メゾネットは騒音対策に適している?その実態を検証!

メゾネット

フランス語で小さい家という意味のメゾネットは、日本では、マンションやアパートの住居スペース内に内階段があり複数フロアを持つ構造の物件を指します。
メゾネットタイプの物件は、家族連れを中心に高い人気がありますが、その間取りによって、騒音対策に適しているかどうかが異なります。
今回は、苦情の少ない間取りや避けるべき間取り、メゾネットのメリット・デメリットをご紹介します。
メゾネット物件に住もうか悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。

メゾネットだから苦情がない…わけではない!

メゾネット

メゾネットは、1LDKや2LDKなど新婚や家族連れに向いている間取りが多く、子どもの足音などトラブルの原因となる騒音が階下に響かないことから、ワンフロアタイプの物件に比べて子どもがいても住みやすいと言われています。
しかし、間取りによっては、音が響きやすく苦情につながる可能性があります。
ここでは、同じメゾネットでも苦情が少ないタイプと避けるべき間取りをご紹介します。

こんな間取りなら苦情が少ない!

同じメゾネットでも、間取りによって音の響きやすさは異なります。
隣の部屋と隔てる壁の間にトイレや階段が配置されている間取りは、リビングなどの生活空間が離れるため、通常の生活音や話し声が響きにくいです。
階段の昇降音や洗面所など接している部分の音は、聞こえやすいかもしれませんが、1日のうち利用する時間はそう多くはなく、隣の部屋に居住している人と使う時間がずれていれば、そこまで気になるものではありません。
一番長い時間を過ごす生活空間が離れていれば、互いの音もそこまで響かないため、快適に過ごせます。

また、階下に部屋がある場合でも、1階部分に洗面所や浴室、寝室、2階にリビングなどの生活空間がある間取りでは、日常生活における足音や生活音が階下に響かないため、苦情につながりにくいです。

こんな間取りは避けるべき…

生活空間が壁を挟んでいる間取りは、メゾネットでも音が響きやすいため注意が必要です。
この間取りでは、隣の部屋と隔てているものが、たった1枚の壁だけなので、生活音や話し声も筒抜けです。
また、階下にも部屋があるメゾネットの場合、リビングなどの生活空間が1階では、足音が響いてしまうため、苦情につながりやすいです。
メゾネットタイプには、玄関だけ一階で、生活空間が2階という間取りもありますが、出かける度に荷物を持って階段を上り下りしなければならず、不便だったという声もあります。

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メゾネットのメリット・デメリットも知っておこう

メゾネット

アパートやマンション、戸建てなど、どのような住居であっても、メリットとデメリットは存在します。
ここでは、メゾネットのメリット・デメリットをご紹介します。

メリット

メゾネットを選ぶ一番のメリットは、ワンフロアタイプのアパートやマンションとは異なり、戸建てのように階によって居住スペースを分けられることです。
例えば1階にリビングダイニング、2階に子ども部屋や寝室などプライベートスペースを分ければ、お互いのプライバシーを守りつつ、プライベートを楽しむことも可能です。
また、ワンフロアタイプに比べて、生活音や足音など、騒音を気にせず生活できる点も魅力です。
アパートやマンションでは、足音や生活音など、何かと気を使って生活することが多いです。
特に子どもが走ったり騒いだりする音は、クレームにつながりやすいため、小さい子どものいる家庭は、常に気にして神経を擦り減らしているという方も少なくありません。
しかし、メゾネットタイプで、リビングが隣の部屋と離れていたり、2階にリビングがあったりといった間取りを選べば、子どもが元気に走り回っても、階下や隣の部屋への騒音を大幅に減らすことが可能です。
他にも、メゾネットによっては、吹き抜けを採用している間取りもあります。
吹き抜けは解放感だけでなく、採光の面でも室内が明るくなるなどワンフロアタイプにはない魅力があるのも、メゾネットならではのメリットでしょう。

デメリット

メゾネットのデメリットは、階段を使った移動が必要になる点です。
居住空間が2階にあり、1階に玄関がある場合、出掛ける度に重い荷物を持って往復をしなければいけません。
1階に居住空間があり、2階に寝室などのプライベートルームがある場合も同様です。
そのため、子どもが小さいうちは快適でも、年を重ねて高齢になるにつれ、ワンフロアで生活が可能なアパートやマンションに住み替えを検討する人も多いです。
また、メゾネットタイプはワンフロアのアパートやマンションに比べて、有効活用面積が狭い点もデメリットに挙げられます。
メゾネットにはワンフロアタイプにはない階段があるため、その分生活空間が削られます。
さらに、いちいち上下階を移動するのが面倒に感じ、リビングなど普段人の集まるスペースに荷物が増えて狭く感じてしまう場合があります。
他にも、メゾネットタイプの部屋は、ワンフロアタイプよりも光熱費が高くなる傾向があります。
特にリビング階段や吹き抜けがあるタイプでは、エアコンを使っても、暖気や空気が逃げてしまうため、熱効率が悪くなります。
リビングと寝室や子ども部屋が上下階に別れている場合には、それぞれエアコンが必要になるため、その分も光熱費に重くのしかかるのも、メゾネットタイプのデメリットといえます。

まとめ

ここまで、メゾネットタイプの物件は、騒音対策に適しているのか、その実態についてご紹介しました。
メゾネットタイプと言っても、玄関だけ1階で生活空間は2階のものや、1階にリビングがあり2階に寝室があるもの、そして、階下があって1階部分に寝室や洗面所があって2階部分にリビングがあるものなど、その間取りは様々です。
子どもの足音や生活音などを気にせずに暮らしたいとの思いから、メゾネットを選択肢に入れている方は、間取りもしっかり検討しなければいけません。
また、メゾネットタイプは、ワンフロアタイプに比べて優れている点もあれば、そうでない部分もあります。
メリット・デメリットもきちんと踏まえた上で選ぶと、住んでからの後悔を減らすことにつながります。