賃貸物件では、ステンレス製のシンクのキッチンが多く見られます。
ステンレスは元々サビが付きにくい素材ですが、完全にサビないわけではありません。
そのため、シンクがサビないようにすることが大切です。
今回は、賃貸物件のシンクがサビついた場合の責任者と、サビの予防法・落とし方をご紹介します。
賃貸を借りる上でシンクがサビついた場合の責任や予防・対処方法を知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
賃貸物件のシンクのサビは誰の責任になる?
まず始めに、シンクのサビは誰の責任になるのか知っておきましょう。
日常的な手入れを怠ったことが原因でサビてしまった場合には、借主に原状回復義務があります。
しかし、サビ・水垢・油汚れ・カビといった一般的な汚れの範囲内であれば、物件退去時に業者が清掃をして綺麗にしてくれます。
退去時の清掃費用は借主が負担するのが一般的です。
シンクがサビついてしまう原因
次に、シンクがサビついてしまう原因を3つご紹介します。
金属からのもらいサビ
1つ目の原因は、金属からのもらいサビです。
シンクに濡れたスチール缶などを置いたまま放置してしまうと、スチール缶がサビてしまいます。
そのサビが、ステンレス製のシンクにもらいサビしてしまうのが原因です。
表面がサビているだけに見えるかもしれませんが、内部までサビてしまうことがあるので、注意しなければなりません。
食器・スチール缶・鉄製の調理器具・金属製のタワシ・スポンジ置きなどはもらいサビの原因となってしまいます。
もらいサビしないよう、濡れた状態でシンクに放置しないように気を付けましょう。
塩分を含んだ水分の付着を放置
2つ目の原因は、塩分を含んだ水分の付着の放置です。
ステンレス製のシンクは、表面に酸化被膜ができます。
その酸化被膜は塩素に弱いため、塩分を含んだ水分がシンクに残ったままだとサビてしまいます。
みそ汁の残りや漬物に使用した塩水をシンクに流してそのまま長時間放置してしまうと、サビてしまうので、注意が必要です。
この塩素によるサビは、塩・醤油・味噌といった調味料の液だれでもなってしまうため、調味料の置き場所にも気を付けましょう。
塩素系漂白剤の使用
3つ目の原因は、塩素系漂白剤の使用です。
シンクを漂白する際に、塩素系漂白剤を使うとサビが発生する原因となってしまいます。
次亜塩素酸ナトリウムが成分の塩素系漂白剤は、とても強力なので、酸化被膜を剥がしてしまいます。
酸化被膜が剥がれてしまうと、その隙間からサビができてしまうのです。
もし、塩素系漂白剤を使ってしまった場合には、漂白剤を水でしっかりと洗い流してください。
シンクのサビを予防するには?
シンクのサビを予防するにはどうしたら良いのでしょうか?
綺麗な状態を維持するためにも、サビ予防につながる方法について解説していきます。
普段からシンクを綺麗に掃除する
一番の予防法は、普段からシンクを綺麗に掃除することです。
汚れが溜まってしまうと、シンクの汚れが落ちにくくなる上に臭いの原因にもなります。
そのため、汚れやサビ・匂いの予防としても1日1回はシンクの掃除を行うことをおすすめします。
シンクが汚れてから掃除をするよりも、調理後にすぐシンクの掃除をした方がサビも発生しにくいです。
金属タワシを使うと、シンクのサビにつながるため、中性洗剤を付けた柔らかいスポンジで汚れを落としましょう。
そして、シンクの中にものを置いていない状態を保つようにしてください。
そうすることで、サビが発生しにくいシンクとなります。
シンクコーティングをする
次におすすめなのが、シンクコーティングです。
シンクにコーティング剤を塗布することで、水を弾いてサビを予防してくれます。
コーティング塗料は、ホームセンターなどで販売されており、自分でコーティングが可能です。
賃貸物件の場合は、スプレータイプのコーティングを使用するのがおすすめです。
1~2ヶ月ほど効果がありませんが、簡単にコーティングができます。
シンクにコーティングを行うことで、サビ・傷・水垢・汚れからステンレスを守ってくれ、日々のシンク掃除も楽になります。
業者に依頼する場合の費用相場は、2万~5万円ほどです。
シンクに付いたサビを取る方法
最後に、シンクに付いたサビを取る方法を解説します。
現時点でサビついたシンクに悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
メラミンスポンジでこすり落とす
1つ目のサビを取る方法は、メラミンスポンジでこすり落とす方法です。
内部までサビておらず、シンクの表面だけにサビが付いている程度であれば、メラミンスポンジでサビを落とすことが可能です。
メラミンスポンジに水を含ませ、やさしくサビをこすり落としてください。
重曹やクエン酸で落とす
メラミンスポンジだけでサビが落とせない場合には、重曹やクエン酸を使ってみてください。
サビに重曹をふりかけ、水を含ませたメラミンスポンジで落としましょう。
それでもサビが落ちない場合は、1:1でクエン酸を水に溶かして重曹の上にスプレーしてみてください。
サビが浮き上がり、汚れが落ちやすくなります。
クリームクレンザーを使って落とす
重曹とクエン酸でサビが落ちない場合には、クリームクレンザーを使いましょう。
界面活性剤と研磨剤が組み合わさっているので、大体のしつこいサビを落とすことができます。
専用サビ取り剤を使って落とす
クリームクレンザーでも落とせないサビは、専用のサビ取り剤を使って落としましょう。
ステンレスの酸化被膜が剥がれないよう、サビが出ている範囲のみに使用してください。
専用サビ取り剤は、ネットでも簡単に購入することができます。
まとめ
ステンレスは、錆びにくい金属です。
そのため、もらいサビや塩素が原因でサビついてしまうことがあります。
日々の清掃を怠ったことが原因でシンクをサビつかせてしまった場合、その責任は借主にあり、退去時に原状回復をしなければなりません。
サビを予防するためには、日々のこまめな掃除とコーティングが有効です。
今回ご紹介した予防法やサビ落としの方法などを参考にしつつ、綺麗なシンクを保つようにしましょう。