UR賃貸は一人暮らしにおすすめ?メリットと注意点を解説

UR賃貸

「UR賃貸」という物件を知っていますか?
これは公共住宅(団地)に分類され、行政法人「都市再生機構」が運営している物件です。
アパートやマンションなどの一般的な賃貸物件とは異なり、賃貸の仕組みや費用にも違いがあります。
コスパが良いと評判のUR賃貸ですが、一人暮らしにも合う部屋は見つかるのでしょうか。
今回は、UR賃貸で借りられる部屋にはどんな特徴があるのか解説します。

一人暮らしでUR賃貸を選ぶメリット

UR賃貸

国の政策の1つとして運営されるUR賃貸。
一般的なアパートやマンションなどの賃貸物件にはないメリットがあります。
特に一人暮らしの人におすすめのポイントを見てみましょう。

初期費用が抑えられる

UR賃貸は、礼金・仲介手数料・更新料の費用が必要ありません。
一般的な賃貸物件では、これらの費用が全くかからないところはなかなか見つからないでしょう。
UR賃貸は国の政策の一環として運営されており、国や地方公共団体から補助金を受け取っています。
そのため、UR賃貸を借りる人は各種費用が免除されるのです。

間取りが広い

UR賃貸は都市近郊を開発して建てられているため、敷地の面積に余裕があります。
一般的な賃貸物件よりも広めに作られた部屋になっており、同じ間取りでもUR賃貸の方が広々と感じるでしょう。
荷物が多い人にもおすすめです。

保証人を用意しなくても良い

アパートやマンションなどの一般賃貸物件では、家賃が払えなくなった時のために保証人を用意する必要があります。
保証人が見つからない時は、契約料を支払って保証会社に保証人となってもらわなくてはなりません。
しかし、UR賃貸の場合は保証人が不要なので、この契約料を削減することができます。
UR賃貸の契約時にはあらかじめ2ヶ月分の敷金を預けることになっており、もし家賃滞納があってもこの敷金から補填されます。
家賃の支払いを肩代わりしてもらう必要はないので、UR賃貸では保証人がいなくても契約できるのです。

割引プランも充実している

一般の賃貸物件にはない割引プランがあり、お得に借りることができるのがUR賃貸のメリットです。
なかでも一人暮らしの人におすすめなのは、「U35」プランです。

これは35歳以下を対象に、3年間限定で家賃が最大20%の割引になります。
他にも、親戚が住む部屋の近くに住む場合に適用される「近所割」は家賃が5%割引です。
また、契約の更新をしないことを条件に家賃が20%割引になるお得なプラン「URライト(定期借家)」もあります。
長く住むことを想定していないのであれば、こちらも利用すると良いでしょう。

内装がオシャレな物件も多い

UR賃貸は、リフォームやリノベーションされた物件が多くなっています。
生活スタイルの変化に合わせた内装を意識することで、若い人からの需要を集めることに成功しました。
シンプルで使いやすく、部屋の見た目がすっきり見えると人気の「無印良品」とコラボした部屋もあります。

昔ながらの団地をイメージしている人は、UR賃貸が意外にもオシャレで機能的であると驚くかもしれません。

UR賃貸における注意点

UR賃貸

一人暮らしにおすすめのUR賃貸ですが、契約を決める前には注意するべきポイントもあります。

家賃がお得とは限らない

UR賃貸の特徴は、家賃が相場よりも安くなっているところが「比較的多い」ことです。
しかし、これは全てのUR賃貸で言えることではありません。
立地や部屋の種類によっては相場よりも高くなっている物件もあり、UR賃貸にすれば必ず家賃を抑えられるというわけではないので注意しましょう。
礼金や仲介手数料、更新料については不要なので初期費用が抑えられますが、実際の家賃は一般的な賃貸物件の相場とも見比べて判断する必要があります。

郊外に立地していることが多い

UR賃貸は、団地をリフォーム・リノベーションしたものが多くなっています。
立地には広い土地が必要であり、ほとんどが郊外です。

都心へのアクセスを考えると、多少不便かもしれません。
都心に近いところもありますが、都心に近いほど空き部屋を見つけるのは難しくなります。
また家賃が安い部屋も人気が高く、予算が限られている場合なかなか入居できないという可能性もあります。

部屋は新しくても共有部分が古いままの場合もある

先ほど「UR賃貸はリフォーム・リノベーションされているからオシャレ」と解説しましたが、建物内全てが完璧にリノベーションされているとは言い切れません。
それぞれの部屋のリフォーム・リノベーションがされていても、共有部分は古い団地のままであるというところもあります。

全面がリノベーションされたオシャレな部屋が広告で紹介されていますが、UR賃貸全てがこうであるとは限らないので注意しましょう。
特にエレベーターやセキュリティの面では、よく確認する必要があります。
古い物件の場合、エレベーターが付いていたとしても停止する階数が限られていたり、オートロック機能がなかったりします。
地方の場合は、駅に近い物件でもエレベーター・防犯設備が古いタイプであることが多いので気を付けましょう。

入居するまでの審査が厳しい

UR賃貸は入居に審査が必要です。
一般の賃貸物件でも審査がありますが、UR賃貸ではそれ以上に厳しい基準があります。
一般の賃貸物件の場合、家賃の3倍の基準月収が必要です。
しかし、UR賃貸の場合は一人暮らしだと家賃の4倍は必要であることが求められます。
さらに6.25万円以上20万円未満の家賃であれば25万円の月収が、20万円以上の家賃であれば40万円の月収が必要です。
所得が足りない場合は、貯蓄額が家賃の100倍であるか、家賃1年分を前払いすることによって審査をクリアできます。
ただし、月収も貯金もない人にとってはかなり厳しい条件となるでしょう。

UR賃貸はどうやって探せばいいのか?

UR賃貸

UR賃貸は、どの不動産屋でも見つかるというわけではありません。
「UR取扱店」と明記されているお店から契約することができるので、相談してみましょう。

また、UR賃貸の公式サイトで探すのも一般的です。
UR賃貸を考えている人は、街の不動産屋で聞くよりも、初めからUR取扱店を訪ねるか公式サイトでチェックすることをおすすめします。

まとめ

UR賃貸には、一般の賃貸物件にはないメリットがあります。
しかし入居審査が厳しく、立地や設備によっては不便なこともあるので、契約の前には内容をよく確認しましょう。