おそらく、人生で最も大きな買い物である「おうち」の購入。避けて通れないのが「住宅ローン」です。ネット銀行ってどうなの?金利の種類?今の相場は?など基本情報を分かりやすく解説します。またモデルケースを参考に自分にあった返済プラン、資金計画を考えてみましょう。
目次
どこから借りる?(銀行?ネット銀行?従業員貸付制度?)
住宅ローンの主な取り扱いは、大手銀行、地方銀行、信用金庫、労働金庫などリアル店舗を持つ銀行、インターネット上で取引を行うネット銀行、勤務する会社の従業員貸付制度があります。
リアル店舗を持つ銀行は、対面で対応してくれるのでスケジュールや手続きがスムーズです。給料振り込みに使っているメインバンクであれば、金利の優遇があったりします。
ネット銀行の最大のメリットは金利の安さです。取引はすべてネット上で行いますので、手続きは自分で行う必要があります。書類だけで杓子定規に判断しますので、通常の銀行より審査は厳しめです。
会社に従業員貸付制度があれば、内容を聞いてみるのもよいと思います。連帯保証人が不要などのメリットがありますが、超低金利の現在、金利メリットはあまりないと思います。
金利の種類って?今の相場は?
住宅ローンの金利は主に3タイプあります。半年ごとに金利が見直される「変動金利型」、一定の期間(5年、10年など)金利を固定する「固定金利選択型」、完済まで金利が変わらない「全期間固定金利型」があります。
変動金利型はもっとも金利が低いタイプです。変動金利+ネット銀行の組み合わせが最安です。(2020年4月現在 ネット銀行 金利0.45%程度)
固定金利選択型は、5年、10年など当初定めた期間は金利が変わらず、期間終了後に固定、変動を再度選択できるタイプです。金利は低めですが、固定期間終了後に金利変動影響をまともに受けるリスクがあります。(〃 地方銀行10年固定 金利1.0%)
全期間固定金利型=フラット35です。毎月の返済額が同じなので、安心してライフプランを立てられます。(〃 金利1.5%程度)
モデルケースでイメージアップしよう!住宅ローン利用者の平均値で計算
※国土交通省2017年度データより
▶年齢35歳、年収600万円、頭金800万円、30年ローン(65歳で完済)
▶分譲戸建住宅 3,800万円、諸費用100万円、銀行諸経費100万円 住宅ローンは、3,200万円です。金利1%計算で、毎月の返済額は約8万円、ボーナス払い約14万円になります。ローンは年収の5倍程度が安全と言われますので、何とか許容範囲かと思います。(ちなみに実際の平均借入額は、分譲戸建住宅だと2,800万円なので親からの資金援助があると想定されます。)
まとめ
住宅ローン控除という税制上の優遇策がありますが、これはローン残高の1%分を10年間税金から控除してくれる制度です。金利が1%程度であれば、この間は繰り上げ返済しなくてもよいと考えられます。
こういった制度も考慮しながら、自分のライフスタイルにあった住宅ローンを検討してみましょう。