武蔵小杉は、住みたい街ランキング上位の常連として知られている街です。
アクセスもかなり利便性が良いことから、人気が高まっていると考えられます。
武蔵小杉駅の回りには、24時間営業の店もあり、スーパーも多いです。
そのため、普段の買い物もしやすいという点も、住んだ時に魅力だと感じる人が多く、住みたい街ランキングの上位に食い込む要因だと言えるでしょう。
今回は、そんな武蔵小杉がどのような街か、地価はどのような動向になっているのかといった点について解説していきます。
武蔵小杉の地価が気になる人は、ぜひ目を通してみてください。
目次
武蔵小杉はどのような街なのか?
武蔵小杉は、川崎市中原区にある行政と商業の中心地です。
都心からは電車で20分ほどなので、利便性の良い街でもあります。
中原区役所があることからも、行政の中心地として重要な役割を担っているということが分かるでしょう。
さらに武蔵小杉は、鉄道の結節点という役割も担っています。
武蔵小杉は、JR南武線やJR横須賀線、JR相鉄直通線、JR湘南新宿ライン、東急目黒線、東急東横線など多岐に渡る路線が乗り入れているのです
そのため、都心はもちろんですが、横浜方面へ行く際にも便利な街だと言われています。
成田エクスプレスも停車するので、成田空港へ乗り換えなしで行けるという点も武蔵小杉のメリットです。
武蔵小杉の地価動向について
投資などを検討している人の中には、武蔵小杉の地価がどのようになっているのか知りたいと考える人もいるでしょう。
続いては、武蔵小杉の地価動向について解説していきます。
2005年以降は上昇している
武蔵小杉の地価は、2005年以降上昇傾向となっています。
かつては小さい町工場が多いエリアでしたが、少しずつタワーマンションや飲食店、商業施設が増えていき、商業の中心地としての役割を担うようになっていきました。
武蔵小杉駅は、東急東横線やJR南武線が交差し、その他にもたくさんの路線が乗り入れています。
そのため、多くの人が利用する接続地点としても重要な役割を担っている街だと言えるでしょう。
都心や横浜へのアクセスがしやすいこと、タワーマンションが増えていることによって、通勤や通学の利便性が良い武蔵小杉への移住を検討する人が増えているという点も地価上昇の後押しになっていると考えられます。
中古マンションの単価は?
武蔵小杉にあるマンションの単価も、右肩上がりになっています。
アベノミクスが始まった2013年以降のマンション単価を見てみても、2020年までにおよそ20%も上昇しているのです。
このことから、武蔵小杉周辺のマンションは単価が上がっても需要があることを示していると考えられるでしょう。
川崎市の地価は?
2020年の土地代データから分かる川崎市中原区における地域別の坪単価も確認しておきましょう。
川崎市中原区武蔵小杉の平均地価は、352万7,272円/1坪となっていて、2019年よりも高くなっています。
川崎市中原区新丸子の平均地価は、275万964円/1坪で武蔵小杉と同様に2019年よりも高くなっているのです。
このことから、川崎市中原区自体の地価が全体的に上昇しているということになります。
2019年の台風で影響を受けた
武蔵小杉の地価は、2019年に台風で影響を受けました。
具体的にどのような影響を受けたのかみていきましょう。
浸水被害の影響
2019年9月に日本を襲った台風で、武蔵小杉も浸水被害を受けるという状況になってしまいました。
台風19号の襲来により、都心も大きな影響を受けました。
しかし、武蔵小杉の周辺は特にその影響が大きかったのです。
多摩川が氾濫したことで、二子玉川駅や川崎市といったエリアも浸水被害を受けてしまいました。
武蔵小杉に多く見られるタワーマンションは電気系統の設備が地下にまとめられているケースが多いです。
そのため、万が一浸水被害による影響を受けてしまった場合、停電のリスクが高くなってしまいます。
停電してしまった場合、エレベーターは動かなくなってしまうので避難が難しくなります。
さらに、駐車スペースが地下にあるタワーマンションの場合は、車にも何らかの被害が生じる可能性がないとは言い切れません。
いくら利便性が良く暮らしやすい街だったとしても、このようなリスクを被りたくないと考える人は武蔵小杉に暮らすことを敬遠してしまうことも考えられます。
風評被害によって地価が下落した
台風による被害がメディアで大きく取り上げられたことによって、武蔵小杉の地価は下落してしまったのです。
これは、風評被害だと言えるでしょう。
タワーマンションが浸水してしまったという報道に関しては、災害に強くないエリアという印象を与えてしまったのではないかと考えられます。
確かに武蔵小杉駅の周辺は冠水してしまったのですが、西側は大きな被害を受けていませんでした。
複合商業施設であるグランツリー武蔵小杉も浸水したという報告がされていません。
このことから、メディアの報道の仕方によって風評被害を受け、武蔵小杉の地価は下落してしまったということになるでしょう。
このような状況では、武蔵小杉にある物件を売りたいと思っても売ることができなくなってしまいます。
現在は再開発が進められているため、これ以上の下落はないと考えられますが、風評被害によって大きな影響を受けている人がいるのは確かな事実です。
首都圏だからと言って安心してはいけない
住みたい街ランキング上位の常連で首都圏のエリアなので、安心しても良いと考える人もいます。
しかし、住宅ローン金利の動向やREIT(不動産投資信託)の動向を見てみると、不動産価値という意味ではそこまで大きなメリットがなくなってしまう可能性を見逃すことができません。
都心の駅から近い物件や魅力的なタワーマンションといった優良物件なら、価格を維持したり、上昇したりといった可能性も残されています。
しかしそうでない物件の価値は、どんどん下がってしまうかの世があることを忘れてはいけません。
それは、地方だけでなく都心でも同様です。
まとめ
武蔵小杉は、多くの人が済みたいと感じている魅力的な街です。
地価も比較的高いエリアではありますが、2019年の台風によって大きな影響を受けました。
不動産投資を行うのであれば、自然災害によって受けた影響、REIT(不動産投資信託)などの動向を細かくチェックしておくことが重要になります。
そうすることで、地価動向を読み取れるようになっていき、有意義な不動産投資を実現しやすくなるでしょう。