アパートの浴室の鏡をきれいにしたい!うろこ状の汚れの正体や掃除で落とす方法とは

鏡

浴室掃除の中でも、なかなか落ちない厄介な汚れが、鏡に付着したうろこ状の水垢です。
色々な掃除方法を試したけれど、結局落ちずに諦めている方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、浴室の鏡に発生する水垢の正体から、水垢を防ぐ方法、頑固な水垢の落とし方まで解説していきます。
浴室の鏡にこびりついて落ちない水垢に困っている方は、ぜひ参考にしてみてください。

目次

浴室の鏡のうろこ状の汚れの正体とは

鏡

浴室の鏡に付いているうろこ状の汚れの正体は、水道水に含まれているミネラルです。
水道水中のミネラルが、なぜうろこ状の汚れにつながるのか、詳しくみていきましょう。

水道水中のミネラルが水垢になる仕組み

水道水には、カルシウムやマグネシウム、ケイ素などのミネラル成分が含まれています。
浴室の鏡に水道水がかかって時間が経過すると、水分は蒸発して気体になりますが、ミネラル成分は個体として残り、うろこ状の水垢を形成するのです。
水垢自体に衛生的な問題はありませんが、水垢に付随する形でカビや細菌が繁殖し、悪臭などが発生することもあります。

また、カビや細菌が水垢と混ざり合うと、複合汚れとなって簡単には落とせなくなってしまいます。

石鹸カスや皮脂汚れが結合することも

鏡の水垢をよく見ると、うろこ状のよごれとは別に白い粉末状の汚れを発見することがあります。
これは、鏡に飛び散ったシャンプーや石鹸カスが水道水中のマグネシウムなどと結合したものです。
時には、皮脂汚れとも結合して、黒ずみやべたつきの原因にもなります。
汚れの成分が複雑になるほど、通常の掃除では落ちにくくなるため、そうなる前に正しい方法で掃除をすることが大切です。

浴室の鏡に水垢が付く原因

鏡

浴室の鏡に水垢が付く原因は、主に次の3つです。

・鏡についた水滴をそのままにしている
・石鹸やシャンプーが飛び散っている
・誤った方法で掃除している

日頃の使い方を振り返ってみると、心当たりのある方も多いのではないでしょうか?

鏡についた水滴をそのままにしている

浴室の鏡に水垢が付く原因の一つは、鏡についた水滴をそのままにすることです。
前項で解説したように、うろこ状の水垢の正体は水道水に含まれているミネラル成分が乾燥して固まったものです。
水滴が鏡に付いたまま放置していると、水分は蒸発してもミネラル成分だけは水垢として残ってしまうのです。

石鹸やシャンプーが飛び散っている

鏡についた水滴に、飛び散った石鹸やシャンプー、ボディソープなどが混ざることで、より落ちにくいうろこ汚れとなります。
石鹸の成分は、水道水に含まれるミネラルと反応し、水分の蒸発後に白い粉末状の汚れとして鏡に残ります。
うろこ状の汚れと白い粉末状の汚れが合わさって汚れが複雑化すると、普通に拭き取っただけでは、なかなか落ちません。

間違った方法で掃除している

間違った方法で掃除をしていると、逆にうろこ状の水垢がひどくなってしまいます。
例えば、浴室の鏡が曇っていて見えづらい時に、シャワーなどで水をかける方も多いでしょう。
しかし、鏡全体に水道水をかけるということは、それだけミネラル成分が付着する範囲も広がるということです。

一時的にきれいになったように思えても、実は水垢汚れを深刻にしている恐れがあります。

水垢は換気だけでは防げないって本当?

鏡

浴室の換気扇をつけておけば、鏡の水垢は防げると考えている方も多いでしょう。
しかし、換気をするだけでは鏡の水垢を防ぐことはできません。
ここでは、浴室換気扇の役割を確認するとともに、換気だけでは水垢を防げない理由を解説していきます。

浴室換気扇の主な役割は2つ

換気だけで水垢が防げない理由をより理解してもらいやすくするために、まずは浴室換気扇の主な役割について解説します。
浴室換気扇の主な役割は、次の2つです。

・カビの抑制
・悪臭の防止

カビの抑制

浴室換気扇の主な役割は、浴室に溜まった湿気を外部に排出し、湿度を下げることです。
浴室を使った後、湿度が高いままだと、室温の高さもあわさってカビが繁殖しやすくなります。
しかし、浴室換気扇が機能していれば、内部の湿度を格段に下げることができ、次に使用するときにはカラッとした状態になっていることに気付くでしょう。
浴室換気扇をつけていなければ、快適な浴室空間は維持できないのです。

悪臭の防止

浴室換気扇のもう一つの役割が、悪臭の防止です。
浴室の中でもニオイの元になりやすいのが排水溝周りで、毎日掃除していても清潔な状態を完璧に保つことは難しく、換気扇をつけないと浴室内に排水溝から発せられるニオイが充満してしまうこともあります。
また、風呂釜内部の汚れも悪臭の原因になります。
見えている部分であれば対処しやすいですが、風呂釜の内部までは確認できません。
そのため、風呂釜内部に水が溜まって嫌なニオイを放つこともあるのです。
ニオイが気になるからといって、浴室換気扇をつけてもすぐに解消することは難しいので、悪臭防止のためには常時換気しておくことが大切です。

換気扇だけでは水垢を防げない理由

上記で説明した通り、浴室換気扇をつけっぱなしにしておけば、カビの繁殖や悪臭の発生は抑えられます。
しかし、水垢に関しては浴室換気扇では防げません。
なぜなら、水垢は水分が乾く過程で発生するものだからです。
換気扇をつけているからといって自然に乾燥するのを待っていても、結局は水分だけが蒸発し、ミネラル成分や石鹸カスは水垢となって残ってしまいます。

浴室の鏡の水垢対策として一番効果的なのは、「水分を残さない」ということです。

水垢を落とすのは大変?水垢を防ぐには

鏡

軽度の水垢であれば、それほど苦労せずに落とせますが、頑固な水垢汚れは自分で落とすことが困難です。
そのため、普段から浴室の鏡は正しい方法で手入れを行って、そもそも水垢をつけないようにすることが大切です。

頑固な水垢を落とすのは至難の業

鏡が少し白くなっている程度の軽い水垢なら、クエン酸水や研磨剤入りのクリーナーなどを用いて落とせます。
しかし、水垢に悩むほとんどの人は、一般的に紹介されているような掃除方法は既に試しており、それでも落とせずにお手上げ状態となっているのではないでしょうか?
正直に言えば、素人が頑固な水垢を市販のクリーナーで落とすのは至難の業です。
そのため、どんなに頑張っても自分では落とせない水垢は、掃除のプロに任せるのが得策です。

プロの力を借りると、水垢をきれいに落としてもらえる上に、コーティングまで頼めば今までよりも汚れにくくなります。
しばらくは水垢の付着も防げて、カビの発生を防ぐ効果も期待できます。
水垢落としにコーティングまで依頼すると、金額が高くなることを心配する方もいるでしょうが、コーティングの質やメンテナンス次第では1年~3年ほど効果が持続するケースもあります。
自分では落とせない浴室の鏡の頑固な水垢に困っている場合は、掃除のプロに依頼することも検討してみてください。

浴室の鏡の水垢を防ぐ方法

ここでは、普段のお手入れで浴室の鏡の水垢を防ぐ方法をご紹介します。
お風呂から上がる時は、次の3ステップを取り入れて、鏡に水滴を残さないようにしましょう。

①鏡に飛び散った石鹸やシャンプーを落とす
入浴後は毎回、鏡に飛び散った石鹸やシャンプーなどの汚れをシャワーで洗い流しましょう。
シャワーをかけただけでは落ちない汚れがある場合は、柔らかいスポンジで軽く擦って落としてください。
石鹸カスをその都度落とすことで、白い粉末状の水垢ができることを防げます。

②鏡についた水分を拭き取る
浴室の鏡についた水分を放置すると、乾いた時に水道水に含まれるミネラル成分が個体となって残り、水垢が発生してしまいます。
石鹸カスを洗い流した後は、必ず乾いた柔らかいタオルで鏡に付着した水分を丁寧に拭き取りましょう。
この時、湿ったタオルを使うと、水分をしっかりと拭き取ることができないため、きちんと乾いたタオルを使うのがポイントです。

③しっかりと換気をする
鏡についた水分を拭き取ったら、しっかりと換気を行います。
浴室の換気は、水垢ができるのを防止するだけでなく、カビや湿気によって発生する悪臭を抑えることにもつながります。
お風呂から上がった後や掃除を行った後は、しばらく換気扇をつけて湿気を排出させましょう。
また、天気の良い日には窓を開けて自然換気を行うのも効果的です。

おすすめの水垢防止アイテム

浴室の鏡の水垢を防止するには、市販の便利な掃除アイテムも役立ちます。
ここでは、水垢防止におすすめのアイテムを3つご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

水切りワイパー

1つ目のおすすめ水垢防止アイテムは、「水切りワイパー」です。
水切りワイパーはスクイジーとも呼ばれており、鏡の水切りはもちろん、壁や床、浴槽の水切りにも使えます。
これまでは、窓掃除や結露対策に使われるのが一般的でしたが、最近はカビや水垢対策として、浴室の水滴落しに使われることが増えてきました。
タオルを使って鏡を拭くと、どうしても拭きムラができたり、水滴が微妙に残ってしまったりすることがあります。
しかし、水切りワイパーを使えばひと撫でで水が切れ、水滴を残さずピカピカにできるのです。
ワイパー部分の幅や持ち手の長さは様々な種類があるため、自分の使いやすいものを選ぶようにしましょう。

浴室という比較的狭い空間で使用することを考えると、基本的にはコンパクトで取り回しの良いものがおすすめです。
中には、スティックタイプで別売りの延長ポールを接続して使用できるものもあり、これなら天井の水切りにも使えて便利です。

マイクロファイバークロス

2つ目のおすすめ水垢防止アイテムが、「マイクロファイバークロス」です。
鏡を普通のタオルで拭くと、拭きムラができたり、拭いた後にタオルの繊維がついたりすることがあります。
しかし、超極細繊維で作られているマイクロファイバークロスなら、普通のタオルに比べて非常に吸水力に優れているため、鏡の水垢の大敵である水滴を残さずキャッチしてくれる上、鏡に繊維がつくこともありません。

乾拭きと水拭きのどちらでも使用可能で、鏡に石鹸やシャンプーが飛び散った時もサッと拭けるので、浴室に一つは用意しておくと良いでしょう。

鏡の曇り止め

3つ目におすすめする水垢防止アイテムは、「鏡の曇り止め」です。
曇り止めで鏡をコーティングすると、水分や汚れが付きにくくなり、鏡をきれいに保てます。

毎日の手入れをもっと楽にしたい方は、チェックしてみてください。
市販の曇り止めには大きく分けて、液体タイプとフィルムタイプの2種類があります。
鏡に直接塗る液体タイプの曇り止めは、キャップを取って鏡全体に塗り広げるだけなので、初心者でも簡単に使えます。
デメリットとしては持続時間が短く、商品にもよりますが、だいたい入浴10回程度で効果が薄れてしまいます。
曇り止めの効果が感じられなくなってきたら、また塗り直す必要があります。
一方でフィルムタイプの曇り止めなら、液体タイプよりも長い期間効果を持続できます。

一度貼ると、1年程度効果が続くため、頻繁に作業したくない方におすすめです。
ただし、鏡の表面を覆うように薄いフィルムを貼っていかなければならず、慎重に作業を進めないと空気が入ったり、よれたりしてしまうため、初心者にはやや難しい作業です。
フィルムを貼る際は、少しずつ丁寧に気泡を押し出しながら貼り付けていきましょう。

シャワーに軟水器を取り付ける方法も

鏡にうろこ状の水垢がつく原因は、水道水に含まれているミネラルです。
そこで、有効な水垢対策としては、シャワーに軟水器を取り付ける方法もあります。
軟水器とは、カルシウムやマグネシウムを多く含む硬水を、軟水に変える装置のことをいいます。
つまり、軟水器をつければ水垢の原因となる水道水中のミネラル成分を減らすことができるのです。

軟水シャワーにすると浴室に水垢が発生しにくくなるだけでなく、石鹸やシャンプーの泡立ちが良くなったり、髪の毛が傷みにくくなったりするなどのメリットも享受できます。
シャワーの軟水器には、シャワーヘッドタイプとカートリッジタイプがあります。
シャワーヘッドタイプは、シャワーヘッドを交換するだけの軟水器で、1万円前後で購入できますが、軟水効果が比較的低いのが難点です。
もう一つの浴室の蛇口やシャワーに接続するカートリッジタイプは、価格が5~10万円前後しますが、シャワーヘッドタイプよりも軟水効果が高いです。
ただし、浴室に軟水器を置く必要があるため、購入する前に設置できるスペースがあるか確認しておきましょう。

うろこ状の水垢の掃除方法

鏡

鏡に水や洗顔料、ボディソープなどが付いたまま放置をしてしまうと、うろこ状の水垢となってしまうことがあります。
うろこ状に付いた水垢はアルカリ性なので、酸性のもので掃除をするのが有効です。
それでは、うろこ状の水垢の掃除方法を詳しく解説していきましょう。

新聞紙で掃除する

うろこ状の水垢が軽いものなら、新聞紙で手軽に落とすことができます。
用意するものは、水で濡らした新聞紙と乾いた新聞紙だけでOKです。
まずは新聞紙全体を水で濡らして鏡を拭きます。
この時、鏡全体を拭くことを意識すると鏡に付着した汚れが落ちやすいです。
次に、乾いた新聞紙で鏡を乾拭きします。
すると鏡に付着した軽度のうろこ状の水垢を落とせます。
新聞紙だけで手軽に鏡のくもりや汚れを落とせる方法なので、水垢が軽度な場合におすすめの方法です。

クエン酸もしくはお酢で掃除する

新聞紙が家にない場合には、クエン酸もしくはお酢で掃除をする方法もあります。
用意するものは、クエン酸小さじ1、水200cc、スプレーボトル、キッチンペーパー、ラップ、乾いたタオルです。
クエン酸ではなくお酢を使う場合、お酢と水を1:1で混ぜた液を用意しましょう。
新聞紙に比べて用意するものは多いですが、どれもすぐに用意しやすいものばかりです。

水で溶かしたクエン酸もしくは割ったお酢をスプレーボトルに入れます。
スプレーを鏡全体に吹きかけます。
まんべんなくスプレーがかかったら、鏡にキッチンペーパーを貼ってパックしてください。
貼り付かない場合には、上からスプレーをすると貼り付くようになります。
さらにその上からラップを重ねて、1時間ほどパックをしましょう。
1時間経過したらパックを取って、そのパックで鏡を磨きます。
その後、シャワーで鏡を洗い流して乾いたタオルで拭いてください。
うろこ状の水垢がこびりついてしまっている場合には、半日ほどパックしておくと水垢が落ちやすいです。

水垢落とし専用の酸性の洗剤で掃除する

新聞紙やクエン酸などでうろこ状の水垢を落とせない場合には、専用の洗剤を使ってみてください。
水垢落とし専用の酸性の洗剤なら、アルカリ性の頑固な汚れを落としやすいです。

用意するものは、水垢落とし専用の酸性洗剤、スポンジ、キッチンペーパー、ラップ、ゴム手袋です。
まずは、お風呂場の窓を開けたり換気扇を回したりして換気をするところからスタートです。
ゴム手袋を装着したら、スポンジに水垢落とし専用の酸性洗剤を付けて鏡全体に塗布します。
全体に洗剤が付いたら、キッチンペーパーで鏡を覆います。
その上からさらにラップをし、乾かないようにパックをしてください。
水垢の状態に合わせて、30分~1晩置きます。
ラップとキッチンペーパーを剥がしたら、鏡をスポンジで磨いてシャワーでしっかりと洗い流しましょう。

研磨剤入りのスポンジを使う

水垢落とし専用の酸性洗剤でもうろこ状の水垢が落ちない場合には、研磨剤入りのスポンジを使いましょう。
しかし、研磨剤入りなので鏡に細かい傷が付いてしまうので、この方法は他の方法で汚れを落とせなかった場合に試すことを推奨します。

研磨剤入りのスポンジを使用する場合には、購入した研磨剤入りのスポンジの説明に従って掃除を行ってください。

白い粉末状の水垢の掃除方法

鏡

次に、白い粉末状の水垢の掃除方法を紹介します。
うろこ状の水垢はアルカリ性でしたが、白い粉末状の水垢は酸性です。
そのため、アルカリ性のもので掃除をするのが有効です。

研磨剤入りの歯磨き粉で掃除する

白い粉末状の水垢が軽い汚れの場合には、研磨剤要りの歯磨き粉を使って汚れを落とすことができます。
用意するものは、研磨剤入りの歯磨き粉、柔らかい布、乾いたタオルの3つです。

まずは柔らかい布に歯磨き粉を2cmほど付けます。
布に歯磨き粉をある程度馴染ませ、水垢を優しくこすってください。
汚れがとれたらシャワーで洗い流します。
最後に、乾いたタオルで鏡に付いた水気を拭き取って完了です。

重曹水で掃除する

重曹は、弱アルカリ性です。
汚れが頑固な場合には、その性質を持った重曹で白い粉末状の水垢を掃除しましょう。

用意するものは、重曹小さじ1、水100ml、スプレーボトル、キッチンペーパーの4つです。
水と重曹を混ぜ、溶けたらスプレーボトルに入れ替えます。
重曹水を入れたスプレーボトルを、白い粉末状の水垢に向かって吹きかけてください。
次に、キッチンペーパーで水垢部分が隠れるように5分ほどパックします。
あとは、キッチンペーパーで汚れを拭き取ってからシャワーで洗い流せばOKです。
汚れがこびりついてしまっている場合には、半日ほどパックをしてみてください。

水垢掃除をする際の注意点

鏡

次に、水垢掃除をする際の注意点をご紹介します。
水垢掃除をする前に、注意点をチェックしてから掃除をしてみてください。

アルカリ性と酸性どちらの汚れか見極めて状態に合わせた道具を使う

汚れをきれいに落としたいのであれば、水垢の状態によって、どのような掃除の方法をするのか見極めることが大切です。
うろこ状の水垢はアルカリ性なので、酸性の洗剤が有効です。
逆に、白い粉末状の水垢は酸性なので、アルカリ性の洗剤だと汚れが落ちやすくなります。

このように、どのような状態の水垢なのかを見て、掃除の方法を判断してください。

くもり止め加工されている鏡は中性洗剤で掃除する

お風呂の鏡がくもらないよう、鏡にくもり止め加工が施されている場合には、中性洗剤を使ってください。
酸性のものではなく中性のもので掃除をする理由は、鏡が壊れてしまったり加工が剥げてしまったりする可能性があるからです。

酸性の洗剤だと水垢が落ちやすいですが、その分コーティングも落ちやすくなってしまいます。
メラニンスポンジも使えないので、使用しないように気を付けましょう。
くもり止め加工されている場合は、中性洗剤と柔らかい布を用意します。
中性洗剤は、食器用洗剤でOKです。
布に水で薄めた中性洗剤を染み込ませ、固めに布を絞って鏡を拭いてください。
中性洗剤なら、鏡のコーティングを剥がさずに掃除ができます。

鏡に洗剤が残らないようにする

掃除をした後は、鏡に洗剤が残らないようにしっかり洗い流しましょう。
洗剤が残ってしまうと、その洗剤がまた水垢となってしまう可能性があります。

洗剤をしっかりと洗い流し、その後乾いたタオルで水気を拭き取ってください。

手袋を装着する

酸性洗剤を使用する際は手袋を着用しなければなりません。
しかし、クエン酸や重曹でも刺激を受ける人もいます。

そのため、ゴム手袋や使い捨ての手袋をして掃除をすると安心です。

研磨剤入りのものの使用は最終手段

研磨剤入りのスポンジや研磨剤入りの歯磨き粉などには、文字通り研磨剤が入っています。
そのため、鏡に使用すると鏡に傷が付いてしまいます。
細かい傷や目に見えない傷だとしても、その溝に水や汚れが溜まりやすくなってしまうのです。

そのため、研磨剤入りのアイテムを使用する場合は、最終手段として考えましょう。

換気をして酸性洗剤と塩素系の漂白剤などと混ぜない

酸性洗剤を使う際は、万が一に備えて掃除をする前に必ず換気をしましょう。
お風呂の窓を開ける・換気扇を付けるなどして換気をしてから掃除を始めてください。
また、掃除をする際は、酸性洗剤と塩素系の漂白剤などと混ざらないように気を付けなければなりません。
お風呂場で使用する可能性があるものとしては、カビ取りスプレーや排水パイプクリーナーが挙げられます。
酸性洗剤と塩素系の漂白剤などが混ざると、塩素ガスが発生して大変危険です。
そのため、クエン酸や専用の酸性洗剤などで鏡を掃除した後にカビ取りスプレーや排水パイプクリーナーを使わないでください。

どうしても使いたい場合には、1日以上時間を空けてから行うようにしましょう。

汚れが落ちない場合はプロに依頼しよう

鏡

お風呂の鏡に付着した汚れが落ちない場合はプロに依頼するのも手です。
プロなら、状態に合わせた適切な掃除方法で安全に掃除を行ってくれます。
プロにお風呂掃除を依頼した場合の作業内容は、以下のとおりです。

・浴槽
・窓
・天井
・蛇口
・シャワー
・壁
・扉
・換気扇
・鏡の水垢落とし
・排水溝

自分で一気にやるには結構な時間を要しますが、プロに依頼すると手際良く浴室内を徹底的にきれいにしてくれます。
たまにしか掃除をしないという人も多い換気扇やエプロン、窓などの掃除もしてくれます。
汚れの状態にもよりますが、3時間ほどで全体の掃除が終わることが多いです。

それでは、プロにお風呂掃除を依頼すると、どのようなメリットを得られるのでしょうか?
プロにお風呂掃除を依頼するメリットを見ていきましょう。

自分で掃除をするよりも早く終わる

プロにお風呂掃除を依頼すると、段取り良く効果的に掃除をしてくれるので自分で掃除をするよりも早く終わります。
プロは、お風呂掃除に慣れているので、汚れの状態に対してどのような掃除をすれば有効的なのかをしっかりと把握しています。
そのため、悩むことなく素早く掃除が完了します。
また、鏡に付着した水垢の状態に合わせて最も適切な方法で掃除をしてくれるので、鏡をなるべく傷めずに安全に汚れを落としてくれます。

自分で掃除をしなくて済む

お風呂掃除は、浴槽やエプロンや排水溝など、掃除をする場所がたくさんあって大変です。
普段から掃除をしていても水を拭き取らなかったり、洗剤が残ったままになってしまったりすると、すぐに水垢やカビとなってしまいます。
また、エプロン掃除は年末の大掃除にしかしないという人もおり、汚れが溜まりやすいです。
このように、面倒かつ汚い掃除を自分でしなくて済むということも大きなメリットです。
プロに任せるなら、酸性洗剤と塩素系漂白剤などを混ぜて危険な目に合うこともありません。
具合が悪くて動けない時や忙しくて家事をする暇がない時にもありがたみを感じるでしょう。

専用の洗剤できれいになって衛生的

プロが使用するのは、専用の洗剤です。
そのため、鏡に付いた水垢だけでなく浴室中をすべてきれいにしてくれます。

エプロンをパーツごとに分けてしっかり掃除し、排水溝や浴槽内なども徹底的にきれいにしてくれます。
臭いや汚れから解放され、清潔な状態で身を清めることが可能です。

浴室の掃除業者を選ぶ際のポイント

鏡

浴室の鏡も含めて、掃除をプロにお願いしたい方も多いでしょう。
しかし、浴室に対応する掃除業者は数も多く、どの業者を選べばいいか迷ってしまう方もいるはずです。
浴室の掃除業者を選ぶ際は、まず大手の業者か個人の業者かを確認してみてください。

大手の業者は品質や補償面が良いものの、料金が高かったり予約が取りづらかったりする傾向にあります。
また、柔軟な対応が難しいケースもあるでしょう。
一方、個人の業者だと料金が相場よりも安かったり、柔軟に対応してもらえたりする可能性が高いです。
しかし、補償面が充実していない場合も多いので注意しましょう。
それぞれ特徴が異なるため、何を優先したいのか明確にしてから掃除業者を選んでみてください。

ネット上に投稿されている口コミも参考にしてみると良いでしょう。
ただし、口コミはあくまでもその人の感想でしかなく、担当者によって対応が異なってくる場合もあります。
口コミを参考にすることは良いのですが、すべてを鵜呑みにしてしまうといつまで経っても掃除業者を選べなくなってしまうので注意してください。

今回は、浴室の鏡についてうろこ状の汚れをとる掃除方法についてご紹介しました。
うろこ状の水垢の汚れの正体は、水道水に含まれているミネラルです。
水道水にはカルシウムやマグネシウムなどの成分が含まれており、水分が蒸発するとミネラル成分だけが残ってうろこ状の水垢となります。
自分で掃除をするのが不安な人や苦手な人、忙しい人などはプロにお風呂掃除をお任せするのもおすすめです。
プロなら、3時間ほどで浴槽や排水溝、鏡などを徹底的にきれいにしてくれます。
お風呂の鏡の水垢でお困りの方は、この記事を参考にして掃除・プロにお風呂掃除の依頼をしてみてください。