上層階(マンション)に住むなら何階以上?特徴やメリット、デメリットは?

マンション

マンションの入居を検討する際は間取り選びも重要ですが、同じくらい注目してもらいたいのが階数です。
同じ造りであっても下層階と上層階では、価格や住みやすさが異なってくるためです。
そこで今回は、マンションの上層階について詳しく解説していきます。
それぞれの層の特徴や、上層階のメリット・デメリットについてまとめているので、マンションへの入居を考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

上層階とはマンションの何階以上?

マンション

上層階は何階以上という明確な定義はありませんが、不動産業界ではマンションの6~10階以上とされることが多いです。
それよりも下が中層階、下層階となります。
また、建造物の高さが60m以上で大体約20階以上の超高層建造物を、タワーマンションと呼びます。
40階のタワーマンションの場合だと、30から35階は景色が良く広さのある層とされ、36から40階が超高級エリアとなっています。

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階数によって向いている人が違う

マンション

ライフスタイルや好みによって、どの層が住みやすいかは異なります。
それぞれの階層は、どのような人が向いているのかご紹介します。

低層階に向いている人

支払い金額を抑えたい人には、低層階が向いています。
マンションの価格は上層階になればなるほど高くなる傾向にあるため、一番下の1、2階だと低コストに抑えられるのが一般的です。
また、すぐに外出できるというメリットもあり、急いでいる時にエレベーター待ちをする必要がなく、災害時の素早く避難できます。

上層階に向いている人

静かな暮らしを送りたい方は、上層階がおすすめです。
一般的に上層階は10階以上のため、車のエンジン音や話し声なども聞こえにくい、静かな暮らしが送れるでしょう。
また、外からの視線が気にならないため、セキュリティ面を気にする人やひとり暮らしの女性に向いています。

最上階に向いている人

VIPルームのような空間で、満足感を得たい方は最上階を選びましょう。
マンションによっては最上階だけ特別な設計をされていて、部屋が広かったり、使用される素材が違ったりするケースもあります。
また、最上階は資産価値がキープされやすく退去の際にも有利に働くので、長い期間住む予定のない方にもおすすめです。

上層階のメリット

マンション

上層階で暮らすメリットは多く、一戸建てや下・中層階にはない魅力があります。
どのようなメリットがあるのか見ていきましょう。

セキュリティを万全にしたい

階層が高い上層階は、泥棒や強盗の侵入犯罪に遭う可能性が低い傾向にあります。
一般的に住居へ侵入する際は窓または玄関からが多いため、窓からの侵入が困難な上層階なら、鍵をかけ忘れなければセキュリティはほぼ万全だと言えるでしょう。

視界を独り占めしたい

上層階に暮らす大きなメリットは、眺望の良さです。
立地環境によっては遠くまで一望できたり、バルコニーから花火が楽しめるのをアピールしていたりするマンションもあります。
絶景を独り占めして、開放感のある生活を送れるのは上層階ならではだと言えます。

生活音が気にならない

上層階の場合は、道を走る車のエンジン音や話し声などが聞こえにくいので、静かな生活を送れます。
大通り前のマンションであっても、外部からの騒音はほとんど聞こえないとされるので、駅近物件の場合には上層階を選ぶと良いでしょう。

視界が気にならない

周囲に高い建物がないマンションの場合、人の視線を気にせずに暮らせます。
低層階はカーテンが必須ですが、上層階なら昼間カーテンを開けっぱなしでも生活できるでしょう。

セキュリティ面が気になる人や女性の一人暮らしでも、安心して暮らせます。

虫が苦手

蚊やハエなどの小さな虫は、上層階へ自力では飛べないとされているため、虫の侵入をできるだけ避けられるというメリットがあります。
ただし、近くに川や森などの虫が多くいる場所がある場合は、住人にくっついて一緒に入ってくることもあります。

日当たりや風通しが良い

上の階になるほど光と風を遮るものがなくなるため、自然に日当たりや風通しが良くなります。
そのため、北向きの物件でも室内の明るさがキープされ、昼間なら照明の必要がない物件もあります。

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上層階のデメリット

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メリットの多い上層階ですが、中にはデメリットも存在します。
具体的にどのようなマイナス点があるのかを、ご紹介していきましょう。

価格が高い

同じマンションであっても、階層が高いほど価格が高いです。
セキュリティの高さや暮らしやすさなどの上層階にしかない魅力が理由で、同じ間取りであっても階層が高ければ価格は上がります。

エレベーターの待ち時間が長い

上層階で暮らすならエレベーターは必須ですが、地上から離れていればいるほど待ち時間が長くなります。
また、災害時にはエレベーターの使用ができなくなるため、階段で移動することになります。
頻繁に起こることではないですが、避難がしにくいというリスクは覚えておきましょう。

日差しが強い

日当たりが良いということは、日差しが強すぎて暑くなりやすいことでもあります。
また、上層階になればなるほど太陽の熱を吸収しやすく、夏場のエアコンが効きにくいケースは多くあります。

地震の時大きく揺れやすい

上層階ほど地震の時に大きな揺れを感じやすい傾向にあります。
現在ある多くのマンションは耐震構造や制振構造で建てられており、倒壊を防ぐために建物全体が左右にしなることになります。

大きな地震の場合には家具や家電の転倒、窓の破損などでケガを負う危険性も考えられるでしょう。

遠くの音が響きやすい

車のエンジン音や通行人の話し声は聞こえにくい一方で、サイレンや電車音などは響きやすくなります。
周囲に音を遮る建物や障害物がないからこそ遠くの音が届いてしまい、外部の音に悩む方は少なくありません。

給水方式によって水圧が弱い場合もある

マンションが重力による給水方式を導入している場合には、上層階は水圧が弱くなることもあります。
入居前にどのような給水方式を用いているのかを確認しておきましょう。

まとめ

マンションの上層階は、一般的には10階以上からとされています。
新築マンションの場合には上層階から成約がされ、1、2階の下層階は最後に売れることからも高いフロアの人気が伺えます。
上層階にしかない魅力は多く存在しますが、それぞれの階層でメリットやデメリットは存在するため、ライフスタイルに合わせて何階に住むかを決めましょう。