【新築】入居前にやることまとめ!掃除や手続きについて解説

入居

引っ越し先が決まったら、やるべきことがたくさんあります。
これは、新築の場合であっても同様です。
しかし、引っ越し経験が少ないと、入居前になにをやっておくといいのかいまいちわからないものです。
そこで今回は、入居前の準備をしておくと良い理由や新築の入居前にやること、入居前の準備に役立つアイテムリスト、入居前後にやるべき手続きについて解説していきます。
また、新築を購入した時に忘れてはいけない確定申告についても説明するので、ぜひ参考にしてみてください。

入居前の準備をしておくと良い理由

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入居時の準備は、引っ越しをしてからでも問題ないのではないかと思う人も少なくないでしょう。
しかし、入居前の準備は、引っ越し後の生活を楽にするために必要不可欠です。
まずは、入居前の準備をしておくと良い理由からみていきましょう。

引っ越し後の片付けなどが楽になる

入居前に汚れやカビを防止するための対策をしておくと、住み始めてから掃除が楽になります。
新居で使用する家具や家電の開梱、ゴミ捨てをあらかじめ済ませておけば、片付けの手間が省けます。
引っ越しの前後は、片付けや掃除以外にもやるべきことがたくさんあるので、できるだけ作業を減らしておくことがポイントです。

引っ越し当日にこれらの作業をしようとすると、時間がかかるだけではなく、室内に段ボールなどが散乱して予定外のタイムロスが生じてしまいます。
そのため、入居前に済ませておいた方がスムーズです。

荷物を運び入れる時の傷や汚れを防げる

入居前の準備で新居の壁や床を養生しておけば、荷物を運び入れる時の傷や汚れを防げます。
荷物を安全に運ぶためには、やっておくべき作業だと言えるでしょう。
特に、大きい家具を置く予定がある場所、廊下など狭い場所は養生しておくと安心感が増します。

保護シートやクッションフェルト、ゴムマットを準備しておくと、フローリングの床を防ぎやすくなります。
引っ越し業者も細心の注意を払って作業してくれますが、新築の場合は少しでも傷を付けたくないと考えるものです。
そのため、念には念を入れた準備をしておくのがおすすめです。

賃貸物件の場合は原状回復の証明になる

新居が新築のマンションやアパートなどの賃貸物件の場合は、入居前に室内の様子を確認し、写真を撮影しておきましょう。
そうすることで、退去時の原状回復の証明ができます。
新築だとほとんどありませんが、床や壁などに傷がある場合は写真を撮っておくと、それが証拠になります。
原状回復費用の不当な請求を避けるためにも、室内の様子をしっかり写真に残しておいてください。
新築の場合であっても、気になる部分が絶対にないとは言い切れません。

そのような時も、証拠となる写真を撮影しておきましょう。

引っ越し関連の手続きに余裕が生まれる

あらかじめ準備をしておくと、引っ越し関連の手続きに余裕が生まれるというメリットも享受できます。
引っ越しをすると、ライフライン関連、転出・転入、保険、年金など、様々な手続きをしなければなりません。
いくつもの手続きを抜かりなく行わなければならないので、慌ただしくなってしまいがちです。
中には、期日がある手続きもあるため、入居前にある程度準備しておくのが望ましいです。

あらかじめ準備しておけば、うっかりしていて手続きを忘れてしまうといった事態を回避できます。
その結果、スケジュールに余裕が生まれます。

害虫駆除ができる

新築であっても、害虫駆除はしておくべきです。
元々害虫が少ない立地を選んでいればそこまで心配する必要はありません。
しかし、木造住宅だとシロアリが発生するリスクがあるため、某蟻処理などは施しておくのが無難です。

また、虫がつきにくい外構や植栽のプランニングをしておくのも対策として効果的です。
例えば、虫が嫌うハーブを植えるといった方法です。
ガーデニングに対してこだわりがなく、庭が必要ないといった場合もあるでしょう。
そのような時は、土ではなくコンクリートやアスファルト敷にするのがおすすめです。

新築の入居前にやることまとめ

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新築の入居前にやることは、実はたくさんあります。
続いては、具体的にどのようなことをやっておけばいいのかみていきましょう。

害虫対策をする

害虫対策は、暮らし始めてからだと難しい場合があります。
そのため、入居前に済ませておきましょう。
特に、小さい子どもやペットがいる場合は、入居前に済ませておいた方が安心です。
害虫対策には、排水口や換気扇からの侵入を防いだり、毒餌剤を設置したりする方法があります。

また、燻煙剤を撒くのが効果的な場合もあるので、それぞれの状況に合う方法を選択してください。
新築であっても害虫が絶対に出てこないという保証はないので、あらかじめ対策を講じておくのがおすすめです。
せっかくの新築マイホームに虫が出てきたら、気持ち良く生活することも難しくなってしまうでしょう。
そうなることを防ぐためにも、害虫対策は入居前にしておくのが無難です。

傷をチェックする

新築物件であれば、傷などがないように思われがちです。
しかし、人の手で組み立てるので、壁紙の剥がれや床の傷などが見つかる可能性もないとは言い切れません。
もしも傷などが見つかったら、入居する前に建築会社に連絡すると、修繕してもらえる可能性が高いです。
入居してからだと、生活をする中でついた傷との判別ができないので、対応してもらうのは難しいです。

直してもらいたいのであれば、入居前に相談してみてください。

また、引っ越し作業中に引越し業者が傷をつけてしまった場合は、業者が加入する保険で補償してもらえるケースが大半を占めます。
ただし、業者によって傷や破損の補償期間が定められているので、見つけたらすぐに伝えなければなりません。
時間が経過した場合、生活をする中でついた傷との判別ができないことが大きな理由です。

設備を確認する

入居前に、設備の確認もしておきましょう。
特に水回りは、入居してから設備の不具合に気が付くと日常生活に大きな影響を与えかねません。

入居するタイミングが冬場の場合は、給湯器が凍結していないかも確認すべきポイントです。
寒冷地だと、急な温度変化で凍結によるパイプの破損が発生する可能性も考えられます。

また、設備の取扱説明書も確認しておいてください。
新築だとすぐに取扱説明書を見ることがあまりないかもしれません。
しかし、設備が壊れてしまったり、グリルの焼き網やシンクの金網などの消耗品を交換したりする際、チェックするケースが多いです。
新築当時は新しい設備でも、築年数が経過すれば廃盤になってしまう商品が増えていきます。
そうなった時、取扱説明書で品名や型番をチェックし、後継品を探す必要があります。
メンテナンスの頻度が増えることを見越し、取扱説明書はわかりやすい場所に置いておくことをおすすめします。

契約書類や権利証を保管しておく

設備の取扱説明書と同じように、契約書類や権利証もわかりやすい場所に保管しておきましょう。
普段の生活の中で使うことはほとんどありません。
しかし、将来売却を考えた時に重要な役割を担うので、なくさないようにしてください。
現在の法律では、契約書類の有無で売却時の支払わなければならない譲渡所得税に大きな差が生まれます。
また、権利証は再発行できないので、売却する時に紛失した状態だと余計なコストがかかる場合があります。
このことから、将来的に売却する可能性が少しでもあるなら、契約書類や権利証も保管しておかなければなりません。
災害時などにすぐ持ち出せるように、1階に保管しておくのがおすすめです。

配線を整理する

家具や家電を新居に運ぶ前に、配線の整理もしておきましょう。
家具や家電を運び入れると、裏側の配線を整えにくくなってしまうためです。
そのため、運び入れる前に配線をまとめるためのアイテムを用意しておくと良いでしょう。

掃除をする

新築であっても、砂ホコリなど細かい汚れがあります。
一見すると綺麗に見えるので掃除は必要ないと思われがちですが、入居前に拭き掃除をしておきましょう。
賃貸物件の場合は入居前のクリーニングを行いますが、クリーニングから時間が経過しているとホコリが溜まっている可能性があります。
掃除するタイミングは、入居の数日前が理想的です。

あまり早すぎると、またホコリが溜まってしまいます。
掃除をする際に、掃除機を使ったり、雑巾で水拭きをしたりするためには、電気や水道が通ってから作業することになります。

水回りの対策を施す

水回りは、水垢やカビなどの汚れを簡単に落とせるような対策を施しておくと、掃除が楽になります。
キッチンやお風呂、トイレ、洗面台などはカビや水垢で汚れやすい場所です。
新築当初は綺麗でも、段々と汚れが目立つようになります。
できるだけ汚れないようにするには、コーティング剤を使うのがおすすめです。

コーティング剤を使うと、汚れの付着を防ぐだけではなく、汚れたとしてもすぐ落とせるようになるためです。
コーティング剤は、ホームセンターでも購入できるので探してみてください。

家具や家電の配置を決める

サイズが大きい家具や家電は、あらかじめ配置を決めておきましょう。
配置を決める際、コンセントの位置も間取り図に書いておくと、引っ越し業者もどのように配置すれば良いのか一目で判断できます。

その結果、引っ越し作業がスムーズに進められます。

ただし、マンションでエレベーターを使う場合は、搬入できないサイズの家具や家電があるので、それも踏まえた上で家具・家電選びをしてください。
新築戸建ての場合であっても、階段の角度や種類によって搬入が難しい場合があります。
それらもあらかじめ引っ越し作業に確認しておくと、トラブル回避につながります。

カーテンのサイズをチェックする

カーテンがないと、部屋の中が丸見えになってしまいます。
カーテンは遮光性を高めるだけではなく、防犯面でも重要な役割を持つので、入居前に購入や設置をしておいてください。

新築でマイホームを購入した場合は、それぞれの窓のサイズに合わせたカーテンをオーダーするケースが多いです。
オーダーカーテンは注文してから完成するまでに時間がかかってしまうので、早めの準備が望ましいです。
新居が決定したらすぐに窓を採寸し、カーテンを注文しておくと安心です。

周辺の環境をチェックする

引っ越しをするなら、周辺環境のチェックも必要不可欠です。
特にチェックすべきポイントは、避難場所や周辺環境、駅・学校・職場までのルートです。

入居する前に、避難場所やゴミステーション、コンビニの場所などを確認しておくと暮らし始めてからの安心感が大きくなります。
引っ越しをしてから新生活を始めると、慣れるまでに時間がかかってしまうものです。
そのような中で、避難場所や周辺環境などを把握する余裕がない可能性もないとは言い切れません。
避難場所がわからないと、万が一災害が起こった時にどこに逃げればいいのかわからず、逃げ遅れるリスクが生まれます。
緊急時に落ち着いて行動するためにも、あらかじめ避難場所は確認しておきましょう。

また、駅・学校・職場までのルートも入居前に確認しておくと安心です。
勤務先や学校には、通勤・通学のルートを提出します。
しかし、新築マイホームに引っ越したばかりだと、ルートを確認する余裕がないことも考えられます。
あらかじめ確認しておけば、新生活がスタートしてから慌てずに済むでしょう。

近所へ挨拶をする

新築マイホームに引越しをしたら、近所への挨拶も忘れないようにしてください。

・挨拶のタイミング
挨拶のタイミングは引っ越しの前日、時間帯は日中(正午~夕方頃)がおすすめです。
引っ越しの当日はトラックが道路をふさいでしまったり、運搬作業で普段よりバタついたりしてしまうので、近隣住民に迷惑をかけることになります。
そのため、できるだけ前日から荷物の積み下ろしが始まる前までに挨拶をするのが望ましいです。
あいさつ回りをする際のちょっとした気配りで、引っ越しを済ませた後の関係が良好な桃になるため、できるだけ配慮しましょう。
不在だった場合は、曜日や時間を変えて2~3回程度足を運んでみてください。
それでも不在だったら、手紙をポストや郵便受けに入れておけば問題ありません。

・手土産について
引っ越しの挨拶をする時に手土産をどうするか悩んでしまう人もいます。
手土産として選ばれることが多いのは、お菓子や洗剤、タオル、お茶などです。
お菓子は手土産として無難なので選ばれることが多いと考えられます。
それ以外は、日用品など使えるものを渡すケースが多くみられます。
初対面の相手がもらって困らないようなものを選ぶだけではなく、食べ物なら賞味期限が長いものといった点にも気を使うようにしましょう。

新築入居前の準備に役立つアイテムリスト

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入居前にやっておきたいことは多くありますが、次のアイテムを用意しておくと、よりスムーズに、快適に入居前の準備を進められます。
100円ショップで手
軽に購入できるものも多いので、ぜひ参考にしてみてください。

ワイパー

ちょっとした掃除に大活躍するワイパーは、入居前の準備にも便利です。
新築とはいえ、準備中にホコリが気になることもあるでしょう。
腰を屈めなくても手軽にサッと拭ける伸縮タイプや、小さくて小回りが利くタイプなど、複数のワイパーを用意しておくと良いかもしれません。

使い捨てシートにも、乾拭き、ウェット、アルコール除菌など様々な種類があるため、必要に応じて購入しておきましょう。

コーティング剤やワックス

フローリングの場合は、コーディング剤やワックスをかけるのがおすすめです。
これらは、床材の表面に樹脂の膜を作り、床を傷から守ってくれます。
ひっかき傷はもちろん、摩擦による傷や物を落とした時にできる傷も防止できるため、長期間綺麗な床を保てるのです。
ワックスがけは、家具や家電が運び込まれていないまっさらな状態で行うと効率が良いです。
乾燥させる時間を考えても、入居前に行っておく方が安心でしょう。
ここで注意したいのが、コーディング剤やワックスは、材質によって使えるタイプが異なります。

手軽に購入できるものの、材質に合わないものを使ってしまうと逆効果になるおそれもあるため、必ず慎重に選びましょう。

マスキングテープ

マスキングテープは100円ショップでも手軽に購入できる優れものです。
時間が経っても綺麗に剥がしやすいため、住宅を傷めてしまうなどの心配を低減できます。
肝心の貼る場所ですが、コーキング部分やほこりが溜まりやすい巾木などに活用するのがおすすめです

コーキング部分や巾木は掃除がしにくいため、汚れたら剥がして新しいマスキングテープを貼り直すようにすれば、お手入れにかかる手間を削減できるのです。
マスキングテープの中には、防虫効果やカビ防止効果などが備わっているものもあります。
場所によって活用するマスキングテープの種類を変え、より快適に過ごせるように準備しましょう。

保護シート・保護マット

何かを出し入れする頻度が高い場所や大きな家具・家電を設置する場所におすすめなのが、保護シート・保護マットです。
靴箱や食器棚などは、靴や食器を出し入れする時に傷付きやすいため、傷から守るために保護シートを敷いておきましょう。

ちなみに、保護シートの中には滑り止め効果が備わっているものもあるため、安全確保にも役立ちます。
保護マットも家具・家電による傷、跡から守るために活用できます。
冷蔵庫やソファなどの大きなものを設置する前に、保護マットを敷くのがおすすめです。

シール剥がし

引っ越しを機に、家具や家電、生活用品を新調する方は多いでしょう。
そんな時に用意しておきたいのが、シール剥がし剤です。
家具や家電、生活用品に付いているシールを綺麗に剥がすために欠かせないアイテムで、スプレータイプや液体タイプがあります。
剥がしたいシールに吹きかけたり、液体を含ませたりすると、簡単に粘着剤までしっかりと除去できます。

せっかくお気に入りのものを購入したのに、剥がしたシールの粘着剤が残ってしまうとげんなりしてしまうでしょう。
100円ショップでも購入できるので、楽しく引っ越しを進めるためにも、ぜひ活用してみてください。

新築に入居する前後でやっておきたい手続き

入居

入居前にやるべきことの中でも、忘れてはいけないのが諸々の手続きです。
入居前にできる手続きもあれば、引っ越してからでないとできない手続きまで様々です。
ここからは、新築に入居する前後でやっておきたい手続きをご紹介します。

賃貸借契約の解約手続き

現在住んでいる住宅の解約手続きは必須です。
退去の連絡は、退去する1ヶ月前までに行うのが基本ですが、賃貸物件によって異なることもあるため、念のため確認しておきましょう。

退去連絡の期間については、賃貸借契約書の中の「解約予告期間」から確認できます。
解約手続きは、大家さんまたは管理会社に連絡し、契約終了日や退去の立会い日時などを決めるという流れが一般的です。
この時、敷金の返却やクリーニング代などについても聞いておくと良いでしょう。

転居届・転出届

転居届・転出届の提出は、引っ越しをする時に役所で行う手続きで、住民票を異動させるのが目的となっています。
提出を怠ると、法律違反となり、罰金の支払いを命じられる可能性があるため、注意しましょう。

転居届は今住んでいる市区町村内で引っ越しをする時、転出届は今住んでいる市区町村ではない場所に引っ越す時に提出します。
どちらも入居後2週間以内の提出が求められています。

しかし、転出届に限っては、入居2週間前から提出可能です。
異なる市区町村への引っ越しとなると、入居後の提出が負担になるケースが多いため、入居前の提出が認められているのです。
異なる市区町村へ引っ越す場合は、できるだけ早めに手続きを済ませておきましょう。

転校手続き

引っ越しに伴い、子どもが転校する場合は、転校手続きも欠かせません。
転校届は、在学中の学校に提出することになります。

提出時、転入の手続きに必要な在学証明書や教科用図書給与証明書を受け取り、引っ越し後、指定された学校で転入手続きを行ってください。

国民健康保険の資格喪失手続き

国民健康保険に加入していて、異なる市区町村へ引っ越す場合は、国民健康保険の資格喪失手続きが必要です。
引っ越し後、転居先の市区町村で国民健康保険加入の手続きを行うことも忘れないようにしましょう。

ちなみに、厚生年金に加入している場合は、資格喪失手続きを行う必要はありません。

水道・ガス・電気の手続き

水道・ガス・電気に関しては、現在住んでいる住宅での使用停止、新築での開通の2つの手続きを行う必要があります。
引っ越し・入居のそれぞれ1週間前までに手続きを行いましょう。
手続きには、利用している会社や管轄の水道局へ電話する方法とインターネットで行う方法の2種類があります。
ちなみに、同じ会社を利用する場合は、使用停止の手続きと開通の手続きを同時に行えます。
2度手間にならないよう、1度に済ませておくのがおすすめです。

電話・インターネット回線の手続き

電話・インターネット回線も解約と契約の手続きが必要です。
それぞれ引っ越し・入居の1ヶ月前までに済ませておくのが理想です。

電話・インターネット回線が通るまで1ヶ月ほどかかるケースもあるため、入居後すぐにネットを使いたい場合は、できるだけ早く手続きを終わらせておきましょう。

転居・転送サービスの手続き

転居・転送サービスの手続きは、郵便局で行います。
郵便局に転居届を提出することで、引っ越し前の住所に届いた郵便物を新しい住まいまで届けてくれます。

届出日から1年間、無料で転送してくれるため、忙しくて後回しになりがちな各所での住所変更もゆっくり行えて便利です。
転居・転送サービスの手続きは、郵便局窓口だけでなく、インターネットでも行えます。

新築を購入した場合は確定申告も忘れずに!

入居

新築購入と確定申告に何の関係があるのか疑問に思う方は多いのではないでしょうか。
しかし、新築購入時の確定申告は、必ずやっておきたい手続きの1つなのです。
新築購入と確定申告の関係、必要書類、注意ポイントなどもおさえておきましょう。

確定申告するべき理由

新築を購入した場合に確定申告が必要な理由は、確定申告を行うことによって「住宅借入金特別控除(住宅ローン控除)」が受けられるからです。
毎年、年末時点で残っているローンの1%を所得税から控除するのが住宅ローン控除で、最大40万円(長期優良住宅の場合最大50万円)の控除が受けられます。
さらに、その控除は10年間適用されるため、最大控除額は400万円になります。
確定申告をしなければこれらの控除は受けられません。
新築を購入した場合は、必ず確定申告を行い、住宅ローン控除が受けられる状態にしておきましょう。

住宅ローン控除は誰でも受けられる?

住宅ローン控除は、次の要件を満たしていれば、誰でも受けられます。

・住宅ローンの残高が残っている
・住宅ローンの総返済期間が10年以上ある
・所得が3,000万円以下である
・住宅を取得した後、6ヶ月以内に入居し、住宅ローン控除適用時もその住宅に住んでいる
・住宅の床面積が50平米以上ある
・床面積の半分以上が自分の住居部分である

確定申告の必要書類

確定申告に対して難しいイメージを持っている方は多いかもしれませんが、次の書類を用意しておけば、誰でも簡単に申告できます。
それぞれ簡単にご紹介します。

・確定申告書
税務署または国税庁のホームページから入手しましょう。
パソコンはもちろん、スマホでも作成できるため、わざわざ税務署に出向く必要はありません。

・本人確認書類の写し・マイナンバー確認書類
運転免許証、パスポートなどの本人確認書類です。
マイナンバーも必要になるので、マイナンバーカードを活用すると手間が省けるでしょう。

・源泉徴収票
勤務先が発行する書類です。
自営業者の場合は必要ありません。

・(特定増改築等)住宅借入金等特別控除額の計算明細書
確定申告書と同様、税務署または国税庁のホームページから入手します。
パソコンやスマホでの作成が可能です。

・年末残高証明書
住宅ローンを借りている金融機関から送付されます。
年末時点での住宅ローン残高を証明するための書類です。

・登記事項契約書
不動産の情報や保有者、抵当権の有無が記載された書類です。
管轄の法務局で発行しましょう。

・不動産売買契約書・工事請負契約書のコピー
必要なのは、次の項目が書いてあるページです。

・住宅取得の対価の額
・床面積
・印紙貼付、割印
・購入した土地・建物の住所
・売主、買主の署名と捺印欄
・契約締結日

自信がない場合は、税務署の職員にどのページが必要なのか確認しましょう。

確定申告の注意ポイント

新築を購入した時の確定申告で注意したいのは、次の3つのポイントです。

・期限を守る
住宅ローン控除が目的で確定申告を行う場合は、新築を購入した翌年の1月1日から手続きできるようになります。
期限は3月15日までとなるため、できるだけ早く準備しておくと良いでしょう。
元々確定申告が必要な自営業者などは、いつも通りの期間(毎年2月16日~3月15日)で行って問題ありません。

・控除されるのは所得税だけじゃない
先ほどもお伝えした通り、住宅ローン控除は、所得税から控除されるのが基本です。
しかし、控除額が所得税を上回るケースもあり、その場合は、住民税が控除されることになります。
どこが控除されているのか曖昧にならないように覚えておくと良いでしょう。
ちなみに、住民税が控除される場合、確定申告や年末調整を行っていれば、新たに何か手続きをする必要はありません。

・証明書の管理に気を付ける
住宅ローン控除のための確定申告は、新築を購入した翌年のみ手続きを行えば、2年目以降は確定申告をする必要はありません。
2年目以降は年末調整によって住宅ローン控除を受けられるため、年末調整に必要な書類をしっかりと管理しておきましょう。
年末調整に必要な書類は、「住宅借入金等特別控除証明書」と「住宅ローンの年末残高証明書」です。
住宅借入金等特別控除証明書は、確定申告をした年の10月頃に税務署から送付されます。
この時、9年分の住宅借入金等特別控除証明書がまとめて送られてくるため、紛失しないよう、しっかりと管理しておく必要があります。
金融機関が発行する住宅ローンの年末残高証明書は、1年ごとの送付です。

今回は、入居前の準備や手続きについてご紹介しました。
新築への入居ということもあり、新しい生活に気持ちが躍り、引っ越し関連の準備が手に付かないというケースは少なくありません。
しかし、入居前の準備をしっかりと行わなければ、後々手続きなどに追われ、余裕がなくなってしまいます。
入居後、新しい住まいを満喫するためにも、事前準備や手続きをしっかりと行っておきましょう。
確定申告など、初めてかつ複雑な手続きは、できるだけ早めに済ませてしまうのがおすすめです。
紹介した必要書類や注意ポイントなどを参考にしながら、手続きの準備をしてみてください。