賃貸物件は季節によって相場が変動することはご存じでしょうか?
引越しをするのであれば安い時期が魅力であると考えるのでしょうが、どの時期がおすすめなのか不明な点も多いでしょう。
そこで、相場が変動する理由や月別のおすすめの層、お得な物件を借りるメリットについてご紹介していきます。
不動産投資を行っている人にとっても役立つ情報となっているので、参考にしてください。
目次
賃貸物件の相場が変動する理由
賃貸物件の相場が変動する理由としては、引っ越しが関係しています。
引っ越しには、「オンシーズン」や「オフシーズン」があることはご存じでしょうか?
オンシーズンとは、進学や転勤などが多い時期のことで、引っ越しをする人が多くなるので引っ越し業者が忙しくなるのです。
引っ越しを経験したことがある人の中には、オンシーズンの引っ越しで予約が取りにくく困った経験をしたことがある人もいるでしょう。
反対にオフシーズンは、引っ越しの依頼が少ない時期のことを言います。
このシーズンによって賃貸物件の価格に影響があるのです。
オフシーズンの時には、入居者が見つかりにくく利益を上げることが難しいため、交渉によっては家賃を値下げしてくれる場合もあります。
そのため、相場が下がりやすいのです。
反対にオンシーズンでは家賃を下げなくても入居者が増えるので相場も高い傾向にあります。
月別に分けておすすめの層をご紹介
ここからは、月別におすすめの層をご紹介していきます。
引っ越しを検討している人や不動産投資を検討している人は参考にしてください。
1月から3月
春の新生活に向けて物件を探す人が多くなる時期です。
進学や就職、転勤をする人が多いので、入居希望者も増えてくるでしょう。
そのため、賃貸物件を探している人は入居する場所を見つけにくいデメリットがあります。
ただし、1月に関しては物件の選択肢が多い可能性があります。
その理由としては、物件を借りる際には賃貸契約書を交わすことになります。
その契約書に「退去予告」について記載がある場合が多いからです。
退去予告は退去する予定の1~2ヶ月前までに引っ越しをする旨を伝えることになります。
そのため、3月末に退去する場合には1月頃に退去する話をするため、空き物件の入居募集が増える傾向にあるのです。
一方、2月と3月はすでに入居を決めて契約済みとなった物件が多くなる時期です。
スピードが肝心なので、新生活を新しい新居で迎えたい場合には、できるだけ早めに物件探しを始めましょう。
4月から5月、9月から10月
4月以降は新生活の需要が落ち着いてくる時期です。
5月にはゴールデンウィークもあり、内見や引越し準備もゆっくりできるのでおすすめです。
5月や6月は、結婚式を挙げるカップルが多くなるためカップルが物件を探し出す傾向にあります。
結婚後の新居を見つけたい場合には、4月頃から準備を始めましょう。
また、9月から10月にかけては人事異動を実施する企業が多い傾向にあるため、転勤シーズンとなります。
単身赴任のための一人暮らしの物件だけではなく、家族で引っ越すためのファミリー向けの物件などが人気です。
10月には新築物件の数も多くなってくるので、新しい物件を探している人にとってはチャンスでもあるでしょう。
6月から8月
梅雨の時期から暑い夏にかけてはオフシーズンとなります。
天気の悪い時期や暑さが厳しい時には、引っ越しの準備や片付けも大変となるので、引っ越しをする人自体が減少するのです。
そのため、物件を探している人にとっては絶好のチャンスとなります。家賃や敷金などの費用を値下げ交渉によって抑えることができやすく、お得に物件を見つけられる時期です。
不動産投資をしている人にとっては苦しい時期でもありますが、時期が過ぎれば入居者が増えることが予想できるので、資金に余裕があれば値下げ交渉に応じない策も検討してみてください。
11月から12月
じっくりと物件を探したい人にとっておすすめの時期です。
物件数に関しては、年明けからの供給に合わせて徐々に増えていきます。オンシーズンと比較すると、ゆっくりと物件を探せる時期なので、余裕を持って希望通りの物件を選びたい人にとっては最適でしょう。
お得な時期に賃貸物件を借りるメリット
時期によって物件の数にも違いがあり、おすすめの層も違います。
中でもオフシーズンには、引っ越しをする人が減るので賃貸物件を借りるチャンスでもあります。
お得な時期に借りるメリットをご紹介していきましょう。
丁寧に対応してもらえる
メリットのひとつに丁寧に対応してもらえることが挙げられます。
不動産会社は、お客様と対面での接客でもあるので丁寧であることが基本ですが、忙しい時期には余裕がなくなっている可能性もあり対応するだけでも大変な時期です。
そのため、接客がオフシーズンと比較して雑になってしまう場合もあるのです。
反対にオフシーズンであれば時間的に余裕があります。
一人のお客様に対して時間をかけることができるので、より親身になってサポートしてくれるでしょう。
自分の希望に合った物件探しも全力で取り組んでくれることが予想できるので、希望や理想が多い場合にはオフシーズンに物件探しをすることをおすすめします。
引っ越し料金を節約できる
物件の契約数が少なくなる時期は、引っ越し業者も同じようにオフシーズンとなるため、引っ越し料金も安い傾向にあります。
オンシーズンと比べると価格が下がるので、抑えた価格で引っ越しができるでしょう。
そのため、家具や家電を購入する予算を多くすることができます。
資金が少ない人にもおすすめなので、オフシーズンはお得であると言えるでしょう。
まとめ
賃貸物件を借りる場合、時期によって相場が違い、運が良ければ希望以下の費用で引っ越しができる可能性もあります。
引っ越しにかかる費用を抑えたい場合にはオフシーズンが最適なので、引っ越しを検討している場合には時期を見定めて物件探しをしましょう。
また、不動産投資をしている人は、空き物件が増えることにリスクを感じてしまうでしょうが、オフシーズンを過ぎれば入居者が戻ってくることが考えられます。
焦らず様子を見ることも大切なので、無理に値下げ交渉に応じる必要はありません。