換気扇掃除を自分で行うには?分解・組み立て手順から洗浄方法まで解説

換気扇掃除

換気を効率的に行うためには、換気扇の掃除を定期的に行う必要があります。
しかし業者に依頼するとお金がかかってしまうので、できれば自分でしたいと考える人もいるでしょう。
そこで今回は、換気扇の役割や掃除しないことで発生するリスク、換気扇掃除を自分でするための方法などを解説していきます。
分解・組み立て手順から洗浄方法まで詳しく紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。

換気扇の役割

換気扇掃除

換気扇はただ空気を入れ替えるだけではなく、他にも重要な役割を担っています。
まずは、どのような役割を換気扇が担っているのかみていきましょう。

健康被害を抑えるため

時代の流れと共に高気密・高断熱な住宅が一般的になってきました。
気密性や断熱性が高い住宅ならではのメリットももちろんありますが、通気があまり良くないケースも増えています。
その結果、シックハウス症候群にかかってしまう人が増えました。
暮らしやすい環境は手に入りますが、それと引き換えに健康を害する可能性が高くなってしまったと言えるでしょう。

定期的に換気をすることである程度改善されますが、やはり常に空気を入れ替えることは重要です。
室内の空気を新鮮に保ち、安心して生活できる家を手に入れるためにも、換気扇や換気システムは必要不可欠と言えるでしょう。

部屋を長持ちさせるため

密閉された空間だと、壁紙や木製の家具に負担をかけることになってしまいます。
壁紙や家具などへのダメージを軽減するためにも、換気は重要な役割を担うのです。

窓を開けて換気するだけでもある程度空気の流れは生まれますが、それだけでは不十分なケースが多いです。
そのため、換気扇を使った方が部屋も長持ちすると考えられます。

カビの繁殖を防ぐため

換気を適切に行わないと、部屋に湿気がこもりやすくなります。
湿度が高くなると私たちの体は過ごしにくいと感じてしまうでしょう。
また、湿度が高い環境はカビや雑菌が好むので、繁殖しやすい環境を与えてしまうことになります。

衛生的で清潔な環境とは言えなくなるだけでなく、カビによる呼吸器系のトラブルや雑菌によるウイルス感染のリスクが高まります。

換気設備の取り付けは義務化されている

建築基準法が改正され、2003年7月1日以降に建てられた建物には24時間換気システムの設置が義務付けられました。
この義務付けはシックハウス症候群の対策が主な目的です。
室内の化学物質濃度を下げるために、一戸建てはもちろんですが賃貸物件でも24時間換気システムを設置しなければいけないと定められました。

24時間換気システムは、常に換気をしているので室内のホコリやゴミを低減させる効果も期待できます。
新型コロナウイルスなどの感染症対策にも効果が期待できるでしょう。
このことから、換気扇は私たちの生活の中で重要な役割を担っていることがわかります。

換気扇掃除を自分で行う場合の頻度・タイミング

換気扇掃除

換気扇は私たちの生活に密着している分、汚れも溜まりやすい部分です。
業者に依頼して掃除してもらうこともできますが、自分で対応することも可能です。
続いては、換気扇掃除を自分で行う場合の頻度やタイミングについてみていきましょう。

キッチンに設置されている換気扇(レンジフード)の場合は、半年に1回~1年に1回のスパンで掃除するケースが多いです。
お風呂の換気扇は、化粧板を1週間に1回、換気内部を3ヶ月に1回程度のスパンで掃除するようにしましょう。

お風呂は湿気も多くてカビが生えやすいので、キッチンの換気扇よりこまめに掃除するのが望ましいです。
ただし、使用している換気扇やメーカーによって適切な掃除頻度が異なります。
説明書やメーカーのホームページで確認し、適切な頻度で掃除するようにしましょう。

換気扇掃除をしないとどうなる?

換気扇掃除

換気扇の掃除は手間がかかってしまうので、つい後回しにしがちです。
後回しにしてしまうと換気扇自体に汚れが溜まり、トラブルの原因になりかねません。
続いては、換気扇掃除をしないとどのようなリスクが生じるのかご紹介します。

換気扇の機能が低下する

汚れが溜まったまま使い続けると、換気扇としての機能が衰えてしまいます。
汚れが換気扇フィルターを詰まらせてしまうこともあり、空気の循環が起こらなくなってしまいます。
そのような状態になると、せっかく換気扇を使っていても意味がありません。
キッチンの換気扇であれば、油汚れによる影響も受けるので、フィルターの詰まりがないかなどをこまめに確認するようにしましょう。

故障するリスクが高まる

掃除をせずに使うと故障のリスクも高まってしまうので、適切な頻度で掃除することは重要だと言えるでしょう。
溜まった汚れがモーターやファンなどを劣化させる原因になってしまうためです。
部品の劣化が進んでしまうと、換気扇が故障してしまったり、異常をきたす可能性が高まったりします。

汚れによって羽がスムーズに回らなくなってしまうと、異音や振動の原因にもなってしまうでしょう。

シックハウス症候群・一酸化炭素中毒のリスクが高まる

換気扇の汚れを放置することで、シックハウス症候群や一酸化炭素中毒のリスクが高まってしまう点にも注意が必要です。
汚れたまま使うと換気不良が起こってしまいます。
室内のホコリや花粉が外に出にくくなってしまい、体調不良を引き起こす可能性も高まります。
シックハウス症候群になるリスクも高まるので、適切な頻度で換気扇の掃除をした方が良いと言えるでしょう。
また、一酸化炭素中毒のリスクも高まります。

なぜかというと、キッチンの換気がうまくできなくなるからです。
換気が不十分な状態でガス機器を使うと酸素が足りなくなり、いつの間にか一酸化炭素中毒になっているといったケースもあります。
一酸化炭素中毒になると体調不良になるだけではなく、最悪の場合死に至る恐れもあるので非常に危険です。

油汚れが周囲に広がる

キッチンの換気扇は、排出される油煙やニオイを取り除くために設置されています。
しかし、換気扇やレンジフードが汚れているときちんと機能せず、油汚れが広がってしまう可能性があります。
換気扇としての能力も低下し、油煙やニオイがキッチン内に残り、壁・天井・カーテンなどにニオイやべたつきが生じることも考えられるでしょう。

さらに、油汚れが広がるとレンジフードが火災の原因になってしまう可能性も出てきます。
蓄積された油汚れによってダクトやフィルターが過熱し、発火してしまう恐れがあるのです。

室内にニオイや湿気が残りやすくなる

換気扇の掃除は自分でもできますが、面倒なのでつい怠ってしまう人もいるでしょう。
サボり続けて汚れが蓄積されると、これまでに説明したような機能低下がみられるようになります。
室内の換気が十分にできなくなってしまうと、生活臭が発生しやすくなったり、ホコリが溜まりやすくなったりします。

生活臭はその家に暮らす家族はそこまで気にならないかもしれませんが、来訪者は気になってしまう可能性が高いです。
湿気も外に排出されにくくなるので、結露もしやすくなるでしょう。

害虫が増える恐れがある

害虫は油汚れなどを好む傾向があります。
そのため、キッチンをはじめとした換気扇の掃除を怠ると、ゴキブリなどの害虫が増えるリスクも高まるのです。

自宅に害虫が増えるのは気持ちが良いことではないので、繁殖を防ぐためにも換気扇の掃除を怠ってはいけないと言えます。
ゴキブリがあまり出てこないキッチンは、レンジフードなどの油汚れが少ないとも言われています。
このことから、適切な掃除を行うことが害虫対策にも効果的だと言えるでしょう。

換気扇掃除に必要な道具&準備すべきこと

換気扇掃除

換気扇の掃除をするには、道具を用意しなければいけません。
続いては、換気扇掃除に必要な道具や準備すべきことについて解説していきます。
ここではキッチンに設置されているレンジフードを例に挙げて解説していくので、自分で掃除しようと考えている方は参考にしてみてください。

必要な道具リスト

キッチンの換気扇を掃除する時に必要な道具には、以下のようなものが挙げられます。

・市販の油汚れ用洗剤(マジックリンなど)
・ゴム手袋
・新聞紙
・換気扇のパーツが問題なく入るサイズのゴミ袋
・割りばし
・ぞうきん
・使い古した歯ブラシ
・スポンジ
・ドライバー
・キッチンペーパー
・食用ラップ

キッチンの換気扇には酸性の油汚れが付着するケースが多いです。
汚れを落とすためには逆の性質を持つ洗剤を使って中和するのが効果的だと言われています。
そのため、キッチンの換気扇を掃除する時はアルカリ性の洗剤を使用しましょう。

アルカリ性の洗剤は強力なものが多いため、素手で触ると肌荒れの原因になるのでゴム手袋は必須アイテムです
キッチンペーパーと食用ラップは、換気扇の汚れがひどい場合に使います。

しばらく掃除をしていなかった場合はひどく汚れている可能性があるので、用意しておくのがおすすめです。
掃除中に洗剤が口に入ってしまうのが心配だと感じる場合は、マスクを用意しておきましょう。

掃除前に準備すべきこと

換気扇の掃除をする際、あらかじめ準備すべきこともあります。
自分で掃除する場合はすべて自己責任になるので、準備からしっかりと行うようにしましょう。
準備をしっかりできていれば、トラブルが発生するリスクが低くなります。

電源をオフにする

換気扇の掃除をする時は、電源をオフにしましょう。
電源プラグを抜いて通電しないようにしてから作業に取り掛かってください。
電源プラグが差さったままだと何かの拍子にスイッチがオンになり、換気扇が作動してしまう可能性があるためです。

掃除中に換気扇が作動すると、ケガをしてしまう恐れがあります。
そのため、電源がしっかりオフになっていること、電源プラグを抜いたことを確認してから作業に取り掛かりましょう。

換気扇まわりを保護する

掃除をする時は、換気扇まわりを保護することも忘れてはいけないポイントです。
換気扇の周囲に新聞紙を敷いておきましょう。
換気扇まわりの保護を怠ってしまうと、油汚れや洗剤が垂れたり、飛び散ったりしてしまうので余計に汚れてしまいます。

周囲が汚れるとそれも掃除しなければいけないので、余計な手間がかかります。
周囲もあわせて掃除するつもりだったのであれば、問題ないでしょう。
しかし多くの場合、換気扇の掃除は労力がかかるので、それだけに集中するケースが多いです。
余計な手間を省くためにも、換気扇まわりを保護する作業は怠らないようにすべきでしょう。

周囲をきちんと保護するには、多めに新聞紙を用意しておくのがおすすめです。

安定した足場を作る

換気扇は天井など高い位置に取り付けられています。
作業をする時は、安定した足場を作って、安全に作業できる環境を作らなければいけません。
不安定な足場だと換気扇の分解や掃除などに夢中になり、転倒するリスクが高まります。

不安定な足場でバランスを取ろうとすると、それ自体がケガの原因になる場合もあるでしょう。
自分で作業するからこそ、しっかりと足場を準備しておいてください。
足場が安定していれば作業にも集中できますし、効率良く作業を進められるので、スムーズに終わる可能性も高くなります。

換気扇掃除で知っておきたい分解・組み立ての手順

換気扇掃除

換気扇の掃除を自分でするなら、分解や組み立ての手順も把握しておく必要があります。
適切な方法で掃除するために知っておきたい分解・組み立ての手順も確認しておきましょう。

レンジフードの分解・組み立て手順

レンジフードの分解・組み立て手順は以下のとおりです。

まずは、整流板を外します。
整流板はついていないタイプの換気扇もあるので、ない場合は外す必要がありません。
整流板は引っかけてあるだけなので簡単に外せます。
次にフィルター、シロッコファンを外します。

ネジで止まっているので、ドライバーがあると外しやすいです。
これらを外したらつけ置き洗いや吹き上げをして、シロッコ、フィルター、整流板の順で元に戻していきます。

お風呂の換気扇の分解・組み立て手順

お風呂の換気扇は、カバーが外れるタイプとそうでないタイプの2種類があります。
カバーが外れない場合は個人で分解清掃ができないので、プロに依頼することになるでしょう。
ここでは、カバーが外れるタイプの分解・組み立て手順をご紹介します。

カバーは針金などで固定されている場合もありますが、つまんで引っ張るだけで簡単に取れるようになっています。
シロッコファンが外れるタイプなら、そのまま外して掃除しましょう。
外れない時はそのままの状態で掃除することになります。

掃除が終わったら、シロッコファンやカバーをはめて完了です。

プロペラタイプの分解・組み立て手順

プロペラタイプの換気扇で、フィルターが付いている場合は下部を持ち上げて手前に引きフィルターを外します。
次に、換気扇カバーの底部分に油受けがあるか確認しましょう。
油受けがあれば、換気扇カバーを外す前に溜まった油に注意しながら油受けを外します。
そして、フィルターと同様に換気扇カバーを外します。
中にある羽部分のファンを取り外すためにスピンナー(ファンを固定している部品)を緩めていきます。
ファンを片手で押さえながら、スピンナーを時計回りに回してファンを外しましょう。
洗浄後、逆の手順で戻していきます。
メーカーによって分解の仕方が異なる場合もあるので、取り扱い説明書を確認することをおすすめします。

分解した部品の洗浄方法

換気扇掃除

換気扇によって掃除するポイントが異なるので、換気扇ごとの洗浄方法をご紹介します。

【レンジフード】

分解した部品は洗剤を使ってきれいにしていきます。
汚れがひどい場合は浸け置き洗いを取り入れてみてください。

①洗剤を部品に吹きかける
フィルター、ファン、整流板など取り外した部品をシンクに並べて洗剤をスプレーします。
噴射後2~3分ほど待ちましょう。

②浮いてきた汚れを拭き取っていく
少し経つと汚れが浮いてくるので、古布などを使って拭き取りましょう。
汚れが落ちにくい場合は、スポンジやブラシでこすり洗いをします。

③水洗いしてよく乾かす
洗剤で汚れを落としきったら、最後に水洗いをします。
水で流した後、汚れが落ち切ってない場合は作業を繰り返しましょう。

・浸け置き洗いのやり方

冬場は気温が低いので油汚れが固まり、掃除に時間がかかります。
また、汚れが蓄積していると洗剤では汚れが落ちにくいので、浸け置き洗いがおすすめです。

①浸け置きする前に、割りばしなどで部品表面の汚れを落とす
②シンクにタオルを敷きゴミ袋を2重に重ねたものを用意する
③油汚れの取り外したフィルター類をゴミ袋の中に置き、45~50度のお湯を入れ、重曹または中性洗剤を入れ溶かす
④1~2時間放置
⑤浮き上がった油汚れをスポンジや歯ブラシで落とす
⑥水洗いをしっかりして、よく乾燥させる

【お風呂の換気扇】

お風呂の換気扇掃除には中性洗剤とスポンジを使いましょう。
カバーが取り外せるタイプと取り外せないタイプで掃除方法が異なります。
手順は以下のとおりです。

・カバーが取り外せる換気扇

①取り外した部品についたホコリを掃除機で除去する
掃除機でできる限り溜まっているホコリを取っていきましょう。
この際、水洗いでホコリを取り除こうとするのは止めてください。
逆にホコリがへばりついてしまい、除去しにくくなるからです。
必ず乾いている状態で掃除を行いましょう。

②取り外したパーツを洗剤に浸ける
浴槽や大きめの桶、ゴミ袋などに部品を入れて洗剤を吹き付けます。
5分ほど時間を置き、洗剤と汚れを馴染ませましょう。
汚れが落ちにくい場合は、1時間以上洗剤に浸けて様子を見ます。

③汚れをスポンジで落とす
浮いてきた汚れはスポンジを使い落としましょう。
軽くこするだけでも汚れは取れます。
スポンジが当たりにくい箇所は、歯ブラシや爪楊枝を利用して汚れやホコリをかき出しましょう。

④水洗いをしてよく乾燥させる
洗剤が残らないよう、よく水ですすぎます。
それぞれのパーツをしっかり乾燥させてから元の位置へ戻していきましょう。

・カバーが取り外せない換気扇

①フィルターを横に引っ張りずらす
横にずらしたフィルターを、掃除機を使ってホコリを吸い取ります。

②中性洗剤で浸け置き洗いをする
中性洗剤を含ませた水の中に雑巾を入れ、固く絞ります。
フィルター部分の汚れを雑巾で拭き取っていきましょう。

③換気扇本体を乾拭きで拭いていく
乾いた雑巾を使い、換気扇をしっかり乾燥させます。

換気扇まわりの掃除方法

換気扇掃除

換気扇の掃除をするのであれば、併せて換気扇まわりの掃除も済ませると良いでしょう。
換気扇の外側、キッチンの壁、浴室の天井の掃除方法について紹介します。

換気扇の外側

換気扇の外側の汚れは、外にあるので頻繁に掃除をしなくても問題ありません。
しかし、キッチンとつながっているので、煙に油が含まれ、雨やホコリが付きやすく黒ずみやすい箇所でもあります。
汚れが気になり始めたら、汚れが落ちやすい雨上がり掃除を行うと良いでしょう。

以下の手順で掃除しましょう。

①水で絞った雑巾に台所洗剤(中性洗剤)を含ませ馴染ませる
②換気口、換気扇の外側の目立った汚れを拭き取っていく
③届く範囲でダクト内も拭く
④別の水を含ませた雑巾を使い、洗剤を拭き取っていく

換気扇の外側の掃除は奥までやる必要はなく、目につく汚れを落とすだけで十分です。

キッチンの壁

他の壁とは異なり、キッチンまわりの壁は汚れやすく落としにくいです。
空気中に飛び散った油とホコリが混ざりやすく、付着した汚れが固まることが原因です。
汚れを放置していると黄ばみや頑固な汚れへと変わるので、水拭き程度では落ちない汚れへと変化します。
頑固な汚れを手間なく落とすためには、汚れに合った洗剤選びが重要です。

【キッチン汚れにおすすめの洗剤】
・セスキ炭酸ソーダ
・アルカリ電解水
・重曹ペースト
・中性洗剤

【キッチン壁の掃除方法】

上記の洗剤を使って、汚れの状態を確認しつつ掃除をしていきましょう。

・時間が経過して落とせない油汚れ
こびりついてなかなか落とせないような油汚れには「重曹ペースト」がおすすめです。
重曹には研磨作用があるので、時間が経ってしまった頑固な油汚れに効果があります。
重曹と水を2:1で混ぜ、ペーストにしたものを汚れた部分に塗り、その上からラップをはり放置しましょう。
5~30分ほどしたらメラミンスポンジなどを使い、汚れを落とします。
汚れが落ちてきたら、水拭きをしてペーストを拭き取りましょう。

・軽い油汚れ
汚れてからまだ時間が経っておらず、軽度であれば、「セスキ炭酸ソーダ」を使って汚れを落とすことができます。
壁がべたべたしている、ちょっとした汚れが気になる場合に適しています。
セスキ炭酸ソーダを利用する際は、スプレーボトルに洗剤を作り吹きかけましょう。
壁に吹きかけて1分ほど浸透させ、雑巾やキッチンペーパーで拭き取ります。

浴室の天井

お風呂の天井はカビが生えやすい部分なので、掃除を定期的に行う必要があります。
掃除の手順は以下のとおりです。

①浴室の換気扇を回して、ドアや窓を開ける
②モップなどにカビ取り剤や洗剤を染み込ませ、天井をまんべんなく拭き取る
③次に水拭きで洗剤を落とし、四隅までしっかりと乾拭きする
④浴室を乾燥させるために換気をする

こまめに清掃すれば、カビの繁殖を防げます。
カビが繁殖する前に対応できていれば、強力なカビ取り洗剤を使う必要もありません。

換気扇掃除を業者に依頼するメリット・デメリット

換気扇掃除

換気扇掃除は自分で行うのではなく、業者に依頼することもできます。
自分で作業をする手間が省けるので、依頼したいと考える人も多いでしょう。
続いては、換気扇掃除を業者に依頼することのメリット・デメリットをピックアップしてご紹介します。

業者に依頼するメリット

換気扇の掃除を業者に依頼するメリットはいくつもあります。

・細かい部分まできれいにしてくれる
業者は換気扇掃除のプロなので、自分では行き届かない部分まできれいにしてくれます。
シロッコ換気扇のように細かい部分があると掃除の手間がかかりますし、思ったようにきれいにできない場合もあります。
しかし業者なら、どのような換気扇でもピカピカにしてくれるでしょう。

・カビや菌を除去してくれる
換気扇が汚れているとカビや菌などが蔓延しやすくなります。
プロに掃除をしてもらうと、除菌もしっかりしてもらえるので、そのような心配もなくなるでしょう。
清潔な住環境を手に入れられます。

・特殊な薬剤を使用できる
業者に依頼すると、素人が扱えないような特殊な洗剤で掃除してくれます。
長年蓄積された頑固な汚れも短時間で落とせる薬剤もあるので、スピーディーできれいな仕上がりになるでしょう。
自分で掃除した時は落としきれなかった頑固な汚れもきれいにしてもらえるので、感動するはずです。

業者に依頼するデメリット

業者に依頼すると様々なメリットを享受できますが、デメリットだと感じてしまう部分もあります。
デメリットには以下のような点が挙げられます。

・季節によっては予約が難しい
お風呂の換気扇は、バスタブを使い始める人が多い冬場から年末にかけて掃除の依頼が多くなります。
キッチンなど他の部分の換気扇も、年末年始の大掃除できれいにしたいと考える人が多いです。
そのため、年末の大掃除シーズンはなかなか予約が取れない可能性があります。
清掃御者の繁忙期でもあるので、場合によっては1ヶ月以上先の予約になることも考えられます。
業者に依頼するならピークとなる時期を避けるのが無難です。

・コストがかかってしまう
当然ですが、業者に依頼するとコストがかかります。
換気扇掃除を依頼した場合の相場は1万円ほどです。
浴室内やキッチン回りなど、他の部分も合わせて依頼すれば割り引いてもらえる可能性もあります。
しかし、トータルの金額はそこまで安くなりません。
依頼する時は料金体系をチェックし、気になる部分が合ったら問い合わせて確認するようにしましょう。

業者を選ぶ時に注目したいポイント

換気扇掃除

換気扇の掃除を自分でやるのではなくプロにお任せしようと考えた時、依頼先の業者を決めることになります。
最後に、業者を選ぶ時に注目したいポイントを3つピックアップしてご紹介します。
換気扇掃除を専門業者に依頼しようと考えているのであれば、参考にしてみてください。

実績が豊富な業者を選ぶ

換気扇の掃除を行っている業者は、全国各地にたくさんあります。
すべての業者が実績豊富というわけではないので、ホームページなどで確認するようにしましょう。
実績が豊富な業者であれば、様々な汚れに柔軟な対応ができます。
それぞれの状況に合わせた適切な薬剤選びも、実績が豊富な業者の方が得意なはずです。

実績が豊富な業者であれば、換気扇のタイプに合わせた手順もしっかりと把握しているので、安心してお任せできるというメリットを享受できます。

保険に加入済みの業者を選ぶ

いくら実績がある業者でも、絶対にトラブルが起こらないという保証はありません。
万が一の時に備え、損害賠償保険に加入している業者を選ぶようにしましょう。
換気扇掃除で考えられるトラブルには、作業中に道具を落として床に傷をつけてしまった、作業員の不注意で近くに置かれていた花瓶などを割ってしまった、などが考えられます。

数万円程度なら作業員の自己負担、または会社負担でも対応できるでしょう。
しかし、床の修繕費や壊してしまったものの賠償費用が数十万円~数百万円になってしまう可能性もゼロではありません。
大切な住宅や思い出の品を壊されてしまったら、気分も良くないでしょう。
細心の注意を払っていても、何らかのトラブルが起こる可能性をゼロにすることはできません。
だからこそ、損害賠償保険に加入している業者に依頼した方が安心できるのです。

料金が相場からかけ離れていない業者を選ぶ

依頼しようと考えている業者が提示する料金体系も必ず確認しましょう。
業者によっては、料金が相場からかけ離れている可能性があります。
換気扇掃除をはじめとした清掃サービスの料金は、人件費が大半を占めています。

そのため、料金はいわゆる言い値になってしまうのです。
使っている洗剤の質や作業範囲の広さなどによって、金額が高くなるなら問題はないでしょう。
しかし、そのような理由がないのに相場より高い場合はぼったくりの可能性があるので要注意です。

また、他よりも極端に安い料金を提示する業者も避けるようにしてください。
サービスが不十分だったり、後から追加料金を請求されたりするなどのトラブルに発展する恐れもあるためです。

まとめ

今回は換気扇を自分で掃除する方法や、業者に依頼するメリット・デメリットについてご紹介してきました。
自分で換気扇を掃除する際は、今回紹介した手順を参考にしてみてください。
自分でもできないわけではありませんが、換気扇のタイプによっては難しい場合もあります。
そのような時は業者への依頼を検討しましょう。
業者に依頼するとコストはかかりますが、プロならではの道具や技術を駆使してよりきれいにしてもらえます。
依頼先を探す時は、上記の業者を選ぶ時に注目したいポイントを加味しながら、特徴を比較していきましょう。