持ち家が欲しいけれど何からすれば良いのかと疑問を持つ方もいるでしょう。
家は気軽に購入できるものではなく、生きている中で一番高額の買い物だと言えます。
家の購入には多くの手続きがあるので複雑に思われがちですが、全体の流れを掴むことで行動がしやすくなるでしょう。
今回は、正しい家の買い方や注意点、購入するタイミングなどについて解説していきます。
そろそろ家が欲しいなと購入を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
正しい家の買い方とは?手順を解説
家の引き渡しまでに必要なステップは下記の6つです。
それぞれの手順を把握しておくことで、スムーズに引き渡しまで進めます。
資金計画
まず考えるべきことは、どのような住宅をどのエリアに購入するかです。
同時に資金計画を立てる必要もあり、借入金額や頭金についても決定しなければなりません。
住宅ローンを組む場合には、どのくらい借入ができるかを把握しておきましょう。
借入金額は年収によって異なり、審査を通過しやすいのは年収に対しての借入額が約6倍だとされています。
つまり、年収が800万円であれば、その6倍の約4,800万円の借入が可能です。
また、一般的に頭金の金額は家の価格の1~2割だとされています。
3,000万円の家であれば、300万~600万円となります。
現在は、頭金ゼロで組めるローンも主流になっているので頭金を支払わない方法もあります。
条件の整理
続いて、どのような家が良いのかを具体的に固めていきましょう。
例えば、部屋は何部屋なのか、職場までの距離はどのくらいか、テラスがいるかなどです。
希望条件は言い始めればキリがないので、どうしても譲れないポイントだけ押さえておきましょう。
後から後悔しないためにも、家族全員の意見を聞いておくのがおすすめです。
情報収集
具体例が挙がったら、次は理想に沿う家はどこかをリサーチしていきます。
たくさん情報を集めるのも大切ですが、あまりに多すぎると途中で挫折してしまう恐れもあります。
住みたいエリアや家の予算、間取りなどで大まかに絞って選択肢を多めに確保するのが良いでしょう。
情報収集する手段としては、不動産会社のホームページや店舗、情報誌、インターネットなどが挙げられます。
見学・物件選び
いよいよ家の見学と物件選びを行います。
事前にリサーチした物件情報を元に、見学したい家をピックアップしていきます。
写真や情報では魅力的に思えても実際に見るといまいちなケースもあるので、慎重に見学を行いましょう。
家のつくりはもちろん、壁のひびやゆがみ、コンセントの配置、お風呂場・トイレのカビなども細かくチェックします。
また、周辺の環境についても把握する必要があります。
近隣にスーパーがあるか、うるさい音がする会社や建物はないか、車通りはどうかなどもしっかり確認しておきましょう。
売買契約の締結
見学した物件に良いものがあれば、次は売主との売買契約へと進みます。
家の場合は交渉次第で値下げしてくれることが多いので、割引してもらえるかどうか聞いてみましょう。
不動産取引において値下げ交渉は一般的で、売主側も値下げを前提で価格設定をしていています。
少しでも支払い額を減らすためにも、値段交渉は欠かせません。
その後、金額や物件情報について買主と売主が合意すれば、書面にサインをして契約を結びます。
契約の際には下記が必要です。
・実印
・印鑑登録証明書(発行から3ヶ月以内のもの)
・本人確認書類(免許証など)
また、契約時には手付金や仲介手数料、その他費用などの支払いがあるので準備しておきましょう。
引き渡し
売買契約の際に定められた日時に家の引き渡しがされます。
引き渡し日は、契約締結から大体1ヶ月後になることが多いです。
契約時に引き渡し日と代金の支払い日を別にしなかった場合は、一般的に引き渡し日が支払い日となります。
実印や住民票、本人確認書類、固定資産税等の精算金などの提出書類や必要な支払いが多いので、不動産会社に確認しましょう。
家を購入する際の注意点
スムーズに家を購入するために気をつけるべきポイントが2つあります。
後からトラブルが発生して困らないように、チェックしておきましょう。
売買契約前によく検討する
家を購入する際には、売買契約を結ぶ前にじっくり検討しましょう。
なぜなら、契約を結んだ後のキャンセルは難しく、キャンセルした場合には違約金の支払いを求められるからです。
一般的には契約時に支払った手付金を違約金としますが、中にはそれ以上の支払いが必要なケースもあります。
契約を結んだ時点で契約書は法的拘束力を持つので、署名する前に内容についてしっかり確認しましょう。
また、中古住宅購入を考えていて物件状況を知りたい場合は、契約前に住宅診断をおすすめします。
費用が約6万円かかりますが、物件状態を詳細に知れるので安心して購入できます。
住宅ローンの審査
万が一住宅ローンの審査に通らなかったり、希望の借入額が大幅に少なかったりすると契約解除になる可能性があります。
契約時に支払った手付金の徴収だけでなく、追加で違約金支払いを求められます。
住宅ローンの審査を通過するためにも、年収に合った借入額を申請しましょう。
また、ローン会社からの信頼度を高めるためにも、支払い料金の滞納や借金があればゼロにしておくのがおすすめです。
家を購入するベストなタイミングは?
家を購入するタイミングはいつがベストなのかは、それぞれの家庭によって異なります。
一般的には、結婚や出産、子どもが幼稚園・保育園に入園する時に購入することが多いです。
その中でも最も多いのは子どもが産まれた時で、子どもが暮らしやすいかどうかを重要視して物件選びをしています。
40代は長期ローンを組めるギリギリのラインなので、ローン購入なのであれば40代までに済ませておくのが良いでしょう。
また、近年増えているのは子どもが独立した後に夫婦2人の家を買うケースです。
今までの貯金と退職金で一括購入をし、歳を重ねても暮らしやすいバリアフリー住宅で生活をする夫婦もいます。
まとめ
今回は、家の買い方や購入時の注意点についてご紹介してきました。
家を買うタイミングやどのような家が一番良いのかは、世帯ごとに違います。
将来の家族構成やライフスタイルも考慮して、どのような家に住みたいかのイメージを固めていくのが大切です。
家を購入する際には調べることや悩むことが多いので、時間はかかってしまうでしょう。
後から後悔しないためにも、不動産会社の意見を聞くのもおすすめです。
理想の暮らしができる家探しを進めてください。