マンションの空き巣被害を回避するには?対策方法などを徹底解説!

空き巣

マンションの空き巣被害は、年々減少傾向にあります。
しかし、まだまだ被害報告は確認されている状況です。
どれだけホームセキュリティを強化しても、何らかの形で被害に遭ってしまう可能性は捨てきれません。
そこで今回は、空き巣犯に狙われにくいマンションと狙われやすいマンションの特徴、空き巣に狙われるタイミング、空き巣に狙われないための対策などについて解説していきます。
マンションへ入居する際に空き巣対策も講じておきたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

目次

空き巣被害の傾向

空き巣

近年、防犯対策などを強化しているマンションも増えています。
そのため、空き巣被害は減っているのではないかと考える人が多いのではないでしょうか?
まずは、その実態を確認するため、空き巣被害の傾向からみていきましょう。

空き巣の認知件数は年々減少している

警察庁の発表によると、侵入窃盗の認知件数は年々減少しています。
2003年から徐々に減少していて、2021年には3万7,240件となっています。
2021年の件数は前年比-15.5%で、19年連続で減少するという結果になっているのです。
この中で住宅対象侵入窃盗は2021年で1万7,283件となっていて、前の年より17.8%減少しています。
しかし、1日あたりの被害数は約47件なので、多くの住宅が被害に遭っている事実は変わりません。

発生場所はどこが多い?

2021年度の侵入窃盗被害が最も多かったのは、一戸建て住宅で全体の36.4%を占めています。
その次は一般事務所(11.7%)、3階以下の共同住宅(8.7%)と続いています。
マンションのような規模が大きい建物(4階以上の共同住宅)は4.3%です。

空き巣犯に狙われにくいマンションの特徴

空き巣

マンションでも空き巣被害に遭う可能性はありますが、狙われにくい物件もあります。
続いては、どのようなマンションが狙われにくいのか、その特徴についてみていきましょう。

立地

空き巣犯が嫌がるマンションは似たような立地にあるケースが多いです。
人通りがあるや見通しが良い、夜でも道が明るい、近くに警察署や交番があるといった場合は、敬遠される傾向にあります。

人通りがある

比較的人通りがある大通りに面しているマンションは、犯行に気づかれてしまうリスクが高まります。
しかし、あまりにも人通りが多いと人混みに紛れて逃げられてしまうことも考えられるため、適度に人通りがある立地を選ぶのがおすすめです。
人から見られる可能性はあるけれど、人混みに紛れることができないような状況であれば、空き巣犯は嫌がります。
マンションを選ぶ際に、どのような道路に面しているのかもチェックしておきましょう。

見通しが良い場所にある

死角が少なくて見通しが良いマンションも、空き巣犯から嫌われる傾向にあります。
見通しが良いと、侵入する様子や犯行などを誰かに見られてしまう可能性が高いためです。
空き巣に入ろうとしているところを見られて通報されると、ただ成果が得られないだけでは済みません。
不法侵入などで逮捕されるリスクが大きくなってしまうため、見通しが良い場所にあるマンションは狙われにくいです。

夜でも道が明るい

マンションの周りに街灯が多かったり、コンビニなどがあったりして夜でも明るい場所も空き巣犯から敬遠されやすいです。
明るいと犯行中や逃走中の様子を見られる可能性が高くなってしまうことが理由として挙げられます。
犯行に及べたとしても、逃げている姿が鮮明だと警察に詳しい情報を提供されてしまうかもしれません。
そのため、内見の際には昼間だけでなく夜も訪れておくと安心です。

警察署や交番が近い

空き巣犯にとって最悪の事態は、警察に捕まってしまうことです。
近くに警察署や交番があると、通報してから到着までのタイムラグが少なくなります。

そのような立地にあると、逃走中に職務質問をされる可能性なども高くなるでしょう。
空き巣犯にとって警察署や交番が近くにあるマンションは避けたいと考えるため、あえてそのような立地のマンションを選ぶのもおすすめです。
警察がすぐに駆け付けられるとなれば、万が一付きまといなどの被害が発生した時にも駆け込めます。

入居者の安全を守りやすくなるので、近くに警察署や交番があるかどうかも確認してみましょう。

建物・環境

立地だけではなく、建物や環境に関する空き巣犯に狙われにくいマンションの特徴もあります。
空き巣犯に狙われにくくなる階数やセキュリティ体制なども確認してください。

4階建て以上のマンション

警察庁によると空き巣などの侵入窃盗の件数は、一戸建てが最も多くなっています。
3階建て以下の集合住宅はその次に多いです。
4階建て以上の集合住宅は、一戸建てや3階建て以下の集合住宅と比べると少なくなっています。
4階建て以上なら絶対に被害に遭わないという保証はありませんが、リスクは低くなります。
空き巣犯にとって階数が高いマンションへの侵入は命がけであり、簡単に侵入できません。

そのような理由から、4階建て以上のマンションは侵入されにくいと言えるのです。
ただし、4階建てでも1階~3階に入居する人もいるため、防犯対策は講じる必要があります。

24時間体制の有人管理

24時間体制の有人管理を行っているマンションは、空き巣被害に遭いにくくなります。
コンシェルジュが見守りをすることで、表玄関からの侵入が難しくなるためです。
ただし、24時間体制の有人管理を行うマンションはそれだけ家賃や管理費などが高い傾向にあるため、予算に見合ったマンションを選んでください。

挨拶や声掛けが盛ん

マンション内のコミュニティが形成されていて挨拶や声掛けが盛んな場合も、空き巣犯は敬遠する傾向にあります。
マンションのコミュニティが確立していると、不審者だと気付かれる可能性も高くなります。
怪しい人物がうろうろしていると、それだけで通報されてしまうこともあるでしょう。
それでは空き巣を実行する前に捕まってしまうので、空き巣犯はそのようなマンションを避けるようになります。

セキュリティ

セキュリティはしっかりしているマンションも、当然ですが空き巣犯から狙われにくくなる要素です。
具体的にどのようなセキュリティがあると安心なのでしょうか。

オートロックが二重

オートロックが二重になっていると、侵入しにくくなります。
オートロックが1ヶ所だけであれば、入居者に紛れて侵入できる可能性があります。
しかし、二重になっているマンションだと途中で怪しまれるリスクが高まるのです。
オートロックを二重にするだけで空き巣被害を大幅に軽減できるでしょう。

防犯性の高い鍵を使用している

マンションの鍵がどのようなタイプかも空き巣犯からの狙われやすさを左右します。
ディンプルキーやウェーブキーを採用しているマンションは、空き巣犯から嫌われやすいです。
ディンプルキーは、くぼみの形を変えるだけで全く別の鍵になることから、バリエーションが豊富な鍵です。
ウェーブキーは、表面に並みのようなくぼみが彫られている鍵を指します。
このような鍵は、ピッキングや鍵穴壊しなどの手法が通用しないため、簡単に侵入できません。
侵入するまでに時間がかかってしまうので、犯行途中で諦めてしまうケースもあります。
玄関ドアの鍵付近にドアガードが付いていれば、さらに鍵のこじ開けが難しくなるため、より空き巣犯は嫌がります。

窓からの侵入が難しい

窓から侵入が難しい物件も、空き巣犯からは嫌われます。
ベランダなどの足場がなかったり、外れない格子が付いていたりするマンションは被害に遭いにくいです。

ベランダなどがあったとしても、防犯ガラスを採用していれば侵入を防げます。
玄関から侵入しづらいマンションだと窓から入り込もうとするパターンもあるので、窓から侵入しやすい建物は避けるようにしましょう。

防犯カメラが設置されている

防犯カメラを複数台設置しているマンションも、空き巣犯から狙われにくくなります。
1台しかないと死角に入れば映らなくなりますが、複数台あれば回避が難しくなるためです。
下見や犯行の様子が映る可能性が高いです。
防犯カメラに映ってしまうと犯人探しをする時の証拠になってしまうため、防犯カメラがたくさん設置されているマンションを避けようとします。

モニター付きインターホンがある

モニター付きインターホンも、空き巣被害を軽減するための要素になります。
誰が来たのか室内からチェックできるため、直接顔を合わせずに済みます。
カメラに映った映像を録画できるため、不審者が来た時に後から確認することも可能です。
下見をする時にインターホンを鳴らす空き巣犯もいますが、記録として残ってしまうことを嫌います。

そのため、モニター付きインターホンがある物件は空き巣犯から狙われにくくなるのです。

空き巣に狙われやすいマンションの特徴

空き巣

空き巣から狙われにくいマンションがある一方、狙われやすいマンションもあります。
次は、どのようなマンションが空き巣に狙われやすいのかみていきましょう。

立地

立地は、犯罪のリスクを大きく左右するポイントです。
空き巣に狙われやすいマンションの立地条件は以下のとおりです。

すぐ近くに公園がある

近くに公園があるマンションも多く見られます。
公園に隣接していると、子どもがいる家庭にとってすぐに遊べるので魅力的に感じるものです。
しかし、公園には多くの人が集まるので、犯人がまぎれる可能性が高いです。
物件が近くにあれば、家族構成はどうなっているか、犯行時の侵入口はどこになるのか、などを確認しやすくなります。
犯行後、人混みに紛れて逃げられてしまう可能性も多いにあります。

街灯が少ない

空き巣犯は、自分自身の姿を見られることを何よりも嫌がります。
そのため、街灯が少ないエリアのマンションを選ぶ傾向があるのです。
街灯が少ないと、夜間の侵入がしやすくなってしまうので、空き巣被害に遭うリスクが高くなってしまいます。

駅からマンションまでのルートにはどのくらい街灯があるのか、などを気にする入居者もいます。
このことから、安全面を気にするなら街灯が少ないエリアは避けるべきでしょう。

住宅街が新しい

新興住宅地のような住宅街は、引っ越してきたばかりの人だけで街が構成されています。
そのような場所は、相互監視状態が確立されていません。
不動産会社の社員や工事現場のスタッフに成りすました不審者がいたとしても、怪しまれずに済む可能性が高いです。

敷地内への侵入を見逃すことになりかねないため、空き巣被害のリスクも高くなってしまいます。

線路沿いにある

線路沿いにある物件は、電車が走る音が聞こえます。
電車が通っている間、窓が割れる音など大きい音を立ててもかき消されてしまいます。
駅から近ければ人通りも多いため、人混みに紛れて逃げることもできるでしょう。
犯人にとって絶好の環境だと言えるため、線路沿いにある物件も狙われやすいと考えておきましょう。

建物・環境

立地のほか、建物や環境に関する特徴もあります。
空き巣に狙われやすいマンションの建物や環境に関する特徴は以下のとおりです。

単身向け

単身向けのマンションは、入居者が学校や会社へ行くと誰もいなくなります。
人の目が少ない時間帯が生じることから、侵入しやすくなるのです。
また、近隣住民とのかかわりも薄いため、不審者が侵入しても気が付きにくいというデメリットもあります。
「ちょっとそこのコンビニまで行くだけだから大丈夫だろう」という安易な考えが、空き巣の侵入を許してしまう可能性もあるでしょう。

足場がある

垣根や塀、エアコンの室外機、物置など足場になるものがあると、2階以上の部屋にも侵入しやすくなってしまいます。
安心して暮らせるような環境を作るためには、侵入しやすそうな足場の有無もチェックすることが大切です。

垣根や塀、物置などを設置されている場合は、足場として使えないようにする対策が必要です。

留守かどうかわかりやすい

空き巣は、入居者が留守にしているタイミングで行われます。
留守かどうかが外から見てわかりやすいと狙われるリスクが高くなります。
郵便受けに郵便物が溜まっていたり、夜になっても部屋の電気がつかなかったりすると、留守だと思われるでしょう。
また、洗濯物が干したままになっている場合も留守だとわかってしまいます。
長期間留守にする際は、郵便物を止めるなどの対策を講じてください。

防犯設備が少ない

防犯カメラなどの防犯設備がないマンションも、空き巣から狙われやすいので要注意です。
セキュリティ会社の警備があっても手薄であれば、被害に遭う可能性は高くなります。
マンションに限ったことではありませんが、防犯意識の低さは外から見てもわかるものです。

そのような物件は空き巣犯にとって格好の餌食になってしまいます。
防犯カメラを設置するだけでもリスク軽減につながるので、防犯設備は導入すべきだと言えます。

マンションの最上階でも空き巣に狙われる!

空き巣

空き巣は、マンションなどの高層階なら狙わないと思うかもしれません。
しかし、建物の高さや階数など関係なく、狙われてしまうケースもあります。
どのようなマンションが狙われてしまうのでしょうか?

最上階が狙われやすいマンションの特徴

マンションでも、特に最上階が空き巣の被害に遭う可能性が高いです。
ここでは、狙われやすいマンションの特徴について解説します。

屋上に出入りしやすい

最上階の部屋は、下から侵入するには高すぎます。
そこで、空き巣がマンションの屋上からの侵入討するケースが多いです。
空き巣は、マンションの屋上からロープを使ってベランダに降りたり、外壁の足場を使ってきたりします。
マンションの屋上に常に鍵がかかっていたり、住民でさえも入れなかったりする屋上であれば問題ありません。
しかし、住民でなくても誰もが屋上に侵入できる状態では、セキュリティの甘さが被害につながってしまうのです。

周りに高い建物がない

空き巣に狙われやすいマンションは、立地条件も関係してきます。
マンションの周辺の人通りが少なく、周囲に同程度の高い建物がない場合は環境的に狙われやすくなってしまうのです。
空き巣は、侵入しているところを見られないように計画を立てるので、通行人の多い時間帯は侵入を避ける傾向にあります。
誰かが外にいる環境や同じ高さの建物が多い場所だと、周囲に見られるリスクが高くなって被害に遭いにくくなります。

人通りの少ない場所にある

空き巣の侵入経路で最も多いのが窓です。
窓からの侵入は、全体の半数以上を占めている統計結果 も出ています。
この結果からわかるのは、人通りの少なさが空き巣の被害の遭いやすさにも関係しているということです。
高層マンションでも人通りの少ない場所にあるということは、侵入の可能性を高めてしまいます。

ベランダにある囲いが高い

空き巣が侵入する場所は窓が多いと上記でもご紹介しました。
侵入する際に囲いがあると、周囲からの視線を遮ることができるので、空き巣も囲いが高い家を狙う傾向にあります。

囲いの高さが空き巣の入りやすい環境にしてしまうため、ベランダの囲いについて見直してみるのがおすすめです。

空き巣に狙われるタイミングを知っておこう

空き巣

空き巣に狙われやすい特徴について解説してきましたが、実は狙われやすいタイミングもあります。
どのような時が狙いやすいタイミングに該当するのでしょうか?

平日の午前~夕方が最も発生しやすい

空き巣に狙われやすいタイミングは、平日の午前から夕方の時間帯です。
今までの統計から空き巣に遭った時間を見たところ、平日の午前から夕方の時間帯に集中して発生しています。
特に10時~12時の時間帯は、買い物や仕事などの予定をこなしている人が多く、普段とは違う動きがあっても目に入りにくいです。
また、不審な行動があっても周囲の人の多さなどから印象に残りにくいことが発生率を高めている可能性があります。
学校や仕事、買い物などの用事で外出している時間帯なので、不在になっている確率も高く、空き巣に入りやすい条件ができてしまいます。

秋や年末年始も注意

空き巣に入りやすいのは時間帯だけではありません。
今までの空き巣被害を季節でまとめた結果、秋に増加する傾向となっています。

理由としては、秋の行楽シーズンでの外出や宿泊を伴う旅行に出かけやすい季節だからです。
さらに、過ごしやすい気候なので窓を開けたままにすることが多いことも1つの要因でしょう。
年末年始もクリスマスや新年の準備に向けて、いつもより多くの現金を自宅に置いている、帰省などで長期間家を空ける機会が増えるなどの理由で注意しなければなりません。

空き巣に狙われないための対策

空き巣

空き巣の入りやすい条件がいくつか揃ったタイミングで、最も狙われやすい環境ができてしまいます。
マンションの最上階であっても、対策をしない限り空き巣に入られる可能性はあります。
では、どのような対策が良いでしょうか?

室内外の電灯をつける

空き巣に狙われないためにできる簡単な対策として、室内外の電灯をつける方法があります。
そもそも空き巣は、空いている住宅に入るのが手口です。
そのため、家に誰かいる気配を察知したら入ることはありません。
家に電気が点いている場合、家に誰かいるとひと目でわかります。
さらに玄関に電灯が点いていれば、これから帰宅する人がいると思われます。
室内外の電灯を点けているだけで、空き巣から狙いにくい家にできるでしょう。

新聞・郵便を貯め込まない

新聞や郵便物を貯め込んでしまうと、家に誰もいないことが周囲からわかってしまいます。
長期間、家を空けるときは新聞や郵便物を貯めないように工夫しましょう。
事前に家を空ける期間を新聞屋さんに伝えておき、配達されないように連絡します。
郵便物も信頼できる近隣の住宅に預かってもらったり、一時的に転送や郵便局留めなどを利用したりしましょう。

このような工夫次第で、空き巣から狙われないようにできます。

マーキングされていないか注意する

マーキングとは、事前に空き巣が下見に来た際にチェックをしていくことです。
一見落書きのように思うかもしれませんが、この小さなマークで住民の情報が空き巣に知られてしまいます。

マーキングされやすい場所は、郵便ポスト、表札、インターフォン、電気・ガス・水道などのメーターです。
よくある記号やマークは、アルファベットと数字の組み合わせです。
Mは男性、Wは女性、Sは一人暮らし、Fは家族、数字はいない時間帯などで表されています。
中には高層マンションの郵便ポストに小さなカラーシールでマーキングされていたり、敷地内にタバコやペットボトルなどのゴミをマーキングの代わりにしていたりする場合もあります。
周辺を見て、不審なマークやシールを見つけたらすぐに消すようにしましょう。

侵入できそうな足場をなくす

高層マンションであっても、周囲に足場となるようなものがあれば空き巣にとっては入りやすい部屋となります。
そのためには、侵入できそうな足場をなくす必要があるでしょう。
高層階の場合、外壁工事の足場や電柱、非常階段や配管伝いで侵入しやすいケースがあります。
また、非常用のはしごを使用して侵入するケースもあるでしょう。
高層階に限ったことではありませんが、できるだけ周囲に足場となるような物を置かないようにしてください。

1つ気を付けるだけで、空き巣被害のリスクを減らせます。

鍵を増やす

空き巣の被害を減らすためには、鍵を増やすのも1つの方法です。
手口の多くは、施錠されていない場所を見つけて侵入しています。
そのため窓などの施錠は最低条件となりますが、さらに内鍵を1つ設けることで侵入に時間がかかってしまい、諦めるケースも少なくありません。

賃貸マンションの場合、希望者には玄関の鍵の交換や増設をしてみましょう。
個人で簡易的な鍵を増やす場合、穴を開けずに取り付けられるものがあります。
玄関や窓には通常の鍵の他にもうひとつ鍵を用意すると、よりセキュリティ対策できます。

防犯カメラの設置をお願いする

防犯カメラの取り付けも空き巣対策には効果的です。
カメラがあると、そこから空き巣の犯行が記録されてしまいます。
空き巣はできるだけ、自分の行動を見せたくないのでカメラのないところで作業をするでしょう。
特に、死角となる部分には設置しておくと大きな防犯効果が期待できます。

賃貸マンションなら、共用部分などにカメラを設置したり増やしたりしてみましょう。
犯罪抑制効果を期待できるものなので、住民へ防犯カメラ設置や増設の提案をしてみるのもおすすめです。
防犯カメラが効果で設置できない場合は、ダミーのカメラでも十分な抑止効果を発揮します。

室内設置型の防犯ベルを置く

空き巣に入られないには家に誰かいればいいのですが、常にそのようなことができるとは限りません。
その際に使いたいのが、室内設置型の防犯ベルです。
室内設置型の防犯ベルを置いておけば、犯行が行われる前に侵入者をキャッチできるだけでなく、近隣の住宅にも侵入者の存在を知らせられます。

個人の判断で設置する際には、室内設置型を使うようにしましょう。

人感センサーライトを取り付ける

敷地内に誰かが侵入したことを知らせるには、人感センサーも有効でしょう。
人感センサーは、赤外線や超音波を使って人や動物など動くものを察知します。
センサーが感知すると、ライトが点灯したりスマホを通じて通知が届いたりするものもあります。
家の人や周囲にも気付かれやすいので、その場から逃げる可能性が高いです。
賃貸マンションでも、積極的に取り入れたい防犯アイテムでしょう。

物置や車庫のセキュリティも確認する

物置や車庫であっても、日常的に施錠をしましょう。
これは敷地内のものを自由に使わせないだけでなく、持ち出せないようにするために必要です。
また、空き巣の犯行後に一時的に隠れる場所として利用される場合もあります。
これらのリスクをなくすためにも、物置や車庫のセキュリティ対策もしましょう。

高層マンションでも油断は禁物!防犯対策を心掛けよう

空き巣

高層マンションであっても空き巣被害は後を絶ちません。
少しでも空き巣被害に遭わないためには、基本的な防犯対策から簡単にできるものまで取り入れることをおすすめします。

鍵は毎回きちんと閉める

当たり前のことですが、鍵の付いている部分は毎回施錠しましょう。
高層マンションでオートロックの場合、それだけで安心してしまうかもしれません。
しかし、空き巣は入ろうと思えば高さに関係なく侵入します。
少しでも空き巣被害に遭わないためには、鍵を毎回閉めるようにしましょう。
ゴミ捨てに行く数分の時間でも鍵をかけるのが基本です。

小さな油断を狙う空き巣もいるので注意してください。

ポストやトランクルームに鍵を置かない

空き巣被害を少しでも防ぐには、ポストやトランクルームに鍵を置かないようにしましょう。
特にポストや植木鉢の下などに鍵を置くのは、誰もが思いつきやすい場所です。
鍵の隠し場所としても定番なので、狙われるリスクも高くなります。

実際にトランクルームに隠しておいた鍵が盗まれた事件も起こっているため、安全とは言えません。
このような場所に鍵を置かないことを覚えておきましょう。

鍵番号を隠す

鍵番号には多くの情報が詰まっています。
この番号を知られてしまうと、合鍵を不正に作成される可能性があります。
空き巣に狙われたくないなら、鍵番号が見えない状態にしてください。

鍵番号に関しては、ヘッド部分にカバーを付けると隠せます。
カバーそのものも数百円と安価なので、手軽にできる防犯対策です。

防犯フィルムを窓に貼っておく

空き巣は施錠していない部分から侵入することが多いのですが、中には窓ガラスを割って侵入するケースもあります。
できるだけ音を立てないように工夫しているため、周囲も気付かないこともあるでしょう。
窓からの侵入を防ぐには、防犯ガラスへの交換がおすすめです。

防犯ガラスなら、外から割れにくいので侵入しにくくなります。
もしガラスの交換が難しいのなら防犯フィルムを貼っておくのも良いでしょう。
窓全体に貼っておくだけで、防犯ガラス同様に割れにくくなります。

窓に補助鍵をつける

窓ガラスの強化と同時に、窓に補助鍵をつけるのもおすすめです。
補助鍵はサッシの下の部分につけるもので、ガラスから手を伸ばして鍵は開けられても窓を開けることはできません。

つまみ式やロック式などがありますが、どの種類でも一定の効果が期待できます。
補助鍵も付属で使用すると、より防犯レベルを高められるでしょう。

マンション内で声掛けを積極的に行う

同じマンション内で、コミュニティ形成を作っておくと防犯を抑制できます。
特に空き巣は声をかけられることを嫌うので、これらの有効な防犯対策となるでしょう。

日常的に会ったら挨拶するだけで、一定のコミュニティ効果が得られます。
お金をかけずに実践できる最も簡単な防犯対策でしょう。

まとめ

今回は、マンションの空き巣被害を回避する方法を紹介してきました。
マンションの空き巣被害は減少しているものの、できるだけ徹底した対策を講じることで被害を未然に防げます。
空き巣に狙われやすいマンションと似た特徴や環境となった場合、導入しやすい防犯対策から取り入れてみましょう。