスペースを区切る方法もあります。
ロフトベッドを左右に配置したり、左右の壁際に配置したりして、その下にデスクを置けば狭い部屋でもそれぞれのプライベート空間を確保することが可能です。
ベッド下にカーテンを付ければ、より個室的な使い方ができます。
二段ベッドに目隠しを付けた状態で中心に置き、個々の空間を作るという事例も多いです。
今ある家具で仕切りの代わりになるものがあれば、わざわざ間仕切りを買わずに簡単に区切れます。
まとめ
小さいうちは一部屋で良くても、子供が大きくなればプライベート空間が必要となります。
そのため、早いうちから部屋を分ける考え方は持っておいた方が良いでしょう。
成長に合わせてレイアウトを変化できるように、間仕切りの活用がおすすめです。
カーテンやパーテーション、家具など間仕切りになるものはたくさんあるので、理想の子供部屋をイメージしながら導入を考えてみてください。