賃貸物件を選ぶ時に、新築の物件にしようか迷ってしまうケースは多いです。
特に女性は、新築の方が良いと感じる人が多いでしょう。
新築の賃貸物件には多くのメリットがある反面、デメリットもあります。
今回は、そんな新築の賃貸物件のメリットとデメリットについてみていきましょう。
目次
新築の賃貸物件に住むメリット
新築の賃貸物件は、築年数が経っている物件よりも綺麗で住み心地が良いと感じられるものです。
では、それ以外にはどのようなメリットがあるのでしょうか?
同じタイミングで引っ越して来た人ばかりが住んでいる
築年数が経過している賃貸物件の場合は、他の入居者が築いた人間関係の中に入っていく必要があります。
一方新築の場合は、同じくらいのタイミングで引っ越して来た人がほとんどです。
あなたが入居する前に確立されているコミュニティに入るよりも、最初から構築する方が安心できるはずです。
賃貸物件の間取りによっては、単身世帯が多い、ファミリーが多いなどの特徴もあります。
ファミリーが多い賃貸物件なら、子どもたちも一緒に遊べるので楽しく過ごせる可能性が高いでしょう。
設備やセキュリティが最新
賃貸物件でも新しい建物は、最新の設備やセキュリティを取り入れているケースが非常に多いです。
設備やセキュリティを充実させることにより、入居希望者のニーズの応えられるようになり、入居率を高められるためです。
追い炊き機能が完備されているお風呂や床暖房が導入されている賃貸物件も多く見られます。
また、1人暮らしをしている人や女性向けの賃貸物件では、オートロックの玄関やモニター付きインターホンなどのセキュリティ設備が導入されているケースも珍しくありません。
使用感がない
新築の賃貸物件は、使用感がないという点もメリットの1つに挙げられます。
築年数が経過した物件だと、外壁が汚れていたり、ヒビが入っていたりします。
内装に関しても、築年数に比例して使用感が目立ってしまったり、床や壁紙の色褪せが気になったりする可能性があるでしょう。
しかし新築であれば、内装も外装も非常に綺麗です。
あなたが初めての入居者となるので、内装に関する不満も感じずに済むでしょう。
誰かが生活をした後は、いくらメンテナンスをしていても使い古した感じが出てしまいます。
また、築年数によっては現代の生活に合わない設備となっているケースも多いです。
それが不満となってしまうこともあるので、新しくて使用感がないのは大きなメリットだと言えます。
新築の賃貸物件に住むデメリット
新築の賃貸物件は、メリットばかりだと感じるかもしれません。
しかし実際は、新築だからこそのデメリットもあるのです。
続いては、新築の賃貸物件で感じる可能性があるデメリットについてみていきましょう。
入居前に内見できない可能性がある
賃貸物件に入居する前に、間取りを実際にチェックするために内見したいと考える人は多いです。
しかし、新築は物件が完成する前に入居者を募集しているので、実際には内見ができないケースも多いです。
どのような出来上がりになるのか伝えるための予想図だけ見て、入居するかどうか決めなければいけません。
そのため、実際に入居してみたらイメージと違う時や、部屋の広さが想定と違って不便だと感じる可能性もあるでしょう。
また新築の賃貸物件は、似たような部屋を内見してから決めたり、完成前の図だけ見て決めたりする人も多いので、内見できる時期には既に入居者が決まっていたという事態も考えられます。
実際に内見して決めたいと考えているのであれば、新築よりも築年数が浅い比較的新しい物件を選んだ方は良いでしょう。
シックハウス症候群を発症する可能性がある
新築の賃貸物件に入居すると、シックハウス症候群を発症する可能性もあるので注意が必要です。
シックハウス症候群は、建材から発生する化学物質が原因となって発症します。
目がチカチカする、のどが渇く、吐き気を催す、鼻水が出る、頭が痛くなる、湿疹が出るなど、症状は人によって異なります。
最近は、住宅の気密化が進んできました。
その結果、室外へと有害物質が流れ出る余地が少なくなっています。
さらに、建材や建築工法などの変化によって、空気中の化学物質濃度も高くなる傾向があります。
シックハウス症候群を引き起こす原因となるか化学物質は、接着剤に含まれているホルムアルデヒド、塗料の溶剤として使われるトルエンやキシレン、防虫剤の成分として使われているパラジクロロベンゼンといったものです。
基本的には、建築基準法においてシックハウス症候群の原因となる化学物質が含まれたものの使用は制限されているので、過度に心配する必要はありません。
換気を定期的に行うことによって、室内の空気が循環するので気にならないという人も多いでしょう。
しかし、アレルギー反応が出やすい体質の持ち主は細心の注意を払うようにしましょう。
予定していた日に入居できない可能性がある
既に建設が終わっている物件なら、予定している日に入居できます。
しかし新築の場合は、工事が終わらないといった理由で予定していた日に入居できなくなってしまう場合があるのです。
広告に完成予定日が記載されていたり、不動産屋で確認すると完成予定日を教えてもらえたりします。
基本的にはその完成予定日に入居できますが、悪天候が長く続いた場合や自然災害に見舞われた場合は、予定日に間に合わない可能性もあります。
完成の時期が遅れた場合は、延期後の完成時期や引渡し日などをしっかりと説明してもらうようにしましょう。
書面を残しておくと、後から更なるトラブルに発展するのを回避できます。
入居日が延期になると、引越し業者のキャンセルが必要になります。
これは、これから入居しようと考えている人が原因ではないので、保証は管理会社や大家さんは持つことになるでしょう。
まとめ
新築の賃貸物件は、あなたが最初の入居者となります。
そのため、使用感がないのでより気持ちよく生活できます。
また、最新の設備が整っているので、1人暮らしをする人や女性からの人気が高まっているのです。
しかし、内見できない可能性があることやシックハウス症候群を発症する可能性があること、予定している日に入居できない可能性があること、といったデメリットも合わせて把握しておく必要があります。
賃貸物件探しをしている人は、ぜひ覚えておいてください。
覚えておくと、これから生活するための物件探しの役に立ちます。