駅から遠い物件を選んでも大丈夫?気になるメリット・デメリットを調査!

駅遠物件

賃貸物件を探す際によく挙げられるこだわり条件の一つが、最寄り駅との距離です。
物件探しのこだわりは人によって様々なので、駅近の物件を選ぶ人もいれば、逆に駅との距離よりも間取りや設備が重視する人もいます。
しかし、本当に駅から遠い物件を選んでも大丈夫なのでしょうか。
契約後に「失敗した」とならないように、駅から遠い物件のメリットとデメリットを理解して物件を探すことが大切です。
今回は、駅から遠い物件を選ぶメリットやデメリット、自分に合った物件探しのポイントをご紹介します。

目次

どのくらいから駅から遠い物件になる?

駅遠物件

駅から遠い物件とは、具体的にどのくらいの距離を指すのでしょうか。
遠いかどうかは人によって感覚が異なるので特に定義はありませんが、一般的には徒歩10分圏内が駅近と認識されています。
そのため、徒歩15分以上だと駅から遠い物件と考えて良いでしょう。
なお、不動産情報に出てくる「徒歩○分」という情報は、実際に歩いて計測したものではありません。
「不動産の表示に関する公正競争規約」において、80mにつき徒歩1分に相当するものとして計算しています。
つまり、距離にすると徒歩10分以内なら800m、徒歩15分だと1.2kmとなります。
徒歩10分以内なら1kmにも満たないので、マラソンやランニングに例えれば、初心者も無理なく走れる程度とイメージできます。
駅から遠いのかどうか、徒歩の時間からではイメージしにくい時は、距離に換算して考えてみると良いでしょう。

駅から遠い賃貸を選ぶ6つのメリット

駅遠物件

駅から遠い賃貸は、駅近の物件と比べて不便で人気がないといったネガティブな印象を持たれがちです。
しかし、駅から遠い物件にもたくさんのメリットがあるのでご紹介します。

家賃が安い

駅から遠い賃貸の大きなメリットは、家賃が安いことです。
賃貸物件は、徒歩10分を境目に家賃が安くなると言われています。
駅近と同じ広さや間取りの物件でも、駅から遠い物件になると1~2万円程安くなることが多いです。

駅から離れた立地は、利便性に欠けやすいことから駅近の物件と比べると人気は下がります。
需要の低い物件で入居者を集める施策として安い家賃が設定されるので、一般的に駅から遠い物件は家賃相場が低い傾向にあるのです。

立地以外の条件が良い場合も多い

駅から遠い賃貸は、立地以外の条件が良いケースも多いです。
例えば、部屋が広かったり、オートロックの導入でセキュリティが高かったり、築年数が浅い、築年数はそれなりに立つがリフォーム済みで綺麗など、好条件の物件が見つかる可能性があります。

好条件にしている理由も、入居者の興味を惹くためです。
特に部屋の広さや設備、築年数などにこだわりがある人は、駅から遠くても満足度は高くなると言えるでしょう。

周辺環境が静か

駅から遠い賃貸は、比較的静かな環境が整っています。
駅近の物件は路線沿いにあるため、電車の通過音や踏切の音などの騒音に悩まされやすいです。
一方、駅から遠い物件は閑静な住宅街の中にあるケースが多く、静かな暮らしを実現しやすいと言えます。
駅から遠い物件の中には大通りに面しているケースもあります。
しかし、駅の近くに限定されない分、物件の選択肢が多いので、自分が求める環境から物件を選べることも大きなメリットです。

緑が多い

駅から遠い物件は、緑の多い環境に恵まれていることが多いのもメリットです。
芝生や遊具のある公園が近い物件は、子どもを持つファミリー世帯には特におすすめです。

子どもを遊ばせる場所に困らず、幼いうちから自然に触れ合える機会を与えられるので、のびのびと子育てができるでしょう。
広い公園であれば、ストレッチやランニング、ウォーキングなど軽い運動ができるので、運動好きや健康志向の人にも最適です。
賃貸物件の周辺を少し歩けば、桜や新緑、紅葉など季節の植物を気軽に見て楽しめるのも緑の多い環境の魅力です。

適度な運動になる

15分や20分程度であれば徒歩での移動でも問題ないという人もいるでしょう。
駅までの移動を徒歩にすればちょっとした運動になるので、習慣化させることで運動不足の解消、体型の維持、足腰の強化、体力アップなどの効果に期待できます。

特に普段から忙しく、運動をする時間がない人には嬉しいメリットです。
歩くことは鬱の抑制になるという研究もあるので、精神面の安定化にもつながる可能性があります。
徒歩での移動は厳しいという場合は、自転車での移動がおすすめです。
自転車なら徒歩より移動に苦痛を感じにくく、足でペダルを漕ぐ必要があるため、適度な運動効果に期待できます。

お店の価格帯が安い

駅から遠い賃貸は、周辺にあるお店の価格帯が安いことが多いです。
駅周辺は土地代が高く、その影響もあって周辺のスーパーなどのお店は全体的に高い傾向にあります。
逆に駅から離れた土地は比較的安いため、お店の価格帯も安い傾向にあるのです。

お店に近い物件であれば日々の買い物がしやすいので、生活に困りません。
さらに、価格帯が安いお店であれば生活にかかる費用を抑えられるので、駅から遠くても満足度の高い生活が送れるでしょう。

駅から遠い賃貸を選ぶ9つのデメリット

駅遠物件

駅から遠い賃貸には様々なメリットがある一方で、デメリットもあります。
デメリットはメリットよりも多いので、物件探しの前にしっかり確認しておきましょう。

通勤・通学に時間がかかる

駅から遠い賃貸の大きなデメリットは、通勤や通学の移動に時間がかかることです。
自宅から駅に向かう時間と駅から職場・学校までの移動時間を考慮して、何時に家を出るのか決めなければなりません。
駅からかなり離れた物件の場合、朝早くから家を出なければならず、なかなかゆっくり過ごせないこともデメリットです。

また、駅までの道のりの長さが苦痛に感じることもあるでしょう。
特に重い荷物を持ったり、ケガをしていたり、疲れている時は移動が憂鬱に感じる可能性があります。
駅から遠い賃貸は通勤や通学が大変となるので、駅までバスや自転車、原付を利用して移動の負担を軽減する工夫が求められます。

天候が悪い日は苦痛に感じる

ただでさえ通勤や通学が大変なのに、雨や雪など天候が悪い日はさらに移動が苦痛に感じる可能性があります。
天候が悪いと自転車での移動は危険なので、徒歩で移動しなければなりません。
バスを利用すれば天候の影響を受けずに移動できます。
しかし、天候が悪い日はバスの利用率も高くなるので、ぎゅうぎゅう詰めのバスの乗らなければならなかったり、定員オーバーで次のバスを待たなければならなかったりするので、憂鬱な気分になりがちです。
雪が降る地域では、交通機関に遅れが生じて時間通りにバスが来ないことも考えられます。

友人を呼びづらい

気軽に友人を部屋に呼べないことも駅から遠い物件のデメリットです。
駅近の物件であれば、最寄り駅からすぐに自宅までアクセスできるので、相手が電車やバスで移動する際は都合がいいです。
しかし、駅から離れている物件は徒歩、あるいはバスやタクシーを使い、時間やお金をかけて自宅に来てもらわなければなりません。
友人に苦労をかけることになるので、駅近の物件よりも呼びにくい傾向があります。
頻繁に友人や恋人を自宅に呼びたい人は、駅から遠い物件はなるべく避けた方が良いでしょう。

駐輪・駐車場代がかかる

自転車や自動車があれば、立地の悪さはカバーできます。
その代わり、家賃とは別に駐輪代や駐輪場代がかかってしまうことがデメリットです。
駅から電車を利用する場合、乗ってきた自転車は駅周辺の駐輪場に置く必要があります。
駐輪場によっては、1回の駐車や駐車時間に応じて料金が発生します。
頻繁に駅まで自転車を利用する場合は、月極駐輪場を借りた方が総合的には安くなりますが、それでも安いものではありません。
自動車も同様で、賃貸物件の駐車場代が毎月かかる上に、駅周辺の駐車場の利用にもお金がかかります。
たとえ物件の家賃が安くても、駐輪代や駐車場代がそれなりにすればお得感は薄れるでしょう。

バスは本数の少なさや最終の時間が早い場合もある

立地の悪さはバスを利用することでもカバーできますが、地域によってはバスが使いづらいこともあるでしょう。
例えばバスの本数が少なくて利用したい時間帯に来なければ、結局徒歩や自動車などで移動しなければなりません。
また、日中の本数は問題がなくても、最終時間が早くて、帰りが大変と言うケースもあるでしょう。
バスを利用して移動することを検討している場合は、バスの本数や時刻にも考慮して物件選びをする必要があります。

自分のために使える時間が減る

先述したとおり、駅から遠い物件は自宅から駅までの距離が長い分、通勤や通学などに時間がかかります。
電車やバスの出発時間に合わせて家を出なければならず、朝早く起きたり、短い時間でご飯や身支度を済ませたりしなければなりません。
また、行きだけではなく、帰りも時間がかかってしまいます。
帰ってきてから何かやりたいことがあっても、夕食や入浴を済ませるうちにあっという間に寝る時間となって、結局何もできずに1日が終わってしまうケースも珍しくありません。
睡眠時間や食事、メイク、趣味など自分に使う時間が減らしたくない人には、駅から遠い物件は不向きと言えます。

利便性の高い施設が少ない

人が集まりやすい駅周辺には、スーパーやコンビニ、居酒屋、カラオケなどショップや飲食店、娯楽施設が充実しています。
しかし、駅から離れるほど利用客が減るため、身近に利便性の高い施設がないことが多いです。
立地によっては、スーパーやコンビニですら少し遠いケースも珍しくありません。
在宅ワーカーやテレワークが多い人など自宅にいる時間が長い人は、利便性の高い施設が身近にないことに不便に感じやすいでしょう。

夜道で不安に感じることもある

駅から遠いエリアは、駅周辺と比べて人通りが少なくなるので、特に女性は夜道に不安を感じるでしょう。
街灯も少なく暗いので、不審者と遭遇する危険性も懸念されます。
周囲に人がいれば被害に遭っても助けを呼べますが、人通りが少ない場所では難しいでしょう。

万が一、不審者に後を付けられた場合は、自宅を特定される恐れもあります。

忘れ物があっても取りに戻れない

忘れ物があったとしても、簡単に取りに戻れないこともデメリットです。
元々、駅までの移動に時間がかかるのに、忘れ物を取りに戻るとなるとさらに移動時間が増えます。
取りに戻れば電車やバスの時間に間に合わない可能性が高いため、諦めるか遅刻して取りに戻るかのどちらかを選択しなければなりません。

駅から遠い賃貸では忘れ物が命取りとも言えるので、出発前にしっかり荷物チェックすることが大事です。

通勤時間が何分ならストレスフリーなのか?

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家賃の安さや環境の良さなどのメリットから、あえて駅から遠い物件を選びたいという人もいるでしょう。
しかし、あまりに通勤時間が長くなるとストレスを感じてしまう可能性があります。
では、何分の通勤時間であれば、ストレスを感じずに生活できるのでしょうか。

30分未満はストレスを感じにくい

SUUMOが行ったインターネット調査によれば、通勤時間ごとのストレス度の中央値は以下のようになっています。

・10分未満:100%中7.5%
・10分以上~20分未満:100%中10%
・20分以上~30分未満:100%中10%
・30分以上~45分未満:100%中30%
・45分以上~1時間未満:100%中50%
・1時間以上~1時間30分未満: 100%中50%
・1時間30分以上~2時間未満:100%中65%
・2時間以上:100%中45.0%

通勤時間が30%未満の人のストレス度は、7.5~10%と低めです。
一方、30分~45分未満になるとストレス度は30%、45分以上になると50%以上と高くなっています

この結果から30分未満であれば、通勤にあまりストレスを感じにくいようです。

通勤時間が短くなると満足度の高い生活を送りやすい

通勤時間が短いと急いで支度する必要がないので、心にゆとりが生まれます。
また、電車やバスを使う通勤する場合、自宅から駅までの移動時間を合わせても職場に到着するまでの時間が短く済むので、負担を感じにくいと考えられます。
このことから、通勤時間は短い方が満足度の高い生活を送れると言えます。

駅から遠い物件の住みたい人は、通勤時間が30分未満に収まる範囲で物件を探してみると良いでしょう。

自分に合う賃貸物件の選び方

駅遠物件

賃貸物件を選ぶ時、いくつか押さえておきたいポイントがあります。
それを把握しておけば、自分にある賃貸物件を見つけやすくなるというメリットもあります。
続いては、自分に合う賃貸物件を選ぶためのポイントについてみていきましょう。

物件選びで最初に決めること

賃貸物件を選ぶ時、最初に決めるべきことがあります。
それが、家賃・立地・広さです。
家賃は、継続して支払い続けて負担にならない金額かどうかという点を意識して考えてみてください。
立地は、生活の利便性を左右するポイントになるため、主要駅までのアクセスや近隣にある施設、治安なども考慮して決めるようにしましょう。
部屋の広さや間取りは、使いやすさを左右するので、部屋数はどのくらい必要かなどを加味した上で考えるのがおすすめです。

物件選びでの細かな条件も設定

家賃、立地、広さといった大まかな条件が決まったら、細かい条件も設定していきます。
条件に設定する人が多いのはどのような点なのでしょうか?

・設備
風呂・トイレ別や浴室乾燥機、追い焚き機能などの設備もチェックする人は多いです。
絶対に欲しい設備とあれば嬉しい設備を分けておくと、部屋選びで迷う場面が少なくなります。

・階数
2階以上の部屋を希望する人も少なくありません。
特に女性の一人暮らしでは、防犯面から2階以上を選ぶケースが多く見られます。

しかし家賃は高くなるので、コストを抑えたいなら1階でも良いでしょう。

・ベランダやバルコニーの有無
ベランダやバルコニーがあると、洗濯物を干すことができます。
室内が狭い場合などは、ベランダやバルコニーがあった方が洗濯物を干しやすくなるのでおすすめです。

・宅配ボックスの有無
宅配ボックスがあれば、時間を気にせずに荷物を届けてもらえます。
ネット通販などを使う機会が多い人であれば、宅配ボックスがある物件の方が便利だと感じるでしょう。

賃貸物件を選ぶ時に、このような点をチェックするケースは珍しくありません。
それぞれの生活スタイルによって必要な設備が異なるため、自分と照らし合わせて何が必要か考えてみましょう。

条件に優先順位をつける

色々と希望の条件を出したとしても、すべてクリアする物件は見つかりにくいものです。
間取りや設備は最高だけど家賃が高すぎる、家賃は安いけど設備が古い、など機能に合わない物件を紹介される可能性もあります。
部屋選びをスムーズに進めるためには、条件に優先順位をつけるのがおすすめです。

優先順位をつけておくと、希望に近い物件が見つかった時に判断しやすくなります。
妥協できるポイントが明確になっていれば、後悔する可能性も低くなるでしょう。

駅から物件まで実際に歩いて確かめる

駅から遠い物件はできるだけ避けたいと考える人もいるでしょう。
駅から遠いことによるメリットもありますが、やはり不便だと感じてしまうこともないとは言い切れません。
しかし、地図だけでは駅からの距離を把握することが難しいため、実際に物件から駅まで歩いて確かめるようにしましょう。
普段から歩いているかどうかによりますが、意外と近いと感じる場合もあります。
徒歩で駅まで行くとなった時に遠いと後悔する可能性もあるので、必ず確認しておきたいポイントです。

生活動線・現地の騒音・最寄り駅をリサーチ

近隣にスーパーがあるか、大通りに面していて騒音が気にならないか、最寄り駅からの距離はどのくらいか、などは実際に足を運んで確認するのがおすすめです。
スーパーなどが近くにあれば、仕事帰りなどに立ち寄れるので非常に便利です。
駅から家までのルート内にあればなお便利だと感じられるでしょう。
大通りに面している物件は車通りが多いため、夜間でもうるさいと感じてしまう場合があります。
日中だけではなく、朝方や夜なども周辺をリサーチしておくと住んでから気にならないか確認できます。

最寄り駅がどこかによりますが、本当に駅から近い物件だと夜間などにうるさいと感じてしまう場合もあります。
できるだけ静かな環境で暮らしたいなら、駅から徒歩10分くらいの場所を選ぶと良いでしょう。

駅から遠い賃貸を選ぶ時のポイント

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気に入った物件が駅から遠い場合もあります。
駅から距離があると躊躇してしまう人もいるでしょう。
しかし、遠かったとしても住みたいと思える物件が見つかるケースもないわけではありません。
もしも駅から遠い物件が気に入った時に知っておきたいポイントを確認しておきましょう。

自転車や原付を購入する

駅から遠い場合、通勤に車を使えるのが理想です。
しかし会社によっては、車通勤を認めていない場合もあります。
そのような会社で働いているのであれば、自転車や原付の購入を検討してみてください。

駅まで自転車や原付で行き、そこから電車やバスを使って通勤するという方法です。
カゴがあるので帰りに買い物もしやすくなります。
自転車や原付の種類によって、乗りやすさなどが変わってくる場合もあります。
そのため、適当に決めるのではなく、実物を見て、触ってから決めるようにしましょう。
またがった時に乗りやすいと感じるかどうかも重要です。

バス停が近い物件を選ぶ

バス停が近くにある物件であれば、バスで駅や職場まで行くことができます。
バスを使えば駅まで行く時間を短縮できるというメリットもあります。

お金はかかってしまいますが、暑い日や天候が悪い日でも安心です。
バスを通勤などに使おうと考えているのであれば、時刻表をあらかじめ確認しておきましょう。
朝や夕方は運行本数が多いバス停なら、混雑を避けやすいです。
混雑具合が許容範囲だと感じられれば、物件の近くにあるバス停の利用も前向きに検討できるでしょう。

深夜の交通手段がないか調べておく

飲み会などがあった時は帰宅時間が深夜になってしまうこともあります。
女性の一人暮らしだと駅から夜道を歩いて帰るのは不安がよぎるものです。
周りに該当が少ない物件もあるので、深夜の帰宅になった時に利用できる交通手段はあるのか確認しておきましょう。

どうしても歩かなければいけない場合は、電話しながら帰宅するなどの対策を講じてください。
それでも万が一のリスクは捨てきれないので、最寄り駅に夜間でもタクシーがいるか確認しておくと安心です。
タクシーを利用するとお金はかかりますが、犯罪に巻き込まれるリスクは回避できます。

自転車を使う前提で駅から遠い物件を選ぶ!

駅遠物件

駅から遠い物件を選ぶなら、自転車を使う前提で決めるというケースもあります。
最後に、自転車を使うメリットや自転車生活の前に確認・用意すべきものを確認しておきましょう。

自転車を使うメリット

自転車を使うことにより、様々なメリットを享受できます。
車や電車ばかり使っているとそちらの方が楽だと感じるかもしれません。
しかし、自転車には自転車の魅力やメリットがあるのです。
具体的にどのようなメリットがあるのかいくつかピックアップしてご紹介します。

交通費を削減できる

自転車を使うと、交通費は大幅に削減できます。
最初のうちは大変だと感じてしまうかもしれませんが、慣れれば10~15kmの距離なら自転車で出掛けられるようになります。

そうなれば会社へ行く時も、買い物へ行く時も自転車を使うようになるでしょう。
車を使えばガソリン代がかかりますし、バスや電車を使えば運賃がかかります。
それらをかけずに移動できるので、人によってはかなり大きな節約になるでしょう。
交通費を節約できれば、他のことにお金を回せるようになるので、日々の生活が豊かなものになります。
趣味や資格取得などやりたいことに挑戦するための元手が作れれば、充実した毎日を実現しやすくなります。
ただし、自転車で通勤する場合は通勤手当の規定が異なるため、勤務先への確認は忘れないようにしてください。

満員電車のストレスから解放される

満員電車に乗って通勤するのは、誰にとってもストレスです。
自転車を使うようにすると、そのストレスから解放されるという点もメリットとして挙げられます。
特に都市部における電車の混雑は凄まじいものです。
地方から都心部へ就職で出てきた人にとって、かなり衝撃が大きい光景ではないでしょうか?
しかし自転車を使うと、電車内に押し込まれて苦しい思いをしたり、ストレスを感じたりすることがなくなります。

通勤は1日の中でも長い時間を占めるケースもあるので、ストレスが少しでも少ない方法を選ぶのは、自分自身を守ることにつながります。

行動範囲が広がりやすい

自転車に乗ると、電車や車よりも自由に移動できます。
路線図に囚われることもなくなるため、行動範囲が広がる可能性もあるでしょう。

長く暮らしている町でも、自転車で走ると新たな発見ができる場合もあります。
穴場のお店に出会えたり、おしゃれなカフェを見つけられたりすることも考えられます。
休みの日は家でゴロゴロすることが多かった人も、自転車の乗るようになったら出掛ける機会が増えるといったケースも考えられるでしょう。
家にこもりがちだと気分が滅入ってしまうこともあるので、行動範囲が広がり、でかける機会が増えるのはメリットが大きいです。

家賃を抑えられるから他の琴のお金を使える

自転車生活を送ることを前提にした物件探しを行うと、家賃が安い部屋を見つけやすくなります。
首都圏の物件を例に、徒歩5分圏内にある物件と自転車で5分圏内にある物件の家賃を比べてみましょう。
吉祥寺駅周辺は、徒歩5分圏内だと8万円ほど、自転車で5分圏内だと7万円ほどが相場です。
東中野駅周辺は徒歩5分圏内だと8万円ほど、自転車で5分圏内だと7万5,000円ほど、三軒茶屋駅周辺は徒歩5分圏内だと9万円ほど、自転車で5分圏内だと8万5,000円ほどが相場となっています。
1ヶ月あたり5,000円の差だったとしても、1年間で考えると6万円の差が出ます。

長く住めば済むほど、家賃が安い物件の方がお得になると言えるでしょう。
趣味などにお金がかかる場合は、あえて駅から遠くて家賃が安い物件を選ぶというケースもあります。

自転車生活の前に確認・用意すべきもの

自転車生活を実行しようとしているなら、あらかじめ用意しておくべきものや確認すべきポイントも知っておく必要があります。
必要なアイテムや確認事項にはどのような点が挙げられるのかご紹介します。

必要なアイテム

自転車を日々の移動手段として使うのであれば、用意しておきたいアイテムがあります。
それが、ウィンドブレーカー、手袋、ヘルメットです。
ウィンドブレーカーは、小雨が降っている日に大活躍するアイテムです。
しかしあまりにも天候が悪いと雨に濡れるだけではなく、店頭などのリスクも高くなってしまうため、他の交通手段を利用するようにしましょう。
手袋は、寒い時期には必須のアイテムとなっています。
指のところが空いているタイプであれば、しっかりと握れるので自転車に乗る時でも安心して使用できます。
ヘルメットも自転車に乗るなら必要不可欠なアイテムだと言えるでしょう。
ヘルメットは被らなくても問題ないように思えるかもしれませんが、万が一の時に身に付けていると安心です。

職場周辺に駐輪場がないか調べる

自転車通勤をするなら、職場の周辺に駐輪場がないか調べておきましょう。
中には会社の敷地内に駐輪場が完備されているケースもありますが、すべての会社がそうとは限りません。
駐輪場がない場合は、他の場所に停める必要があります。
しかし、通勤のたびに一時利用できる自転車置き場に停めるのは大変です。
空きがなくて他を探している間に遅刻してしまう場合もあり得ます。
そうならないようにするためには、1ヶ月ごとの定期利用ができる駐輪場を探しておくのがおすすめです。

お金はかかってしまいますが、確実に駐輪できるので自転車通勤をするなら探しておいて損はありません。

天気が悪かった場合の代替手段も考える

雨など天候が悪い日は、視界が悪くなってしまったり、滑りやすくなったりします。
自転車だと転倒のリスクも高まるので、代替手段も考えておきましょう。
暴風雨など天候が悪くて自転車に乗るのが危ないと感じたら、他の交通手段を使うのが無難です。
その時になって他の方法を探すと時間がかかってしまうので、あらかじめバス停の場所や駅まで行くバスの路線を確認しておきましょう。

前もって調べてあれば、急に天候が崩れてしまった時でも焦らずに済みます。

まとめ

賃貸物件を探す時、駅からの距離を気にする人は多いです。
しかし中には、駅からの距離よりも間取りや設備の充実具合を重視する人もいるため、一概には言えません。
何を重視して物件選びをするかによって、駅からの距離も変わってきます。
家賃をできるだけ安く抑えたい場合や静かで緑が多い環境で生活したい場合などは、駅から遠い物件が選択肢に含まれやすくなります。
駅から遠い物件で生活するのであれば、自転車を使うことを前提に考えるようにしましょう。
自転車生活をするために必要なアイテムや確認事項もあわせてチェックしておけば、不便だと感じることも少なくなります。