近年人気の投資方法の1つに、インデックス投資と呼ばれている投資方法があります。
インデックス投資は、リスクを分散しながら少額から始めやすいので、投資初心者にもピッタリです。
株式投資では銘柄選びに時間がかかってしまいがちですが、そういった苦労もありません。
今回は、インデックス投資のメリットとデメリットをまとめてご紹介します。
インデックス投資に興味があり、メリット・デメリットについて知りたいという人はぜひ参考にしてみてください。
目次
インデックス投資の特徴
インデックス投資とは、NYダウや日経平均株価、TOPIXなどの市場の動きを示す「インデックス(指標)」に連動する運用成果を目指す投資方法です。
インデックスと同じように値動きするインデックス投信を買うことで、インデックス投資が行えます。
個々の銘柄に投資をせずに、インデックスに対して投資ができることが、この投資方法の特徴です。
多くのインデックスは長期的に見て上昇し続けているため、インデックスと同じ値動きをするインデックス投信を買うことで儲かりやすくなるのです。
インデックス投資のデメリット
インデックス投資のデメリットを詳しく解説していきます。
インデックス投資を始める前に、どのようなデメリットがあるのか把握しておきたい人は参考にしてみてください。
個別株よりも変動値が低い
多くのインデックスは長期的に見て上昇するインデックスです。
個別株を購入した場合は、ポジティブな出来事があった時などに価格が急上昇して大きく儲かることが期待できます。
しかし、インデックスは個別株よりも変動値が低いので、大きな値上がりには期待ができません。
短期で利益を狙いたい時は不向き
インデックス投資は、長期的に見て儲かる安全性の高い投資の方法です。
そのため、短期間で利益を狙いたい時には向いていません。
日経平均株価やNYダウといったインデックスは、個別銘柄のように大きく変動することがないのです。
コロナショックのような経済危機の際にはインデックスも大きく変動しますが、日常的には大きく変動することがないので、短期間で利益を狙うことは難しいです。
元本割れすることがある
インデックス投資は、ローリスク・ローリターンの投資方法です。
ローリスクではありますが、投資なので元本割れのリスクは避けられません。
しかし、一時的に元本割れしたとしても、10年単位の長期的な投資をすることで利益となる可能性が高いです。
リスク管理をしながら元本割れに左右されにくい運用・管理をすることが大事となります。
元本保証がないということを覚えておきましょう。
保有に一定のコストがかかる
インデックス投資では、プロに任せて運用することとなります。
そのため、保有している間はインデックス投信をしている会社に信託報酬を支払わなければなりません。
運用にかかるコストは、個別株に投資するよりも割高となってしまいます。
しかし、よく比較される投資方法として有名な「アクティブファンド」に比べると手数料が低めでローリスクです。
投資経験が積みにくい
インデックス投資は、インデックスファンドの信託先に運用を任せることになります。
そのため、投資に必要となる知識や技術がなくてもすぐに始めることができます。
しかし、その一方で投資の経験を積むことが難しいことがデメリットです。
個別株を自分で選んで購入する株式投資などでは、失敗を元に投資経験を積むことができますが、インデックス投資は他人に運用を任せるので投資の知識や技術があまり身に付きません。
投資の経験を積みたいという人にはあまり向いていない投資方法とも言えます。
デメリットもあるがメリットも多い!
これまでインデックス投資のデメリットを紹介してきましたが、インデックス投資にはメリットもたくさんあります。
どのようなメリットがあるのか、詳しくご紹介していきましょう。
初心者もチャレンジしやすい
インデックス投資は、市場全体に投資をすることになります。
株式投資を行う際、どの銘柄を選べば良いのか・いくら余裕資産があれば良いのかなどで迷ってしまいがちです。
しかし、インデックス投資なら小額から取引が可能で難しい銘柄選びが必要ありません。
個々の銘柄選びを分析する必要がないので、知識や技術がない投資初心者や忙しい人でもチャレンジしやすくなっています。
株価指数の情報を確認し、インデックスファンドの信託先に運用を任せてローリスクな投資が行えます。
銘柄選びに苦労しない
株式投資では、時間をかけて決算情報や銘柄別のニュースなどの情報収集をして銘柄選びをしなければなりません。
そのため、銘柄選びだけでも負担が大きくなってしまいます。
本業で株式投資をしている人ならまだしも、副業で株式投資をしている人にとっては忙しないです。
しかし、インデックス投資ではそういった銘柄選びが不要です。
プロが選んだ銘柄を調べて、問題なければ投資をすれば良いだけなので手間や負担になりません。
少額でスタートできる
インデックス投資は、小額から投資をスタートできることも大きなメリットの1つです。
証券会社によっても異なりますが、投資信託やETFでは百円単位で投資できる商品も多く、Tポイントなどのポイントを利用して現金を支払わずに投資を行うこともできます。
100株単位で購入しなければならず余裕資産が必要となる株式投資よりも、インデックス投資は気軽に小額から投資をスタートさせられます。
手軽に分散投資ができる
投資では、リスクを避けるために分散投資をすることが大切となります。
インデックス投資は、最初から複数の銘柄が組み合わさった商品を購入することとなるため、意識せずとも分散投資が行えます。
インデックスファンドを1つ購入するだけで複数の銘柄に分散投資できるので、その中のどれか1つの銘柄の株価が下落したとしても、他の銘柄で損失リスクをカバーすることができるのです。
手軽に分散投資ができることも、インデックス投資の大きなメリットです。
まとめ
インデックス投資は、個別の銘柄ではなく日経平均株価やNYダウといったインデックスに連動する運用成果を目指す投資方法です。
初心者でも小額からスタートでき、長期的に見て利益がでる安全性の高い投資方法として人気が高まっています。
個別銘柄とは異なり、大きな変動は見込めないので、短期間で儲けたい人には向いていません。
長期的に見て利益を出したい人や安全性の高い投資をしたい人におすすめです。