賃貸物件に住んでいる時、設備の不具合や破損で困ることも少なくありません。
特に洗面台が使えなくなってしまうと、何かと不便です。
しかし、自分で交換するとなると費用などの心配もあり、どうしたら良いのかわからないという人も多いです。
大家さんに交渉するにしても、対応してくれるか不安に思ったり、どこに連絡を取れば良いのかわからなかったりするでしょう。
今回は、そのようなお悩みを解消できるよう、賃貸物件の洗面台交換に関する様々な情報をご紹介します。
洗面台の交換を大家さんに交渉したい人や、洗面台の交換を業者に頼みたい人もぜひ最後までご覧ください。
目次
洗面台を交換した方が良い理由
洗面台には蛇口や洗面ボウルなど、様々なパーツが付いています。
そのため、パーツそれぞれを修理していくべきか、洗面台自体を交換するべきかで悩んでしまう人も多いです。
まずは、どのような時に洗面台の交換が必要になるのかご紹介します。
蛇口が壊れている
壊れていて水が出ないという場合は、早急な交換が必要です。
不便という理由もありますが、無理やり水を出そうとしてしまうと水道管を傷付けてしまい、さらに破損が進んでしまう可能性があるのです。
水の出が悪いなどのケースであれば早めに交換しましょう。
蛇口のみの交換でも良いのですが、蛇口が壊れたタイミングで洗面台自体を交換する人も多いです。
水漏れが起きている
水漏れは放置すると家自体が傷んでしまう原因になるため、早めの交換が望ましいです。
水漏れの修理は、業者に依頼する前に破損部分のチェックを行っておくと修理がスムーズに進みます。
洗面ボウル・蛇口・排水パイプが破損している可能性が高いため、まずはその3ヶ所をチェックしてみてください。
破損部分が多い場合は洗面台の寿命である可能性が高いため、洗面台自体を交換するのがおすすめです。
洗面ボウルにひびが入っている
先ほどご紹介しましたが、洗面ボウルにヒビが入ると水漏れが起きやすくなるため、注意が必要です。
特に陶器が使われている洗面ボウルは強い衝撃によって割れやすく、水漏れにもつながりやすいです。
洗面ボウルにヒビが入っている場合は、早めに交換しましょう。
ただし、洗面台と洗面ボウルが一体型になっている場合は、洗面ボウルのみの交換ができません。
洗面台自体を交換することになるため、修理や交換を依頼する前に洗面台の種類をチェックしてみてください。
パーツの交換が難しい
洗面台の平均寿命は10~15年となっているため、パーツが壊れ始めた時にはそのくらいの年月が経っていると考えて良いでしょう。
つまり、その洗面台が10~15年前に作られたものであるため、パーツ自体の生産が終了している可能性があります。
そうなるとパーツの交換が難しく、洗面台自体を交換しなければなりません。
他にも、一体型であることからそもそも交換自体ができないケースなどもあります。
パーツの修理よりも洗面台を交換した方が安く済むという場合もあるので、しっかりと確認することが大切です。
洗面台の交換前に知っておきたい基礎知識
洗面台を交換する時は、どのような種類を導入するのかという点も大切です。
洗面台の基礎知識を知っておくことによって、交換費用を最小限に抑えられたり、自分好みの洗面台が見つけられたりします。
洗面台の交換を検討している人は、ぜひ参考にしてみてください。
洗面台と洗面化粧台、何が違う?
蛇口や水を受ける洗面ボウル、排水機能が備わっており、手洗いや洗顔をするための設備を洗面台と言います。
トイレの中に備わっている比較的小規模な手洗い場も洗面台の1つです。
洗面化粧台は、洗面台の機能に加え、収納や鏡が追加されたもので、化粧やヘアセットがしやすいという特徴があります。
収納や鏡の有無で決まるため、洗面台を交換したい時にはどちらを選ぶかチェックしておきましょう。
洗面台の種類について
洗面台は主に3種類あり、それぞれに特徴があります。
ユニットタイプ
最も一般的で、狭いスペースにも設置できるというメリットを持っているのがユニットタイプです。
洗面化粧台の機能に加え、シンク下の収納や電源コンセント、照明がすべて備わっているタイプで、据え置き型である点も特徴の1つです。
また、価格が比較的安いことも多くの賃貸物件に取り入れられている理由になっています。
無駄な隙間などがないことから、汚れが溜まりにくく掃除が簡単にできるので、非常に優秀なタイプでもあります。
システムタイプ
洗面化粧台の機能はもちろん、収納棚の増設も可能なのがシステムタイプの特徴です。
サイズや幅を自分好みに調節できる点や、様々なパーツを使ってカスタマイズできるという点から、人気が高いタイプです。
ユニットタイプとは違い、デッドスペースを埋められるというのがシステムタイプのメリットでもあります。
洗面ボウルの大きさも自由に選べるので、家族が多い人でも使いやすい洗面台を導入できるのです。
洗面台周辺に収納スペースを多めに作りたい場合や、幅がほしいという場合は、システムタイプの洗面台がおすすめです。
カウンタータイプ
カウンタータイプはシステムタイプよりも自由度が高く、オリジナリティが出せる種類です。
鏡と照明、カウンターが別々に設置される分離型となっているため、より自分好みの空間づくりが楽しめます。
洗面ボウルを2つにもできるため、使い勝手の良さを追求できることも魅力の1つとなっています。
洗面ボウルや水栓、鏡や収納棚などのアイテムを1つずつ選べることで、統一感やこなれ感を出したい場合にもおすすめです。
洗面台を交換するタイミング
洗面台の寿命は10~15年ほどと言われているため、使用年数が10年以上になってきた時は交換を検討しましょう。
洗面台は、使い方や頻度によってはそれよりも短い期間で劣化してしまいます。
使用年数をチェックするだけでなく、破損や劣化についてもこまめに点検するようにしましょう。
破損や劣化は、洗面台はもちろん家全体の劣化につながってしまいます。
パーツが調達できない場合や破損箇所が多い場合は、洗面台の交換を行うのがおすすめです。
大家さんに交換を交渉しやすい設備は?
賃貸物件において洗面台の他にも様々な設備がありますが、その中には比較的交換を交渉しやすい設備もあります。
続いては、大家さんに交換を交渉しやすい設備についてご紹介しましょう。
床材
フローリングの張り替えはもちろん、畳の交換などは大家さんに交渉しやすい設備の1つです。
触れることが多い床材は劣化が早まりやすく、傷や色褪せがあれば見栄えも悪くなります。
気にならない人も多いですが、かなり年季の入った床であれば交渉次第で交換してくれる大家さんがほとんどでしょう。
壁紙
壁紙は比較的安く交換できることから、交渉に応じてくれる大家さんが多いです。
特に天井は入居者が変わっても張り替えられないこともあるため、劣化が進んでいる可能性があります。
気になる部分がある場合は、ぜひ交渉してみてください。
トイレ
トイレに関しても交換費用にかかる費用がそこまで高額にならないため、交渉が成功しやすいです。
温水洗浄便座が一般的になりつつありますが、そうでない物件も多数存在します。
劣化やニオイが気になる場合はもちろん、便座の破損などがあれば現状を伝えると共に交渉してみましょう。
エアコン
エアコンは、生活必需品と言っても過言ではないほど大切な設備です。
エアコンの効きが悪い場合やニオイが気になる場合は、交換の交渉をしましょう。
トイレなどに比べると高くなりやすいですが、エアコンの交換もそこまでの費用はかからないので、交換してくれる大家さんもいます。
洗面台の交換を大家さんに交渉しても良い?
洗面台の交換を検討した時、まずは大家さんへの交渉を考えるのではないでしょうか。
しかし、交渉しても良いのか、交渉したとして応じてくれる可能性はあるのかどうかなど、気になることは多いでしょう。
大家さんへの交渉は可能なのか、交換してくれるのはどのような時なのかご紹介します。
交渉自体はしてもOK
大家さんへ洗面台の交換を交渉するのは全く問題ありません。
とはいえ、直接大家さんに交渉する前に、不動産会社や管理会社に連絡を取り、洗面台の破損や不具合について相談してみましょう。
大家さんの判断にはなりますが、交渉に応じなかった場合のリスクがあるため、しっかりと対応してくれるケースもあります。
洗面台の交換を行う際は、出費を抑えるためにも交渉から入るのがおすすめです。
大家さんには賃貸物件の修繕義務がある
賃貸物件を経営する大家さんには、物件や設備に不具合があった場合、修理しなければならないという義務があります。
民法で定められていることもあり、ほとんどの大家さんはしっかりと修繕を行ってくれます。
つまり、洗面台が壊れて使えない場合は、大家さんが交換してくれる可能性が高いのです。
洗面台が壊れてしまった場合は、早めに不動産会社や管理会社と連絡を取り、交換の交渉をするようにしましょう。
修繕義務が発生しない場合もある?
大家さんには物件や設備に不具合があった場合、修繕しなければならない義務があります。
しかし、その修繕義務が発生しない場合もあるのです。
本来の使用方法で影響が出ない場合
例えば「洗面ボウルが変色している」「蛇口にキズがついている」など、使用する上で問題がない場合は、修繕義務が発生しません。
しっかりと水が出て水栓にも異常がなく、手洗いや洗顔などができる場合は、交渉に応じてもらえない可能性があります。
入居者の故意や過失で破損してしまった場合
入居者の故意や過失とは「物を落として洗面ボウルを割ってしまった」「DIYに失敗して洗面台を壊してしまった」などの場合を言います。
経年劣化やメーカーが原因の不具合などでなければ、大家さんに修繕の義務は発生しないのです。
この場合は、交換費用がどれだけ高くても入居者が負担しなければなりません。
修繕費用が高額すぎる場合
修繕にかかる費用が高額すぎる場合も修繕義務は発生しません。
修繕や交換にかかる費用が家賃よりも高くなる場合などは、採算が取れなくなってしまうという理由から、修繕を行わなくても良いという決まりになっているのです。
しかし、洗面台の交換にかかる費用は高額になりにくいため、適用される可能性は低いと言えます。
契約書に特約が記載されている場合
修繕にかかる費用が低めの消耗品などは、修繕義務が免除になるよう、特約を記載している大家さんも存在します。
例えば、照明関係や障子の張り替え、畳の交換などが対象となっていることが多いです。
また、洗面台に欠かせない給水栓や排水栓、水漏れの原因に多い蛇口のパッキンなどの取り替えも対象になることがあります。
洗面台交換の交渉を考えている場合は、まず契約書に特約がないかチェックするようにしましょう。
前の入居者が置いていった残置物の場合
残置物の取り扱いについても、特約に記載されていることが多いです。
残置物の修繕義務を負わないとしている大家さんであった場合は、交渉を行っても対応してくれない可能性が高いです。
壊れてしまった洗面台が前の入居者が設置したものだった場合、自分で交換や修繕を行わなければなりません。
残置物は大家さんとトラブルになる原因になりやすいため、契約する時にしっかり確認しておくのが大切です。
勝手に賃貸物件で洗面台を交換するのはNG!
賃貸物件を借りている方の中でも、自分好みにDIYをしてみたいと考える方は多いです。
ホームセンターやネットショップでDIYに関連する様々な商品を購入できる他、最近では100円ショップでも販売されているため、抑えた価格でDIYが可能です。
しかし、物件によってはDIYができないところもあります。
洗面台ともなれば大掛かりなDIYになるので、禁止をしている物件も多いはずです。
「大丈夫だろう」と勝手に交換した場合、後悔する可能性もあるので注意してください。
入居者の「原状回復義務」とは
賃貸物件でのDIYや設備の交換に関する明確な禁止事項はありません。
しかし、賃貸物件は大家さんの持ち物を借りて住んでいることになるため、自分で勝手に判断をしてDIYや設備を交換するのは危険です。
賃貸物件であれば契約書にDIYやリフォームに関する事項が掲載されている可能性が高いので確認してみてください。
基本的には、賃貸物件のDIYやリフォーム、設備の交換を禁止もしくは承諾が必要だと記載してある物件が多いです。
また、借主には原状回復の義務があるので自分好みにDIYや設備の交換をした場合、退去時には元に戻さなくてはいけません。
洗面台を交換した場合は、退去する際に前に使用していた洗面台に付け替える必要があるので大きな手間となるでしょう。
勝手に洗面台を交換するとどうなる?
住んでいる賃貸物件の洗面台を勝手に交換した場合、法的に裁かれることはありません。
しかし、前述したように退去時には原状回復義務があるので、交換した洗面台を元に戻す必要があります。
契約違反をしたことでトラブルになる可能性もあるので注意してください。
トラブルを避けるためにも、国土交通省が発表した「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン(再改定版)」は必ずチェックしておきましょう。
また、中にはDIYやリフォーム、設備の交換を自由にしても良いと契約書に記載している物件もあります。
その場合、借主好みにリフォームやDIYができるのでこだわりを持っている方にとっては魅力的な物件です。
しかし、費用の負担やリフォーム、DIYの範囲については物件によって違いがあるので、あらかじめ契約内容を確認しておいてください。
確認してもわからない場合は、大家さんや不動産会社に連絡して聞いてみましょう。
どの程度のリフォームなら許される?
賃貸物件をリフォームした場合、原状回復の義務が生じます。
そのため、棚を取り付けた際に壁に穴を開けた場合は、棚の撤去のみならず穴を塞ぐ作業もしなければいけません。
画びょうの穴程度であれば日常生活における損耗の範囲内とされるのでクロスの張り替えは必要ありません。
しかし、狭い範囲に無数の小さい穴が開いている、通常の使用を超える範囲の穴が開いている場合は、クロスを張り替えなければいけないため注意しましょう。
また、釘やネジを使用した場合、壁に大きな穴が開いてしまいます。
穴が深い場合は下地ボードまで傷付いている可能性もあり、退去時の原状回復作業が大変になるので注意してください。
リフォームで新しい家具を設置し、床が凹むケースもあります。
凹みがあれば修繕が必要だと考えますが、凹みは日常生活における損耗の範囲内なので修繕する必要がありません。
ただし、家具を移動した際に床や壁を傷付けてしまった場合は、修繕を求められる可能性もあります。
「日常生活における損耗の範囲内」であれば、DIYやリフォームをしたとしても問題ありません。
しかし、通常の範囲を超えるようなDIYであれば修繕費を請求されるので、大規模なリフォームやDIYは勝手に行わない方が安心です。
交渉に失敗しても大丈夫!簡単DIYでオシャレな洗面台にするには?
賃貸物件の洗面台の交換交渉が断られても、原状回復ができる範囲内でのDIYなら許可してくれる大家さんもいます。
洗面台を交換してしまうといったリフォームがダメでも、剥がせる壁紙やマスキングテープの活用、画びょうや両面テープを使ったDIYであれば原状回復もしやすいです。
そこで、自分でも手軽にできる洗面台のDIY術をご紹介していきます。
古い物件でもオシャレにできるアイデアなので、ぜひ参考にしてください。
鏡を取り替える
プラスチック製の独立洗面台を使用しているなら洗面台の上にミラー代が乗っているだけなので、ネジを外せばミラーが簡単に取り外せます。
お気に入りのミラーを新しく設置するだけで手軽に自分好みの洗面台にDIYができます。
自分の身長に合わせてミラーを設置できるので、背が高い方でも使いやすい洗面台に変身できます。
収納力をアップしたい場合にはキャビネットタイプのミラーに交換しましょう。
鏡の裏に収納場所があるので、小物類を収納できます。
縦長タイプのミラーであれば、上半身を映せるので姿見としての役割も果たします。
洗面ボウルからの水ハネが心配であれば、ボウルの上部にミラーを設置するのではなく、他の壁にミラーの設置を検討してください。
水ハネを気にせず洗面台を使用でき、掃除の手間も減らせます。
収納を取り付ける
収納不足を感じているなら収納を取り付けるDIYもおすすめです。
軽いアイテムの収納に便利なウォールシェルフであれば、手軽に収納スペースを増やせます。
洗面台脇や上部に可動式の棚を設置すれば、洗剤のストックなども収納できます。
見栄えを気にする場合は、カーテンを取り付けて目隠しをしましょう。
リメイクシートでアレンジする
鏡の交換や収納スペースの確保だけで満足できない場合はリメイクシートを使ったアレンジも検討してみましょう。
備え付けの洗面台の扉部分にシートを貼る他、壁にタイルシールを貼るのもおすすめです。
タイルシールであれば水ハネによる壁紙の汚れ防止にも役立ちます。
簡単に剥がせる壁紙を使えば、洗面所の雰囲気を一気に変えられます。
剥がせるか心配であれば、剥がせる両面テープの上やマスキングテープの上からリメイクシートやアクセントクロスを貼ると剥がしやすいのでおすすめです。
観葉植物を置いてみる
ナチュラルな雰囲気の洗面所にしたいなら観葉植物を置いてみましょう。
ガジュマルやパキラ、ポトスなど、観葉植物といっても種類は豊富です。
育てやすい品種も増えているので、好みに合わせて選んでみてください。
ただし、水やりや日光浴をしないと健やかに育ちません。
洗面所は湿度が高くなりやすいので、湿気に強い観葉植物を選ぶ必要があります。
手入れが難しい場合は造花の活用も検討しましょう。
フックやピンを活用すれば、壁面にも設置できます。
DIY可の賃貸物件なら洗面台を交換できる!
DIYが可能な物件であれば洗面台の交換も可能です。
「DIYが好き」「自分好みの家がなくて困っている」といった方は、DIY可の物件を探してみましょう。
DIY可の賃貸物件とは?
賃貸物件に住んでいると、最初は満足して借りたにも関わらず「収納を増やしたい」「洗面台が使いにくい」といった不満が増えていきます。
しかし、DIY不可な物件であれば自分の好きなようにアレンジができません。
勝手にDIYやリフォームをしてしまえば罰金といったトラブルに発展する可能性もあるので、大家さんからの了承が必要です。
そんな中、DIYブームが起きている現代の需要に応えるべく、DIY可の物件が増えてきています。
こうした物件は、築年数が古い傾向にありますが、好きなようにDIYができるので若者を中心に人気が高まっています。
飽きやすい性格の方や使い勝手を気にする方は、DIY可の物件を選ぶと不満を感じた時に好きなようにDIYができるのでおすすめです。
DIY可の賃貸物件を借りるメリット
DIY可の物件を借りるメリットは以下の通りです。
・自分好みリフォームが可能
DIY可物件の最大の魅力が自分好みにリフォームできる点です。
借りる際に魅力を感じても、実際に住んでみなければわからない点も多いです。
DIY可物件であれば、不満が起きた時にすぐにDIYやリフォームに取り掛かれるので、自分好みの家に長く住み続けることが可能です。
・家賃が安い傾向にある
DIY可物件は築年数が古い物件が多いので、賃料が安い傾向にあります。
賃料が安ければ、余裕ができた分でDIYができます。
安い家賃の物件を探している方にとっても、DIY可物件はおすすめです。
・原状回復をしなくてもいい
一般的な賃貸物件であれば、退去時には元の状態に戻す義務があります。
しかし、DIY可物件であれば自分でDIYをした箇所やリフォームをした箇所があったとしても、退去時に自分で修繕する必要なく引っ越しが可能です。
ただし、物件によってDIY可能な範囲には違いがあります。
範囲外のDIYやリフォームをした場合には元に戻す必要があるので注意してください。
また、DIY以外でつけてしまった傷や穴に関しては修繕の義務が生じるので、修繕してから退去しましょう。
DIY可の賃貸物件を借りる際の注意点
魅力の多いDIY可物件ですが借りる際には注意点もあります。
後悔しないためにも気を付けるべき点を解説していきます。
・物件がなくなる可能性がある
前述した用にDIY可物件は築年数が古い傾向にあります。
そのため、安全性を考えて大家さんの判断で物件が取り壊しになる可能性もあるのです。
DIYやリフォームで自分好みの物件にしても数年で取り壊しになってしまえば費用の無駄にもなってしまいます。
取り壊す予定がないか、あらかじめ確認しておきましょう。
・DIYの技術が必要
自分で好きなようにDIYできるので自分好みの物件にできるイメージがありますが、DIY
の技術がなければ難しい作業もあります。
内容によっては仕上がりに満足できない可能性もあるはずです。
業者に依頼をすれば費用がかかるので、自分でできる範囲のDIYでしかアレンジができません。
・原状回復の必要性
物件によってはDIYが可能であっても原状回復を求めている物件も存在します。
その場合、退去時には元の状態に戻す必要があります。
大掛かりなDIYやリフォームをしていれば、その分原状回復にも時間がかかりコストも発生します。
部分的に残置できないか最初に確認しておきましょう。
自分で洗面台を交換する際のやり方
自分で洗面台を交換する方法を解説していきます。
【必要な道具】
・モンキーレンチ
・電動ドライバー
・ホールソー
・バケツ
・雑巾やタオル
・独立洗面化粧台
【交換手順】
①家全体の止水栓を止める
②洗面台の止水栓を止める
③洗面化粧台の電源をコンセントから抜く
④ミラー部分を取り外す
⑤給水ホースを外す
⑥シンク下にあるホースと給水栓の接続部分の金具を外す
※ホースに残った水が流れる可能性があるので注意してください。
⑦シンク下にある排水ホースを外す
⑧洗面台を固定しているネジを外す
⑨既存の洗面台を撤去する
⑩新しい洗面だの背面部分に給水栓用の穴を水とお湯分の2ヶ所あける
⑪新しい洗面台のシンク下にある床に排水口用の穴をあける
⑫あけた穴が収まるように新しい洗面台を設置する
⑬水栓を組み立てて洗面台に取り付ける
⑭ホース接続用の金具を用意して給水栓とホースを結合する
⑮シンク下の排水口用の穴に防臭キャップを設置する
⑯排水ホースを設置する
⑰水を出して給水栓やホース、水栓部分から水漏れがないかチェックする
⑱洗面台をネジで固定していく
⑲ミラー部分を壁にネジで固定していく
⑳電球や収納トレーを設置して電源を入れて通電チェックを行う
以上の手順で独立洗面化粧台の交換が可能です。
業者に依頼すると費用はどれくらいかかる?
DIYで洗面台の設置は可能ですが、新しい洗面台や床に穴をあける作業があるのでDIYでは難しいと感じる方もいるはずです。
無理をして設置をしても失敗してしまえば後悔してしまいます。
正確に取り付けてもらうためにも、業者に設置を依頼する際の費用について解説していきましょう。
洗面台の交換は、洗面台本体の価格と洗面台を交換する際の工事費用で決まります。
業者に依頼した場合、約6万~10万円の金額が相場です。
床や壁の劣化や破損している箇所があれば、さらに費用は高くなります。
設置する物件の状況によっても費用は変わるので、見積もりを依頼してどの程度の費用がかかるのか調べましょう。
洗面台の交換で少しでも費用を抑えるには?
業者に依頼をすれば正確に設置ができますが、その分費用が高くなってしまいます。
少しでも費用を抑えるためには、以下の方法を試してみてください。
周りの壁紙や床材もまとめてリフォームしてもらう
壁紙や床材もまとめてリフォームすればその分高くなってしまうと考える方は多いです。
しかし、洗面所は湿気が多く水ハネも起きることから壁紙や床材の劣化や被害が起きやすい箇所です。
床材や壁紙を張り替えるリフォームは単独で行うと5万~8万円ほどかかります。
しかし、洗面台の交換と一緒に依頼をすれば値引きをしてくれる業者も多いので、結果的に抑えた価格でのリフォームが可能です。
床材や壁紙も一新できるので、自分好みの物件を手に入れられるでしょう。
最新の洗面台を選ばない
様々なメーカーから洗面台が発売されています。
最新のものであれば機能性のいい洗面台やデザイン性のいい洗面台があり、使い勝手や好みから選択可能です。
せっかく交換するのであれば高性能な洗面台を選びたいと考えるはずです。
しかし、機能性やデザイン性のいい洗面台は費用が高い傾向にあります。
少しでも費用を抑えたいのなら、最新ではなく型の古い洗面台を選びましょう。
業者に伝えれば最適な洗面台を調べてくれます。
複数の業者から見積もりをとる
業者によって費用に違いがあります。
業者選びでは複数の業者から見積もりをとり、費用が安いところを選びましょう。
ただし、対応の良さや実績についても見極め、信頼できる業者選びをしてください。
後悔しないためにも業者との相性の良さは大切です。
賃貸物件における洗面台の交換は交渉次第で可能なケースもあります。
しかし、費用がかかりすぎてしまう場合や契約書に特約が記載されている場合は交換できません。
勝手に洗面台を交換すればトラブルになる危険性があり、原状回復の義務もあるので退去時には自分で修繕する必要があります。
リスクを減らすためにも、簡単に修繕可能なDIYを行う方法やDIY可物件への入居を検討してみましょう。
DIYをする際には、今回ご紹介した方法を参考に自分好みの洗面台に近づけてみてください。