エアコンを久しぶりに使用する前には、しっかりエアコン内部をキレイにするエアコンクリーニングをする人は多いでしょう。
しかし、ドレンホースまで気にかけている人は少ないのではないでしょうか。
あまり知られていないドレンホースですが、放置していると水漏れをしてしまうこともあるのです。
もしエアコンからの水漏れで困っているなら、その原因はドレンホースかもしれません。
そこで今回はエアコンのドレンホースの水漏れした場合の対処方法や掃除方法についてご紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
エアコンのドレンホースとは
エアコン内部の水を外に排出するための排水管をドレンホースと言います。
エアコンは運転する際に水が発生するため、その水を外に吐き出すためにドレンホースを使用しています。
エアコンは、吸い込んだ温かい空気に含まれた熱を、部屋の外に放出することで温度調整を行います。
エアコン内部は温度が低いため、エアコンをつけ急速に空気を冷やすことで、空気中の水分が結露となり水が出るのです。
室外機の側にあり、水がちょろちょろ出ているホースがドレンホースです。
エアコンの水漏れはドレンホースが原因!?
エアコンの水漏れの原因はほとんどドレンホースにあると言われているくらい、きちんと手入れし掃除をしないとさまざまなトラブルを引き起こしてしまう原因になります。
また室外機の近くにあり穴が開いているため、ゴキブリが発生してしまうこともあります。
そうならないためにも、本体だけでなくドレンホースの掃除も必要です。
ドレンホースの掃除方法
ドレンホースの掃除方法を詳しく解説します。
掃除機を使う方法
掃除機を使用する場合、薄い布、割りばし、ゴム、そして掃除機を用意します。
最初に、ホース内にある大きなゴミは割り箸で取り除きます。
そしてホースの排出口に薄い布を巻き付けたらゴムで留め、掃除機を当てて吸い取ります。
水を吸い取るような音がしたら、掃除機をすぐに外してください。
こうすることで、ホース内に溜まっていた水が取れる場合があります。
しかし、掃除機に水が入ってしまうと故障の原因になるため、3秒ほどですぐに離すのがポイントです。
専用のポンプを使う方法
ドレンホースクリーナーである「ドレンホース用サクションポンプ」はホームセンターやネットショッピングで購入することができます。
このアイテムを使用する際には、ゴム手袋とゴミ袋を用意します。
まず初めに、クリーナーの先端を排出口に差し込んでください。
差し込んだらクリーナーのハンドルを引きます。
次に押したら、出てきた汚れを用意したゴミ袋に捨てたら終了です。
ドレンホースクリーナーならとても簡単にドレンホースを掃除することができます。
ドレンホースは自分で交換することも可能
ドレンホースは道具と手順がわかれば自分で交換することも可能です。
交換方法を詳しく解説します。
交換の頻度
ドレンホースは経年劣化するため、ホースの材質にもよりますが、3~5年に一回交換することをおすすめします。
交換に必要な道具
交換するにはこれから紹介する道具が必要となります。
新しいドレンホース、カッターかはさみ、ジョイント、配管用テープです。
いずれもホームセンターやネットショッピングで購入できますが、ホースとジョイントは現在使用しているもののサイズを確認してから買うように注意してください。
交換のやり方
1.今まで使用していたドレンホースを外します。
2.ジョイントを差し込んだら、新しいホースを繋げます。
3.接続した部分は配管用テープを使用し固定します。
4.ホースが地面につかない長さに調節してください。
手順はとても簡単ですが、ホースが2階など高いところから伸びている場合には自分でするのは危ないため、業者にお願いするといいでしょう。
ドレンホースの劣化を防ぐ方法
ドレンホースの劣化を防ぐためにできる対策をご紹介します。
紫外線による劣化予防
ドレンホースは外にあるため、紫外線に強いとされる塩化ビニール製のドレンホースをおすすめします。
一般的にはプラスチック製のものが多いですが、直射日光が当たる場所にあるならば、塩化ビニール製を選ぶと良いでしょう。
害虫の侵入予防
ドレンホースは穴が開いているため、そこからゴキブリなどの害虫が屋内に侵入してしまう場合があります。
ドレンホース用の防虫キャップも販売されているため、そういったアイテムを使用するのも良いでしょう。
ドレンホースに網を被せる方法もありますが、汚れたまま放置すると排水できずトラブルの原因となるため、定期的に交換する必要があります。
また、設置の際に地面から浮かせると害虫が侵入しにくいだけでなく、土やホコリも入りにくいため、詰まりにくくする効果があります。
ドレンホース以外のエアコンの水漏れ原因
ドレンホース以外の原因によって起こるエアコンの水漏れ事例についてご紹介します。
凍結
夏は大丈夫なのに、寒い冬だけ水漏れが起こる場合には凍結が原因の可能性があります。
外気によってドレンホースが凍ると、水が上手く流れなくなるため水漏れしてしまうことがあります。
フィルター汚れ
エアコン内部にあるドレンパンと呼ばれる水の受け皿やフィルターに汚れが溜まってしまうと、水漏れしてしまうことがあります。
水をうまく排出できないせいで、結露がたまってしまい、その結果水漏れしてしまうのです。
設置不良
購入したばかりなのに水漏れする場合には、設置不良の可能性があります。
エアコンが傾いているとドレンホースからうまく水が流れないため、どんどん水が溜まり、最終的には水漏れの原因となります。
まとめ
あまり知られていないドレンホースについて詳しく解説してきました。
エアコンが水漏れしてしまった場合、原因のほとんどはドレンホースにあると言われています。
詰まりが原因の場合には、ご紹介した方法で水漏れを解消できることもあります。
もし原因がわからなかったり、自分でするのは難しかったりする場合には、すぐに業者に依頼してください。
プロの業者であればすぐに問題を突き止めて、適切に対処してくれるでしょう。