毎月の生活費を少しでも抑えたいと考えた時に、電気代を節約しようと考えるケースが多いです。
電気代を節約しようと考えた場合、いろいろな家電をどのように使えば節約できるのか考えるでしょう。
数ある家電の中でも冷蔵庫は常に電気を使っているものなので、どのくらい電気代がかかっているのか、冷蔵庫にかかる電気代を節約できないかと考えたことがあるひともいるはずです。
今回は、冷蔵庫の電気代がどのくらいか、節約するため知っておきたいポイントにはどのようなものがあるのかといった点について解説していきます。
目次
冷蔵庫の電気代はサイズやタイプによって変わる
冷蔵庫の電気代は、使用しているサイズやタイプによって変動します。
まずは、冷蔵庫の年間消費電力量と電気代の計算方法についてみていきましょう。
冷蔵庫の年間消費電力量とは?
冷蔵庫の年間消費電力量は、JISという規格によって測定方法が決められています。
扉を開け閉めする回数や開けている時間などによって電気量は変動してしまうので、正しく測定するのは難しいです。
そのため、ISという規格によって決められた方法で消費電力量を測定します。
現在販売されている冷蔵庫は、2015年に決められた最新の測定方法を使って電気量を測定しています。
電気代の計算方法
電気代は、以下の計算式で算出することができます。
年間消費電力×1kWhあたりの電力量料金単価=年間電気代
これはあくまでも目安になりますが、大まかな電気代はこの計算式に当てはめることで調べられます。
実は小さい冷蔵庫の方が電気代が高め
冷蔵庫の電気代は、サイズが小さい方が高めだということをご存知の方はどのくらいいるでしょうか。
サイズが小さくなればその分消費電力が減ると思いがちですが、冷蔵庫の場合はそうではありません。
なぜかというと、大きい冷蔵庫の方が省エネ設計になっていたり、内部に余裕があるため冷やしやすくなっていたりするからです。
サイズごとの1ヶ月あたりの電気代
次に、サイズごとの1ヶ月あたりの電気代がいったいどのくらいになるのかみていきましょう。
ここで紹介する電気代は目安となるため、それぞれの使い方によって異なる場合もあります。
1人向けの168L
一人暮らし向けとして販売されている冷蔵庫は、168Lというサイズが多くなっています。
このサイズだと、年間電気代はおよそ8,316円、1ヶ月あたりの電気代目安はおよそ693円です。
そして1日の電気代はおよそ23.1円が目安です。
2~3人家族向けの365L
夫婦と子ども1人といった2~3人家族向けの冷蔵庫は、365Lのものが多いです。
このサイズは、年間電気代はおよそ9,207円、1ヶ月あたりの電気代目安はおよそ709円となっています。
1日当たりの電気代は、およそ25.575円となります。
3~4人向けの451L
3~4人暮らし向けに購入されることが多い451Lの冷蔵庫は、年間電気代はおよそ10,530円、1ヶ月あたりの電気代目安はおよそ877.5円です。
1日当たりの電気代で考えた時の目安は、29.25円です。
4人家族以上向けの600L
2世帯以上で暮らしている4人以上の家族の場合は、600Lの冷蔵庫を選ぶことが多いです。
年間電気代はおよそ7,371円、1ヶ月あたりの電気代目安はおよそ614円です。
1日当たりの電気代はおよそ20.46円になります。
冷蔵庫の電気代節約術
冷蔵庫の電気代は、ちょっとした工夫で安くすることができます。
最後に、冷蔵庫の電気代を抑えるための節約術についてご紹介しましょう。
壁から離して設置する
1つ目は、壁から離して設置するということです。
冷蔵庫を壁にぴったりとくっつけた状態にしてしまうと、冷蔵庫に熱がこもりやすくなってしまいます。
熱がこもるとさらに冷やすために、より大きな電気量を必要とするのです。
冷蔵庫の説明書の中には、最小放熱スペースが書かれているのですが、それよりも広いスペースを確保するのがおすすめです。
また、直射日光が当たりやすい場所、ガスコンロなどの熱源が近くにある場所も熱がこもりやすくなって電気代が高くなってしまう可能性があるので注意しましょう。
冷蔵庫の上には何も置かない
冷蔵庫の上にいろいろ置いてしまうこともありますが、電気代を節約したいなら何も置かないようにしましょう。
これが、2つ目のポイントです。
冷蔵庫は上からも熱を逃がして全体を冷やすため、物が乗っていると冷やせない状態になってしまいます。
それでは余分な電力を消費することになりかねないため、冷蔵庫の上に直接ものを置かないようにしてください。
場所を有効活用するために物を置く場合は、ラックや棚を活用し、直接触れないようにしましょう。
開閉時間と開閉回数を減らす
開閉時間と開閉回数を減らすというのが、電気代を節約する3つ目のポイントになります。
長時間開けたままにして置いたり、何度も開閉してしまったりすると、内部の冷気が外へ逃げ出してしまいます。
そうなると冷やすために冷蔵庫がフルで稼働してしまうため、電力の消費も増えてしまうのです。
詰め込み過ぎない
4つ目は、詰め込み過ぎないということです。
冷蔵庫の内部に隙間があり、冷風が循環しやすい状態になっていると効率よく冷やせます。
そのため、余計な電力を消費せずに済むということになります。
冷気の吹き出し口付近にはできるだけ置かないようしたり、常温で保存できる食べ物は冷蔵庫に入れないようにしたりといった工夫をすると、詰め込み過ぎを防止できるでしょう。
冷蔵庫の中がすっきりとしていれば電気代の節約につながるだけではなく、探している食材も見つけやすくなるので一石二鳥です。
温かいものは冷ましてから入れる
最後に紹介するのは、温かいものは冷ましてから入れるというポイントです。
冷蔵庫の中に出来立ての熱いものを入れてしまうと、内部の温度が上昇してしまいます。
他の食材の温度も上昇させてしまうだけではなく、冷却作業に必要な電力を増やすことになってしまうのです。
冷蔵庫で保存している食材を傷ませない、少しでも電気代を節約するといった目的のために、温かいものは冷ましてから入れるようにしましょう。
それだけでも電気代を節約することができます。
まとめ
電気代は、冷蔵庫の使い方を工夫するだけでかなり節約できる可能性があります。
サイズごとの1ヶ月あたりの電気代を把握しておくことはもちろんですが、冷蔵庫の電気代節約術も知っておくとより効率の良い節約を実践できます。
今回紹介した冷蔵庫の電気代節約術は、今すぐにでも始められるものばかりです。
冷蔵庫の使い方を見直すことによって、電気代を節約できるでしょう。
開閉時間と開閉回数を減らしたり、詰め込み過ぎないようにしたりといった方法は、どなたでも実践しやすい節約術です。