放置されている所有地はそのままにしておくというケースもありますが、売ってしまいたいと考えるケースもあります。
特に、近隣に親族などがいない場合は土地を売るという選択をするケースが多く見られます。
今回は、そのように考えている人向けにより高く土地を売るための方法や注意点について解説していくことにしましょう。
少しでも高く土地を売りたいと考えているならぜひ目を通してみてください。
目次
より高く土地を売る方法とは?
まずは、より高く土地を売る方法からみていきましょう。
相場チェックを行う
土地に限ったことではありませんが、何を売るにしても相場を調べることは重要です。
保有している土地の相場を客観的に見ることで、適切な価格設定ができるようになります。
価格戦略は土地の売買でも欠かすことができないので、適正価格を把握しておくようにしましょう。
全国地価マップや土地総合情報システムを活用すると、各エリアの相場を知ることができます。
綺麗な状態にする
売ろうと考えている土地を綺麗な状態にしておくことも重要なポイントになります。
空き地のまま放置されていると、雑草が生えっぱなしになっていたり、ゴミが不法時されたりしていることが多いです。
そのままだと印象が悪くなってしまうので、土地を売るなら綺麗な状態にしておきましょう。
荒れたまま売ろうとすると、いくら条件が良い土地でも買い手が見つからない、買い手が見つかったとしても減額交渉されるといった事態に陥ってしまいかねません。
土壌汚染調査を行う
土壌汚染調査をしておくことも土地を売る前の大切な作業です。
土壌が汚染されていないということが分かれば買い手に安心してもらえます。
土壌汚染は基本的にされていないケースが多いですが、ガソリンスタンドやクリーニング店、病院、焼却施設などの跡地は汚染のリスクが高いと言われています。
そのため、あらかじめ調査を行っておくと良いでしょう。
必要か迷ったら、不動産会社に相談すると調査の必要性を教えてくれます。
さらに、費用はかかりますが調査をしてくれるのでお任せするのもおすすめです。
地盤調査を行う
土地を高く売るには地盤調査もしておくことをおすすめします。
建物を建てる時、地盤沈下のリスクや地盤の固さなどを気にするという人も一定数います。
そのような人も買い手候補に含めるためには、地盤調査もしておきましょう。
地盤が頑丈であるほど安心できると感じる人が多いので、地盤調査はしておいて損することはないと考えられます。
調査を行って問題がなければ、価格交渉時にも強気になれます。
地盤改良工事が必要な場合は、売る前にしておいた方が高値で売れる可能性が高まるでしょう。
値下げを見越して価格設定を行う
値下げを見越して価格設定を行うことも、土地を高く売るためのポイントになります。
多くの場合、買い手は値下げ交渉をしてきます。
そのため、初めから相場通りの価格にしてしまうと売り手が損してしまう可能性があるのです。
そうなることを防ぐためにも、値下げを見越した価格を設定しておくようにしましょう。
土地を分割する
土地を高く売るには分割するという方法もあります。
土地が広すぎると不便だと思われてしまい、買い手が見つかりにくくなってしまう可能性が高いからです。
家を建てるなら土地を分割して売れば買い手が付きやすくなるだけではなく、価格もアップすることができます。
ただし、境界線をはっきりさせておかないとトラブルになってしまうリスクもあるので注意が必要です。
土地を売る際に注意すべき点
続いては、土地を売る際に知っておくべき注意点について解説していきます。
境界線問題
1つ目は、境界線問題です。
土地の範囲はどこからどこまでなのか、隣接している土地との境界線はどこなのかといった点は、売る前にしっかりと確認しておかなければいけません。
それを把握するためには、地積測量図・境界確認書が必要です。
地積測量図・境界確認書だけではなく、コンクリートなどに境界標があるかどうかも確認しておいてください。
もし、書類や境界標がない場合は、土地家屋調査士に依頼して書類の作成や境界標の設置をしてもらいます。
それには数ヶ月ほどかかってしまいますし、かなり高い費用がかかってしまうことが多いので注意しなければいけません。
古家が残ったままの土地
2つ目は、古家が残ったままの土地です。
誰も暮らしていない古い家が残っている場合、壊して更地にした方がいいと考える人もいます。
しかし、場合によっては家が残っていた方が高く売れる場合もあるのです。
どちらがいいか立地条件によっても変わるので、不動産会社などとよく相談しましょう。
住宅ローンが残っている土地
3つ目は、住宅ローンが残っている土地です。
住宅ローンが残っていても土地は売却できます。
しかし、完済して抵当権が抹消されてからの引き渡しが前提条件となるので注意しなければいけません。
売却した時の価格で完済できるのかをしっかり考えておく必要があります。
一括で返済する場合、手数料がかかってしまう金融機関もあります。
遠方にある土地
4つ目は、遠方にある土地です。
遠方にある土地を売るなら、その土地があるエリアの不動産会社を探さなければいけません。
どうしてもそれができない場合は、親せきや知人、専門家を代理人として建てることも可能です。
また、郵送でやり取りすることも可能です。
しかし、遠方にある分様々な費用がかさんでしまうのは覚悟しておかなければいけないでしょう。
土地を売る際には費用がかかる
5つ目は、土地を売る際には費用がかかるということです。
土地を売る場合、印紙税や登録免許税、譲渡所得税、測量費用、解体費用、仲介手数料、繰り上げ返済手数料といった費用がかかります。
そのため、売却価格にはこれらの費用を見越した金額を設定することがポイントになると言えるでしょう。
解体費用などを合わせると100万円以上かかってしまうケースもあるので、あらかじめどの程度かかるか調べておくことをおすすめします。
まとめ
土地を売るならできるだけ高く売りたいと思うものです。
同じ条件の土地があった場合、どれだけ綺麗に維持されているか、地盤調査は行われているかなどによって査定額に差が出る場合もあります。
そのため、より高く土地を売る方法を把握しておくことは重要だと言えるでしょう。
それだけではなく、土地を売る際に注意すべき点についても知っておくとより高く売れる可能性が高くなるので念頭に置いておいてください。