練馬区は子育て支援が手厚い?気になる内容をチェック

子育て

子育て世帯にとって、子育て支援制度や助成金制度がどのくらい充実しているかは、住む地域を選ぶ上で非常に重要なポイントです。
そこで今回は東京23区内にある練馬区の子育て支援制度について、紹介していきます。
練馬区の子育て支援制度が気になる方はぜひチェックしてください。

練馬区はどんな所?地域や環境について

練馬区

東京23区の北西部に位置する練馬区は、元々板橋区内にあった地域が戦後分区することで誕生しました。
区内には東京メトロや西武池袋線をはじめ、8つの路線が走っており、駅によっては新宿や池袋など都心へのアクセスも良好なため、ベッドタウンとして人気があります。
また、練馬区は23区内で2番目に治安が良いと言われている地域で、待機児童対策や助成金制度にも力を入れていることから、子育てしやすい区と言われています。

気になる練馬区の子育て事情

練馬区

子育てしやすいと言われる練馬区ですが、実際の子育て事情はどうなっているのか、さらに詳しく解説していきます。

子ども・子育て関連3法で成り立っている

練馬区では、子ども・子育て関連3法が制定されています。

・子ども・子育て支援法
・認定こども園法の一部を改正する法律
・関係法律の整備等に関する法律(児童福祉法等の改正)

この新制度では、保護者は子育てについて第一義的責任を有するという認識の元、幼児期の学校教育や保育、地域の子ども・子育て支援を総合的に進めていく新しい仕組み作りに取り組んでいます。

手厚い手当や助成金

練馬区では、出産時に入院費用が42万円支給される出産育児一時金や児童手当といった基本的な手当をはじめ、新生児聴覚検査費用の一部を公費負担したり、妊娠高血圧症候群など対象となる疾病で入院する方への医療費を助成したりと、各種助成制度も充実しています。
また、第3子以上は誕生祝い金として子ども1人につき10万円貰えるなど、少子化対策にも前向きに取り組んでいます。

マタニティからサポート

練馬区では、安心して出産し子育てができるよう、赤ちゃん準備教室を開催するなどマタニティからサポートする体制を整えています。
練馬区独自の「ねりますくすくアプリ」という子育て支援アプリは、各種講座の募集情報など区からのお知らせや妊娠週数や子どもの月齢に合わせたメッセージが届くなど、妊娠中から登録しておくと便利な機能がたくさんあります。

受診した健診記録が自動配信されたり、予防接種スケジュールの組み立てや管理が簡単にできる機能もついていたりと子育て世代には助かる機能が目白押しです。

産後ケア事業

練馬区では家族などから支援を受けるのも難しい中で、産後体調が悪い方や育児不安が強い方を対象に、助産師がサポートする制度を設けています。
この産後ケア事業では、乳房ケアや授乳相談、育児相談といったお母さんへの助産師によるケアのほか、赤ちゃんの健康チェックや沐浴などを行っています。
自宅まで助産師が訪問してくれる産後ケア訪問や母子ショートステイ、母子デイケアが用意されているので、状況に応じて自分に合ったものを選べます。

育児支援ヘルパー

練馬区の行っている育児支援ヘルパーでは、産前産後の体調不良などで家事支援等を必要とする家庭に対し、日常的な掃除や洗濯、食事の支度といったお手伝いをしてくれるヘルパーを派遣してくれます。
妊娠中から子どもが2歳になる月の末日まで利用できるため、産前産後の辛い時期は、こうした公的サービスを活用しましょう。

子育て応援券でより便利に

練馬区では子育てスタート応援券と呼ばれるものを発行しています。
この応援券は2歳未満の子どもがいる家庭に送付されており、上で紹介した育児支援ヘルパー事業をはじめ、助産師ケア事業やファミリーサポート事業、乳幼児一時預かり事業などが、無料もしくは割引価格で利用できます。

ひとり親でもサポート体制が整っている

練馬区

子育て制度が充実している練馬区は、ひとり親家庭に対するサポート体制も整っています。
ここでは、練馬区が取り組んでいるひとり親家庭へのサポートをいくつかピックアップして紹介します。

育成手当て

練馬区では、要件を満たしたひとり親家庭、またはこれに準ずる家庭の児童に対し、育成手当を支給しています。
申請は子育て支援課児童手当係にて受け付けていますので、該当する方はこうした制度の活用がおすすめです。

医療費助成

練馬区では、ひとり親家庭、またはこれに準ずる家庭に対し、医療証を交付しています。
医療証を利用すると、住民税非課税世帯は負担なし、住民税課税世帯は1割負担で医療機関を利用できます。

所得制限はあるものの、18歳になって最初の3月末日まで医療費の助成を受けられます。

ヘルプサービスや休養ホームも

練馬区ではひとり親家庭へのホームヘルプサービスや休養ホームといった制度も用意されています。
ホームヘルプサービスは、練馬区内に住んでいる小学生以下の児童がいるひとり親家庭で、子どもの見守りや保育園の送迎など、誰かの助けを借りたい時にホームヘルパーの利用ができる制度です。

休養ホームでは、宿泊施設の利用料を1人につき年度内で3泊まで利用料の助成を受けられます。

スマホアプリ「マチイロ」でより便利に

練馬区

スマホアプリ「マチイロ」は、いつでもどこでも「ねりま子育て応援ハンドブック」を閲覧できるアプリです。
ねりま子育て応援ハンドブックでは、子育てに便利な施設や公園が乗っているねりま子育てマップをはじめ、妊娠がわかったとき、赤ちゃんが産まれた時にどうすれば良いのかわかりやすくまとめられています。

マタニティ&子育てカレンダーや各種制度についても詳しく記載されているため、練馬区での子育てで何かわからないことがあれば、マチイロでねりま子育て応援ハンドブックをチェックしてみてください。

まとめ

東京23区内にある練馬区は、都心へのアクセスも良い一方で、公園なども多く、子育て世帯にとって住みやすい地域です。
また、今回紹介したように、待機児童も少なく、子育てに関する様々な支援を行っているため、ひとり親家庭や近くに助けてくれる両親のいない家庭でも安心して子育てできるでしょう。
23区内でどこの地域に住もうか悩まれている方は、練馬区も候補に入れてみてはいかがでしょうか。