空き地を有効活用したいと思った時、どのような方法を思い浮かべるでしょうか?
立地にもよりますが、空き地を有効活用できる方法はたくさんあります。
今回は、空き地を無駄にしないために知っておきたい有効活用する方法についてご紹介します。
空き地活用で悩んでいる人は、ぜひ目を通してみてください。
目次
駐車場・コインパーキング
駐車場やコインパーキングの経営は、空き地活用の方法として考える人が多いです。
駐車場経営は、月極駐車場とコインパーキングの2種類に分けられます。
月極駐車場は、活用したい土地の舗装、車止めの設置、駐車スペースを表示する線引きを行うとすぐに始められます。
これらの費用はおよそ50万円です。
月額5,000円で10台の駐車スペースを確保できれば、5,000円×10台×12ヶ月となり、1年間で60万円の収益を手に入れられます。
コインパーキングは、土地の舗装や車止めの設置、駐車スペースを表示する線引きにプラスして、機材を設置しなければいけません。
舗装などに50万円、機材の設置に200万円をかけてスタートしたと仮定してみましょう。
1時間あたり100円、平均稼働時間が1日あたり8時間、駐車スペースは10台分だとすると、100円×8時間×30日間×12ヶ月×10台=288万円となります。
250万円かけてスタートしても1年で元は取れることになります。
ただし、アパ-ト経営やマンション経営のように住宅用地特例の対象にはならないので、固定資産税の節税効果は期待できません。
トランクルーム
最近では、空き地にトランクルームを設置し、貸し出しを行うという方法も増えてきました。
需要があるなら、駐車場やコインパーキングよりも立地にこだわる必要もありません。
1基150万円のトランクルームを5つ設置して3部屋ずつ用意した場合だと、初期費用は150万円×5で750万円となります。
1部屋当たり1万5,000円で貸し出すと、1万5,000×15部屋×12ヶ月=270万円の収益につながります。
ただし、駐車場やコインパーキングと同じように住宅用地特例の対象にならないため、固定資産税の負担は大きくなりがちです。
介護福祉施設
空き地を活用して、介護福祉施設を建てるという方法もあります。
サービス付き高齢者向け住宅や、デイサービスなどを建設し、介護関連事業を行っている会社や法人に貸し出す方法です。
ただし、土地の持ち主が考えた設計では、介護施設として十分な役割を果たせない場合があるため、設計には十分注意しなければいけません。
建設をスタートする時から、介護関連事業を行っている会社や法人と契約を結び、要望を取り入れた施設を作っていきましょう。
施設の管理に関しては、専門的な知識を持つ所にお願いできるので、オーナー側が管理する必要もありません。
建物の建築で補助金が得られるのも、介護福祉施設を空き地活用に利用するメリットの1つです。
サービス付き高齢者向け住宅を建てる場合、間取りや広さなどの条件をクリアしなければいけません。
しかし、導入する設備やバリアフリー化などによる補助金を受けられるので、コスト面で不安を抱えずに済みます。
アパ-トやマンションだと利便性の高い場所が好まれる傾向がありますが、介護福祉施設は郊外の方が好まれます。
初期投資が高額になってしまう、転用がしにくい、事業者が撤退すると次の入居者が見つけにくいなどのデメリットもありますが、立地条件によっては良い結果が得られる可能性も高いです。
戸建て賃貸経営
戸建て賃貸は、近年注目度が高まりつつあります。
学校や保育園・幼稚園などが近くにあるエリアでは、子どもの足音などを気にしなくても良い戸建て賃貸の人気が高まっているのです。
需要は高くても、供給が少ないエリアがたくさんあるため、高い稼働率も期待できるでしょう。
戸建て賃貸であれば、アパ-トやマンションよりも建築にかかる費用を抑えられます。
周囲の環境を事前調査した上で、どのような形態の賃貸の需要が高いか見極めることが稼働率を高める重要なポイントです。
建築にかかる費用は、どのような間取りにするか、どのような設備のグレードはどうするか、などの要因によって変わってくるので、しっかりと考えるようにしましょう。
戸建て賃貸の場合は、手放したくなった時に売却しやすいというメリットもあります。
しかし、都心部の場合はアパ-トやマンションの方が高収益につながる可能性が高いため、土地の立地条件を踏まえた上で、本当に戸建賃貸を選んで良いのか考えてみてください。
コインランドリー
コインランドリーで空き地を活用するケースも増えつつあります。
建物を建て、コインランドリーの設備を設置したら、自営もしくはフランチャイズで経営するという方法です。
洗濯機や乾燥機は、購入する方法もありますが、リースしているケースもあります。
周りに住宅地があり、競合となるコインランドリーがない場合は、コインランドリーを活用した土地活用はメリットが大きいでしょう。
狭い土地でもコインランドリー経営は可能ですが、車で足を運ぶ人が多いエリアでは駐車スペースも確保しておいた方が確実です。
コインランドリー経営で成功するためには、ファミリー層が多いエリアでは大型の洗濯機を設置し、単身者が多いエリアでは小型の洗濯機をたくさん設置するなど、工夫が必要です。
適切な工夫を取り入れるには、利米須屋のニーズをあらかじめ把握しておくことがポイントです。
専門業者から市場分析をして貰ってからにすると、より効率的に初期投資を回収できます。
ただし、コインランドリーをオープンしてから周りに認知してもらうまではなかなか売上げが伸びないので、安定するまでに時間がかかってしまうのはデメリットです。
それでも、アパ-トやマンションなどの賃貸物件と比べると初期投資は抑えられます。
できるだけコストをかけることなく空き地を活用したいなら、コインランドリーも視野に入れて良いと言えます。
まとめ
空き地を活用する方法は色々あります。
しかし、それぞれの立地条件に合う活用方法を選択しないと、失敗に終わってしまう可能性が高いです。
成功するためには、周りの環境がどうなっているのか、どのような層が多く生活しているのか、などを加味して考えることが重要です。
空き地を活用するなら、周辺環境のリサーチを怠らないようにすることが重要なのです。