身近な生き物として知られている蟻ですが、家の中に侵入してくるととても困ってしまいます。
その数が多くなるほどストレスになりますし、快適な暮らしができなくなってしまうのです。
しかし、蟻が部屋に入ってきた時はどうすれば良いのでしょうか。
今回は、蟻の駆除方法や侵入の予防方法をご紹介していきます。
目次
蟻はどこから入ってくる?原因は?
「ドアや窓を開けっぱなしにしているわけではないのに蟻が侵入してくる」と悩んでいる方は多いです。
侵入経路がないはずなのに、なぜ蟻が家の中に入ってきてしまうのでしょうか。
まずは、蟻が入ってくる場所や原因を見ていきましょう。
壁の穴や隙間から入ってくる
蟻は非常に小さい生き物ということもあり、壁の小さな穴や隙間から簡単に家の中へ侵入してしまいます。
見逃してしまいがちなのはやはり、押し入れにある隙間でしょう。
また、比較的高い階に住んでいても、排水口を伝って登ってくることもあるため、注意が必要になります。
原因は主に食べ物
蟻は小さな穴などから侵入してくるとお伝えしましたが、侵入してくる原因は食べ物にあると言われています。
特に砂糖などの甘い食べ物、動物性たんぱく質(ごはんや小麦粉)を狙ってやってきます。
厄介なのは、食べ物のありかを見つけたのがたった1匹の蟻だとしても、油断できないという点です。
蟻は特殊なフェロモンを出して仲間に食べ物のありかを伝えてしまうため、大量の蟻が群がってきて来しまうのです。
蟻の駆除方法
蟻が家に侵入してきた場合、放置しておくわけにもいきません。
とは言え、大量に侵入してきた蟻を1匹ずつ駆除するのは大変でしょう。
そんな時におすすめの駆除方法をいくつかご紹介します。
蟻用の殺虫剤を撒く
蟻専用の殺虫剤は、ホームセンターなどで簡単に入手できます。
スプレータイプを使う時の注意点は、蟻がスプレーの勢いで吹き飛ばないように遠目から吹きかけることです。
また、屋内用と屋外用があるため、使用する前にしっかりと確認するようにしてください。
食器用洗剤や重曹などを活用する
家の中で殺虫剤を使いたくないという場合は、身近なもので代用することも可能です。
水で食器用洗剤を薄め、蟻の行列に吹きかけてみましょう。
蟻が呼吸するために必要な器官を塞いでくれるため、殺虫剤代わりになってくれます。
蟻の駆除には重曹も効果的です。
毒餌と同じ効果を持っているにも関わらず、家にあるものでできるので、とてもおすすめです。
珪藻土を撒く
粉末状の珪藻土は、毒餌と似た効果を発揮します。
水分をよく吸い取る珪藻土は、蟻の体内に入り込むことで蟻を内面から乾燥させるため、殺虫効果が期待できるのです。
濡れたり湿ったりすると効果が薄れてしまうため、乾燥した場所で使うのがおすすめとなっています。
また、基本的に珪藻土は安全性の高いものですが、粉末状のものはやはり吸い込み過ぎるのは危険です。
取り扱う時は、マスクなどで対応するようにしてください。
毒餌を用意する
毒餌は、蟻が家の中に巣を作ってしまっている場合に有効であると言われています。
蟻が毒餌を巣に運び、仲間に配ってくれるので、より多くの蟻駆除が期待できるのです。
毒餌を使う時は、子どもやペットが誤って食べてしまわないよう、十分に配慮してください。
手に負えない場合は業者に依頼
どの方法を試しても効果がない、再発してしまうなど、解決が難しい時は早めに業者へ依頼しましょう。
素人では駆除できない場所に大きな巣を作られてしまっていることも少なくありません。
解決できないからといって放置してしまうと、大変なことになってしまう危険性もあります。
手に負えないと感じたら、すぐに業者へ相談してみましょう。
侵入を予防するにはどうしたら良い?
駆除方法を知っておくのももちろん大切ですが、蟻の侵入を予防しておくのも同じくらい重要なことです。
いくつか予防方法をご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
食べ物を放置しない
先ほどもご紹介した通り、蟻は食べ物につられて侵入してくることが多いです。
特に床に落ちた食べカスを放置するのは危険です。
食事の後など、こまめに掃除を行うようにしてみてください。
蟻が侵入してきそうな穴をふさぐ
家の中の蟻に悩んでいる場合は、とにかく侵入経路を塞いでしまうのがおすすめです。
押し入れの穴やサッシの隙間など、隅から隅までを確認し、蟻が侵入できそうな場所をありとあらゆる方法で塞ぎます。
おすすめなのは、補修製品として使われている「パテ」で隙間を埋める方法です。
パテは自由に形を変えられる柔らかい素材となっているため、どんな隙間もしっかりと埋められるのです。
パテには多くの種類があり、金属や木材など、様々な場所に使用できるのも魅力となっています。
パテ以外には、テープで隙間を塞ぐ方法もあります。
パテよりもコストがかからない上に、とても簡単なのがメリットです。
しかし、耐久性がないため、こまめな張り替えやチェックが必要になるので注意してください。
どうしても塞ぐことができない換気扇や排気口が気になる場合は、蟻用の忌避剤を使っておくのがおすすめです。
蟻の巣を駆除する
蟻の巣が近くにあるということが分かっている場合は、蟻の巣ごと駆除するのが1番効果的です。
女王蟻を駆除できればその巣を根絶させられると言われていますが、女王蟻は巣の中でも深い部分にいることが多いです。
巣の規模によっては、女王蟻を駆除するのは難しいかもしれません。
しかし、蟻の巣は1度に大量の蟻が死んでしまった場合、巣を維持するのが困難になると言われているのです。
1度に大量の蟻を駆除する方法としては、蟻の巣に熱湯を流し込むというものが挙げられます。
基本的に蟻は水に強い生き物である上に、巣の作りも水に強い構造になっているため、水を流し込むだけでは駆除しきれないのです。
熱湯を十分な量用意するようにしましょう。
しかし、蟻の巣の規模が大きい場合は、素人では対応できない可能性があります。
上記の方法を試しても駆除できないという場合は、業者への相談も視野に入れてみてください。
まとめ
今回は、蟻が家に侵入してきた時の対処法や駆除方法についてご紹介してきました。
蟻は食べ物を求めて家に侵入してくることがほとんどです。
部屋を常に清潔に保っていれば、蟻が群がってくることはないでしょう。
清潔を保っていても侵入してくる場合は、近くに大きな巣ができてしまっている可能性が高いです。
蟻の行列を追って、巣の場所を突き止めてみると、さらなる対策方法が試せるかもしれません。
自分の力ではどうにもできないと感じたら、すぐに業者へ相談してみてください。