自宅にあるユニットバスは、どのくらいで交換すべきかご存知でしょうか?
ユニットバスの耐用年数を考えたことがない人も多いでしょう。
そこで今回は、ユニットバスの耐用年数や交換するメリット・デメリットについて解説していきます。
目次
ユニットバスの耐用年数は何年?
国税庁によって定められたユニットバスの法定耐用年数は、建物と同じとされています。
つまり、木造住宅に設置されたユニットバスは22年が耐用年数ということになります。
しかしこれはあくまでも目安であり、必ず22年間使用できるという確証はありません。
使用状況や製品によって、実際に使える年数は異なります。
現実的な年数で考えてみると、10年~15年が耐用年数だと言えます。
ユニットバスを交換するタイミングとは?
ユニットバスを交換するタイミングは、日々の使い方やメンテナンス方法によって変わってきます。
15年~20年くらい使っている場合は、いずれにしても交換を検討すべきだと言えるでしょう。
浴室内にカビが目立つようになったり、錆が浮いたりしている場合は、劣化が進んでいると考えて良いでしょう。
また、ニオイが取れないなどのトラブルが発生するようになった場合も、劣化が進んでいる可能性が高いです。
何らかのトラブルが目立つようになったら、交換やメンテナンスを行うべきタイミングが訪れたと考えて問題ありません。
ユニットバスを交換するメリット
ユニットバスを交換すると、様々なメリットが得られます。
具体的にはどのようなメリットが得られるのでしょうか?
漏水リスクを軽減できる
1つ目のメリットは、漏水リスクを軽減できることです。
老朽化した浴室の壁や配管を新しくすると、経年劣化によって生じる漏水リスクを軽減できます。
新しくしても漏水してしまう恐れはまったくないとは言えませんが、劣化した設備よりもそのリスクは格段に低くなります。
最新のデザインから選択できる
2つ目は、最新のデザインから選択できることです。
ユニットバスはそれぞれの浴室サイズに合わせて選ぶ必要があります。
しかし、色やデザインが増えているので、好みのものを選べるのは魅力的です。
断熱性アップに期待できる
3つ目は、断熱性アップに期待できることです。
取り付けるユニットバスによるものの、交換する前に比べると機能が向上するケースが大半を占めます。
断熱性が高い浴槽や壁が標準仕様になっていたり、水捌けが良い特殊加工が施されていたりすると、快適さも格段にアップします。
ユニットバスを交換するデメリット
ユニットバスを交換することによるメリットはたくさんあります。
しかし、メリットがあればデメリットも存在しています。
ユニットバスを交換するデメリットも把握しておきましょう。
高額な工事費用
1つ目は、高額な工事費用がかかることです。
浴室をただリフォームするだけの工事を比べると、その費用が2倍以上になってしまう場合があります。
浴室の内装も合わせて、全体的に変えなければいけないからです。
工事に時間がかかる
2つ目は、工事に時間がかかることです。
ユニットバスを交換するための工事は比較的時間がかかってしまいます。
ユニットバスは製品を発注してから2週間~3週間待たないと納品されません。
着工までに時間がかかってしまうのが難点だと感じる人もいるでしょう。
特に賃貸物件の場合は、退去から次回の入居までという限られた時間で工事をしなければいけません。
短期間で工事ができない場合もあるので、諦めなければいけない可能性もあります。
大規模な工事になる場合もある
3つ目は、大規模な工事になる場合もあることです。
ユニットバスを交換するためには、浴室だけではなく壁やドアを解体しなければいけないケースもあります。
工事の範囲が思っていたよりも広範囲になってしまう可能性も考慮した上で打ち合わせをするようにしましょう。
ユニットバスの寿命を延ばす方法
ユニットバスの交換にはお金も時間もかかってしまいます。
耐用年数はある程度決まっていますが、少しでも寿命を延ばしたいと考えている人もいるでしょう。
そこで最後に、ユニットバスの寿命を延ばす方法をご紹介します。
毎日掃除を行う
当たり前だと思う人もいるかもしれませんが、毎日掃除をすることはとても大切です。
シャンプーやせっけんの残り、洗い流した皮脂は、カビの餌となります。
カビが発生してしまうと除去するのが面倒なので、毎日きちんと掃除してカビの発生を防ぐことがポイントになるのです。
カビは水分も好む傾向にあるため、掃除したら壁や天井の水滴もしっかりと拭き取りましょう。
水滴を取り除くことにより、天井や壁がふやけて腐食することも防げます。
見える部分だけではなく、排水口もしっかりと掃除してください。
排水口には髪の毛やゴミを絡めとってくれる排水トラップが備え付けられています。
排水トラップに髪の毛やゴミが絡まったまま放置してしまうと、嫌なニオイを発生させる原因になるのでこまめな掃除は必要不可欠です。
コーキングのお手入れ
浴室のパネルの角や継ぎ目に施されているコーキングのケアも忘れてはいけません。
コーキングは小まめに掃除していてもカビが生えてしまう可能性があります。
カビの除去は簡単ではありません。
また、コーキングが傷んでしまうと内側に水が入り込み、腐食する原因となる恐れもあります。
そうなると大きなトラブルにつながりかねないため、こまめな掃除や劣化が目立つようになった時の打ち直しはきちんと行いましょう。
カビ防止対策
浴槽にお湯を溜めっぱなしにしていたり、浴槽の蓋を使わなかったりすると、カビが発生するリスクが高まります。
ユニットバスにカビを発生させないようにするには、お湯を沸かす時に浴槽の蓋を忘れずすること、全員がお風呂に入り終わったらお湯を抜くことなどを意識しましょう。
入浴後に掃除をしたら、水滴をしっかりと拭くこともカビ対策として有効な方法です。
カビが発生してしまった時は、範囲が広がる前に掃除することも大切なので忘れないでください。
まとめ
ユニットバスの法定耐用年数は22年です。
しかし、それだけ長持ちするのはかなりレアなケースだと言えます。
カビが生えるなどのトラブルが発生し、交換するケースが多いからです。
ユニットバスを交換すると様々なメリットが得られますが、デメリットがあることも把握しておく必要があります。
それらを踏まえた上で交換を選択するなら、後悔することはないでしょう。
もし、ユニットバスの交換を考えているなら、メリットやデメリットを加味して決めてください。
少しでも長持ちさせたいなら、寿命を延ばすポイントも覚えておくことをおすすめします。