投資家には、証券会社や投資ファンドに所属し投資を行っている機関投資家の他、組織に属さず個人で投資を行っている人を個人投資家と言います。
今回は、個人投資家になるにはどうすれば良いのかに加えて、成功している人の生活スタイルについてご紹介します。
今後、個人投資家としての活動を考えている方は、ぜひ参考にしてください。
目次
個人投資家になるには?
今の収入にプラスアルファの収入が得たい、老後の資金を確保したいなど、個人投資家を目指す理由は様々です。
ここでは、個人投資家になるにはどうすれば良いのか、その方法についてご紹介します。
投資家デビューする
宝くじを当てるには、宝くじを買わなくてはならないように、投資で収入を得るためには、まず投資をしなければなりません。
つまり、投資家になるには、投資を始める必要があるわけですが、それ自体はとても簡単です。
例え最初の元手は少なくても、証券会社などに口座を開設し、取引を始めれば良いのです。
今は少額からでも始められるところが増えています。
FXや株の取引を前提に口座を開設しましょう。
投資で資産を確実に増やしていく
副業として投資を始める場合、本業を疎かにしてまで副業にのめりこむ必要はありません。
今は、自動売買ツールや指値注文などツールも発達しているので、上手く活用しながら投資を行いましょう。
個人投資家として投資を長く続けるには、こうしたツールを利用し、できる限りコンピューターに任せられる環境を作ることが大切です。
また、最初から大きな利益を狙っていくのではなく、毎月5,000円や10,000円のように、達成可能な目標を立てて、地道に利益を得ていくことも大切です。
高額な商品に投資する
投資に使える予算が増え、数百万円や1,000万円規模になれば、投資商品の選択肢の幅も広がり、不動産投資や、株価の高い個別銘柄、実勢価格の高い投資信託などへの投資も可能になります。
投資は、投入する金額が大きくなればなるほど、得られる利益も向上します。
ゼロからスタートし、ここまで達するには10年近く期間を要することもあり、早ければ早いほうが有利に感じます。
しかし、例え40歳からスタートしても50歳には、ここまで達することは可能ですので、決して遅すぎるということはありません。
個人投資家を生業とする
個人投資家の最終ゴールといえば、投資で得た収入だけで生活を成り立たせることでしょう。
では、実際に投資で年収500万円を稼ぐには、どの程度の資産規模があれば良いのでしょうか。
株の平均配当は約1.6%です。
つまり平均的な株を保有し、年収500万円稼ぐには、3億1千万円以上の株が必要です。
したがって、平均的な収入の人が、コツコツと増やしたお金で年収500万円稼ぐのは少し難しいかもしれません。
投資で年収500万円以上を目指すなら、もっと利回りの良い投資商品に目を向けてみることも大切です。
投資信託なら3%程度の運用実績があるもの、不動産投資なら利回りが8%や10%のものもあるため、こうした商品を候補に入れるのも良いでしょう。
個人投資家の生活スタイルについて
企業に属さず個人で投資を行う個人投資家には、専業投資家、兼業投資家、そしてサラリーマン投資家が存在します。
ここでは、それぞれの投資家の生活スタイルについてご紹介します。
専業投資家の場合
投資で得た収入だけで生計を立てている人を専業投資家と言います。
投資方法には、1日~数日程度の短期的な売買を行うデイトレードやスイングトレード、あるいは配当で収益を得る長期投資など様々ですが、専業投資家であれば、どの投資方法であっても、集中できる環境が整っています。
どの投資手法を主にするかで生活スタイルは異なりますが、デイトレードで生計を立てている専業投資家の朝は、一般的な会社員と同じように朝6時頃から始まります。
そして、経済ニュースや海外マーケットの動向、各証券会社のレーティング情報を確認したら、9時~15時の間、株の売買を行います。
その後は、IR情報やニュースを確認し、20時頃にPTS(市場外取引)もチェックし、必要であれば取引を行います。
そして、23時半頃に米国市場を確認したら、1日が終了というスタイルです。
兼業投資家の場合
兼業投資家は、投資の他にも仕事をし、生計を立てている投資を指します。
生活スタイルとしては、専業投資家とほとんど同じですが、取引をしない時間帯に短時間のアルバイトをしたり、時間の融通が利く自営業だったりと、常に投資だけに集中できる環境ではないため、デイトレードのように相場の動向を常に追う必要のある投資方法は難しいです。
しかし、相場の変化によっては投資だけで利益を得るのは難しい時期もあります。
そんな時でも他の仕事で収入を得られるのが兼業投資家のメリットです。
サラリーマン投資家の場合
サラリーマン投資家は、投資を行っている会社員を指します。
投資家の多くはサラリーマン投資家であると言われています。
平日休みがある方であればデイトレードも可能ですが、そうでない方は、昼休みや終業後に情報収集し、投資を行うことになるため、スイングトレードや長期投資が主になります。
そのため、生活スタイルは、一般的な会社員と変わりありません。
中には、仕事後の夜中に取引できるFXや米国株に手を出している人もいますが。疲れていると判断を誤る可能性もあるため、注意が必要です。
まとめ
ここまで、個人投資家の種類となる方法、そしてそれぞれの生活スタイルについてご紹介しました。
個人投資家といっても、投資だけで生計を立てている人もいれば、会社員として働く傍ら、堅実に資産形成を行っている人もおり、どの方法を選ぶかは、それぞれの生活スタイルによって異なります。
しかし、紹介したように、いきなり投資だけで生計を立てるのは、難しいです。
いずれ投資家として成功したいと考えるならば、まずは堅実に投資を行い、着実に資産を増やすことが大切です。
そして、ある程度資産に余裕ができてから、今後の方針を決めるのでも遅くはありません。
まずは、仕事と投資を両立し、安定した収入を得ながら投資を行うのがおすすめです。