「リノベーション」というワード、最近よく聞きませんか?
住まいを考えるときの新しい選択肢、新築住宅でもなく、中古住宅でもない第3の選択肢として注目されているのが「リノベーション」です。
生活導線を大きく変更したり、内外装を一新したりするような工事をして、年数が経って劣化した住宅でも刷新された新築同様のイメージになるため、第3の選択肢として人気が高まっているのです。
そんな人気の「リノベーション」ですが、人生でそう何度も経験するものではありません。今回はリノベーションを実際に行うときに注意してもらいたいポイントについてご紹介します!
目次
中古住宅のリノベーション失敗談3選
中古住宅のリノベーションは安価に最先端の設備が導入できる一方で、失敗するケースも少なくありません。
特に代表的な失敗は下記の3つです。
- 管理されていない物件を購入し、多額の費用がかかる
- 違法増築、改築物件購入で、補助金がでない
- リノベーションしにくい住宅を購入し、思ったような間取りにできない
具体的に確認していきましょう。
管理されていない物件を購入し、多額の費用がかかる
管理していない物件は劣化がひどくなりやすく、リノベーションするにも多額の費用がかかります。
特に築年数が35年以上経過している物件だと、適切なメンテナンスがされていなければ、建物のあらゆるところが傷んできます。
バルコニーがある住宅は特に注意が必要で、傷みすぎてリノベーションができないというケースもあります。
管理状況を確認してから、中古住宅を購入するようにしましょう。
違法改築物件購入で、補助金がでなかった
違法改築がされた住宅は補助金ができません。
違法改築とは「建築基準法や基づく法令や条例に満たしていない住宅」のことをいいます。
最初から違反しているだけではなく、途中から増築や改築をして違法になってしまったというケースもあります。
リノベーションを行う際には、長期優良住宅化リフォーム事業や次世代省エネ建材支援事業等、大きくまとまった出費を支えてくれる多くの補助金があります。
しかしながら、違法改築の物件には補助金ができません。
リノベーションするメリットが少なくなりますので、違法改築物件を購入してしまうことのないよう、購入前のチェックをしっかり行いましょう。
リノベーションしにくい構造で、思ったような間取りにできない
住宅の構造が複雑すぎたり、特殊な構造だったりする場合、思うようなリノベーションができなくなります。
リノベーションしにくい構造として下記が代表例として挙げられます。
- 壁で構造を支えている「壁式構造」
- RC構造と壁式構造が併用されている
- 水回りの配管など重要な設備が変な位置にある
このような構造の場合、間取りの変更は限定的となり、自由なリノベーションはできません。なぜなら、間取り変更のためには既存の壁や柱を壊す必要がありますが、建物全体を支える重要な構造部分を壊すことはできないからです。
リノベーション向けの住宅はシンプルな構造のものを購入しましょう。また、不安であれば工務店や工事業者とともに予め現地チェックをしておくのもよいでしょう。
リノベーションで失敗しないための3つのこと
上記のとおり、リノベーションは知識がないまま、着工すると失敗する事も少なくありません。
リノベーション目的で失敗しないためには、事前に下記の3つのことに注意しましょう。
- メンテナンスがされている住宅を購入する
- 違法建築物を購入しない
- 構造を確認して、リノベーションが可能か確認する
これらにより、リノベーションで失敗する可能性を低くすることができます。
まとめ
知識が十分にない場合、リノベーション向けの住宅を見極めることは困難です。
購入してリノベーションしたい中古住宅が見つかったら、必ず専門家とともに図面や現地を確認してみることをおすすめします。
いざ工事が始まってから後悔しないように、紹介したような失敗に対して備え、希望に叶う住宅を手に入れてくださいね。