ハーブは庭にあるだけでほったからしでも育ってくれる、ずぼらな私たちの味方です。私はほとんど手間をかけずにその美味しさ、効能を得られることにすっかり味をしめてしまったわけですが、料理にひと味足したり、ハーブティーにして飲んだり、そういう活用法をしていて気付いてしまったことがあります。それは、「意外と量が減らない」ということ。そう、ハーブたちは健康自慢の強者揃い。ほったらかしでも丈夫に生き抜いてくれるのですが、うっかりすると、他の野菜や花のスペースを侵略し覆い尽くしてしまうこともあるんです。ほんの少しの量でも楽しめて嬉しい!けれど、時には量を消費したい(庭の平和のためにも・・・!)。それがハーブと暮らしていると芽生えるリアルな欲求です。この欲求に応えつつ、手間いらずかつ生活の満足度を急上昇させるハーブの使い方・・・あったんです。今日はその使い方、「ハーブバス」についてご紹介です♪
ハーブのおすすめ活用法!ハーブバスのやり方
ハーブバス(ハーバルバス)は、お風呂のお湯にハーブの有効成分を抽出することで、お風呂を美容や健康に良いお湯に変え、更にその香りから高いリラックス効果をもたらす手法です。
「ハーブのお風呂って・・・ちゃんとしたエッセンシャルオイルやバスソルトが必要なんじゃないの?」と思ってしまうのですが、実は全くそんなことないんです!
庭で育ったハーブがあれば、後は家にあるものだけで大丈夫。非常にお手軽です。
更に、市販の入浴剤のように強烈な匂いづけや色づけをするものでもないので、お風呂も汚れず、肌に強い刺激を与えることもないので、安心です。
さて、それではやり方をご紹介しましょう。
【用意するもの】
・フレッシュハーブ適量(色んな種類を混ぜても可)
・目の細かい洗濯ネット(不織布などでも勿論OK)
・洗濯ネットが入る鍋
・重曹
【ハーブバスの手順】
・お好みのハーブを摘んできます。
・水洗いしたハーブの葉をネットに入るようにハサミなどで刻み、チャックを締めます。
・鍋にネットごとハーブを投入。重曹を大さじ1杯程度いれて、ふたをしめて火をかけます。
・この間にお風呂のお湯をためます。
・お風呂のお湯が沸いたら、お鍋の抽出液とネットをお風呂に入れて、浴槽内をよくかきまぜます。
たったこれだけなんです!
もしも火にかける時間もなければ、お湯張りの際にそのままハーブを洗濯ネットごと沈めておけばOK。ハーブの有効成分抽出には加熱温度と時間、お湯のPHなどが当然関係するのですが、そこまで長い時間をかけなくとも、成分は出ます。
ゆず湯をイメージされると、とても手軽に感じられるように思います。
実際やってみると飲んだり食べたりしない分、気も抜けて、気楽にできちゃう。
ハーブのエキスを抽出する際には、鍋の蓋をしっかりしめておくのがコツ。ハーブティーの時と同じですね。大事な香り成分が逃げてしまわないようにするんですね。口に入れるわけではないので、気を遣うことも少なく、簡単です。重曹は成分が液に出やすくなる工夫です。
あっという間にお風呂は沸いて、そのままお鍋の中身を全て湯船へ。お風呂場いっぱいに広がるその日のハーブの香りを楽しむためにも、即湯船へゴー!こんな手抜きのような簡単さで本当に大丈夫かな・・・と思うのですが・・・。
子どもも仕事帰りのパートナーも喜ぶ。ハイパフォーマンスの自家製ハーブバス。
実際はいってみると、ほんの少しの違いなのにまるでお金をかけてリゾートのお風呂に入っているかのような満足感!
肌が弱い子どもでも安心ですし、香りの好みも自家製なら簡単に調整できます。
「プリンセスのお風呂ってこんな香り?」と子どもははしゃぎ、パートナーは、
「あーーーーーーーーーー、くつろぐーーーーーー。」
と湯船に沈没。
ハーブ選びも楽しみの一つ。
育ち過ぎて、ちょっと周りの草花が困っている、そんなわんぱくハーブを摘み取ってもいいですし、明日の仕事に向けて今日はゆっくり眠りたいからと、鎮静効果のあるラベンダーを混ぜるなど、効能から選ぶのもおすすめ。
虫除けの効果もあるセンテッドゼラニウムは、香りもさることながら、お風呂あがりのクールな肌感が最高に気持ちいいです。
いくつか混ぜ合わせても当然OKなので、自分の体の調子に合わせて独自の薬湯を作っていくのも楽しそうです。
また、お風呂上がりのパートナーからほんのり漂う香りが、二人の夜の時間を少し違ったものにしてくれるなんてことも。
後片付けも超簡単!ネットをひっくり返してハーブを捨て、水洗いするだけです。少し色がつくので、1枚をハーブバス用にしておくといいですよ。
このハーブバスはお庭でハーブを育てるなら最高の実用性をもったおすすめの楽しみ方ですので、ぜひ試してみてください♪