IoT賃貸住宅が話題!導入するメリット・デメリットを把握しよう

IoT

様々なシーンで聞く機会が増えたIoTは、賃貸物件でも活用されています。
しかし、IoTという言葉や意味を知らない場合、賃貸物件に導入した時のメリットやデメリットを知ることはできないでしょう。
そこで今回は、話題のIoT賃貸住宅に注目してご紹介していきます。
IoT賃貸住宅がどのようなものなのか、導入についてもメリットやデメリットについて知りたい方は参考にしてください。

そもそもIoTってどんなもの?

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まずは、IoTの意味や仕組みなどを詳しく解説していきます。

IoTの意味と仕組み

IoTは、Internet of Thingsの頭文字を取ったものです。
日本語では、“モノのインターネット”と訳されています。
今から20年ほど前までは、インターネットは会社や自宅にあるパソコンからの接続が大半を占めていました。
その後、デジタルテクノロジーや通信技術が大きな発展を遂げた結果、タブレットや携帯電話などのモバイル端末からもインターネット接続が可能になったのです。
ますます発展を遂げたIoTは、自動車や家電などのモノを対象にインターネット接続できるようになり、その結果IoT技術が発展していきました。

現在IoTは冷蔵庫やエアコン、ロボット掃除機や空気清浄機などの家電製品にも使用されています。
他にも自動車やバス、機械設備などにも活用されていて、その技術が便利な機能へと直結して私たちの生活を支えてくれているのです。
IoTの対象となるのは無線通信搭載のモノであり、センサーやカメラによってモノの状態や動きの感知、データなどを取得できます。
ここで入手した情報については、インターネットを通じてモノや人に伝えられるのがIoTの基本的な仕組みです。
実際に、IoT技術が搭載された電気ポットが発売されています。
この電気ポットは、離れて生活している高齢者が使用するたびに、登録された家族の端末に使用状況データが送信されるものです。
家族は、電気ポットの使用状況を把握できるだけでなく、1週間分の使用データをグラフで確認できます。
これによって離れて生活していても親の生活リズムを把握することができ、変化があった時にはすぐに安否確認できるのがメリットです。
このような仕組みは、電気ポットに無線通信機を搭載したことで可能になりました。
今までの電気ポットはお湯を沸かす、保温する機能が中心でした。
今までにない新しい価値を付加することで、離れている家族の様子をすぐに把握できるようになり、新しい価値をIoT技術で見出すことができた事例です。
さらに、利便性の向上にも成功できた商品となり、IoT技術がより身近に感じた商品となりました。

IoTで何ができる?

IoTで、新しい価値が付加できる仕組みは理解できたと思います。
さらにIoTの活用によって、操作する、状態を把握する、通信する、検知するという機能を実現させられるのです。

IoTは、モノがその場になくても、距離に関係なく遠隔操作できます。
これによって、自宅にいなくてもエアコンを付けられたり、ペットに食事を与えたりできるようになります。
単純なオンとオフだけでなく、エアコンであれば温度や風量などの細かな調整も可能です。
モノが見える位置になくても、その状態や管理している人の状態を把握する機能もあるので、変化などの気付きについても敏感に反応できます。
さらにモノの動きを検知できるIoTは、人やモノの動きにおいての変化を見逃さすことがなく、状況の推測や素早いアクションにも対応できます。

モノ同士の通信も可能なので、互いにデータ受信を行いながら複数の電子機器を動作させられるのもIoT技術の1つです。
IoTの活用によって、これまで不便に感じていたことが一気に解消できるケースも少なくないでしょう。

現状はモノとの連携が少ない

IoT技術は、様々なモノとの組み合わせで、今まで欲しくてもなかった機能がより便利に活用できるようになりました。
その一方で、現状ではIoT機能の連動できる機器が少ないのも事実です。
ただし、IoTは連動できなくても、そのままで十分優秀なモノや機能があることは間違いありません。
スピーカーなど単体でも声をかけるだけで音楽をかけたり、ニュースや天気を調べたりしてくれたりします。
これだけでも十分ですが、多くのモノにIoT機能が付帯されていれば、スピーカーから他の家電への連動が可能となり、より操作手順を減らせます。
例えば、スピーカーにテレビやルームランプなどの家電と連携できると仮定します。
スピーカーに就寝時間を覚えさせておき、時間がきたらテレビやルームランプの明かりを暗くするなどの連動操作も可能になるかもしれません。
モノ同士の連携により、1つの操作で周辺の環境を一気に整えることもでき、よりよい環境にできる可能性を秘めているのは確実でしょう。

IoT賃貸住宅とは

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IoTは、モノにだけしかないと思うかもしれませんが、最近は賃貸物件でも積極的に取り扱われています。
また、IoT賃貸住宅への信頼性の高さから、このような物件を探している方も増えています。
そこで、IoT賃貸住宅の特徴やニーズの高さについて解説していきます。

IoT賃貸住宅の特徴

家電などに搭載されているIoTですが、賃貸物件にも導入されています。
住宅設備にIoTを導入する際は、主に玄関の鍵や窓などの防犯面、エアコンや給湯器などに使われることが多いです。

賃貸物件の場合、セキュリティ対策がされている物件を探す方が増えていますが、IoTが導入されている物件であれば、玄関の解錠パターンを複数設定できるため、自分以外の解錠を困難にすることで防犯性が高まります。
さらに、鍵を持っていない子どもが早く帰宅された場合は、連絡を受ければ遠隔操作で解錠できます。
他にも、外出先から自宅内の監視カメラでペットの様子を把握したり、窓の揺れを感知して通知したりすることも可能です。
このように、モノとインターネットがつながっていることで、今まで以上の利便性が感じられるのがIoT賃貸住宅の特徴です。

賃貸住宅に導入しているケースは多い

実際に、賃貸住宅にIoTを導入しているケースが多いのか気になる大家さんも多いでしょう。
これまではIoTのメリットが知られていなかった、導入時のコストが増えるということから、積極的には導入されていませんでした。
しかし、最近は家を不在にしている時間が長かったり、共稼ぎの世帯が増えたりしたことで、IoT賃貸住宅の方が住みやすいと感じられるライフスタイルが増えてきています。
さらに、インターネットでの買い物が中心となっている世帯では、いない時間に配達されたも商品を受け取ることができませんでしたが、IoT賃貸住宅であればスマートフォンから受け取りの指示を直接伝えられます。
このような理由から、IoTを積極的に賃貸住宅に導入しているケースが増えてきました。

居住者にニーズが高いのは本当?

IoT賃貸物件は、IoTについての利便性やメリットを知っている人からすれば、ニーズの高い物件でしょう。
しかし、知らない人はこれらの内容を聞いて利便性や必要性を感じてくれるのでしょうか?
実際に、IoTについて知らない人がIoT賃貸物件に住んだ後に「意外と便利だった」、「手放せない」など、住んでみたからこそ良さが理解できたという声が多くあります。
その中でも好評だった機能が、エアコンのオンとオフが外出先からできるものです。

遠隔操作でエアコンのスイッチを入れられるので、これから帰宅するタイミングでスイッチを入れておくと、帰宅時にちょうどいい室温になっているだけでなく、電気代も無駄にすることがないからです。
他にも、出張や勤務時間の長さなどで不在する期間がある方からは、セキュリティ関連の機能が便利だったという声もあり、聞いてはいたけど使ってみたことで利便性の高さを感じていることがわかります。
そのため、居住者からのニーズはIoT賃貸物件を実際に利用した人であればもっと高いと言えるでしょう。
このように、ニーズの高さがあることで、近年では大手不動産会社が事前にIoTデバイスを導入した賃貸物件を提供することも増えてきました。

賃貸住宅にIoTを導入するメリット

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IoTを導入した賃貸物件は、ニーズの高さに加えて利便性があるのは明らかです。
しかし、本当に導入して多くのメリットを得られるのか心配な点もあるでしょう。
そこで、賃貸住宅にIoTを導入するメリットを中心に解説します。

空室対策

IoTを賃貸住宅に導入することで、空室対策が可能です。
なぜIoTが空室対策になるのかという理由は、現段階でIoTが注目されているものの、需要に対して供給が間に合っていないというのも1つの理由です。

IoT賃貸住宅は希少性があり、導入することで他の賃貸物件との大きな差別化が可能なので、空室対策になるということです。
入居者は物件周辺の環境や利便性、快適性や安全性の向上によって入居期間も長くなる傾向です。
特に賃貸物件だからこそ、誰もが安心して便利に環境が整えやすいIoT機器を導入することで、空室になりにくく定着しやすくなります。
入居を促す面でも期待できます。

さらに、入居期間の長さが安定してくれば、大家さんにとっては安定した家賃収入が期待できるだけでなく、退去時のクロスの張り替えや仲介手数料などの支出減にもなるでしょう。

セキュリティの向上

IoT機器は、ただ利便性を向上させるだけではありません。
入居者にとっては利便性の高さが魅力的に感じますが、それ以外にもIoT機器の導入によって、高度のセキュリティ対策も可能になってくるのです。

2015年頃から国内でも普及し始めたスマートロックは、部屋の鍵をネットワークに接続することで、施錠、解錠などの操作や管理ができるIoT機器です。
自分自身のスマホが鍵の代わりなので、物理的に鍵を持つことはなくなりました。
また、外出先から施錠状態の把握や確認ができるので、閉め忘れることもないでしょう。
スマートロックでも、高度な製品なら顔認証システムが導入されているものもあり、よりセキュリティ面の向上も期待できます。
他にもドアホンカメラの取り付けによって、外出先から誰が来たのか確認できるものがあります。
急な来客対応に加えて、宅配便の確認などをリアルタイムでできるので、より防犯性が高められます。
このような防犯性の高い賃貸物件は若い女性からの人気も高く、大家さんにとってもこのような充実した機能が賃貸物件への付加価値を高める意味でもメリットが高いと言えるでしょう。

賃貸管理しやすくなる

実はIoT機器の導入は、入居者だけがメリットを得られるわけではありません。
IoT管理を提供している所では、社内の特定部門をオートメーション化していることもあり、これによって賃貸管理料を安くしている場合もあるのです。

入居者希望の内見や家賃集金業務、業者への発注、管理などのバックオフィス業務を自動化することで、賃貸管理に必要な固定費を削減できます。

IoTのデメリットも知っておこう

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IoT賃貸物件やIoT機器の搭載によって、多くのメリットが得られることがわかりました。
他の賃貸物件に比べて差別化にもなりますが、実はIoTにもデメリットになる部分があります。
ここでは、デメリットについても解説します。

IoTに対応している管理会社が少ない

IoTは非常に利便性が高く、将来的にも多くのメリットが得られると期待できる反面、実は対応できる管理会社が不足しているのが現状です。
管理会社がIoTを提供する側なら、設備や技術が必要であり、何かあった時にすぐ対応できなければなりません。
しかし、通常の不動産会社ではまだ設備や技術面において追い付いていないのが現状です。
そのため、取り入れたいが取り入れられないという大家さんもいる可能性が高いです。
現在、IoT管理メニューを提供できるのは、IoT管理を専門的に取り入れている不動産会社や大手の企業に限定されています。
特に地方では難しい可能性もあるので、したくてもできないというデメリットを感じやすいでしょう。

故障時の対応

次にデメリットを感じやすいのが、故障時の対応です。
IoT賃貸物件は利便性が高いものの、他に賃貸物件と比較すると故障リスクが多い傾向です。

賃貸物件の場合、借主が故意に壊した場合以外は、大家さんに修繕義務が生じます。
機器そのものの効果なので、修繕費に関しても他と比べてかかってしまいます。
さらに、上記でも紹介したようにIoT管理できる不動産会社がいなければ、修理なども早急に対応することができず、結果的に入居者に迷惑をかけてしまう可能性があります。
インターネットの接続などにも対応しなければならないので、故障時のことを視野に入れると費用や技術においてデメリットを抱えるかもしれません。

コストがかかる

IoT賃貸の少なさ、そして機器の金額を考えると、他の賃貸物件に加えてコストがかかります。
さらに、IoT賃貸向けの機器はまだ限られているため、特定のメーカーに依存しやすいです。
これらの機器を賃貸物件に揃えるとなると、設備投資に大きなコストがかかるため、通常の賃貸物件以上の家賃を設定しなければなりません。

空室対策として導入したものの、コストがかかった結果家賃を高くして入居者を遠ざけてしまう可能性も否定できないのです。
多くの機器を一気に導入する前に、コスト面を考えて検討しなければデメリットしか感じないので注意しましょう。

IoTは導入した方が良い?どんな人におすすめ?

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現在は賃貸物件においてもIoT化が徐々に普及していますが、一体どのような人におすすめなのでしょうか?
以下では、IoTの導入を検討すべき人についてご紹介します。

差別化を図るなら導入すべき

現段階で賃貸住宅は広く普及しているわけではないため、IoT住宅は希少性があるのが特徴です。
インターネット回線を通じて遠隔操作が可能になるIoTを賃貸物件に導入することによって、他の物件との差別化を図れるようになります。
特に同じエリアでIoTを導入した賃貸物件が他になければ、大きな強みとなります。

差別化を図ると同時に家賃値上げも期待できるでしょう。
空室リスクは不動産経営において最も重大な課題ですが、IoTを導入することによって家賃を下げずに空室対策ができるため、大家さんにとって大きなメリットとなるはずです。

導入費用はいくらかかる?

IoTは最新設備・機器であるため、「導入費用が高いのではないか?」と考える人も多いでしょう。
しかし、中には不動産経営のIoT化に特化した賃貸住宅キットという種類の設備・機器もあります。
コストを抑えて導入できるほか、工事不要で設置できる置き型タイプの設備・機器もあるため、比較的導入しやすいです。
導入するにあたって発生する初期費用は5万~8万円となっています。

賃貸物件におすすめの設備・機器については後述します。

IoT化をおすすめしたいケース

具体的にIoTの検討をおすすめするのはどのようなケースなのでしょうか?

リフォームのタイミング

設備・機器にもよりますが、IoTを導入する際はドアや鍵を外さなければいけないケースもあるため、リフォームを考えているタイミングで導入するのがおすすめです。
インターネット環境がある場合、リフォームをしなくても導入できますが、物件をスケルトン状態にしてからのリフォームであれば、新築同様の本格的なIoTを導入できます。

環境が整っていると入居率もアップするはずです。

入居者がIoT化のターゲット層

現在、日本では少子高齢化が進んでいることに加え、昨今の晩婚化・未婚化に伴い、単身高齢者が増加傾向にあります。
今後も単身高齢者の増加が予測されており、孤独死は誰にでも起こり得る可能性があります。
孤独死は死後から数日経過して発見されるケースも珍しくないため、賃貸物件で孤独死が発生した場合、その後の原状回復にかかる費用は膨れ上がってしまいます。
死因によっては事故物件化する可能性もあり、家賃の値下げを考えなければいけないことになるかもしれません。
孤独死が社会問題にまで発展している中、注目されているのが賃貸物件におけるIoTです。
現在、各メーカーから見守り用の遠隔カメラや人感センサーなど、様々な商品が展開されています。
単身高齢者の入居する物件がIoT住宅であれば遠方に住む家族も安心です。

また、IoTは小さな子どもやペットがいる家庭にもおすすめです。
最近では、おやつを与える機能が搭載されたペット用のIoTカメラや、育児に特化したIoT設備・機器も続々と登場しています。

賃貸に導入できるIoT機器とは

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実際、賃貸物件にIoTを導入しようとした時、どのような設備・機器を選べば良いかと迷うはずです。
しかし、需要がなければ設置しても全く意味がないため、しっかりと入居者のニーズを踏まえた上で検討しなければいけません。
そこで、以下ではどのような設備・機器がおすすめなのかについてご紹介します。

スマートロック

物件を選ぶ際、防犯対策を重視する人も増えています。
スマートロックはスマホやICカード、顔認証などからドアの鍵を解除・施錠するシステムのことであり、防犯対策に有効であることから人気が高まっているようです。

スマホが手元にあれば、遠隔でも操作することが可能であるため、家を出てから鍵の閉め忘れに気付いた場合でもその場から施錠できます。
直接ドアに触れなくても解除・施錠できるのはIoTならではの特徴です。
スマートロックには、スマホをBluetoothにつないで操作するハンズフリータイプ、専用アプリを利用するスマートフォン操作タイプ、スマホのみならずICカード・ICタグ・暗号万象で操作するマルチデバイスタイプ、音声操作案内のAIアシスタントタイプなどがあります。
また、最初から鍵を用意しないことによって、紛失するといったことも防げます。
物件の安全性を維持するためにもスマートロックの導入はおすすめです。
最近では、スマートロックを導入している賃貸物件も増えており、今後さらに需要が高まると予測されています。

ワイヤレスモニター付きドアホン

モニター付きのドアホンは一般的な住宅でも目にすることがありますが、IoT住宅にはさらに進化したワイヤレスモニター付きドアホンが設置されています。
従来のモニター付きドアホンは本体のモニターでなければ、来訪者を確認することはできませんでした。
一方で、ワイヤレスモニター付きドアホンは場所を問うことなく、好きな場所で来訪者を確認できるという大きな特徴があります。
ワイヤレスで接続された子機を持ち運べば、外出先でも来訪者を確認することが可能です。
録画機能も搭載されているため、その場で対応できなくても後で確認できます。
また、ドアホンのみならず物件の各所に設置されている防犯カメラと連動させることで、さらにセキュリティ性を向上できます。

ネットワークカメラ

室内にネットワークカメラを設置していれば、外出先でもスマホから室内の様子を確認できます。
見守り用のネットワークカメラは種類も多く、最近では置き型の商品も展開されていることから、誰でも簡単に設置できるとして人気が高まっています。

防犯対策に有効であるほか、高齢者や小さな子ども、ペットが留守番している様子を確認できるのは大きなメリットです。
ネットワークカメラは需要も高まり続けているため、お手頃な価格で手に入るのも大家さんにとって魅力的なポイントです。

防犯カメラ

入居者が安心・安全な生活を送れるよう、防犯カメラを設置するなどしてセキュリティ対策を行っている大家さんも多いはずです。
エントランスや駐車場・駐輪場、廊下など、共用部分に設置する防犯カメラにIoTを導入することによって、スマホからリアルタイムの映像を確認できるようになります。
遠隔からでも操作できるほか、映像を一時的にデータ保存するタイプの防犯カメラもあるため、24時間監視する必要はありません。

ルームコントローラー

照明のオンオフやエアコンの温度調整、お風呂の給湯など、他にも様々なことを遠隔操作できるのがルームコントローラーです。
カーテンの開閉や開き具合の調整、外の明るさに適した照明の調整など、細かい動きにも対応しています。
また、遠隔操作を活用して帰宅前に部屋の照明をオンにするなど、防犯対策にもつながるのが大きなメリットです。
今まで手動でしていたことをIoT設備・機器が担ってくれるようになれば、ストレスフリーな生活を送れるようになります。

スマートスピーカー

AIアシスタントを搭載しているスマートスピーカーは音声を認識することによって、様々な操作を実行することが可能です。
音楽の再生や時間管理、照明、エアコン、掃除機など、あらゆる操作を実行できます。
スマートスピーカーは音声で認識するIoTであるため、手が離せない時などにも非常に便利です。
現在、各メーカーから様々な商品が展開されています。

賃貸をIoT化する手順

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所有している賃貸物件をIoT化する手順について詳しくご紹介していきます。
IoTの導入を検討しているのであれば、ぜひ以下を参考にしてみてください。

IoTに対応している管理会社を見つける

賃貸住宅のIoT化を検討しているのであれば、まずはIoTに対応している管理会社を見つけることから始めましょう。
IoT住宅は専門的な設備・機器を設置することになるため、一般的な管理会社では対応しきれない可能性があります。
そのため、導入したいと考えているのであれば、専門的な知識を兼ね備えたIoTに特化した管理会社に対応してもらうのがおすすめです。
IoTを導入する場合、設備・機器の故障やセキュリティ対策などに備える必要があります。
対応している管理会社であれば、故障時の対応や修理にかかる費用を軽減するプランの提案など、しっかりサポートしてくれます。

優先順位を付ける

ただ闇雲にIoT化すれば良いというわけではありません。
どのような設備・機器に必要なのか優先順位を付けることによって、本当に必要なのは何かを導き出せます。
入居者のニーズを満たせるようなIoTを導入できれば、入室率アップも期待できます。
その地域に住む人の年齢層などを考慮した上で、どのような設備をIoT化するのか考えましょう。

設備投資する

経営をより安定させるためにIoT化を考えているのであれば、設備投資が必要不可欠となります。
新たな設備・機器を設置するためには、元々あったものをほとんど入れ替えなければいけません。
そのため、初期投資は必要になりますが、設備投資をすることによって、空室対策や家賃値下げ防止など、様々な効果を得られるようになります。
資金回収するためにも先ほど説明した通り、入居者のニーズを満たせるようなIoTを導入することが重要です。

IoT化だけじゃない!入居率アップにつなげるための方法

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ここまで、IoT化のメリットについてご紹介してきましたが、その他にも入居率アップを狙える方法があります。
入居率は不動産経営において収益に直接関係してくる重要な要素であるため、ぜひ以下のポイントを押さえておきましょう。

外観を綺麗にする

外壁塗装は建物の外壁を雨風や直射日光から守るだけでなく、外観を美しく見せる役割も担っています。
外観は第一印象を決める重要な要素であるため、ヒビが入っていたり汚れていたりした場合、大きな減点ポイントとなるかもしれません。
特に、若い世代の人々は建物のデザイン性を加味した上で物件を選ぶ傾向にあります。
外観があまり良くないと感じるのであれば、リフォームを検討してみてください。
実際に外壁塗装をしたことによって、空室期間が短くなったという事例もあるようです。

バス・トイレを別にする

アパートやマンションを探す上で、水回りの設備は気になるものです。
賃貸物件における浴室には3点ユニットバスや2点ユニットバスなど、様々なタイプがありますが、中でも人気が高いのはバス・トイレ別の物件です。

別々になっていると、浴室をゆったり使うことができるほか、それぞれに収納スペースを設けられます。
また、お風呂とトイレが別になっていることで、衛生的にも良いと感じる人が多いようです。
浴槽を設置するスペースがない場合はシャワーのみでも問題ありません。

バス・トイレ別であれば、家賃が多少高くても入居率アップを狙える可能性があります。

畳ならフローリングに変える

ライフスタイルの欧米化や掃除の手間などを背景に、畳の需要が低くなってきています。
畳の部屋は人気が低いため、そのままにしておくと空室リスクに頭を抱えることになるかもしれません。
所有している物件の部屋が畳の場合、フローリングに変えることによって入居率アップを狙える可能性が高くなります。
和室は洋室よりも維持費がかかるため、なるべく早い段階で変えるのがおすすめです。

インターネットを無料にする

幅広い年代の人々がスマホやパソコン、タブレットなどの電子機器を使う現代において、インターネットは必要不可欠な存在となっています。
入居するのであれば、「インターネット環境が整った物件が良い」と考える人がほとんどです。
このようなニーズに応じるため、インターネットを無料で提供することで空室対策ができるようになります。

インターネットの無料回線を用意するだけでも、入居率は大きく変わります。

まとめ

今回は、賃貸物件におけるIoT化について詳しくご紹介してきました。
スマート住宅に注目が集まる今、IoTの導入を検討している大家さんも多いのではないでしょうか?
IoTを導入することによって、利便性・快適性が高まり、より豊かな生活を送れるようになることが期待されています。
空室対策やセキュリティ向上、賃貸管理がしやすくなるなど、様々なメリットがあるので、経営を安定させたいのであれば、ぜひ導入を検討してみてください。