自然素材メインの住宅と一般住宅の違いは?

自然素材メインの住宅には特有の効果がある

自然素材メインの住宅は化学的につくられた材料ではなく、自然由来の良質な建築素材を利用しています。

下記のようなメリットがあります。

  • 保温・保湿性能が高く、光熱費の節約になる
  • ダニなどの害虫の繁殖を抑え、きれいな空気を維持できる
  • 肌触りがよく、リラックス効果が高い

良質の建築素材を利用しているため、一般住宅よりも住みやすい環境になりやすいといえるでしょう。

自然素材メインの住宅は化学物資を利用していない

一般の住宅は木材などの材料に人工的に精製された化学物質を利用しているのに対して、自然素材はそのような化学物質を利用していません。

そのため、化学物質によって引き起こされる健康被害のシックハウス症候群や化学物質過敏症にはなりにくいという特徴があります。

とはいえ、自然素材に対してのアレルギー反応がある方も中にはいます。

アレルギー体質をお持ちの方は、事前にどのようなアレルギーがあるか建築会社に伝えておきましょう。

一般住宅の方が建築コストは安い

自然素材の住宅は一般住宅よりも建築コストが高いです。

施工方法が特殊で、なおかつ自然素材自体も高額なものが多いためです。

自然素材の家は一般住宅よりも400万円~700万円程度高い費用がかかるため、建築をあきらめる方も少なくありません。

予算が限定的で、自然素材の家を建てられないという方は部分的に自然素材を導入する事で、コストを下げる事が出来ます。

例えば、下記のように部屋の一部に自然素材を使うことで、全体のコストを下げる事が出来ます。

  • 日中過ごすことが多いリビングだけ自然素材を使う
  • アレルギーが強い人の部屋だけ自然素材を使う

自然素材は一般住宅よりも高額な費用になりやすいため、部分的な導入も検討してみることをおすすめします。

自然素材メインの住宅は使い方に注意!

自然素材は一般の住宅に使われる建材と比較して、キズや汚れに対する防御機能が低い場合があります。

代表的な例としては下記のとおりです。

  • 無垢材は乾燥の過程で割れやそりなどが起こる可能性がある
  • 珪藻土や漆喰はヒビが出る可能性も

表面が一般的な建材よりも軟らかかったり、湿度など環境の変化に応じて材料が膨らむなどの変化が起きたりするため、それがトラブルにつながることがあるのです。

ただ、こうしたトラブルを事前に知っておくことで、気をつけて使用することは可能ですし、キズや汚れがたとえついてしまったとしても目立たないような施工をすることも可能です。

自然素材の住宅を建てるときには、予め注意点を確認しておくようにしましょう。

まとめ

今回は自然素材メインの住宅と一般住宅の違いについて解説してきました。

ポイントは下記のとおりです。

  • 自然素材は保湿・保温や害虫の繁殖を抑える効果がある
  • 自然素材は科学物質過敏症やシックハウス症候群になりにくい
  • 一般の住宅は建築費用が安く、キズや汚れがつきにくい

自然素材はメリットも多い反面、注意が必要な点もあります。

総合的に判断したうえで、自然素材メインの住宅と一般住宅どちらを建てるか検討していきましょう。