コインパーキングは今非常に参入が増えている投資分野です。
試してみようと思う人がたくさんいる分、リスクも様々なものあると言うのはご存じですか?
今回は様々なリスクによって生じた失敗事例をご紹介していきます。最後には失敗から学んで、コインパーキング投資に活かせる方法も伝授していくので、ぜひお見逃しないよう最後まで注目してみてください。
目次
コインパーキングの経営でよくある失敗
コインパーキングの経営は初期投資額の少なさから多くの人が試そうとしている投資です。
誰もが簡単に始められると認知している傾向にありますが、実態は勉強不足のまま始める人も多く失敗している投資家もかなりいます。
そこで最初はコインパーキング経営の実態となる、コインパーキング投資での失敗をいくつかご紹介していきましょう。
契約内容をきちんと理解していなかった
コインパーキングの経営方法には様々なやり方があります。
契約時に内容はおさらいすると思うのですが、この際に「絶対に儲かる」といった安易な考えで契約に踏み込んでしまうのは危険です。
特に一括借り上げ契約の場合が契約内容はよく理解しておくべきだとされています。
その理由は、賃料減額条項というものがあるからです。
そもそも一括借り上げ契約は、契約した管理会社から賃料の名目で一台あたり数千円から数万円の固定収入が得られる仕組みになっています。
それだけではなく、面倒に思うパーキング内の管理も全て管理会社が担ってくれるということから管理会社が言うメリットばかりを鵜呑みにし、デメリットが見えてこない恐れがあります。
問題となる賃料減額条項は契約から数年後に大幅な賃料の値下げを求められる条項になっています。
そのため途中から収入が激減してしまいます。
コインパーキングの経営を長年行いたいと言うのであれば、契約書に印鑑を押す前に賃料が変わるといったようなデメリットもきちんと聞いておくべきです。
競合に勝てなかった
商売でも投資でもどんなことにも言えることですが、他との競争に勝たなければ真に儲かる投資だとは感じられないでしょう。
コインパーキングの経営も同じで、他にもたくさんの競合がひしめくものだからこそ、そんな簡単には儲けに繋がらないのです。
少しでも多くの利益をもたらすには、コインパーキング経営のノウハウを知るのが改善策の一つになるでしょう。
リターンを多くできる努力を行いながら、周辺のコインパーキングに負けない方法も考えていくべきです。
競合に勝つためには、土地の見極めが非常に大事になってきます。
コインパーキングとしての需要がその場所になければ利益は正直期待できないでしょう。
単に土地活用する考えで投資を始めるのではなく、周辺に駅やマンション、商業施設、飲食店、オフィス街などの集客が見込める施設があるかどうかも確認することが儲かる経営に繋がってきます。
競合が多い場合には最大料金だけでも安くなっていることを看板でアピールすると注目されやすいです。
ずさんな管理をしている業者を選んだ
一括借り上げ契約や委託契約といった方法でコインパーキングを経営する場合、管理体制の整った業者を選ぶのが重要になってきます。
コインパーキングの経営に必須な駐車機器のみならず、ミラーやフェンス照明といった安全性を高める設備があるかどうか、防犯カメラや防犯ベルといった防犯設備はしっかり整っているかどうか、そしてごみが放置されていたり、雑草などが生えていたりしていないかなど、これら多くの業者がやるべきことが雑だったり放置されているのであれば問題です。
コインパーキングの管理は稼働率に直結してくるので、業者を選びは慎重に行っていきましょう。
管理内容のみならず担当者の対応などからも総合的に判断すべきです。
料金設定に対する考えが甘かった
コインパーキングは料金設定によっては需要が見込める場所であっても稼働率が一気に低下する恐れがあります。
これは競合に勝てない失敗と似たようなもので、経営スタート時には好調だったものの、他にも競合が現れることで、どんどん利用者を奪われてしまう恐れがあります。
商業施設の近くといった場所的に長い時間停めたいと考える人は最大料金が安い方へと流れていきます。
それに対して、オフィス街付近では営業に行くビジネスマンがよくコインパーキングを活用します。
ビジネスマンの利用となる比較的利用時間は早く、出入りは激しいものです。そんな場所で最大料金が安く、20分や30分当たりの料金が安いとなると他に停めることを検討してしまうでしょう。
料金設定は、周辺施設に何があるのか場所によって変える必要があり、競合も増えてくることを踏まえて慎重に考えてください。
失敗事例から学べる対策とは?
ここまで様々な失敗事例をご紹介してきましたが、今度はその失敗事例を参考にして考えた対策方法について見ていきましょう。
儲かるコインパーキング経営を目指すのならばぜひ参考にしてください。
いくつかの業者を比べてから決める
管理してくれる業者は安易に決めると様々なリスクを背負うことになります。
リスクだらけで赤字を不安視するようであれば、業者の選択をもう少し真剣にやればよかったと後悔するはずです。
後悔しないためにも業者は即決するのではなく、複数比較してから決めましょう。
ニーズを把握する
コインパーキング経営においてこちらも欠かせない要素となります。
ニーズがなければコインパーキングの稼働率は上がりません。
稼働率が収益の最大のポイントなので、ニーズがあるかどうかも理解してから契約を決めるようにしていきましょう。
ニーズを確認する方法としておすすめなのが、実際にその場所へ出向いて、どんな人が通行しているのか確かめてみることです。
同時に競合の料金設定も把握してニーズのある料金設定になるようにもしてみてください。
まとめ
コインパーキング経営にありがちな失敗をご紹介してきましたが、簡単そうだと思っていたにも関わらず意外と難しいのだと感じた人は多いことでしょう。
様々なリスクによって失敗へとつながってしまうコインパーキング経営だからこそ、内容をよく理解して業者選択のミスやニーズ把握しない上でやってしまいがちな失敗は起こさないようにしましょう。
契約前に一度振り返ってみることをおすすめします。