家を建てるならどのくらいの費用を用意すべき?

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家を建てるには、かなりの費用が必要になることは誰もが想像できるでしょう。
しかし、実際には予想していた以上にお金がかかってしまうことが多いのです。
そのため、家を建てる前にどのくらいの費用がかかりそうかあらかじめ把握しておいた方が良いと言えるでしょう。
今回は、マイホームをこれから建てようと考えている人向けに、家を建てるための費用の内訳や注文住宅にかかる費用、収入に見合った家を建てるためのポイントについて解説していきます。

家を建てるための費用とは?

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まずは、家を建てるための費用の内訳にはどのようなものが含まれているのかみていきましょう。

土地代

1つ目は、土地代です。
家を建てるのであれば、土地がなければいけません。
親から贈与してもらったり、既に保有したりしている場合は新たに購入する必要はありませんが、基本的に土地代はかかるものだと思っておいた方が良いでしょう。
土地代は、エリアによって大きな差があります。
都内であれば都心に近いほど高くなりますし、首都圏と地方で比べた場合でも大きな差があります。
そのため、家を建てる予定のエリアはどのくらいが相場になっているかあらかじめチェックしたおいた方が良いと言えるでしょう。

建物代

2つ目は、建物代です。
建物代は、注文住宅かそうでないかによって大きな差があることを念頭において考える必要があります。
土地付きの注文住宅を建てようと考えているのであれば、かなり費用が掛かってしまいます。
依頼するハウスメーカーや工務店などとよく相談し、予算に見合った家作りを実現できるようにしましょう。

諸費用

3つ目は、諸費用です。
家を建てる場合、土地代と建物代以外にも色々なお金が必要になります。
それらをまとめて諸費用としています。
諸費用の内訳は以下の通りです。

・設計料
設計料は、建築にかかった費用の10%~15%が相場となっています。

・仲介手数料
仲介手数料は、(物件価格×3%+6万円×10%という計算式で算出できます。

・印紙代
印紙代は、物件の価格が1,000万円~5,000万円以下だと1万円かかります。

・登録免許税
登録免許税は、土地価格の1.5%となっているので覚えておくと良いでしょう。

・司法書士の報酬
司法書士の報酬は、依頼先によって変動することがあります。
相場は、20万円~25万円ほどとなっているので念頭に置いておくと良いでしょう。

・地鎮祭や上棟式の費用
地鎮祭や上棟式の費用は、15万円~20万円ほどが相場となっています。
しかし司法書士の報酬と同様に、依頼先によって変動する可能性があります。

・住宅ローンを組む際にかかる費用
住宅ローンを組む際には、事務手数料や団体信用生命保険料、火災保険料といった費用が必要になります。

・入居後にかかる費用
新居へ入居してからは、不動産取得税や固定資産税・都市計画税といった税金が発生するため、忘れないように支払いをしましょう。

注文住宅にかかる費用はわかりにくい?

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注文住宅を建てる場合は、建売住宅を購入したり、スタンダードなプランで家を建てたりするのと比べて費用が分かりづらくなっています。
続いては、なぜ注文住宅の費用は分かりづらいのか、その理由についてみていくことにしましょう。

注文住宅を建てる時にチェックを怠ってしまいやすいのが、付帯工事費です。
付帯工事費というのは、外構工事や解体工事、地盤改良工事などにかかった費用のことを指します。
外構工事は、駐車場や門など住宅の回りを整備するための工事です。
解体工事は、既にある建物を撤去するための費用なので、建て替えをする場合にしなければいけません。
地盤改良工事は、地盤調査を行い、必要であれば行わなければいけない工事になります。
さらに、冷房やカーテン、照明といった生活に必要なアイテムを購入した費用も付帯工事費に含まれます。
土地代と建物代だけしか考慮していなかった場合、外構工事にかかる費用が足りなくなってしまう可能性もないとは言い切れません。
それでは理想のマイホームを手に入れることが難しくなってしまうので、付帯工事費に関してもきちんと考慮した予算を考えるようにしましょう。

収入に見合った家を建てるためのポイント

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家を建てるにはかなり費用が必要になってしまいます。
もし収入に見合った家作りができなければ、自分の首を絞めることになってしまうので注意しなければいけません。
最後に、収入に見合った家を建てるためのポイントをいくつかピックアップしてご紹介します。

1つ目は、住宅ローンで借入できる金額を前もって調べおくという点です。
住宅ローンは収入や借り入れ状況などによって、どれくらい借入可能か変わってきます。
場合によっては、夫婦のペアローンなどを組まなければ借入が難しいケースもあります。
家を建てる前に、どのくらいの金額なら借入ができ、頭金などでいくらまでなら支払いができるのか明確にしておくようにしましょう。
そうすることで、収支のバランスを考えた家作りができるようになります。

2つ目は、家を建てた後の生活を考慮した資金計画を立てるという点です。
家を建てるという大きな目標をクリアできても、その後の生活が立ち行かなくなってしまうのは本末転倒です。
住宅ローンで生活費が圧迫されてしまった、子どもの教育費を貯められなかった、親の介護にかかる費用を捻出できなかったといった事態に陥ってしまう可能性があるなら見直しが必要になります。
家を建ててからの生活にどのような費用がどのくらいかかるのか見越したうえで、無理のない予算を検討してみてください。
マイホームを手に入れた後に余裕のある生活ができるのが理想的なので、それを踏まえた上で資金計画を立ててみましょう。

まとめ

家は一生に一度の大きな買い物です。
そのため、どのくらいの費用がかかるのかよくわからないという人も多いでしょう。
特に注文住宅に関しては、費用に大きな差があります。
また、土地代もエリアによって大きく変動するため、どこの土地を買うのかも重要になります。
家を建てる予定があるなら、費用の内訳や注文住宅にかかる費用、収入に見合った家を建てるためのポイントを知っておく事が重要になるでしょう。
そのため、これからマイホーム計画を立てる人は、ぜひ今回の記事で紹介した内容を念頭においたうえでハウスメーカーなどに相談するようにしてみてください。