40代でセミリタイアしても良い?貯金はいくら必要?

セミリタイア

何かの出来事をきっかけに、セミリタイアについて考えることがあると思います。
考えるタイミングは人それぞれですが、人間関係の疲れや子育て、介護が落ち着いたタイミングなどをきっかけに、自分の時間について見直す人もいるでしょう。
しかし、実際にセミリタイアするとなると、気になるのが貯金についてです。
実際にセミリタイアするなら、今後の具体的な資金のシミュレーションが欠かせないものとなり、現実的な貯蓄額を知る必要があります。
ここでは、セミリタイアのメリットを紹介すると共に、40代でセミリタイアする場合に必要な資金や貯金について解説していきます。
セミリタイアについて検討している人は、参考にしてみてください。

最近増えている!セミリタイアのメリットとは

セミリタイア

最近増えているセミリタイアとは、事前に一定の貯蓄をし、定年退職になる前に仕事を辞め自由に暮らすことです。
企業の行う早期退職制度や、アルバイトなどで最小限の仕事をしながら自由な時間を過ごす人などを表す言葉です。
最近は、SNSなどの普及により自由なライフスタイルを送る人も多く、インフルエンサーへの憧れなどからセミリタイアを検討する人が増えました。
そこで、セミリタイアをした場合にどのようなメリットがあるのかを紹介していきます。

自由な時間が持てる

セミリタイアをした場合、自分のために自由な時間を持つことが出来ます。
特に人間関係の煩わしさから解放されたい、企業などの社会組織から自由になりたいなどの理由があった場合は、なおさらセミリタイアのメリットを感じられるでしょう。

また、元気なうちに好きなことに取り組みたいと考える場合も同じです。
定年退職をする頃には65歳を迎えていて、精神的にも体力的にも疲れてしまい、元気に時間を楽しむ余裕がない可能性もあります。
しかし、セミリタイアを選択した場合は体力的にも余裕があり、より多くのことをチャレンジできるでしょう。

人間関係が向上する

セミリタイアを選んだ場合、仕事での人間関係からも解放されます。
仕事となると、自分の気が合う人ばかりではなく、苦手な人とも付き合う必要があり、これがきっかけでストレスがかかることもあるでしょう。
特に会社員などは、朝から夕方まで会社にいるだけでなく、残業があれば自分らしく過ごせる時間が限られます。
また、ストレスを発散できる時間がない場合は、人間関係に嫌気がさすこともあります。
日々の人間関係の煩わしさもセミリタイアによって自分らしく生活できるだけでなく、無理のない環境で一定の社会的な繋がりも保てるのが魅力です。

さらに、苦手な人との付き合いも可能な限りで制限できるので人間関係をより豊かなものにできるでしょう。

40代でセミリタイアする場合に必要な資金・貯金

貯蓄

もし、40代でセミリタイアを検討している場合、どれくらいの資金や貯金が必要になるのでしょうか?
ここでは、40代をモデルケースにしたセミリタイアする際に必要な資金や貯金について解説していきます。

セミリタイア後からの一生分の生活費

もし、40代でセミリタイアした場合の一生分の生活費を計算してみましょう。
総務省の統計によると、全国的な毎月の生活費は以下のようになっています。

【生活費(月平均)】
独身:約16.5万円
2人世帯:約26万円
3人以上の世帯:約30万円~33万円

生活費に関しては独身や2人世帯、3人以上の世帯で変動します。
ここに日本人の平均寿命を計算すると、おおよその計算ができます。
平均寿命は男性が約81歳、女性が約87歳です。
ここでは、85歳を平均として計算していきましょう。

【40代・独身】
16.5万円×12ヶ月(1年)×45年(85歳-40歳)=約8,910万円

【40代・2人世帯】
26万円×12ヶ月(1年)×45年(85歳-40歳)=約1億4,040万円

【40代・3人以上の世帯】
32万円×12ヶ月(1年)×45年(85歳-40歳)=約1億7,280万円

40代で3人以上の世帯については、生活費を32万円として計算しています。
また、3人以上の世帯構成が夫婦と扶養の子どもなのか、夫婦とその両親なのかによっても変わってきます。
家族の構成と年齢などに合わせて計算してみてください。

セミリタイアするまでの貯金額

セミリタイアから平均寿命までの期間の生活費を計算してみましたが、何十年も先なので生活費に関しても1億を超える可能性があることがわかります。
さらに、この一生分の生活費を40代までに貯金するのは困難でしょう。
しかし、セミリタイア後に収入がある場合は全てを貯金することはありません。
そこで、簡単に毎月の収入を想定して貯金額を算出してみました。

【セミリタイア後の収入(独身)】
月2万円:14.5万×12ヶ月(1年)×45年(85歳-40歳)=約7,830万円
月5万円:11.5万円×12ヶ月(1年)×45年(85歳-40歳)=約6,210万円
月10万円:6.5万円×12ヶ月(1年)×45年(85歳-40歳)=約3,510万円

セミリタイア後の収入が多ければ多いほど、貯蓄額が少なくても生活できることがわかります。
しかし、これは平均として計算しているので貯蓄額が安定できる訳ではありません。
物価や世界情勢によって変動するものも多いので、将来的に安定させるのは資産形成などが良いでしょう。

セミリタイアするための資産形成のコツ

セミリタイア

40代でのセミリタイアには、多くの貯金額が必要になることがわかりました。
実際に貯金する場合、若いうちから多くの収入を得ていないと現実的ではありません。
そこで早めに始めたいのが資産形成です。
特に投資などを上手に取り入れることで、給与以外の資産を蓄えられます。

毎月コツコツ貯金しているだけでは、早期リタイアを夢にしてしまう可能性があるので、効率的に資産運用を取り入れてみましょう。
資産運用には、株式投資や不動産投資などがあります。
投資初心者でも簡単に始められるNISAなどもあるので、リスクを抑えた投資を行うのがおすすめです。

安定した資産運用ができれば、安全に資産を増やすことができます。
自分にあった資産運用を見つけることが、最も安定した資産形成になるでしょう。

まとめ

ここまで、40代でセミリタイアした際のメリットや年齢や家族構成に応じた資金や貯蓄について説明してきました。
念願のセミリタイアを実現するためには、将来どのくらいのお金が必要なのかを知る必要があり、それに向けて準備を進めていかなければなりません。
セミリタイア後の働き方についても見直すことで、自分らしい生活を送れるようになります。
セミリタイア後のことも考えながら、資産形成についても知っておくと良いでしょう。