50坪の土地に家を建てる際に知っておきたい3つのポイント

戸建て

一戸建ての家を建てる際に考えなければいけないのが土地の広さです。
同じ広さの土地でも、建てられる住宅に近いがある場合もあるため、あらかじめしっかりと調べておかなければいけません。
基本的な知識を得ていればいざという時にも役に立つはずです。
今回は、50坪の土地に建てられる家の条件や押さえておきたいポイントについてご紹介します。
マイホームを建てる予定がある方は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。

50坪土地…広さや建てられる家とは?

戸建て

住宅を建てる際には、土地の広さを考慮しながら設計を行わなければいけません。
敷地いっぱいに家を建てるのは不可能であるため、あらかじめしっかり考えておく必要があります。
では、50坪の土地にはどのような家が建てられるのでしょうか?

土地50坪の広さ

まずは、50坪がどれくらいの広さなのかイメージすることが大切です。
注文住宅の平均坪数は38坪と言われており、50坪もの面積があればこだわりのある間取りに仕上げることが可能です。

1坪の広さは約3.3平方メートルになることから考えると、50坪の広さは約165平方メートルになります。
身近なもので例えると、バレーボールコートよりも少し広い面積に相当します。
あらかじめどれくらいの広さなのかイメージしておくことによって、希望に沿った家を建てられるようになるはずです。

土地50坪に建てられる家

50坪が大体どれくらいの広さなのかわかったところで、次はどのような家を建てられるのかについてみていきましょう。
建ぺい率や容積率によって建てられる家の条件が異なるため、十分注意してください。

建ぺい率とは、敷地面積に対する建築面積の割合のことを言い、用途地域によって建築可能な坪数が変わってきます。
第1種住宅専用地域、第2種住宅専用地域、準住居地域、近隣商業地域など、ほかにも様々な用途地域があるので、よく確認しておきましょう。

二世帯住宅や中庭も設置可能

十分な面積があるため、二世帯住宅や中庭を設置することも可能です。
玄関やお風呂などを別に作ることが可能であり、完全分離の二世帯住宅も建てられます。
また、中庭を設けるスペースもあるため、部屋の明るさや開放感を重視する方におすすめです。
面積にゆとりがあれば様々なニーズにも柔軟に対応できるようにため、暮らしやすい環境を作り出しやすくなります。

50坪なら平屋も建てられる!

バリアフリー住宅であり、地震などの災害にも強い平屋住宅は、近年人気が高まっており、高齢者や小さな子どもを抱える家庭などからの注文が増えています。
50坪の面積があれば平屋を立てるには十分な広さがあります。

平屋は構造体がシンプルであり、メンテナンスを行う箇所も少ないため、工事を行う際の足場代やメンテナンス費用を抑えられることが魅力です。

より広い家にするための3つのポイント

戸建て

ここまで、50坪の土地の広さや建てられる家の条件などについてご紹介しましたが、より広い家を建てるためにはどうすれば良いのでしょうか?
以下では、広さを求める際に必ず押さえておきたい3つの重要なポイントについてご紹介します。

地下室を作る

地下室は居室として認められていません。
住宅に地下室を設ける場合は、建物の床面積の3分の1以下であれば容積には算出されないため、延床面積から除外できます。

地下室はコンクリートであるため、防音性が高いほか、建物自体の耐震性がアップします。
また、外気温の影響を受けにくいことから、一年を通じて安定した室温を保てるのも地下室のメリットです。
建設費用はかかりますが、様々な用途で使用できるため、ホームシアターやトレーニングルーム、収納スペースを設けたい方におすすめです。

ベランダやバルコニーを設置する

建物の壁や柱よりも外に突き出ており、その部分が1メートル以下であれば延床面積には含まれません。
1メートル以上だった場合、延床面積に含まれてしまうため、注意する必要があります。
また、建ぺい率が上限に近い状態ではベランダやバルコニーを設置できない可能性もあります。
あらかじめ設置できるかどうかを確認しておくことが大切です。
ベランダは雨の日でも洗濯物が干せたり、直射日光が部屋に入るのを防いだりなど、様々なメリットがあります。
一方、バルコニーは庭のように活用できるため、気軽にバーベキューや家庭菜園を楽しめます。
ベランダやバルコニーを設置したいと考えているのであれば建築基準法に注意しながら決めるようにしましょう。

屋根裏やロフトを設置する

屋根裏やロフトは建築基準法上、余剰空間として扱われているため、階数や延床面積には含まれません。
ただし、余剰空間として認められなかった場合、屋根裏やロフトとして認められなくなる可能性があります。
屋根裏やロフトは、高さが1.4メートル以下で、階下の床面積の2分の1以下であることが条件です。

また、階の中間にロフトを設ける場合は、直下の天井の高さが2.1メートル以上でなければいけません。

50坪の土地に家を建てる際の注意点は?

戸建て

50坪もの面積があれば大きな家を建てられますが、その分、光熱費やメンテナンス費が高額になってしまいます。
天井が高い吹き抜けを採用した場合、天井が低い住宅と比較すると空調設備の効きが悪くなってしまうため、暮らしにくいと感じる方や電気代が高いと不満に思う方もいるようです。
また、子どもがいる場合、一人暮らしや結婚など、子どもの成長に伴い、空き部屋が生じる可能性があります。
「部屋を使い切れず管理できない」「掃除が大変」など、広さがデメリットになる恐れもあるため、家を建てる際にしっかりと考えなければいけません。

50坪の土地を上手く活用するためにも、家族で話し合ってどのような家を建てるか決めましょう。

まとめ

今回は、50坪の土地に建てられる家についてご紹介しました。
注文住宅を建てる敷地としては比較的広くなるため、その広さを上手く活用できるように工夫してみてください。
また、家を建てる時点での状況だけでなく、将来を見据えて設計することも欠かせません。
50坪の土地に家を建てようと検討している方は、建ぺい率や容積率に注意し、快適な空間を創り出しましょう。