マンション価格は今後下落するの?兆候と売却のタイミング

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マンションの価格は様々な理由で下落することがあり、適切なタイミングで売却しなければ損をしてしまう可能性があります。
納得のいく利益が得られるよう、現在のマンション事情をしっかり把握しておきましょう。
この記事では、今後マンション価格がどのように変化するかについてご紹介します。
売却を考えている人は、ぜひ参考にしてみてください。

長期的に見れば値上がりが続いている

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「日銀による金融緩和の発表」を見ると、マンション価格は2013年から2022年1月まで右肩上がりに上昇しています。
価格は約9年間で69%も値上がりしたと言われており、価格が上昇し続けるのは、公示地価の上昇や東京五輪開催による建築費の高騰、金融緩和政策の影響、富裕層による需要増など、様々なことが影響しているようです。
社会情勢がマンション価格に与える影響は大きいと言われています。
特に首都圏に建つマンションは高額で売り出されている物件が多く、バブル期並みに価格が高騰しています。

マンション価格は上昇を続ける中、今後下落する可能性や売却時のタイミングなどについて知りたい人も多いはずです。
この先、今とは大きく状況が変わると予想されているので、十分注意して管理を行いましょう。
状況をよく把握しておくことで、適切なタイミングでマンションを売却できます。

マンション価格下落の兆候は?

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首都圏を中心にマンション価格が上昇し続け、ここ数年安定しているように思えますが、実はすでに下落の予兆は見え始めています。
具体的には、どのような変化が見られるようになったのでしょうか?
以下では、マンション価格が下落する原因となる問題についてご紹介します。

新築マンション契約率

これまで高値が続いていた新築マンションですが、ここ最近の契約率は下降しており、変化の兆しが見られます。
契約率がダウンしてしまった要因として挙げられるのは、コロナウイルスの影響です。

ただ、新築マンションは経営オーナー次第で供給数や定価が変わるため、コロナウイルスの影響を受けたからと言って価格が下落するとは言い切れません。
また、今後適正価格で売り出されているかどうかについても注目されています。

人口減少・高齢化・未婚化

人口減少がマンション価格に与える影響は大きく、思うように人口流入が進まないことによって、今後下落する可能性があるとされています。
コロナウイルスの影響で首都圏の人口が減少しており、2021年、26年ぶりに東京の人口がマイナスの数値となりました。
今後さらに人口減少が加速すれば、首都圏を中心にマンション価格は下落していくと考えられます。

また、社会的にも大きな問題となっている高齢化により、住宅を売却する高齢世帯が増加しています。
住宅を買う世帯の割合が少ないことから、マンション価格が危ぶまれているのです。
さらに、未婚化も価格に大きな影響を与えています。
未婚の場合、持ち家を必要としない人が多いため、マンション購入の需要が低くなっている傾向にあります。
このような人口の動向や加速する高齢化、未婚化により、マンション価格に変化が生じる可能性があるのです。

金利上昇

金融緩和が終わると金利が上昇するため、マンション価格は下落します。
金利が上昇することによって、ローンの毎月の返済額が大きくなり、その負担に耐え切れず売却を決断する人も多いです。
しかし、マンションを売却する人が増えたとしても、買い手となる人は減ってしまうため、値下げせざるを得ない状況に置かれます。
結果としてマンション価格が下がってしまうのです。

マンションの売却のタイミング

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ここまでマンション価格が下落する予兆について詳しくご紹介しましたが、実際に売却する際はどのようなタイミングが良いのでしょうか?
今後、下落する可能性もあると言われていますが、現段階では価格は上昇し続けています。
また、このまま上昇し続けた場合、買い控えが起こり、景気が悪化してしまう可能性があります。
経済状況が悪化すると、マンションの購入に踏み切れない人が増えることにより、価格は不安定になってしまうのです。
そのため、マンションの売却を考えている人は、今が絶好のタイミングだと言えます。
2022年以降は売り手市場となります。
売却のタイミングは社会情勢だけではなく、自身のライフプランや資産などを加味した上で決めるようにしましょう。
また、売却を検討する際、注意すべきことがいくつかあります。
1つ目は、最新情報を参考にしながら進めるようにすることです。

常に数字や情報は変動しているため、最新情報を更新しながら調べるようにしてください。
2つ目は、売却価格の相場を調べてから行動することです。
相場価格を把握していることで適切な価格でマンションを売却できるため、必ず調べておくようにしましょう。
3つ目は、調べて得た情報を過信し過ぎないことです。
実際にどれほどの影響を及ぼすのかはプロの専門家にもわからないため、自身で調べた情報を過信し過ぎないようにしましょう。
これらの点に気を付けていれば、スムーズに売却計画を立てられるようになります。

資産価値が下がりにくいマンションとは

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今後も資産価値が下がりにくいとされるマンションは、いくつかの条件を満たしています。
その条件とは、好立地にあること、自然災害に強い土地に建っていること、戸建て数が多いこと、時代のニーズに対応していることです。
契約が長期化することによって経営は安定するため、購入時にもなるべく資産価値の下がらないマンションを選びたいものです。
上記のような条件を満たしていれば、社会情勢が変化してもそこまで大きな影響は受けません。

まとめ

今回は、マンション価格の現状や今後の動向、売却のタイミングなどについてご紹介しました。
長きにわたり価格上昇を続けてきたマンションですが、下落の兆候が見られることから不安に思う人も多いはずです。
しかし、何が原因で下落する恐れがあるのか把握しておくことによって、損をすることなく売却を成立させられます。
売却のタイミングを考えているのであれば、社会情勢、自身のライフプラン、資産を踏まえた上で検討してみてください。